2016年日本シリーズ

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2016年日本シリーズ - (2016/10/31 (月) 00:33:14) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/10/31 (月) 00:26:39
更新日:2024/01/27 Sat 22:21:29
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真赤激!
爆ぜる




概要


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この項目では、2016年のプロ野球日本シリーズの頂上決戦を紹介する。

混沌と予想されたセ・リーグで独走を続けて25年ぶりのリーグ優勝を果たし、CSも勝ち抜いた広島東洋カープ
前年度日本一のソフトバンクの独走に驚異的な勢いで追いつき、優勝を果たした北海道日本ハムファイターズ
どちらもシーズン前の評判を覆しての日本シリーズに、多くのプロ野球ファンが沸いた。

2006年の日本一以降、セ・リーグの壁に阻まれ続けてきた日本ハム。
32年前の昭和の時代から日本一に届かず、長年Bクラスの時代を味わっていた広島。
どちらも日本一への願望は強いが、その思いの強さが届くのは果たしてどちらのチームか。

日本シリーズとしては、第67回目のプロ野球日本選手権シリーズとなる。


主な試合内容


第1戦


広島 5‐1 日本ハム

ジョンソン
大谷

第一戦から両チームとも絶対的エースの大谷・ジャクソンが激突。

ジャクソンは度々ピンチを招くが、自身の制球と相手の粗雑な打撃で失点せずに乗り切っていく。
大谷は序盤からバッテリーミスを起こし、予想外の形で下位打線相手に先制点を奪われてしまう。
DH制のない本球場では打撃面で大谷が活躍を見せるが、やはりジョンソンの牙城は崩せない。

その後の大谷はやや崩れ気味となり、4回には松山・エルドレッドの一発攻勢を見せつけられる。
7回裏には日本ハムは丸とエルドレッドの適時打や犠牲フライでリードを広げられ、そのまま広島が逃げ切る。


第2戦


広島 5‐1 日本ハム

野村
増井

この試合は増井が小窪に適時二塁打を許し、先制を許す。
野村はその後同点を許すが、6回に広島打線が爆発し4点のリードを広げた。

投手の好投やエルドレッドの活躍が光る広島。
日本ハムは投打ともに調子が振るわず、よろしくない状況で本拠地札幌に乗り込んだ。


第3戦


日本ハム 4‐3 広島

バース
大瀬良

勝利の波に乗る広島は、今季での引退を決意した大投手・黒田を予告通り導入。

日本ハムの選手から「引退する人の球とは思えない」と評されるほどの力投を見せる。
実質中田のゴロの間の一点しか許さず、全力の投球を見せた。
しかし、最終的に足の負傷により降板し、これが人生最後のマウンドとなった。

8回裏に、ジャクソンはピンチで大谷との勝負を避け、得点圏で打てない中田との勝負を選択。
これには中田も顔を伏せながら打席に立ち、松山の守備のミスも絡む形で勝ち越し二点打を放つ。
しかし広島はここでは終わらず、9回裏に谷元から安部が同点打を放ち延長戦へ。

最終的に10回裏に、二死二塁から大谷が大瀬良から難しいボールを捌いてサヨナラ打を放った。


第4戦


日本ハム 3‐1 広島

谷元
ジャクソン

この試合の先制点は広島で、日本ハム・近藤の守備ミスから先制する。
しかし、それ以降は先発高梨を相手に打線の調子が奮わない。

ハム打線は、広島先発岡田の前になかなかチャンスを作れずに進む。
しかし、6回に中田がソロ本塁打を放って同点に。

両チームの投手が粘投を見せたが、ついに8回裏に日本ハム・レアードが勝ち越し2ランに成功。
しかし広島はこれで終わらないとばかりに、宮西から9回裏に二死満塁まで攻めるが、最終的に力尽きた。

ここで、ついに広島は日本ハムにタイに持ち込まれる。


第5戦


日本ハム 5‐1 広島

バース
中崎

広島側は初戦で勝利したジョンソンを中四日で投入。

日本ハムの先発加藤は投球がピリッとせず、手っ取り早く降板させられる。
二番手として投入されたメンドーサは、広島打線に付け入る隙を与えない抜群の投球を見せた。

ジョンソンは無失点の好投を見せ、6回で降板。
その後二番手として投入された今村だったが、岡に犠牲フライによる同点打を許す。

試合は両チーム特典が進まず、9回に中崎が岡に死球。
両チームの選手が飛び出し、乱闘寸前の険悪な空気となっている。
そして西川が中崎から劇的なサヨナラ満塁弾を放ち、日本ハムがこのシリーズの王手をかける。
歓喜に包まれる札幌ドームの中、両チームは再びマツダスタジアムに乗り込んだ。


第6戦


広島 4‐10 日本ハム

バース
ジャクソン

ジャクソンは満塁のピンチを招き、中田に押し出しと投手のバースにまでタイムリーヒットを許す。
最終的にレアードに満塁弾をぶち込まれ、本試合の行方を決定づけてしまった。

9回裏には谷元が登板し、ヒットこそ許すがしっかりと試合を締め、日本ハムが十年ぶりの日本一を決めた。
広島ファンで赤く染まった球場は、日本ハムを称える拍手を送るファンもいれば、帰宅するファンもいた。

MVPは第二線の勝ち越し弾や第六戦の止めの一発を放ったレアードに送られた。
優秀選手はバース、西川、中田が選ばれ、敢闘選手賞はエルドレッドが選ばれた。

さらに、広島側から今村とジャクソンが日本シリーズ最多登板記録タイをとして名前を残した。
これはあの神様、稲尾和久と並ぶ大記録なのだが、ジャクソン的には全く嬉しくない記録だろう。


その他


宮本慎也氏は日刊スポーツにて今回の日本シリーズを総括したコラムを掲載。

寂しくてならない試合」と評し、両チームの四球や失策の多さを指摘した。
第六戦におけるジャクソン継投も「理解できない」と見解を述べた。
最終的に「ある意味歴史に残るシリーズ」と今回の日本シリーズを酷評して締めている。







追記・修正は十年ぶりの日本一を味わってからお願いします。

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