SCP-2075

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SCP-2075 - (2017/07/05 (水) 22:28:20) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/11/15 (火) 13:12:10
更新日:2024/04/14 Sun 13:20:10
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-2075とは、怪異創作コミュニティサイト「The SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。

項目名は『肉体を統べる策(The Way of All Flesh)』。オブジェクトクラスは「Euclid」に指定されている。

SCP-2075は、元はソビエト連邦で異常なオブジェクトについての研究を行っていた研究機関、財団が要注意団体と認識する『GRU"P"部局』に警備員として所属していた、アレクセイ・クラフチュク(Aleksei Kravchuk)という名の白人男性である。
現在の年齢は63歳だが、当人は1204年の生まれだと主張しており、それが正しければ彼の実年齢は財団に確保された1991年の段階で787歳という事になるだろう。

そんな彼の異常性は、自分の呼気を吸い込んだ相手を自らの端末として遠隔操作が出来るという、とんでも無いものである。
SCP-2075の呼気には、神経系統に激烈かつ不可逆的な変異を引き起こす特殊なウィルスが含まれており、
そのウィルスに感染してしまうと犠牲者の人格は即座に抹消され、新たにSCP-2075の意識がダウンロードされてしまうのだ。
財団では、このSCP-2075の端末と化してしまった犠牲者をSCP-2075-Aと呼称している。

人格のコピーを作り出すという点では財団の問題児筆頭ことブライト博士と似たようにも見えるが、
あちらは首飾りであるSCP-963を物理的に相手に接触させる必要があり、なおかつ首飾りを外しても完全に自分のコピーのままでいられるようにするには、
そこそこの時間が必要なため、感染力の高さ、意識の即座の変質という点では此方のほうが上にも見える。

しかも、SCP-2075を殺害した場合、先ほどまでSCP-2075の端末として機能していたSCP-2075-Aが新たなSCP-2075本体として活動を再開するため、
彼をこの世から抹殺する為には本体と端末を寸分たがわぬタイミングで破壊するなど工夫が求められるのである。
唯一の救いなのは、 SCP-2075は一度につき一体しか自らの端末を作る事ができないということだろうか。

なお、彼に対するインタビューが過去に何回か行われている。

収容された直後に行われた一度目のインタビューでは、SCP-2075は自らをサーキック・カルトの幹部であるカルキスト・ヴァリス(Karcist Varis)であると自称。彼の能力を恐れた時の権力者たちにより、長い間軟禁されていたことなどを語っている。
7回目のインタビューでは、サーキシズムの教えを布教している最中に異教徒たちの手によって惨殺され、自分自身をバラバラにされる様を客観的に眺めていた時の気分を話し、
43回目のインタビューでは自らの能力を“ある者”から与えられた力であると推測される証言と、『サーキック・カルト』と同じく財団が要注意団体として監視対象に置いている『壊れた神の教会』を敵視していた事などを語っている。
また異能者集団である蛇の手の存在も認知していると思える証言もしている。



追記・修正は、ロシア語に闊達な方にお願いします。


SCP-2075- The Way of All Flesh
by Metaphysician
http://www.scp-wiki.net/scp-2075
http://ja.scp-wiki.net/scp-2075(翻訳)
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