1主人公(幻想水滸伝)

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1主人公(幻想水滸伝) - (2019/06/04 (火) 14:11:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/01/19(水) 16:25:19
更新日:2022/10/29 Sat 01:40:31
所要時間:約 4 分で読めます




1主人公とは、『幻想水滸伝シリーズ』に登場するキャラクターである。

CV:鈴村健一(ドラマCD版)

1995年に発売された初代・幻想水滸伝の主人公。デフォルト名を設定されておらず好きな名前を付けることができるが、
ファミリーネームである「マクドール」は変更できないので、いずれの作品においても「○○・マクドール」という名になる。
ファンの間での通称はグレミオからの呼称でもある「坊っちゃん(ぼっちゃん)」。
小説、ドラマCDではティル、漫画ではリューイ、設定集、攻略本などの媒体では1主人公となっている事が多い。
ちなみにカードストーリーズではファーストネームは設定されておらず「マクドール」とのみ表記されている。


出身は赤月帝国の帝都グレッグミンスター。帝国六将軍の1人、テオ・マクドールの長男として生まれる。
幼い頃に母親と死別しており、幼少期は多少反抗的だったが、『1』開始時点では、年相応に素直でやんちゃな少年に育っている。
幼い頃の話は、電撃ゲーム文庫より発売されていた外伝小説を参照。

家族構成は父と、使用人のグレミオ、クレオ、パーン。友人のテッドとも仲が良く、お互いを親友と言える存在。

赤月帝国皇帝・バルバロッサとの謁見時に勧められ、自身も赤月帝国で働くようになる。
しかし、行く先では帝国の行政に苦しめられる国民の姿を見、今の帝国に疑問を抱き始める。

山賊討伐の任務の際、テッドの右手に真なる27の紋章のひとつ、ソウルイーターが宿っていることが判明。
宮廷魔術師・ウィンディにこの事がバレ、帝国から追われるテッドの頼みで、ソウルイーターの継承者となる。
自らも反逆者として追われる中、宿屋で偶然知り合った男・ビクトールに出会い、解放軍へ参加。
数々の出会いと別れを経て、解放軍のリーダーとして成長していくことになる。


◇ソウルイーター

坊ちゃんを語るうえで欠かせない、親友のテッドから託された紋章。
真なる27の紋章のひとつであり、「生と死を司る紋章」とも呼ばれる。
ゲームシステム的にも非常に強力な紋章で、高い攻撃力と即死効果によりシリーズファンの間でも「歴代最強の紋章」との呼び声も高い。

一方、「宿主に近しい人間の魂を喰らって成長する」という特性も持っており、
作中でも坊ちゃんの仲間、友人、家族など数々の命を奪うことになった*1
さらに1の物語である解放戦争そのものがソウルイーターを狙う陰謀に端を発しており、ある意味すべての元凶であるため、
強力な力によるカタルシスよりも、「宿主を不幸にする呪われた紋章」という負のイメージが強く残る。

また真なる27の紋章を宿す事の恩恵(または代償)として宿主は不老となり、1の3年後にあたる幻想水滸伝2で再登場した坊ちゃんや、
1の150年前にあたる幻想水滸伝4に登場したテッドは共に外見的な変化が全くない。


◇性格

シリーズの主人公にほぼ共通するが、台詞は選択肢のみとなっており、プレイヤーによって様々。
ゲーム中では、グレミオに悪戯をするあたり、年相応に子供らしいところもあり、
エンディングや『2』のエピソードから、心優しい少年として描かれることもある。


◇能力
  • 幻想水滸伝
主人公という事もあり、攻守共に安定しており素早さも高くバランスが良い。
特に固定紋章のソウルイーターは前述ように「最強の紋章」との呼び声が高く、単体・複数の敵に即死効果あるいは大ダメージの魔法ばかりで、
はっきり言ってチート、ボス以外ならどんな強敵にも即死魔法が効く。
協力攻撃は武術の師匠・カイとの師弟攻撃の1種類。主人公なのに…と思うが、前述の紋章があるのでそんなに気にはならない。

  • 幻想水滸伝2
チートっぷりは変わらず、ソウルイーターの魔法グラフィックもバージョンアップしている。
また、2主人公との『Wリーダー攻撃』は、見た目は地味だが効果はさりげなく凄い。敵が複数いるときは有効。


◇『1』以外での出演
  • 幻想水滸伝2
1のセーブデータをコンバートしてゲームを開始すると、ルカ戦後にイベントが発生し仲間になる。
ただしイベントは任意発生であり、カスミの目安箱や探偵調査*2など、それとなくイベント発生のヒントが示されるが、
初見では気づかずスルーしてしまったプレイヤーも多いだろう。
名前はコンバート元のセーブデータから引き継がれ、2主人公に同じ名前を付けていた場合、周囲から言及されるなど何気に芸が細かい。

スタメン確定クラスの非常に強力なキャラクターだが、唯一の難点として、一度パーティーから外れたら、
グレッグミンスターの実家まで加入を誘いに行かなければいけない。マクドールさん家の門限は厳しいようだ。

外見年齢は変化していないはずだがグラフィックが2基準に書き直されているため、
前作の溌溂とした少年から、落ち着きのあるイケメンな印象になっている。
ちなみに基本的には前作同様セリフを喋らない無口キャラだが、パーティーメンバーが喋る汎用イベントに彼を入れておくと、少しだけ喋る事がある。


◇エピソード
彼の外見は、ゲームの主人公らしい格好をしているが、貴族としてはみすb……地味な格好をしている。
これはゲームの初期設定であった、『主人公は山賊の息子』という設定の名残である。
また、キャラクターデザインを務めていた河野純子曰わく、開発終盤までデザインが決まらなかったそうで、非常に悩んでいたとか。

1作限りで代替わりしたものの、やはり初代主人公、ファン投票でも毎回上位に入るほどの人気とカリスマ性を持つ。
その人気は根強く、1の16年後、2011年に発売された『FRONTIER GATE:フロンティア・ゲート』のサントラ特典として、
同ゲームで使用できる「坊ちゃんなりきり衣装」が付いたほど。


◇グレミオ
坊っちゃんを語る上で欠かせないキャラその1。
戦争孤児として放浪し生き倒れていた所を、坊っちゃんの父・テオに拾われ、子守を任される。
母親は他界し、父親は忙しくあまり家にいない坊っちゃんに対し、孤独だった自分の姿を重ねている。
また、自身の力不足のため坊っちゃんを誘拐されてしまったことがあり、その際にもう二度とそんな目には遭わせないと、父の形見の斧に誓っている。
そのため重度の坊っちゃん至上主義となり、常にパーティー入りして外せない為、その過保護さをウザイと感じる人もいるかも知れない。
しかし、中盤のとあるイベントで彼はパーティーから離脱する事になる。
具体的な内容は伏せるが小説版でのこのイベントはゲームでは無言を通す坊っちゃんの心情描写と美麗な挿絵が相まって、涙腺崩壊ものである。

また、108星を集めると終盤で特別なイベントが発生する。
さらにそのデータを幻想水滸伝2にコンバートすると、これまた特別なイベントが発生する。


◇テッド
坊っちゃんを語る上で欠かせないキャラその2。
父・テオが戦争孤児としてマクドール家に連れてきた少年。
坊っちゃんとは唯一無二の親友であり、マクドール家の近くに家を借りて暮らしている。

上記にもあるように、ソウルイーターの影響でウィンディに見つからないよう姿を隠し、
犠牲を出さないよう誰とも関わることなく300年もの年月を孤独に生きてきた。

そのせいか他者には心を閉ざしていたが、坊っちゃん達と交流を持つうちに本来の明るく人懐っこい性格になった。
ストーリーの進行上、パーティーに加わるのは序盤のみである。
口癖は「一生のお願いだよ!」
150年前が舞台の幻想水滸伝4にも登場しているが、前述の心を閉ざしている期間のため、1のテッドとは大分印象が違う。


◇カスミ
坊っちゃんを語る上で欠かせないキャラその3。
後の作品でもお馴染みとなる主人公に明確な恋心を抱くヒロインポジションの初代。

前述の2のイベントの際、彼女をパーティに入れていると会話イベントが追加される。
坊ちゃんが姿を消した後も彼女の恋心は変わる事は無かったが、ソウルイーターを宿した坊っちゃんは不老である為、
3年の間に確実に成長している自分と、容姿が全く変わらず時間に取り残された坊ちゃんの間の距離に複雑な気持ちになる、
といった内容で非常に切ない。
一方2のエンディング後も彼女は休暇の度に健気に坊っちゃんの屋敷に通っており、
更に続編となる外伝Vol.2でも坊っちゃんと仲睦まじく語り合うシーンもある。

3の炎の英雄とサナの様に添い遂げる事が出来たのか、カスミにとって辛い失恋となったのか、ソウルイーターの力によって悲劇的な別れとなったのか、
そのいずれとも違う未来があるのか、現時点で二人の結末が描かれた作品はなく、各プレイヤーの想像に委ねられている。



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