登録日:2016/12/24 (土) 17:40:45
更新日:2024/01/31 Wed 10:05:14
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日本のアニメ制作会社。
正式名称は「有限会社ユーフォーテーブル」であり、アニメ制作会社にしては珍しい、
現・株式会社の特例有限会社(2006年以前の会社法施行以前有限会社だった会社につく名称)である。
2000年、東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)、テレコム・アニメーション出身のプロデューサー、近藤光が独立し、野中卓也、高橋聡、千葉絵美、柴田淳らが集まって有限会社として設立。
当初は、1998年、近藤社長の友人宅にスタッフを集め、「25歳だったらいたい会社を作りたい」という気軽な発想のもとで、
TBSの歌番組『うたばん』のOPアニメを皮切りで、自主制作アニメの委託を受けながらショートアニメを中心に細々と活動を続ける。
なお社名の「ufoテーブル」はこの時使っていた実際の家具からとられた。
2002年の『ヴァイスクロイツ グリーエン』で、他社からの下請けとして初のTVアニメに参加。
2003年に『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』で初の元請けアニメ作品を制作した。
そして2005年の『フタコイ オルタナティブ』が文化庁メディア芸術祭に出品され注目を集め、急成長を遂げていく。
2007年には大手同人サークルのTYPE-MOONとの合同企画による劇場版『
空の境界』シリーズやRPG『
テイルズ オブ シンフォニア』のOVA化を担当。
この、クオリティの高い作画と演出力で各地から絶賛され、のちの『Fate』シリーズや『テイルズオブ』シリーズのアニメ映像(ゲームOP、TVアニメ)へと発展した。
2009年には環境面も考慮に入れて、アニメに殊更厳しいと定評のある四国、徳島県徳島市にスタジオを設立。映画館「ufotable cinema」もオープンした。
四国にアニメ会社が設立されたのは初めてのことで、これをきっかけに徳島市の観光協会との合同企画「マチ★アソビ」が開催され、近藤社長の「アニメまつり実行委員会」設立とともに、徳島県の毎年恒例行事となる。
東京本社は中野区に在していたが、2015年に杉並区に移転。
作風
本社の何よりの特徴は、自主制作会社が前身であるため、自社内に制作部、作画部、仕上げ部、美術部、デジタル映像部、漫画班、クレイアニメーション部など、アニメ制作で必要な部門が全て揃っていることであり、いわばほぼ完全な社内制作。
それだけでなく、従来の会社であれば外部のスタッフを呼ぶような、脚本や撮影といった仕事も自社内で担当しており、クオリティの管理も徹底している。
作画方面では、キャラクターを中心とした回り込み、戦闘シーンでの流麗な動きなど、極めて高いクオリティやカメラワークで定評がある。
また、キャラクターだけでなく背景まで撮影においてグラデーションがつけられ、写実的な画面構成を得意とする。
ちなみに『Fate/Zero』の
ランスロットでは撮影班で作画の上にCGを被せるという荒業をやってのけ、
ランスロットが動く度に
間桐雁夜が魔力を食われ死にかける一方で作画班は過労で死にかけた。
脚本は数人の主要スタッフの会議で執筆され、制作作品の脚本名義は自社名となっている。
作品
TVアニメ
OVA
蒼い海のトリスティア(2004年)
テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION(2007年-2012年)
トリコ(2010年)
アニメ文庫 百合星人ナオコサン(2011年)
アニメ文庫 みのりスクランブル!(2011年)
アニメ文庫 ギョ(2011年)
劇場用アニメ
劇場版
空の境界 全7章、終章、番外編(2007年-2013年)
桜の温度(2011年)
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ(2013年)
Fate/ゼロカフェ(2011年-)
劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] 全3章(2017年予定)
ゲームアニメーション
追記・修正はカメラをぐるんぐるん回転させながらお願いします。
- 最初に見たufo作品はシノブ伝だったな、まさかここまでの会社になるとは全然思ってなかった -- 名無しさん (2016-12-24 18:48:26)
- テイルズオブエクシリアのOPは1、2共にカッコよかったなあ。 -- 名無しさん (2016-12-24 21:21:16)