planetarian ~ちいさなほしのゆめ~

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planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ - (2016/11/02 (水) 14:36:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/08/15 (土) 22:45:39
更新日:2022/11/01 Tue 13:55:41
所要時間:約 3 分で読めます





-プラネタリウムはいかがでしょう?-


-どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき-


-満天の星々が、みなさまをお待ちしています-




Key第四作目にしてキネティックノベル第一回作。
ジャンルは「SFデジタルノベル」で鍵初となるSF作品。

Windows対応版・PS2、そしてDL版があり、さらにビジュアルアーツ携帯サイトでも配信されており、DoCoMo、Softbankはフルボイスでプレイできる。

2011年5月12日にPSPで発売。その売り上げは大震災の義援金として日本赤十字社に寄付された。

値段が値段だけあり、ストーリーが物凄く短い事でも有名。

ジャンルとしては所謂世界崩壊後を描く「ポスト・アポカリプス」もの。
今時珍しいガチガチのSF作なので、美麗なこつえー絵と鍵ゲーという事で買い、衝撃を受けたプレイヤーは多い。

ギャルゲーに分類されるが、選択肢や「攻略」するヒロインもない上に、EDも一つとギャルゲ要素は一切無いので「ノベル」として楽しむのが正しい。
音楽や作画の評価は高く、鍵らしい所もしっかりあり、泣きゲーに分類される。
またゲーム本編のみだとかなりビターエンド。


■初回特典
PC版とPS2初回特典には全四章の短編小説が付いてくる。
パッケージに無理矢理くっ付けた形で奇妙な出っ張りとなっており、外形がかなり異なっている事から、古本屋にあると物凄い目立つ。
コレを何処に置けばいいのか店員も悩むだろう…
後に、VA文庫からリメイク版が発売された。これにアレンジを加えたドラマCDもある。

内容は「ゆめみ」「屑屋」「老屑屋」の過去を描いた話。
当然ながら、ゲーム未プレイ者には訳解らん話。


■スタッフ
企画・シナリオ:涼元悠一
原画・メカニックデザイン:駒都えーじ
音楽:戸越まごめ

■ストーリー

それは、星に導かれた小さな奇跡の物語。

時は近未来。宇宙開発事業の失敗による世界的な政治不信・景気の停滞を発端にした世界大戦により多くの国家は崩壊し、地上は有害な雨が絶えず降り注ぐようになっていた。
30年前に生物兵器が使用され放棄された「封印都市」に侵入し、統制を失った無人兵器の迎撃をかいくぐって使える物品を回収する「屑屋」である青年は、古ぼけたビルへ身を隠していた。
その最上階のプラネタリウムで、屑屋は30年前に住民に取り残されたコンパニオンロボット「ほしのゆめみ」と出会う。
なりゆきから、彼女が働いていたプラネタリウムの投影機「イエナさん」を修理することとなった屑屋は、ゆめみが1年間に一週間しか起動できないこと、自分がたまたまその一週間に出くわしてしまったことを知る。

投影機の修理が終わったプラネタリウムで二人だけの公演を終えた屑屋は、あと数日で二度と再起動ができなくなるゆめみを外の世界へ連れ出すことを決意するが……。

青年とロボットの偶然の出会いはやがて、滅びへと向かう世界の最後の希望となる――。

■登場人物

ほしのゆめみ
CV:すずきけいこ
今作のヒロインにしてもう一人の主人公。
30年前に放棄された花菱デパートのプラネタリウム館で客を待ち続けたロボット。

☆屑屋
CV:小野大輔
主人公。本名不明。廃墟にある物をパクって売る事で生計を立てている。
ぶっきらぼうな性格だが根は優しい。ゆめみの投影に感銘を受け、彼女とともに世界中に星の素晴らしさを伝えることを決意するのだが……。
小説版では世界中に星のことを伝える「星の人」として登場。

☆老屑屋
屑屋とコンビを組んでいた元軍人で故人。とある事情からロボットを嫌っているが、皮肉にもその原因となるロボットが屑屋と意外な関係に…
外伝小説では彼と思わしき人物の若い頃が描かれているが、著者曰く同一人物かは微妙な所とのこと。

■余談

鍵作品の中で一番知名度が低く、中には鍵っ子でさえ知らない人もいる。
そのためか、メディア化が全くされていない作品。
当初は麻枝准と樋上いたるのkey黄金コンビが全く関与していない点でスルーしたユーザーも多かった模様。

その程度でファンを名乗るなと起こる人も居るが、そもそもファンの基準が曖昧なので、怒らずに教えてあげよう。

ファンからはこの作品をアニメ化すべきだと主張しているが、その場合だと小説を含めても数話で終わる事になる。
まぁ、見てみたいけど。

なお、非公式ではあるがライターの涼元氏による後日談のショートストーリーが存在する。

小説第3話の続きなのだが、このストーリーを足して小説第3話が完成すると言っても過言ではないので、小説まで読破した人は是非読んで頂きたい。

今でも涼元氏のブログにて読むことができる。


劇中の花菱デパートのモデルは浜松市に実在していた松菱百貨店。現在は取り壊されていて現存しない。
プラネタリウム及び投影機「イエナさん」のモデルは明石市に実在する明石市立天文科学館の投影機「Universal23/3」
日本で稼働する最も古い投影機(世界で見ても第五位)で、なんと設置から50年以上の時を経て未だ現役で頑張っている。



そして……





-planetarian project 始動-


-2016年 アニメ化決定-


-制作はTVアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、「ベン・トー」、「超次元ゲイム ネプテューム」などの-


david production


-2016年7月7日からニコニコ動画、dアニメストア、バンダイチャンネル、Gyao!、Playstation Store他で随時配信-


-2016年9月3日、劇場アニメ版『planetarian~星の人~』公開-




追記・修正をふたつに、わけないでください

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