となりのトトロ

「となりのトトロ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

となりのトトロ - (2018/09/18 (火) 14:56:30) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/08/05(水) 05:35:16
更新日:2024/01/17 Wed 09:24:07
所要時間:約 8 分で読めます




1988年に公開された映画。
原作・脚本・監督:宮崎駿


【概要】

ラピュタと同じく興行的には今ひとつだったが、金曜ロードショー等のテレビ放送・ビデオ販売によって知らない人がいないほどの名作。

昭和30年代の古き良き時代の日本の田舎を舞台にしているのが特徴であり、牧歌的な雰囲気から幼児にも安心して見せられる映画として人気が高い。


【あらすじ】

昭和30年代(劇中の日記の日付からは昭和33年、宮崎駿は1953年を想定。)の日本。
とある田舎の村にある3人の家族が引っ越してきた。
母親が入院中でいない中、手探りで暮らしていく父と姉妹。
そんな中、姉妹達の前に奇妙な生物、トトロが現れる。


【主な登場人物】


主人公。
母親がいない中、妹の面倒・家事を切り盛りするしっかり者の小学6年生。
快活で強気だが、実際は無理をしている年相応な一面もある。
当初の設定では小学4年生であり、放映直後に出た本にはそのまま書かれているものもあるが、しっかりもの過ぎて年を上げられた。

  • 草壁メイ(CV:坂本千夏)
主人公。4歳になるサツキの妹。
好奇心旺盛で子ども目線での観察力も抜群だが、一本気で頑固であり、年相応にわがまま。
映画パンフによるとメイはあくまで自称のニックネームが定着しているだけであり本名ではないらしい。

  • 草壁タツオ(CV:糸井重里)
姉妹の父。
普段は東京の大学で非常勤講師をする他、家では翻訳の仕事をしている。
真面目で温厚、気さくで未だに娘二人と一緒に風呂に入る明るい理想的な父親。
中の人よろしく埋蔵金を探してたりはしない。

姉妹の母親。
結核で七国山の病院に入院中。
優しいがお茶目なところもあるこれまた理想的な母親。
エンディングでは退院し、もう一人子どもを産んだようだ。

  • おばあちゃん(CV:北林谷栄)
ヒロイン。
草壁家の隣で百姓をしている。
また父親が留守中の草壁家の世話やメイの面倒を見ており、姉妹を自分の孫のように可愛がっている。
「んめえぇぇいちぁあ~ん」
「かんたぁぁぁぁぁあ!!」

  • カン太(CV:雨笠利幸)
おばあちゃんの孫。本名は大垣勘太。
当初は人見知りからサツキとの仲は険悪だったが、実際は仲良くしたいと思っている消防特有のツンデレ。
雨の日の一件以来仲良くなってはいるが、エンディングではサツキが女子のリーダー的存在として男子と対立することがあるため微妙な気分のようだ。

  • 大トトロ(CV:高木均)
森の主として古くから住んでいる、精霊的な不思議な生き物。
3体しかいないため大とつけられているが、ぶっちゃけ超巨大とつけた方がいいくらい他のトトロよりケタ違いに大きい。(推定3m?)
夜行性で昼間はグータラ寝ている。
主食は木の実。バス停で大口開けて人を食ったりとかはしない。
縄文の頃に生まれたらしい。

  • 中トトロ
わりとミニマムなトトロ。(推定60cm?)青い。

  • 小トトロ
さらにミニマムなトトロ。(推定30cm?)白くて、たまに半透明になったりも。手は小さく普段は見えない。

  • ススワタリ
通称まっくろくろすけ。古くなった空き家に住みついて煤とホコリだらけにしたりする謎の生物。
風呂で元気に暴れまわる家族に嫌気がさして森に逃げ出し、後に風呂屋で金平糖欲しさに石炭運びをすることに。
歌手の松崎しげるはこれの亜種であるという説がある。
実はテーマソングがある。

その名のとおり乗れるようになっている巨大で足が多いネコ。
普通の人間にはその姿は見えないようで、突風が吹き抜けたようにしか感じない。
某所には小さいコネコバスもいるとか。
行き先表示には『塚森』等の地名のみならず、バスだけど回送ではなく『す』(ラストをよく見ると書かれている)、
何故か出てきた『めい』に何故か“院”だけひっくり返った『七国山病院』等かなり自由自在。


【備考】


主題歌「さんぽ」「となりのトトロ」はラピュタに引き続き井上あずみが歌っている。
現在ではアニソンを超えて童謡として定着した感が強い。

途中からメイとさつきに影がなくなる事から2人は途中で死んでおり、トトロは死神であると言う都市伝説がある。
しかしスタジオジブリは公式ブログ(2007年5月1日の記事)でそれを否定している。
昔は認めていたと言う説もあるが信憑性は皆無。
て言うかエンディングでちゃんと帰ってるしスタッフロールでお母さん迎えてるし

またネット上では本作が1963年に起きた誘拐殺人事件、狭山事件をオマージュしているという噂もあったが、
こちらは根拠の殆どが根も葉もない噂であり、アンチジブリが評判を落とそうとしたのか?ってくらい殆ど無理やりなこじつけレベル。

そのこじつけられた根拠を挙げておこう。
Q.サツキとメイの影が後半から消えていることから彼女らは死んでいた?
A.本編を見ると 実は影は「消えていない」 そもそも後半は夕暮れ時であり影は若干薄くなってはいるが「消えていない」

Q.池に浮いていたサンダルはメイのものだったのでは?
A.決してそんなことはない メイが病院に向かう際に履いていた靴と池で見つかった靴は よく見ると別物である。

Q.サツキが「メイのところに連れてって」と言ったから天国に連れていかれたのでは?
A.残念ながら サツキはそんなことは言っていない。サツキが実際に言ったセリフは「メイを探して」である。

Q.エンディングは過去の回想では?
A.もう一度映画を見てください。 姉妹が家に帰るときに カンタとバアちゃんに会っています。
それでもカンタもバアちゃんも亡くなったとこじつけるなら 根拠を提示するべき

Q.コマ送りすると 「メイ」と書かれた お地蔵さんがある?
A.存在は確認していません。

Q.幻の原作って存在するの?
A.存在は確認していません

Q.なんでせっかく病院まで行ったのに トウモロコシ置きっぱなしにして帰ったの?
A.(まず筆者の個人的な見解であることを ご容赦ください 違うと思ったら修正していただいて結構です)

そう、そこがとなりのトトロの一番良いところ、今までメイは髪をとかしてもらったり生活しているとき 「~してもらう」という所謂「受け身」の生活を送っていた
しかし初めてメイは母親にトウモロコシを届けるという「受け身ではない」行動に出た。
この間には ジブリおなじみの「成長」というものがあるだろう。 要は「大人」になったのだ
大人が容態の悪化した病人の前で騒ぐだろうか? 騒がないだろう。メイは人を気遣うことができるようになったから あえてトウモロコシをおいて帰ったのだ





まあトトロの正体に関しては神様を奉る木の下に寝床があること、天気・植物の成長をコントロール出来る事から、あそこ一帯の神様と考えるのが妥当ではある。

所謂これまでのファンタジーとは縁がないように感じられる日本の田舎を舞台にした作風が上層部に受け入れられず、
高畑勲監督の「火垂るの墓」との同時上映となった。
そういうわけで劇場では、トトロでほのぼのした気分になった観客を一気に地獄に叩き落とす結果となった。
ゴジラハム太郎以上にやってはならない同時上映である。

本来は主人公は一人の予定だったが、火垂るの墓が予想より尺が延びた為、急遽トトロも延ばすことになった際、
「女の子をもう一人出せば20分くらい延ばせるだろう」と姉妹になった。
(そのため、初期に作られたポスター・絵本版にその名残として「本編には1コマたりとも登場しないキャラ」が登場する。
「トトロの横にいるサツキとメイの中間ぐらいの年頃の女の子」がそれ)
さすがパヤオ、さすがロリコン。

サイドストーリーに「めいとこねこバス」という話がある。




トトロに出会ったことの有る純真な心を持った皆様は追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/