Spell of Maskの女性カード群(遊戯王OCG)

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Spell of Maskの女性カード群(遊戯王OCG) - (2023/07/06 (木) 21:18:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/16(木) 11:59:03
更新日:2024/04/07 Sun 23:33:40
所要時間:約 14 分で読めます





「Spell of Mask -仮面の呪縛-」は遊戯王OCG第2期に発売されたパックで、
名前の通り原作で闇の仮面&光の仮面が使用した「仮面」に関するカードがいくつか収録されている。
いくつかの特徴があったパックでもあり具体的には、
  • カード番号00*1のウルトラパラレル仕様をアルティメットレア仕様に変更。
  • 仮面魔獣マスクド・ヘルレイザーの番号は00なためパッケージに描かれている*2にも関わらず上記の仕様のためシークレットとなっている。隠れていることがシークレットであることを示唆しているとも取れる
  • 原作出身カードがアルティメットレア仕様での再録され第1弾として青眼の白龍が選ばれており、第3期まで続いた。*3

しかし!


このシリーズではそれ以上に女性モンスターのカードが多く収録されており、
その比率たるや仮面カード(魔法・罠含む)10枚に対して女性モンスター17枚

パック名変えた方がよかったんじゃね?


女戦士、ケモノ、妖精、堕天使、果ては昆虫までカバー範囲が結構広い。

天使族炎属性の割合が高く、後者はダメージを与える効果を持つものが多い。

単体で強力なカードはないが他のカードとのコンボで強力になるものも多く、
その中でも「ビッグバンガール」を用いた「キュアバーン」用デッキで有効なものが多い。

ちなみに女性が多いことはザ・ヴァリュアブルブック4でも触れられており公式でも認知されているようである。



【女の子紹介】


ビッグバンガール
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1300/守1500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のライフポイントが回復する度に、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

妖艶なお姫様。ゆらめく陽炎のようなどこか儚い印象を与える。
ご存じ、回復する度に相手に500ダメージを与える効果モンスター。
彼女の登場によって回復を起点にバーンを行う【キュアバーン】が成立。
「グラヴィティ・バインド」や「平和の使者」でガチガチに固めて少しずつダメージを与えていくテクニカルなデッキだった。
一方でプレイングと構築が非常に難しく、カードプールの充実とともにここから難しい要素を抜いて【ロックバーン】が成立する。つまりロックバーンのご先祖様のキーパーツ。
今でも構築はできるが、伏せ除去の蔓延でロックを維持することは厳しくなっている。
というかそもそもフルバーンが目じゃないレベルの速度でライフが吹き飛ぶ現在、遅いバーンを組むメリットがどこにも存在しない。

一度に大量に回復するよりはコツコツと回復していった方がいい。
墓地にあるだけで回復できる「堕天使マリー」やドローの度に回復できる「神の恵み」などは相性がいい。
一時期「ホーリー・エルフの祝福」で大ダメージを与えるコンボが注目されたが、裁定変更でダメージ量は控えめになった。
さらに一時期はTOD系のデッキに入ったこともあったのだが、この手の話は好まれないので各自調べてほしい。
簡単に言えば「デッキに存在することをアドバンテージにする」というもので、それ自体は面白いんだけどやってることがねぇ。

「ビッグバン」という名前の割にダメージの量はかわいらしい。
ちなみに英語版だと“Fire Princess”。規模は小さくなったが位は上がった。


堕天使マリー
効果モンスター
星5/闇属性/悪魔族/攻1700/守1200
このカードが墓地に存在する場合、
自分のスタンバイフェイズ時に1度だけ、自分は200ライフポイント回復する。

墓地にいるとスタンバイフェイズに回復してくれる堕天使ちゃん。
一応「堕天使」の一員だけどあまり相性は良くない。また、この娘は天使族ではなく悪魔族。
肌はガングロ……というか青みがかった黒鉛のようなすごい色をしている。堕天した影響かは不明。

墓地にいる限り、自分のスタンバイフェイズ毎に200ずつ回復してくれるモンスター。非常に微々たる量だが「ビッグバンガール」との相性はよい。
ただレベル5でありながら攻撃力1700なので、大抵は手札に来たら捨てられる運命。
堕天してなお墓地に落とされる不憫な娘である。まあ場に出しても攻撃力1700じゃ役に立たないが……

「堕天使」だけど「聖女ジャンヌ」の融合素材。「慈悲深き修道女」のおかげで聖女に転身できたようだ。
一応「プリズマー」で墓地に落とせる利点にも繋がっている。


踊る妖精
効果モンスター
星4/風属性/天使族/攻1700/守1000
このカードが自分フィールド上に表側守備表示で存在する限り、
自分のスタンバイフェイズ毎に自分は1000ライフポイント回復する。

ちっこい妖精の3人組。3つ編みの娘の顔が見えないのが残念。
童話の挿絵のようなファンシーな絵柄でプレイヤーを和ませてくれる。

表側守備表示でいる限り自分のターンのスタンバイフェイズに1000回復してくれる。
まず守備表示にしなければならないので、「つまずき」などを使おう。

ロリ……もとい可愛らしいイラストながら攻撃力1700。モリンフェン様なんて敵じゃない。


そよ風の精霊
効果モンスター
星3/風属性/天使族/攻 0/守1800
このカードが自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する限り、
自分のスタンバイフェイズ毎に自分は1000ライフポイント回復する。

青い長髪がトレードマークの精霊。
天使族だからか羽根のようなパーツがある。

こちらは表側攻撃表示で毎ターン1000回復。ただし、攻撃力0なのでいかに攻撃をいなすかが肝心。
守備力なら1800あるんだけどね。


プリンセス人魚
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1500/守 800
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のスタンバイフェイズ毎に自分は800ライフポイント回復する。

どこか生意気な感じがする人魚のお姫様。おっぱい
フィールドに存在すれば自分のスタンバイフェイズ毎に800回復してくれる。おっぱい。
攻守ともに心もとないが、「踊る妖精」と比べると表示形式の変更が不要で、「そよ風の精霊」よりかはまだ攻撃力があるのでいくらか戦闘には強い。あとおっぱいがでかい。
《グリズリーマザー》などで簡単にリクルートできるため、ライフ回復を目的にしていると結構強い。さすがにアイドル構築とはいえ《海神の巫女》とともに【アトランティス】に入れる人もいたくらい。
後のロック三種の神器などとの相性も良く、このライフ回復は地味に鬱陶しい。といっても所詮おっぱい目当てに採用するアイドルカードなのでそこまで強いカードではない。
当時の小学生が非常に手にしやすいおっぱいだった。……いやほんとにイラスト見てみればわかるけど、今なら日本でもここまで露骨なイラストを出さないレベルでおっぱいなんだよ。

英語版だと“Cure Mermaid”となり、この娘の効果を端的に表す名前となった。
別に某変身ヒロイン番組とは関係ない。


ヒステリック天使
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1800/守 500
自分フィールド上に存在するモンスター2体をリリースして発動する。
自分は1000ライフポイント回復する。

眼鏡をかけた天使。真面目そうな見た目だが性格はキツそう。
2体リリースで1000回復と「アマゾネスの射手」と真逆ともいえる効果。
ただ、ライフゲインはバーンよりも優先されにくいのに効率が下回るのはどうなんだろう。
当時メガネをかけた女子をからかうために学校に持っていった悪ガキの話など、素朴なものが残っている。
効果自体の世話になることはほとんどないが、攻撃力1800の光属性の天使族というのは当時はなかなかのやり手だった。
問題は《デュナミス・ヴァルキュリア》の方がかわいい上に、《高等儀式術》をはじめとしたバニラ需要のせいで結局上回られてしまった、つまりバニラ以下になってしまったことなのだが。

アニメだと美化されてなかなか可愛らしくなっている。
眼鏡からビームを出して攻撃したり、「カタパルト・タートル」で射出された時には城之内くん跳び蹴りを決めたりと結構アグレッシブ。
密かに声優BMGの中尾友紀氏。


アマゾネスの射手
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守1000
(1):自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。
相手に1200ダメージを与える。

太ももがまぶしい女戦士。
記念すべき最初のアマゾネスだが、パックが発売した時はこの娘だけであり、当然カテゴリ化もされていなかった。
その後「アマゾネス」を孔雀舞が使用したことでその一員となった。
各種アマゾネスのサポートが受けられるので扱いやすい。*4

褐色肌で筋肉質な他のアマゾネスと比べると肌も白く線も細い。ワイルドなアマゾネスの仲間でありながらやや幼く繊細な印象を受ける。
モンスター2体リリースで1200ダメージと、さりげなくキャノン・ソルジャーを上回るが、2体セットで必要なのがネック。

普通のデッキではバーンのために2体もリリースするのは効率が悪いが、
かの満足では1ショットキルのために使われるなど、意外なところで活躍している。
エクシーズのぐっさんでリクルートできるため、レベル3×2が揃えば手軽に連れてこられる。
そうした活躍としょごりゅうのせいで、ついに禁止カードになってしまった。
ちなみにFWDは1ターンに一度だけ、サイバース族限定とエラッタを受けて釈放されたため、アマゾネスの射手も同様にエラッタを受ければ釈放の兆しは見えるかもしれない。

カテゴリ化の件も含め、ここに書かれている女の子モンスターの中では最も出世した存在だろう。
古いプレイヤーに《サンダー・ボルト》などの聖域化していたカードの禁止解除とともに、このカードが禁止になった話をすると「もう遊戯王は俺の知ってるゲームじゃない」と驚かれる。
説明の複雑になりやすいカードよりよほどウケがいいので、話す機会があったら試してみるといい。


ファイヤーソーサラー
効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻1000/守1500
リバース:自分の手札を2枚ランダムに選択しゲームから除外する。
相手ライフに800ポイントダメージを与える。

黒い帽子と衣装に金髪が特徴のロリ魔女めっちゃかわいい
リバースで自身の手札2枚をランダムに除外し、相手に800ダメージ。
800バーンはいいとして、手札2枚は燃費が悪すぎである。炎の魔法使いなのに手札を燃やすにしてはあまりにも弱い。
おそらく開発側が、まだ手札リソースの重要性が分かっていなかったのだろう。

自分のカードを除外する手段にしてもランダムなので確実性に欠ける。というかそれなら「封印の黄金櫃」や「魂の解放」でよい。
あえて使うなら相手に贈りつけてリバースしてハンデス手段として使う方法があり、コントロール転移系のデッキにアクセントとして入れるプレイヤーも多かった。
ただ「相手の手札が2枚以上の時に手札2枚と召喚権に加えて攻撃用のモンスターを使ってさらにライフ800ダメージを受ける」ことを考えると……。
正直かわいいカードなのだが、《プリンセス人魚》《ヒステリック天使》《炎の女暗殺者》あたりと比較すると悲しくなるほど使いづらい。
アニメではGX時代に登場し、イカサマじみた引きで使用者の展開を助けていた。このように都合のいい部分だけ見ると結構やり手なカードである。

余談だが「マスターガイド」の「ミスOCGコンテスト」では第8位にランクインしている。
コメントでは「炎をあやつる魔法使い。その冷たい瞳とのギャップが印象的。ボクの恋の炎も燃えあがりはじめた。」とのこと。

なおソーサラーとは男性名詞での妖術師の呼び名であり、女性名詞はリンクモンスターの「サモン・ソーサレス」のように「ソーサレス」が正しい。
TCGでも「Fire Sorcerer」表記となっているがアニメで登場した際には「Fire Sorceress」と呼ばれている。
男性名詞にも関わらず見た目は女性のパターンはその後もコールド・エンチャンターや幽鬼うさぎなどでも起こっている。


炎の女暗殺者
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1500/守1000
リバース:自分のデッキの上からカードを3枚ゲームから除外する。
相手ライフに800ポイントダメージを与える。

銀色の髪に挿した羽根がトレードマークの暗殺者。チャームポイントは肩。
こちらはデッキの上から3枚除外で800ダメージのリバース効果。
ダメージ目当てならば「ファイヤーソーサラー」よりは大分扱いやすい。
攻撃力1500かつ炎属性ということもあり、あんまりにも炎属性の頭数が不足していた頃は真面目にデッキに採用が検討されていた。
さすがに意味が分からないだろうが、当時は本当にそれほどまでに炎属性の人材が枯渇していた時代だったのだ。使っている側が煮詰まってやがる。

ランダムではあるが自分のカードを除外できるので、「ダ・イーザ」の攻撃力を上げるなどのコンボも一応可能。
帝王の降臨」は「次元帝」として構築されているので、除外目的でこの娘が再録されている。

炎属性=バーンが得意という認識はこの時期からあったようだ。
なお、戦士族を思わせる見た目だが炎族である。


ピクシーガーディアン
効果モンスター
星3/風属性/天使族/攻1000/守1000
表側表示のこのカードを生け贄に捧げる。
このターン相手によって墓地に送られた自分の魔法カード1枚をデッキの一番下に戻す。

6枚の羽根が生えた妖精さん。
自身をリリースして、相手によって墓地行きになった魔法をデッキの一番下に戻す。
そもそも自身のリリースが重たいのだが、回収できる魔法は相手によって墓地に送られたものでなければならない。
モンスターの起動効果を使えるのは自分のメインフェイズのみだが、相手がこちらの魔法を割りにかかるのは大抵相手のターン中。
しかも、戻す先がデッキの1番下であり、「天変地異」や何らかのサーチ方法を使わなければデュエル中に再び使える機会はまず無い。

正直、レベル3風属性の天使族というステータスをアテに運用していく方が正解だろう。

なお、手に持っているのは柄の長い鎌トゲのついた鉄球である。
おとなしそうな見た目に反して物騒な品だが、攻撃力は1000なので大したことはなさそうだ。


女豹の傭兵(レディパンサー)
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1400/守1300
表側表示のこのカードを生け贄に捧げる。
このターンに戦闘によって破壊され自分の墓地へ送られたモンスター1体をデッキの一番上に戻す。

ケモノ。の姿をした女戦士。
長いと大きな丸いを持っている。

自身をリリースすることで、同一ターン中に戦闘破壊されたモンスターをデッキの上に戻す。
リリースのコストが重く、相手ターン中に戦闘破壊された場合には意味がないなど、イマイチ使いづらい。
モンスターの回収ならば速攻性のある「死者転生」、デックトップ操作ならば「ゾンビキャリア」の方が適任だろう。

某肉食系エナジードリンクとは関係ない。


紅蓮の女守護兵
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1500/守1200
表側表示のこのカードを生け贄に捧げる。
このターンに戦闘によって破壊され自分の墓地へ送られた
モンスター1体をデッキの一番下に戻す。

二の腕。ファンタジー風の女戦士。爪のような突起が生えた弓を持っている。

こちらは自身をリリースして戦闘破壊されたモンスターをデッキの下に戻す。
テキストに書いてあることの意味が分からない代表的なカード。正しくは「……やることは分かったけど、それでどうすんの?」という感じ。
こちらはデックトップどころかデックボトムなので「女豹の傭兵」に輪をかけて使いづらい。
「増援」には一応対応しているがだからどうした。はっきり言って「バニラ以下」と言って過言ではないレベルであり、
迷走したカードの使い道として一時期はこのカードの真面目な使い道を論じる人もいた。それくらい扱いが難しいカードである。


慈悲深き修道女
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻 850/守2000
このカードをリリースして発動する。
このターン戦闘によって破壊され自分の墓地へ送られたモンスター1体を手札に戻す。

少し年齢高めのシスター。深い祈りで墓地のモンスターを手札に戻してくれる心優しいお方。
自身リリースで戦闘破壊されたモンスター1体をサルベージ。
「女豹の傭兵」「紅蓮の女守護兵」と同じく、ターン中に戦闘破壊されなければならないが、素直にサルベージする効果なので格段に使いやすい。
守備力は2000あり、昔は壁としても使えた。

相手の上級モンスターが出てきたら「聖女ジャンヌ」に融合しよう。
「堕天使マリー」が天使に戻れるのはこの方のおかげだろう。

海外では宗教関係のイラストが使えないため、キリスト教色の薄い絵に差し替えられた。


味方殺しの女騎士
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻2000/守1000
自分のスタンバイフェイズ毎に、このカードを除く
自分のフィールド上モンスター1体を生け贄に捧げなければ、このカードを破壊する。

3つ編みの戦士。長い布を額に巻いている。
見た目はクールだが、味方を殺さないと自分が死んでしまうという色々な意味で危険なお方。
レベル4で攻撃力2000の代償にモンスター1体のリリースが必要なのは「パンサーウォリアー」と似ているが、
こちらはリリース無しでも1回は攻撃できるので、使い捨てのアタッカーにする手もある。実際その使い方だけならパンサーより全然強いカードである。
ただしこの使い方にせよ《ゴブリン突撃部隊》に勝る点が薄い。維持コストは《スキルドレイン》でも無効にできないため、アマゾネスの雰囲気合わせ以外では使わない方がいいだろう。

この効果なら、名前的に「女豹の傭兵」の方が良かった気もする。


聖女ジャンヌ
融合モンスター
星7/光属性/天使族/攻2800/守2000
「慈悲深き修道女」+「堕天使マリー」

ショートヘアの女騎士。鎧を着た姿が凛々しい。
「慈悲深き修道女」+「堕天使マリーの融合体」。さりげなく修道女の時と守備力は変わらない。
攻撃力2800で守備力2000と、第2期の融合モンスターとしてはステータスが安定している。というか、現在でもレベル7の融合モンスターとしてはトップクラスの攻撃力である。

効果は何もないが、一応「オネスト」に対応しており、「ダイガスタ・エメラル」で蘇生できたりするので、サポートの方法はそこそこある。
「融合呪印生物」を使えば負担を低減できる。

後にリメイクである「守護天使(ガーディアンエンジェル) ジャンヌ」が登場した。

アニメでは乃亜編で静香が使用。BIG4のデッキマスター「パーフェクト機械王」と相討ちになってデュエルに幕をおろした。


【おまけ】


女邪神ヌヴィア
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻2000/守 800
召喚された場合、このカードを破壊する。
相手が1体でもモンスターをコントロールしていた場合、
攻撃力は相手フィールド上のモンスター1体につき200ポイントダウンする。

「闇の仮面」が使った下級モンスター。
仮面モンスターではないが、女性の仮面のような顔が付いている。
レベル4ながら攻撃力2000のモンスター。原作では効果が無かったが、OCG化に当たりデメリット効果が追加された。
だが、普通に召喚すると自爆するので反転召喚でしか召喚できない上、相手モンスター1体につき攻撃力200ダウンとかなり厳しい。
これじゃ攻撃力2000の意味なくね?

しかも、20016年8月まで自壊効果は「効果外テキスト」として扱われていたため、「スキルドレイン」で無効にできなかった。
現在ではチェーンブロックを作る誘発効果という裁定なので、無効にできる。
「ボアソルジャー」よりも多少はマシだが、そういえばそんなカードもあったっけ……位にしか思われない、ぶっちゃけいらない子。

さらに、初出時のレアリティはウルトラかパラレルと無駄に高く、第2期では「寄生虫パラサイド」と並ぶカスレアとして有名である。
この娘を引き当てたプレイヤーをひどく落胆させるという意味では邪神の名にふさわしい存在かもしれない。
ボアソルジャーといいこいつといい、当時の攻撃力2000のレベル4モンスターは本当にテキストに書いてある意味が分からなさすぎた。味方殺しとパンサーが本当に強く見えたものである。

ちなみに他の16枚と違い、この娘だけは収録ナンバーが女性ゾーンでは無く仮面ゾーンなので、この項目で扱うカードでは無いかもしれない。


女帝カマキリ
通常モンスター
星6/風属性/昆虫族/攻2200/守1400
集団性の高い巨大カマキリの女王。
狩りや移動など、カマキリの大群は全て女王の指令により行動する。

レベル6攻撃力2200のバニラ
女の子というかメスである。

発売当時の昆虫族の大型といえば「インセクト女王」だったので、それよりは大分扱いやすかった。
しかし「人造人間-サイコ・ショッカー」に攻撃力で負けているのが痛い。

後に「鉄鋼装甲虫」「アルティメット・インセクト」「デビルドーザー」などが登場し、昆虫デッキのアタッカーとしての役割は退いた。
バニラである点を活かせばエクシーズ素材などに使えないこともないか。

「○帝ナントカ」という名前のことからかつてはネタで「風属性の」などと言われていたこともあったが、「ライザー」の登場後はそんなことも無くなった。
ただライザーはファンデッキで使うにはあまりにも強すぎた性能だったため他の帝以上に自粛されやすく(実際準制限にもなっている)、そういう意味では最後まで愛された。

GBAの「エキスパート3」ではインセクター羽蛾が切り札として使ってくる。
ゴキボール」と同じくバニラだが、再録されていないので地味にレア。


バイオ僧侶
通常モンスター
星3/光属性/天使族/攻1150/守1000
最新のバイオテクノロジーによって生み出された僧侶。数々の謎を秘めている。

最新のバイオテクノロジーで産み出されたレベル3のバニラ
攻守ともにレベル3としては普通なライン。

それはいいとして、なぜ僧侶にバイオテクノロジーが必要なのか一切説明されていない
おまけに「数々の謎を秘めている」としか書かれておらず、説明を放棄している
遺伝子改良で信心深くなっているのだろうか……

第1期のバニラにも設定が滅茶苦茶なモンスターがいたが、それにも負けず劣らずの意☆味☆不☆明な存在である。

ただし、光属性・天使族のバニラなので、サポートは豊富。
神光の宣告者】では、「高等儀式術」でデッキから落とすことができ、カウンター効果のコストにできるなど、意外と侮れない。
「魔の試着部屋」を投入するタイプの【もけもけ】でも使える。
レスキューラビット」や「闇の量産工場」に対応しているのも嬉しい。


【その他】

ちなみに、このパックに収録されているモンスターのうち、女性モンスター以外はリバイバルスライムやランドスターの剣士等は全て原作出身カード。
魔法や罠も21枚中16枚が人形戦、梶木戦、仮面戦で登場したものである。


もっとどうでもいいが、このパックは21世紀に入ってから最初の通常エキスパンションである(再録パックならその2ヶ月前の2月に発売されている)。


なおこのパックの半年前に収録された「Curse of Anubis -アヌビスの呪い-」には女性モンスターが1枚も収録されなかった
ただこちらも女性カード自体は《ホーリー・エルフの祝福》《白衣の天使》《抹殺の使徒》などが収録されている。《突風》も一応そうだろうか。
さらに後に【大逆転クイズ】などで使われたことで有名になった《検閲》は、かつてはエロカードの代表例として大変人気を博した。イラストを見ればわかるが小学生が見ていいもんじゃない
さらに無駄にパンツがついている《ガラスの鎧》などは現在でもたまに話題になる。当時の小学生は「なんでパンツついてんだよ!」と爆笑したものである。
もしかしたらこのパックのやたら多い女性モンスターは、このパックの反動として出てきたものなのかもしれない。

しかし本当にイラストがすごい時代だったね……。


最新の追記テクノロジーによって生み出された記事。数々の暇を秘めている。

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