Ζプラス

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Ζプラス - (2022/07/17 (日) 08:45:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/01/29(金) 18:19:15
更新日:2024/01/01 Mon 03:14:37
所要時間:約 6 分で読めます




ガンダム・センチネルに登場するMSで、Ζガンダム量産機である。



スペックデータ


ΖプラスA1型
型式番号 MSZ-006A1
所属 カラバ航空部隊、地球連邦軍
建造 アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態 量産機
頭頂高 19.9m
本体重量 32.7t
全備重量 68.4t
ジェネレーター出力 2,070kw
スラスター推力 101,000kg
センサー有効半径 16,200m

固定武装
バルカン×2
大腿部ビームカノン×2
ビームサーベル×2

主な携行武装
ビームライフル
ビームスマートガン


カラバがエゥーゴで獅子奮迅の活躍をするΖガンダムの能力に着目し、大気圏内用の機体として再設計した機体(ΖプラスA1型)。
さらにその機体を連邦軍が宇宙用に再設計(ΖプラスC1型)。
以降、多岐に渡るΖプラスシリーズが開発され、少なくともU.C.0100以降まで(グレーゾーン作品の設定のため注意)活躍することになったスゴイ機体。
ちなみにどの機種もアナハイムが生産している。


この機体の最大の特徴は、量産機であることに尽きるだろう。


へ?
量産機ってことだけで特徴にはならねーよwww



OKブラザー
ちょっと下の表を見てくれないか


  • ガンダリウム合金・ムーバブルフレーム使用。
  • ムーバブルフレームを利用した完全変形可能
  • 一部機体は大気圏突入も可能
  • スラスター推力以外のスペックが本家Ζ大差ない
  • むしろ若干上回ってる
  • そのスラスター推力も実速力はΖと大して変わらなくね?疑惑アリ(後述)
  • 大丈夫!オカルトはしないよ!
  • バルカンやビームライフルやビームサーベルやシールド(航空のため形状は変更されている)等Zガンダムの使っている武装は全て使用可能&ウェイブライダー形態で使えるビーム・キャノンがオマケで付いてるよ!
  • シールドは音速でも空力に優れ更に先端にレドームやシーカーが付いてるステキ仕様
  • 頭部ユニットやウェイブライダー形態の設計の見直しにより生産性&整備性の向上
  • いろいろ凄いけど量産機です
  • 本当に量産機です






くどいようですが、量産機です。



量 産 機 で す 。




……お前のような量産機がいるか。と言いたいところだが(同じ様なケースに動く武器庫のドーベン・ウルフ等も)問題はない。


それはともかく、詳細な機体の解説。

機体構成はほぼオリジナルΖに準じているが、フレームの性能はΖガンダムに比べて向上、変形機構は簡略化され、構造自体の信頼性も向上している。
簡略化したと言っても変形機構がかなり複雑なのはご愛嬌。本家Ζからしておかしいから多少は仕方ないが

背部はフライングアーマーから百式の物を参考にしたウイングバインダーに変更。これは最初のΖプラスが大気圏内専用だったためである。(宇宙用に戻ってもこのままなのはキニシナイ)
そのためWR形態ではオリジナルΖとは違い、F-14トムキャットのようなV字型の可変翼。
Ζプラスは基本灰色一色がメインカラーのため、これが非常にカッコいい。

個人的に至高のWR

それ以外は前述の通りオリジナルΖと遜色ない性能。が、WR形態はこの時代の戦闘機より弱いという設定がある。
……旋回砲塔式のビームガンがあるのに、何故だ。
※空戦ができるほどの機動性や運動性がなかったから。そのため空戦性能重視のD型が開発される事になった。

Ζプラスは可変機とは思えないほどに大量のバリエーション機がある。
初期型のA1型派生だけでも

  • A1型(通常型)
  • A1型アムロ機(試作専用機)
  • A1B型(攻撃重視型)
  • A2型(メガキャノン搭載型)
  • A3型(性能向上試作型)
  • CX型(宇宙用試作型)




……多いよ!!



多すぎて書ききれないので詳細はΖプラスの派生機一覧へどうぞ。



■センチネルでの活躍


劇中ではC1型が2機(テックス・ウェスト少尉機とシグマン・シェイド少尉機)登場。
ニューディサイズ討伐作戦のためアーガマ級『ペガサスIII』に配属、発電衛星SOL強襲を皮切りにその後の全作戦に両名とも参加。

最終決戦ではテックスがSガンダムのGボマーに乗ったため、シグマンとチュンユンがΖプラスで参戦した。

リョウとALICEやマニングス、NDの漢達の影に隠れがちだが、全編通してΖプラスとテックス、シグマンはガチ。必見。



ガンダムUCでの活躍…活躍?


OVA版episode.7にA1型が数機登場。原作小説には登場しない。
地球連邦軍シャイアン基地の警護機となっており、設定上この基地だけでA1が6機も配備されているらしい。
その他にも試験運用中のグスタフ・カールやスプリッター迷彩のジェガンD型などが同伴している。
少々過剰とも思える配備数だが、これはシャイアン基地にグリプス2の管制施設が密かに設置させれていたため。
しかし元々シャイアン基地は連邦軍内での代表的な左遷先で所属する人員にやる気があまりないとされ、それが伝播してしまったのか僚機であるグスタフ・カールのパイロットはコクピットで菓子を食っているなど警備中にも緊張感が欠けていた。

そのせいもありロンド・ベルの強制臨検という体の奇襲を受けた際には、A1型の一機は背後に降下してきたジェスタに密着されコクピットにビームサーベルを突き付けられ無力化。
他の一機も咄嗟にウェイブライダーに変形し上空への退避を試みるも、それまで何度も踏み台にされ続けていたワッツのジェスタキャノンに踏み落とされ離陸に失敗。あえなく御用となる。
…登場したはいいが、散々な扱いであった。



■ガンプラ

プラモでは旧1/144とMGがA1アムロ機、C1型の二機が発売。
特に旧キットは初めて1/144での完全変形を実現した偉大なキット。
……そこ!プロポーションが微妙って言うな!
またGFFにてC1Bst“ハミングバード”が立体化されている。

そしてこの度HGUCにてユニコーンver名義でA1型が発売。
構造はデルタプラスを踏襲したもので、変形の都合上、下半身の可動はやや微妙だがプロポーションは格段に素晴らしくなっている。

…が、初期生産分に於いて頭部と腰のパーツの形状が異なってしまっていたという不具合が発生。
慌てて商品回収するという前代未聞の事態となった。
…ひょっとしたらプレミアが付くかも…!?


また、カラバリでアムロ機は出るのかと予想されていたが、こちらもガンプラEXPO2014の限定販売、後にプレミアムバンダイにて「テスト機イメージカラー」として発売された。
あくまでUC版のカラーバリエーションなのでビームライフルがオリジナルではなくリゼルの物のままだが、新たに水転写デカールが付属する。

しかし入手手段が限定されているため、人によっては入手困難な品になってしまっている。


後にC1型もプレミアムバンダイから発売された。
こちらはセンチネル準拠のカラーリングで本体パーツ、バックパック、付属品が変更されている。
一部A1型のパーツが残されているものの、A1型を組むことは出来ない。



■ゲーム

センチネル版権のせいか、ゲーム作品にはあまり露出しない。でもGジェネにはしっかり出る。
最近A1型とC1型を一緒にされたのが悩み。
「OVERWORLD」ではアムロ機が「テスト機カラー」として通常生産できるようになった。
また地形適正も通常機が地上適正が低く、テスト機が高く設定されたため一応差別化はされている。

ちなみに、ある意味後輩のデルタプラスには性能は劣っているものの、スマートガンのおかげで火力が勝っているので、正直デルタプラスより強い。

マニアックさに定評のあるガンダムバトルシリーズにもちゃっかり参戦。しかも3機。
A1アムロ機と、C1型、
そして何故かC1/2型。

お前超マイナー機じゃねぇか!


さすがアートディンク!俺達に出来ないことを(ry

  • ギレンの野望 アクシズの脅威V
地上用A1型とそのアムロ専用機、ハイメガキャノン持ちのA2型、宇宙に適応したC1型が登場。
耐久が若干下がり一応地上でも使えるC1も大気圏突入能力は無くしているが限界は相変わらず200%に届きZよりも多少安くなっている

但し地上系はこれよりも早い時期に最強の水陸両用MSである陸戦用百式改が出てしまうため若干肩身が狭い。

そのため活躍の余地があるのは宇宙で支援射撃が出来て、なおかつ量産型としては火力は申し分ないが盾のないメタス改の前衛となり盾役兼指揮官として使えるC型だけかもしれない。
ちなみにほぼ同時期のティターンズのハンブラビよりもコストは1,2倍かかるが、あちらとは違い盾がアリ運動性も1,2倍あるし限界性もこちらが高いので、両方生産できる場合はC1型に軍配が上がる。

  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
珍しくセンチネル出典機体が多数参戦しており、本機も例外ではない。現在A1型とC1型が実装済み。
A1型は600コスト強襲機。コストは原型機であるΖガンダムと同じになっている。実装時のアート的にはアムロ専用機を意識しているらしい。
主兵装は何故か百式のビームライフルを携えている。*1
他に腰部ビームカノンx2も持つが、足を止めての連射武装となるためヘイトの高い強襲機では使い所が難しい。
本体性能は足回り良好かつ変形持ちで立ち回りの幅が広く、連撃補正が高めでコンボ火力が高いと言うのが特徴ではあるが、
逆に言えば足を止めてコンボを決めないと強みを活かせないと言う事でもある。
しかもコンボ前提の機体のくせに、N格*2はほぼ密接しないと当たらず下格は密接していると当たらないとレンジが微妙に噛み合っていない。
色々出来るけど一番やりたいこと(相手支援機を一瞬で落とす)が出来ない、と言える。
同コスト強襲には同じ変形機能持ちのハンブラビがおり、あちらがバランス調整で強化されて以降はいまいち差別化出来ているとは言い難い。*3

C1型は600コスト支援機。
支援機としては珍しく連撃制御と高性能バランサーを持ち、格闘火力もまずまず。
主兵装はビームスマートガン。足を止めることなく高威力で即打ち即よろけが取れるだけでなく、フルチャージすることで強よろけを取る事ができる。
ただし燃費は悪くフルチャージに至っては一発でオーバーヒートするため、必中が求められる。
腰部ビームカノンx2はA1型のものとほぼ同じ性能だが、支援機で足が止まる武装は珍しくないのとカテゴリ補正及び射撃補正の高さのため、追撃や主兵装のオーバーヒート中等にはそこそこ使い所がある。
本機を最も特徴づけているのが変形時の武装は別扱いと言うことであり、MS形態時のビームスマートガンがオーバーヒートしていても変形時のビームスマートガンは使用可能。
これにより本来武装燃費が悪く何も出来ない時間が発生するところを、変形武装を駆使して火力を提供し続ける事が出来る。
カスタムパーツの補助ジェネレーターをガン積みすればオーバーヒート時間は約10秒になるため、変形射撃が終わる頃にはまた使えるようになっていると言う寸法。
ただし変形中は強制前進かつ動きが読まれやすく、さらに他の変形機と違って緊急回避も持たないので、うまく拘束を続けるなり味方のサポートは必要。
歩き撃ち可能な強よろけによるマニューバアーマーの貫通効果と格闘の取り回しの良さにより自衛力も高く、更に変形を駆使することで火力も自衛力も高まるという事で熟練者に特に好まれる立ち位置を確立している。




前述のスラスター推力の疑問について

Ζプラスのスラスター推力は、オリジナルΖの推力と比べると約5分の1以下というひどい数値。

だが、『ガンダムセンチネル』劇中の“SOL強襲作戦”の歳に敵将が

「アーガマのΖでもなければ(強襲には)間に合わない」(要約)

と発言している。
このことから判るのは
  • この敵将はΖプラスの存在を知らない(実際強襲を受けて驚いていた)
  • オリジナルΖの存在を知り、かつ敵味方の位置から戦術移動時間を計算できるほどに、何故かオリジナルΖのスペックを把握している

という2点。

しかし、Ζプラスの推力ではオリジナルΖ基準の戦術移動には間に合わないハズである。

ところが、悠々と、とは言えないもののΖプラスC1型2機が強襲に間に合って作戦を遂行した。
しかも、ブッ飛んだ推力を誇るSガンダムBstに(Sガン側から速度を合わせられていたとはいえ)随行して、である。

これは、どういうことか?

これはこの際に用いられていた機体がC1型であるため。
宇宙用に特化した機体であるC1型はオリジナルZをも上回る124000kgもの推進力を獲得している。
地上用のA1型の推進力なら不可能だったがC1型故にこれを可能とした。






操縦が簡略化されがちな量産可変MAとは違い、ΖプラスはMS操縦の腕の良さに加えて実戦的な戦闘機の操縦技術も必要とされる機体だったため、
パイロットになることはカラバや連邦軍の中でも生え抜きのエリートが主だった。

そのためΖプラスのパイロット達はかつてのイーグルドライバーのように、自らを

“Ζ乗り”
(ゼータ・ドライバー)

と呼び、尊敬や嫉妬の眼差しを受けたという。



「いいかシグマン、こいつはウェイブライダーだ。再突入は心配無い。お前は追記・修正に専念しろ。」

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