登録日:2011/05/17(火) 19:45:48
更新日:2024/02/15 Thu 09:27:31
所要時間:約 5 分で読めます
Precious Memories(プレシャスメモリーズ)とは、
1.栗林みな実のシングル。
2.globeのアルバム「globe」の収録曲の一つ。
3.ムービック×エンスカイから発売されている対戦型カードゲーム。
ここでは3.について説明する。
キャラクターを登場させてアプローチを行い、相手プレイヤーにポイントを与えて勝利を目指す。
好きな作品でデッキが組むことが出来、複数の作品を投入したクロスオーバーなデッキも作成可能。
ローソンの各種フェア、「けいおん!」のライブイベント、コミケなどで配布されたり、雑誌や単行本に付録として付いていたりもする。
「魔法少女まどか☆マギカ」のスリーブはこのTCGのサプライ品である。
●タイトル一覧
複数の「けいおん!」はパックの名称であり、全て同一作品として扱われる。
「初音ミク」は名前通り初音ミクを単独で扱ったものではなく、他のクリプトン製VOCALOIDキャラクター(MEIKO、KAITO、鏡音リン・レン、巡音ルカ)、及び初音ミク亜種の一部(亞北ネル、弱音ハク、重音テト)も扱う。
●簡単な基本ルール
60枚のデッキを用意。
↓
初期手札7枚を引く。1度だけ引き直し可能。
↓
ジャンケンを行い、勝者が先攻後攻を選択してゲームスタート。
↓
ターン開始時に2枚ドロー。先攻1ターン目のみ1枚ドロー。
↓
コストを支払い手札からキャラクターを登場させ、イベントカード、サポートカードをプレイする。
↓
活動状態(縦向き)のキャラを休息状態(横向き)にし、アプローチを行う。
↓
相手も自身のキャラを活動状態から休息状態にすることで、そのアプローチを妨害出来る。
↓
キャラ同士の戦闘が発生。お互いにキャラのAP、DPをチェックし、自身のDPが敵のAP以下だったキャラは退場し捨て札置き場へ。
↓
妨害が無ければ相手に1ポイント。
↓
相手ターンに移る。
相手に7ポイント与えると勝利。自身のデッキが0枚になると敗北。
●カードの種類
ゲームの主役。AP/DPを持つキャラクターをメインエリアに5体まで登場させることが出来る。
AP/DPを持たないサポート専用キャラも居る。
《平沢 唯(001)》
キャラクターカード
使用コスト4/発生コスト1/赤/AP40/DP40
【制服】/【音楽】
(じゃあ、次の曲!)
他TCGでいう魔法や呪文。
《下校中》
イベントカード
使用コスト0/発生コスト1/赤
[アプローチ/相手]:妨害に参加しているキャラ1枚は、ターン終了時まで+10/+10を得る。
(このあとどうする? う〜ん、そうだな。)
いわゆる装備カード。かなり少数派。
《紬のたくあん》
サポートカード
使用コスト0/発生コスト2/緑
このカードは「琴吹 紬」にのみセットできる。
[メイン/両方]:[0]このカードを捨て札にする。その場合、自分のキャラ1枚を活動状態にする。
(実はこれ、たくあんなの~)
●プレイ環境
競技形式は一作品のみで組んだデッキを使う「シングル」と、複数作品で組んだデッキを使う「ミックス」の2つが存在する。
インフレのスピードが速いため、シングル環境は新しく発売されたタイトルほど強い。
最近はまよチキ、ましろ色、ゆるゆりなどがよく使われている。
その中でもゆるゆりのカードパワーは特に高く、
確定除去カード《アッカリ~ン》の存在が非常に大きい。
ちなみに2011年全国大会優勝は電波女と青春男。
ミックス環境はカードプールが広大なため一概には言い切れないが、デッキ破壊や自由登場を活用したコントロールデッキ、水着、コスプレといった作品の枠を超えたテーマデッキが多い。
●販売ペース
初期はハイペースで新弾が発売されており、2011年1月発売の「化物語」からはしばらくの間、毎月新弾がリリースされた。
この販売方法は某TCGにならって「月刊プレメモ」と揶揄された。
新弾が前弾のメタ、新弾が環境を壊すような強さ、といったインフレ傾向も強い為、毎月出費がかさむ上にメタゲーム環境も頻繁に変わる事などからプレイヤーからの評判は悪かった。
特にカードプールが急速に広がっていく弊害は大きく、知識や経験、資産がついていけずにプレメモを見限るプレイヤーもいる時期だった。
「好きな作品のTCGだから始めてみる」というような初心者にはある意味優しいが、それも始め立てだけの話で、しばらくするとその好きな作品が環境についていけなくなるのが常である。
この時期は話題性優先だった為か、当初の予定と発売の順番が入れ替わる事もあり、そのあおりを食らった事でプレイヤー間で有名なのが『アマガミ』である。
発表してからひたすら他の最新アニメに発売日を譲り続け、発売日は未定が続き、「アマガミは本当に発売されるのか?」とまで言われていた。
その後、プレメモ自体が下火になり、CMが減り、カードショップでの取り扱いも減っていってからは、既存作品のプロモ入りスリーブセットのみの月や何も発売されない月も増えていき、販売ペースもかなり落ちた。
その頃からプレイヤーの間でもプレメモ終了がちらつき始めた……のだが、その状態でも新弾自体は細々と発売されており、息の長いTCGになってきている。
「プレメモももう終わるなと思って数年経った」と言われる事も多いくらいには長生きしており、「続いてくれるのは嬉しいが、何でいまだに続いてるのか謎」等と言われることも多い。
●ゲームバランス
段階を踏んでのインフレ傾向が強い。
現環境といい勝負になるような新弾(前弾のメタ寄り)をしばらく出す→明らかに強さの違う新弾を出す→それといい勝負になるような新弾をしばらく出す→…といった形でインフレが進んでおり、新弾がハイペースで出されていた頃は半年も過ぎればまともな勝負にならない事も多かった。
販売ペースが落ち着いてからはそれに合わせてインフレペースも落ちているが、2018年頃でも『FAG』で新ワード追加に合わせてまたインフレしており、やはり今でもいつものプレメモである。
バニラで比較すれば、初期は4/1 40/40が基準だったが、今では0/2 40/40等が平気で存在する辺りがインフレの進み具合分かりやすいか。
それ以外でも調整能力に関しては、ハッキリ言って下手としか言えない。
初期のハイペース販売の頃はその販売ペースの過密さ故にチェックやテストプレイが甘かったのか、「電波女と青春男」にて、ゲーム性を崩壊させるぶっ壊れカード《ドナドナ》を収録する失態をやらかし、それを発売日当日に禁止カード(ミックス環境)として指定するという処置をとったりもした。
(余談だがこういった処置自体はMtGにおいて前例があり、TCG界に前例のないやらかしではない。)
●備考
- スターターデッキとブースターパックに入ってるポイントを集めると景品が貰えるキャンペーンがあり、300点で中の人の直筆サインカードが貰える。ただしまともに300点集めるなら7~9万円はかかる。
- ミックス環境には禁止カードが存在し、そのほとんどは先攻1ターンキルのパーツである。
他ゲームでいうクライマックスや各種トリガーのような逆転要素「ブレイク」があまり存在しないため、純粋な駆け引きや読み合いになることが多く、プレイが長丁場になりやすく疲れやすい。
ただし、逆に言えばデッキ構成やプレイングをきちんとすれば勝てるという事でもあり、好き嫌いはっきり出やすいゲーム性といったところ。
- カードショップでの売り場面積はやや少なめで、扱ってない店もかなり多い。
最大手ヴァイスシュヴァルツや、元祖美少女TCGのLyceeなどと比べればマイナーだが、この手のカードゲームの中ではまだ流行っている方だろう。
[アプローチ/自分]:[0]この項目を追記修正する。
- プリコネもレベル・ネオも終わってしまった。これもいつまでもつか。 -- 名無しさん (2017-01-31 22:57:11)