せがた三四郎

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せがた三四郎 - (2018/05/27 (日) 17:54:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/24(金) 16:57:48
更新日:2024/01/27 Sat 22:43:46
所要時間:約 5 分で読めます





せがた三四郎

せがた三四郎

セガサターン、シロ!

\セガサターン、シロ!/



せがた三四郎はセガサターンの宣伝キャラクターである。演:藤岡弘、

名前の由来は「セガサターン、シロ!」のアナグラムと「姿三四郎」。
決め台詞だった「セガサターン、シロ!」は、「セガサターンで遊べ」という意味の他に
「セガサターンの色が変わって白になったぞ」という意味も含んでいる。

初期はゲーム以外の遊びをしようとする者の前に現れ、投げ飛ばしてKOした上でセガサターンを押し付け去っていくという、
一種の通り魔めいたキャラクターであった。
その後、スピードスケート、バッティングなど、様々な事に肉体一つで挑むコミカルながら熱血なキャラクターへとシフトしていく。

ドリームキャストの登場前に契約は切れるはずだったが、好評のため同機の発売まで延長された。


●主題歌「セガサターン、シロ!」


せがた三四郎にとって切り離せないのが、この耳に残る主題歌である。
1998年2月にCD化され、10万枚近いヒットとなった。
CDにはCMで使用されたとみたいちろう(MoJo)が歌うバージョンと藤岡弘、が歌うバージョンの二つが収録されている。


●放送されたCM

CMにはかなり厳しい撮影内容もあるが全て藤岡弘、が演じた。この他にラジオで放送されたCMも存在する。

・ソニックR
最初のCM。草野球の試合に赴こうとする少年達の前に現れ、次々と投げ飛ばした後にセガサターンを置いて立ち去る。
一発目からただの危険人物

・シャイニング・フォースⅢ
ディスコで踊る若者達の前に現れ、女性だろうと容赦なしに絞め落とし、死屍累々の現場にセガサターンを置いて立ち去る。
「セガサターン、シロ!」

・サターンボンバーマンファイト!!
主題歌「セガサターン、シロ!」が初登場。
胴着を着た青年を投げ飛ばす。青年は遠くの地面に直撃し、爆発。
ここから宣伝するゲームに関連する内容になっていった。
「ボンバーマン!」

・三シローディスクもついてくる
家にやって来たサンタクロースに群がる子供達。
しかし、顔の皮を剥ぐと正体はせがた三四郎。あまりの恐怖におののく子供達。
ちなみにセガサターンのハードのみ置いていった。
なお、子供達はなんだかんだで喜んだ模様。このCMでは幼女のパンチラが拝める

・今年は凄いゾッ!
巨大なセガサターンを背負って山の中で修行。「セガサターン、シロ!」の1番のほぼ全てがBGMとして使われた。
「とぉゅわいやぁぁ!」
足元は裸足、背負ったセガサターンはなんと約40kgある。
なお、藤岡氏はこの撮影で骨折してしまったとか。指が折れるまで……指が折れるまで!

・ソロ・クライシス
脳天瓦割り。スタントマンを起用せず藤岡氏本人が実際に行った。
「頭を使えッ!」(物理)

・AZEL -PANZER DRAGOON RPG-
たいまつの燃える中、龍の面を着け龍の舞を披露する。
あずにゃんAZEL……」

・Winter Heat
スピードスケート選手とのレース対決に素足で挑み勝利。ただし足の裏が凍傷に……。
「冬こそ燃えろ!」
なお、合成やセットなどは使っておらず本当に氷上を裸足で走っている。どうなってるの……?

・バーニングレンジャー
姉が意識を失ったまま火事の現場に取り残されている姉妹の前に燃えるドアを蹴破って現れ、姉に人工呼吸を施す。
「人命救助だ!」
が、人工呼吸を行うだけで脱出しようとしないので妹に引っ張られるハメに。
撮影が長引いたためにまつげが焼けてしまうというアクシデントが発生したとか。

・GREATEST NINE '98
バッティングセンターで飛んで来たボールをバットではなくミドルキックでホームラン。バットェ……。
「ホォームラン!」
その後は大胸筋で次々とボールを受け止めている。
このCMは流石に合成・特撮らしい。

・プロ野球チームもつくろう!
ゲームの監修を手掛けた野茂英雄投手の写真を前に、涙を流しながら感謝の言葉を述べる。
「素晴らしいゲームを……ありがとう、野茂君!」

・ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド
襲い掛かるゾンビの群れをいつものように投げ飛ばす。
しかし、ゾンビ達はいくら投げても起き上がり迫り来る。追い詰められたせがたは壁を背にして悲鳴をあげる。
「こいつら人間じゃねぇ!」
珍しくせがたが劣勢に立たされているCM。

・ドラゴンフォースⅡ
「セガサターン、シロ!」の独唱から入り、徐々に歌い手が増え、最後には大合唱となる。歌と共に、何故か画面のせがたも増殖
最後には巨大なせがたとせがたの軍団になり、全員で「トォォォゥリャァァァ!!」と叫び、突進していく。セガタキリバもしくはSGT346
「みんなで戦え!」

サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~
桜舞い散る中、真宮寺さくら(演:横山智佐)とキャッキャウフフするせがた三四郎。せがたCMの中でも異色中の異色だが、同時にせがたCMといえばこれという代表作の一つ。
「また会えたね……」「はい」
ちなみに流れているのはさくらのテーマではなくソレッタ・織姫のテーマ「もしも……」である。

・DEEP FEAR
薄暗い室内で魚を捌く。捌かれた魚は舟盛りに。
「海のホラー……」

・ワールドカップ'98 フランス
サッカーのフリーキック。ゴールキーパーのせがた三四郎はゴールポストをそのまま持ち上げゴールを死守。
「ナイスプレイ!」
が、当然認められるはずもなくレッドカードを喰らうのであった。

・日本代表チームの監督になろう! ~世界初、サッカーRPG~
サッカーのコーナーキック。ボールが蹴られた瞬間、監督・せがた三四郎(メガネ装備)は
「選手、交代!」
の声と共に隣にいた選手を投げ飛ばす。
弾丸のごとく飛んで行った選手の頭にボールが当たり、ヘディングシュートとなってゴール。
「名監督!」
楽しげにゴールダンスを踊るせがたにこちらも笑顔になるが、言わずもがなこのような交代は反則。

・バッケンローダー
『インパクト』『知性』『恋愛』『ユーモア』『スチーム度』をチャート形式で紹介する。
「せがたゲームチャート、スチーム度:満点!」

・せがた三四郎 真剣遊戯
せがた三四郎シリーズ最終回。
謎の外国人断じてソニーではない…はずによって、ドリームキャスト発売間近のセガ本社ビルに向け、ミサイルが発射される。*1
ミサイルを激突寸前で食い止めたせがたは渾身の力をこめてミサイルの軌道を上空に逸らす。
セガ本社は守られたがそのままミサイルは宇宙で大爆発。せがたは帰らぬ人となったのであった……。
テレビアニメ『鉄腕アトム(第1作)』最終回のパロディ。

「セガサターン、シロ!……セガサターン、シロ!……セガサターン、シロォォォォ!!!!」

ただし、ミサイルが爆発するシーンの右下をよく見ると何かが飛び出しているようにも見える。
このため、「せがたは無事脱出して生存しているのではないか?」という都市伝説が生まれた。 
これはCM製作者の意図した演出ではなかったのだが、後述のように幾度か再登場しているために、
半公認で「たぶん生きていたのだろう」という事になっている。
カメバズーカと一緒に自爆しても生きてたことがあるし。
*2
せがた三四郎は、みんなの心に――

●せがた三四郎 真剣遊戯

せがた三四郎の唯一の主演ゲーム。
ハードは無論セガサターン。開発はあのデスクリムゾンの開発で有名なエコール・ソフトウェア。
せがたを操るミニゲーム集だが、真剣に遊ぶというテーマのとおり凄まじく難易度が高い
テレビCM及びラジオCMを視聴することができる。

●その後のせがた三四郎

無事脱出できたのか、その後もせがた三四郎はセガゲーでこっそり活躍し続けている。
具体的には……

・レンタヒーローNo.1
セガサターンの後継機ドリームキャストで発売されたゲーム。主人公を鍛えさせるために登場。

・ソニック&オールスター オールスターレーシングトランスフォームド
コース『SEGA AGES』でミサイルにしがみついている。

  • イベント『せがた三四郎劇場feat.藤岡弘、&セガサウンドユニット[H.] ~真面目に遊ばぬ奴らに喝!~』に登場。

  • ソニックのアメコミでソニックの対戦相手として登場。ソニックに敗北した。

  • 伝説のバカゲー「セガガガ」では巨大せがた三四郎として出陣するアイデアがあったが、肖像権の問題で断念されている。


そして2015年……


カプコン、セガゲームス/セガ・インタラクティブ、バンダイナムコエンターテインメント、そして任天堂の4社が共演するニンテンドー3DSのゲーム
PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にセガ枠でまさかの参戦を果たした。扱いはソロユニット。
声優はもちろん藤岡弘、である。

攻撃モーションは以下の通り([]内は元ネタのCM)。
→跳び蹴り[PVなど]
→キック[GREATEST NINE '98]
→せがたが分身して突撃[ドラゴンフォースⅡ]
→舞[AZEL -PANZER DRAGOON RPG-]
→頭突き[ソロ・クライシス]
→投げ飛ばしからの爆発[サターンボンバーマンファイト!!]

初登場となる21話では、なんの前触れもなくテルカ・リュミレースに現れ、ユーリの「遊びじゃない」発言にキレてユーリ&フレンコンビと戦う事に。
フレンの説得で和解した後には駆け付けてきたさくらと『サクラ大戦2』のCM再現(しかもフルボイス)を行う。本当に「また会えた」。

その後、大神をはじめとしたセガキャラ達全員(セガサターンの展開終了後の面子含む)と交流がある事が語られる。
恐ろしい事に、せがたは時空の壁を越えてバーゼルや太正の世界、うらら達の未来の世界にも訪れているということがしれっと語られ、
しかもセガキャラ達はそのことを全く疑問に思っていない。
また芭月武館の道場主・巌と同じ声だからか、その息子であるとも互いに面識がある。声優ネタは無かったが…。
そしてセガのあらゆる次元・時間軸に存在する理由については「せがた三四郎はみんなの心にッ!」の一言で流し、それ以上語ることはなかった。
影丸曰く「極めし者」らしい。

当然、掛け合いやシナリオでも自重しない。
遊びを極めた男としてセガ以外のゲームについても熟知しているらしく、セガ以外の3社(バンナム、カプコン、任天堂)のペアと組んだ場合もその作品のネタも惜しみなく発言する。
  • クロム君!男は黙ってクラシックモード!」
※近年のFEに搭載されている高難易度モードで、体力が尽きたキャラが死亡するFE伝統の仕様。対して体力が尽きても翌ステージで復活するカジュアルモード、ターンを待てば復活するフェニックスモードがある。ちなみにPXZ2はカジュアルモードに近い。
  • 「エックス君!ゼロ君!メガなのか!ロックなのか!」
※ロックマンシリーズが海外では「メガマン」というシリーズで展開されているという有名な話。なお、Xシリーズでは「ロックマン」という呼び名はほとんど登場しない。
  • 「素晴らしいゲームを……ありがとう……原田君!!」
※原田とは鉄拳シリーズのディレクター原田勝弘氏。鉄拳シリーズが何かしらをやらかすたびにユーザー間で「原田見てるか?」とネタで槍玉に挙げられてる人。
  • 「あいつらは人間じゃねえ!」「こいつら人間じゃねえ!」
※前述のCMネタ。「あいつら」はバイオ組と組んだ際にゾンビを指して言うセリフだが、「こいつら」はヴァンパイア組と組んだ際にデミトリとモリガンを指して言う。
  • 「極道度、満点!」「スタイリッシュ度、満点!」「クロスオーバー度、満点!」
※それぞれ龍が如くシリーズ、デビルメイクライシリーズ、及び今作を指している。龍が如くとDMCはともかく、今自分がいるゲームがクロスオーバーしていることを指摘するあたりつくづく何者なのか……。

とあるステージでは火災を消化すると言う事で前述のように自身がCMを務めた名作『バーニングレンジャー』のOPを流し、プレイヤーを驚愕と興奮に沸かせた。
(しかもオリジナルBGMが流れる限定版だと、しっかりとボーカル付の原曲が流れる)

エピローグでデミトリの城で開かれた宴会では、ゲームネタ繋がりのカイト達と同席。
カイト&ハセヲコンビにいつもの調子でセガサターンを推したものの「そんな古いのじゃThe Worldは出来ない」とハセヲに一蹴される……が、
直後にセガサターンと周辺機器・セガサターンモデムをネットに繋いだところ、本当にThe Worldに接続、その場にアウラを呼び出してしまった。セガサターンすげぇ!?

これらのぶっ飛び具合に気を取られがちだが、作中では独特のハイテンションを除けばかなり常識人である。

もしセガによって捨てられ任天堂が拾ったベヨネッタや、逆にコンパイル亡き後セガに拾われたぷよぷよ組など、
版権的に複雑な事情を持つキャラとPXZ2で対面していたらお互いどのような反応をしていたのだろうか?
何分熱いキャラなので大人の事情も気にせず違和感なくなじみ、親しげな姿を見せるだろう。

なお、ゲーム内事典『クロスペディア』では「空手初段、柔道三段、抜刀道四段」と記載されている。
公式設定かどうかははっきりしないが、藤岡氏本人は実際にこれらの段を所持している。
(CM放送当時、雑誌に載ったプロフィールには「格闘技全般合計20段」とある。『コミックボンボン』'98年6月号で確認)

またUFO仮面ヤキソバンの息子・ ヤキソボーイ を指導する、せがたと顔のよく似たベテランヒーロー・ レジェンドクロオビ には、
「過去の負傷のためにサイボーグ化した」という設定があり、装備を駆使した戦いよりもキャストオフして本来の柔道技で戦った方が強かったりする。

同じくUFOの未確認(Unideified)藤岡(Fujioka)物体(Object)のなかには、アーバンビューに突然現れる巨大なせがた三四郎らしき クロオビノフジオカ が目撃されている。

セガはせがた三四郎を藤岡氏にオファーする際
「これをやるのは藤岡さんしかいない」「他の人は一切考えてない」
の言葉と藤岡氏の顔が描かれた絵コンテを持ってきた……という熱い裏話もある。
藤岡氏本人にとっても色々トラブルに巻き込まれ一時引退を考えてた時期に舞い込んだ転機のため思い入れが強く、若いスタッフと体当たりで作り上げた当時の思い出を懐かしく笑顔で語っている。


しかし、悲しい事に彼が「セガサターン、シロ!」と訴えても、現在セガサターンのソフトはVCやPSアーカイブス等で配信されていないため、
実機を入手しない限り遊ぶのは困難となっている。
だからと言って違法な手段で遊ぶのは言語道断。もしそのような手段でセガサターンを遊ぼうとした場合には、あなたの後ろにせがた三四郎が……




若者よ……

真剣に取り組んでいる物があるか?

命がけで打ち込んでいる物があるか?

セガサターン、シロ!

指が折れるまで……

指 が 折 れ る ま で !




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