じめんタイプ(ポケモン)

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じめんタイプ(ポケモン) - (2016/11/26 (土) 13:45:02) の編集履歴(バックアップ)



登録日: 2011/03/17(木) 22:58:54
更新日:2024/05/06 Mon 19:48:21
所要時間:約 8 分で読めます




ゲーム「ポケットモンスターシリーズ」に登場するタイプの一つ。

「地面」の名前の通り主に地上や地中を好むポケモン達が属するタイプ。


代表的な地面タイプのポケモンはドサイドンダグトリオガラガラガブリアスゴローニャドリュウズ等。

複合タイプは意外と多く、今のところ格闘フェアリー以外全てのタイプで地面と複合したポケモンが存在する。
特に何故か水タイプとの複合が豊富で、金銀以降から毎回必ず一匹以上は水複合の地面タイプが追加されている。
しかしXYで連続記録が止まった。


平均的によく見かけるタイプであり、『いわタイプ』と共に洞窟や砂地等に生息するポケモンが多い。


能力値は「地面」の印象通り、総合的に攻撃・防御・HP等の物理面に優れるが、
特攻や特防の特殊面が低く素早さも鈍足という典型的な「重戦車型」が多いのが特徴。


攻撃面で抜群が取れるタイプはでんきほのおいわどくはがね
防御面で抵抗を持つタイプは岩と毒を半減、電気技に至っては無効化。

攻撃が半減されるタイプは
無効化されるタイプは飛行
弱点のタイプは、草。

ちなみに「すなあらし」によるダメージを受けない。

弱点を突けるタイプがかくとうタイプと並んで最も多く、攻撃面の相性はすこぶる優秀。
技に関しても覚えるポケモンが多いうえバランスの良い性能を持つ物理技「じしん」の存在が大きく、
初代がら現在に至るまで多くのポケモンからメイン・サブ問わず重宝されている。

特殊技に関しては乏しいが特殊型の能力を持つ地面タイプは少ないのであまり問題ではない。

しかし、飛行タイプや特性「ふゆう」等無効化する手段が多い点は注意が必要。

防御面に関しては電気タイプが無効で「でんじは」等で麻痺になり辛いのはかなりのメリットだが、メジャーな水や氷が弱点なのがかなり痛い。

複合タイプの関係で四倍弱点持ちも多く、肝心の電気に関しても「めざめるパワー」で相性補完してる事が多かったりと防御面は割と微妙。

その極端なタイプ相性から若干クセの強いポケモンが多いが、その分メジャーなポケモンも多い。

砂嵐無効な点を活かした砂パの主力としても優秀であり、高いポテンシャルを秘めたタイプと言える。

ちなみに初代では岩タイプと複合したポケモンがかなり多く、
そのおかげで「岩タイプは電気技無効」などと、岩タイプの相性と地面タイプのタイプ相性を混同して覚えてしまう人がとても多かったとか。
逆に、地面複合以外の岩タイプは全て電気技が抜群であった。



【地面タイプの歴史】



●第一世代(初代)

この頃は地面タイプでありながら高い素早さを持つダグトリオが大人気。
当時のメジャー技「ふぶき」が弱点なのは痛いものの、高い素早さから放たれるタイプ一致の「じしん」や「きりさく」「じわれ」で猛威を震う。

また当時は「めざめるパワー」も無く、ダグトリオの耐久でも電気タイプのポケモンを止めるには十分であったため、
サンダース等のメジャーな電気タイプ対策として非常に重宝されていた。

ダグトリオの使用が制限されたルールでは代わりにサンドパンやサイドン、ニドキング等が注目される事に。


●第二世代(金・銀)

環境が耐久寄りとなった事によりダグトリオがマイナー化。
またこの頃から「めざめるパワー」により電気を受けるのが難しくなる。

一方で持ち物「ふといほね」により超火力を得たガラガラが猛威を震う。
その圧倒的高火力はいわゆる「役割理論全盛期」な金銀世代でありながら「役割理論を無視する」とまで言われており、
当時はカビゴンと並んで最メジャー級の存在であり役割破壊の先駆者とも言える。

その他では当時最強クラスの耐久を誇ったハガネールや、
配布で「アンコール」を取得したドンファン辺りが活躍していた。


●第三世代(ルビー・サファイア)

様々な仕様変更によりガラガラが相対的に弱体化。
また特性「ふゆう」により意外なポケモンに地面技が当たらなくなったりしている。

新ポケではルビーのパッケージにもなった伝説のポケモン『グラードン』や、
御三家最強の種族値合計と弱点が草のみという優秀なタイプを持つラグラージ辺りが注目される。

特に2004年の大会では禁止級にも関わらずグラードンが使用可能で、
同じく禁止級であったカイオーガと共にこの大会のキーパーソンと言える存在であった。

またダブルバトルでは「じしん」が全体技となり、これを利用した優秀なコンボが注目される。
特に特性「ひらいしん」でギャラドスを守りながら戦えるガラガラやサイドン辺りが有名。

前作でマイナー化したダグトリオは、飛行タイプと特性「ふゆう」以外の交代を防ぐ特性「ありじごく」を習得。
同じく交代を防ぐ特性「かげふみ」を持つソーナンスと共に相手の交換を完封するコンビ、通称『ソーダグ』が猛威を振るった。


●第四世代(ダイヤモンド・パール)

この世代から砂パが実用化し、更に強力なポケモンも増えてその地位を一段と押し上げた。

特に大きいのがドラゴン複合の600族であり、
ポケモンチャンピオンシロナの切り札『ガブリアス』の存在だろう。

他には優秀な格闘受けであるグライオンバンギラスと並ぶ新たな砂パ始動役カバルドン、厨ポケキラーのマンムー辺りも注目どころ。
更にまさかのサイドンの進化型『ドサイドン』も登場。

ダブルバトルでは「じしん」が弱体化したのが痛いが、それでもそれなりにメジャーではあった。

第三世代で猛威を振るったソーダグはキラーアイテム「きれいなぬけがら」の登場によりマイナーとなってしまった。
しかしダグトリオはあの役割破壊の申し子『ゴウカザル』を鉢合わせならほぼ確実に仕留めれられた為、極一部で使われ続けられた。


●第五世代(ブラック・ホワイト)

前作からのメジャーどころの強さは相変わらず。
この世代から「すなのちから」や「すなかき」といった砂パ用の特性が増え、
これらを持つランドロスドリュウズ等が新たな砂パのアタッカーとして活躍している。
更にゴーストタイプを持つゴルーグや文字通りの地雷ポケ「マッギョ」など風変わりなポケモンも追加。

ただし新アイテム「ふうせん」により地面技をスカさせられやすくなったのは少し痛いか。

新技では素早さの低下効果のある「じならし」辺りが注目どころ。
威力は「じしん」よりも低いため、採用率はあまり高くないが「じしん」を覚えないポケモンの代用技として期待されている。


●第六世代(X・Y)

環境が大きく変わってもこのタイプの安定感は変わらず。
新たにノーマル複合のホルード、秩序を司る伝説のポケモンジガルデが登場。

新タイプ:フェアリーが追加されたことにより毒・鋼・炎タイプが存在感を増したが、
これらに弱点をつける地面の地位も相対的に向上。
単体で妖+地の技を出せるドンファンがにわかに騒がれもしたが、
どちらかといえばフェアリーがサブにじしんなどを持った方がより効果的なので、現段階ではこの個性はグランブルのものと言えるか。

また対戦環境では天候にターン制限がついたため、砂パを見かける機会は著しく減った。
むしろパーティ内での補完や、単体で完結した行動能力を持っているかなど個としての性能を優先する傾向が出たと思われる。
今世代の環境で名前が挙がるのがガブリアス、グライオン、ランドロスなどというところからも上記の理由が見てとれる。

特にガブリアスはXYでは地面唯一のメガシンカ枠でもある。実用性?ないよ(断言)。

これらを加味した上で全体を通して見ると、X・Yで登場した新要素は様子見でもするかのような当たり障りのない影響を地面タイプに与えたように考えられる。
今後、新たな複合タイプやメガ枠次第では環境に一石を投じる存在になるかもしれない。

ORASではハガネール、ラグラージ、バクーダの三体がメガシンカを果たす。どれも天候やトリックルームなど、他のポケモンのサポートがあって活躍する玄人向けポケモンとなった。
禁止伝説ではグラードンが満を持してゲンシカイキ。新たにほのおタイプが追加され、4倍弱点のみずタイプを無効にする専用特性『おわりのだいち』と、命中こそ落ちるものの威力・対象範囲ともにじしんよりも優秀な専用技『だんがいのつるぎ』を引っ提げて、解禁ルールで大暴れしている。


【じめんタイプの主な使い手】



ジムリーダー


・しまクイーン

ハプウ

四天王



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