みちる(AIR)

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みちる(AIR) - (2014/05/15 (木) 19:35:33) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/06/12 (火) 18:48:10
更新日:2023/08/06 Sun 11:32:09
所要時間:約 7 分で読めます





「…ぽんぽこたぬきさん」


みちるとはkey制作のゲームAIRに……おっといけない間違えた。









「兄がいつもご迷惑を…ってあれ?」


みちるとはkey制作の……あ、これも違ったか。



いい加減にしろぉ〜!!




「みちるは、みちるっていうんだぞっ!」


みちるとはkey制作のゲーム「AIR」に登場するサブキャラクターの1人。
CV:田村ゆかり


テーマ曲:てんとう虫 -bug walk-
誕生日:不明
血液型:不明
身長:145cm
体重39kg
スリーサイズ:B72/W49/H70



ヒロインの1人である遠野美凪の個別ルートを中心に登場する。別に夜中の校舎で魔物退治なんてしてないし、
元サッカー部の兄がいたりもしないし、白服の魔法少女でもない。笑い声は「にゃはは」だけど。
長くて赤い髪を青いリボンでツーテールに纏めている。見た目通りの体系・性格ではあるが胸の大きさは高校生であるクドリャフカよりも上だったりする。
わふー(>ω<)

有名だがGoogle先生等の画像検索で「みちる AIR」とは絶対に検索してはならない。みちるのことが好きなのであればなおさら。


明るく元気な少女で、大親友である美凪と一緒に廃駅で遊んでいることが多い。逆に美凪がいない時は元気が無いことが殆ど。好物はハンバーグ。



往人とは廃駅でシャボン玉遊びをしている際に出会う。目つきの悪い往人を見るなり「なんだこいつ…」と言い放ち、直後に誘拐魔呼ばわりする。
そこまで言われたら往人も流石に黙っておらず子供相手だというのに大人げない喧嘩を繰り広げる。


以降、往人とは顔を会わせる度に喧嘩ばかりをしており2度目に遭った際には「変態誘拐魔」にパワーアップ。
その後も「悪代官」「オオカミ」「地球侵略に来た宇宙人」など様々な名称を用いる。
側にいる美凪も非常に天然な人物故に「どうして犯行現場を駅にしたのか?」とか聞き出す始末である。

更に観鈴が居合わせたこともあり、その際は強烈なボケボケトライアングルが形成された。
因みにみちるは観鈴のことは気に入っており、「かみかみ」とか「かみやん」などというあだ名をつける。どこの幻想殺し?


また、犬のポテトと楽しそうにピコピコ語で交信したりもしていた。(みちる自身はポテトいう名前を知らないので、ぴこという名前で呼んでいた)


大親友である美凪のことを本当に大切に思っており、最初は往人が美凪と仲良くなっていくのを快く思っていなかったが、
彼女にとっては美凪の幸せが自身の幸せのようなものであり、
往人と一緒にいることで美凪が楽しそうにしているのを見た際には往人に対して素直に礼を言ったりもしている。


しかし時折、見た目相応の子供らしい雰囲気とはかけ離れた非常に物悲しそうな感じで何か含みのある謎の独り言を呟いたりもする。


「でも、やっぱりこれでいいんだって…そう思ったの…」

「…そんなの…しらないほうがいいよ…」

「…やっぱり…もう無理なのかな…」

「…たいせつなひとに忘れられるのって…やっぱりかなしいことだよね…」


また、美凪の家庭や家族に関する話が出てくる際にも同様に悲しそうな感じになる。そして美凪の母親を遠目で見た時には決定的ともとれる非常に意味深な言葉を漏らす。
果たしてこれらの言動の裏に隠れた彼女の真意は一体……。


「…かあ…さ…」





以下、美凪ルートの重大なネタバレ含む。


















みちるの正体は美凪の母親が流産で亡くしてしまった美凪の妹である『みちる』が、美凪が『美凪』としての居場所を無くしてしまっているのを助けたいと思い、
空にいる少女の羽の力に触れることによって現世へと現れた存在。
美凪の母親はみちるを流産して以来精神を病んでしまい、美凪の事を『みちる』と認識するようになる。
つまり美凪は家ではみちるとして振る舞わなければならず、本当の自分の居場所を失っていた。
美凪とってのみちるとの出会いは、彼女が『美凪』として振る舞うことが出来る拠り所を手に入れたのと同義だったのである。


しかし、長い間美凪と一緒にいたみちるは、美凪のことが全部わかるようになってしまった故に
精神が治り、代償として娘がいたことすら忘れた母親の下から逃げ出し、自分に強く依存する美凪が無理をしているということをわかってしまった。
もう自分だけでは美凪を癒してあげることが出来ないと思ったみちるは美凪に自分の胸中を語り、長い間美凪と一緒にいた往人に美凪を救ってくれるように頼んだ。


「さみしいときはさみしいってちゃんと言わないと…だめだよ…」

「そうじゃないと…みちるだってかなしいよ…」

「みちるは…そんな美凪をみてるの…かなしいよ…」


みちるの言葉によって決意を固めた美凪は国崎の後押しもあり、遂に面と向かって母親と対面する。
美凪の姿を見た母は彼女の事を美凪として認識し全てを思い出す。美凪はようやく『本当の自分の居場所』を取り戻した。


そのことにみちるは喜ぶも、美凪が自分がいなくても居場所を見つけた以上、もう自分の役目は終わりだということを悟る。


「…夢はいつかは覚めないといけない」

「みちるは、ただの夢だから…」


そんなみちるに対し美凪は最後の恩返しとしてみちるを自分の家へと招待する。
美凪、美凪の母、みちるの3人で食卓を囲むその姿は正に「幸せな家族」そのものであった。
みちるも本来、自分の母にもなる筈だった美凪の母の優しさに触れ、心からの幸せそうな笑顔を浮かべていた。


さようなら…おかあさん…






そして訪れる最後の別れのシーン。美凪とみちるは学校の屋上でフェンス越しに出会ってからの今までの思い出などを語り合う。
ここからクライマックスまでの下りは、作中屈指の感動シーンであるAIR編にすら匹敵するだろう。


「初めて一緒に星を見たときは、たくさん色んな事を教えてくれたね」
「あれは…全部お父さんから教えて貰ったことだから…」


「私はみちるに何をしてあげられたのかな…」
「美凪はみちるに、大事なものをたくさんくれたよ」


「みちるがいなくなったら…きっとまた笑えなくなるわ…!」
「大丈夫…美凪はみちる以外の人にも、笑えるようになってるもん」


美凪が気づかなかっただけで、彼女には既に遠野美凪として振る舞える居場所が出来ていた。
そのことに気づかせてやるように、ずっと黙って2人の話を聞いていた往人が静かに呟く。


「俺の前で見せた笑顔は、本物じゃないのか?」

「あれは、遠野美凪が俺に向けてくれた笑顔だろう?」


そして3人は約束を交わす
往人は「空の少女を見つけてあげること」
みちるは「空の少女に楽しかった想い出を羽と共に返しに行くこと」
美凪は「いつも笑っていること」


それぞれの約束を誓い合った後、再び美凪とみちるは噛みしめるようにして最後の会話を始める。全てを語り終わったみちるは幸せそうな笑みを浮かべたまま、1枚の羽となって空へと消えた。
空にいる少女…神奈備命の羽へと帰り、楽しい思い出を見せてあげたみちるもまた、神奈を救うための重要な人物の1人であったということを信じたいものである……。




「…美凪…」
「…うん」

「約束だよ」
「…うん」

「今、笑ってる?」
「…うん」

「本当に?」
「…うん」
「じゃあ笑い続けて…」
「…うん」

「そして…笑ったままばいばいって言って」

「ねぇ…みちるも笑ってる?」

「うん、笑ってる」

「泣いてなんかない?」








「うん、泣いてないよ」

「別れは…辛くない?」

「うん、辛くない」

「だって…笑ってるもん」
「うん…」

「笑顔は、人の心をあったかくしてくれるから」
「うん…」





「ずっとずっと笑い続けて…」


「世界がたくさんの笑顔でいっぱいになって…」


「みんなが、あったかくなって生きていけたらいいね…」













「みちる…ばいばい…」






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