TOP4(テニス)

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TOP4(テニス) - (2017/07/17 (月) 13:30:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/29(日) 01:48:32
更新日:2024/02/10 Sat 16:41:55
所要時間:約 5 分で読めます




TOP4とは、テニスプレイヤーであるロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マレー の4名のことである。

日本でもBIG4(ビッグ4)、四強、四天王など様々な呼び方があるが、海外ではTOP4という名称がもっとも一般的だと思う。

ではまずこの4名について簡単に紹介。



◇ロジャー・フェデラー(スイス)
1981年8月8日生まれ。
史上最高のテニスプレイヤー。2000~2009年は彼の時代。
4大大会最多優勝記録(19回)、世界ランキング1位最長通算在位記録、世界ランキング1位最長連続在位記録、年間最終戦最多優勝記録など数々の記録を持つ。
なんだただの神か。

30代も半ばになった近年はさすがに年齢による衰えが見えて…くるはずなんだけどなぁ。大して衰えが見えません。
長いキャリアを持ちながら故障知らずの選手でもあったのだが、2016年は膝の故障を抱えたために欠場が増え、ランキングを大きく落とすことに。
しかし2017年の全豪にて決勝まで進み、同じく手首の故障から復活して決勝まで進んだ長年の好敵手ナダルをフルセットの末に制し、35歳で復活優勝。
その後はハードコートの大会にいくつか出た後、芝のウィンブルドンに全力を注ぐため全仏オープンを含めたクレーコートの大会を全て欠場することを表明。
そして迎えたウィンブルドン。他の上位シードが次々と敗れていく波乱のなかでフェデラーは全ての試合をストレートで制し、5年ぶり8度目となる悲願の優勝を達成。
おじさん凄すぎます。



◇ラファエル・ナダル(スペイン)
1986年6月3日生まれ。
上に書いたフェデラーの世界ランキング1位の連続保持記録を止めた人物。
フェデラーとの通算対戦成績でも23勝14敗(2017年5月現在)と勝ち越しているただの神その2。
4大大会制覇に加えてオリンピックで金メダルを獲得している数少ないゴールデンスラム達成者の一人。
TOP4の中でも4大大会制覇はフェデラーやジョコビッチも達成しているが五輪の金メダルまでは持っていない、と言えばその困難さと凄さが伝わるだろうか。
そもそも男子シングルスの4大大会制覇者ですら8人しかおらず、その中でもゴールデンスラム達成者はナダルを含めてもわずかに2人しかいないのである。

特にクレー(土)のコートでは無敵の強さを誇り、「クレーコート・キング」「クレーの帝王」の異名を持つ。
4大大会で唯一クレーコートである全仏オープンには2005年に初出場しなんとそのまま19歳で初優勝。これまで出場した12大会中9回で優勝している。
(なお優勝できなかった残り3大会もナダルは優勝者と直接戦っていない。つまり現在、ナダルに勝って全仏に優勝した人物はいないのである。)
そして2017年の全仏を全試合ストレートで制し優勝。自身の持つ全仏最多優勝記録を10回に伸ばした。
合わせて4大大会優勝回数でもフェデラーに次ぐ歴代2位(15回)となった。

2016年10月には故郷のマヨルカ島に自身のテニスアカデミーを設立。開校式典には長年のライバルであり親友でもあるフェデラーをゲストとして招いた。
ちなみにドラゴンボールの大ファンである。



◇ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
1987年5月22日生まれ。
2011年を70勝6敗という凄まじい成績で終えた神その3(ちなみに6敗のうちの1敗はあの錦織圭)。
2011年は彼の年であり、4大大会のうち3つで優勝。初の世界ランキング1位など大きく躍進。
2016年の全仏優勝でついに4大大会制覇を成し遂げた。年をまたいではいるが2015年のウィンブルドンから続けての4大大会連続優勝でもある。
4大大会優勝回数歴代4位タイ(12回)、世界ランキング1位通算在位記録歴代5位。(2017年6月現在)

ちなみに相当にユーモアのある神様で、上の二神や、ポゥ!ことシャラポワ、殺人サーブのロディックなどのハイレベルなモノマネをする。
(実際にプレーするわけではなく、あくまで一発芸だが)
2014年の全仏では雨のために傘をさしにきたボールボーイをベンチの隣に座らせ、自身のラケットとボーイの傘を交換し相合傘に。
トップ選手のラケットに触れてボールボーイは大喜び。さらにボーイに飲み物を差し出して2人で乾杯する姿を見せ、周囲の観客からは大歓声が起きた。
ACミランのファン。



◇アンディ・マレー(イギリス)
1987年5月15日生まれ。
4大大会の優勝回数こそ少ないが、生涯獲得賞金ランキングでは上記の3人に次ぐ歴代4位。
またオリンピックの男子シングルスでは史上唯一の2連覇を達成している。

2012年全米にて、ジョコビッチとの4時間54分の激闘を制し悲願の4大大会初優勝。
翌年2013年のウィンブルドンでは、実に77年振りとなる地元優勝を果たした。
この頃はまだ「4人にするための人数合わせ」「TOP3とそのおまけ」「人間希望の星*1」等、非常に微妙な評価だったが、
2015年頃から人間の殻を破ることに成功。
2016年にはリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得し、男子初、かつシングルス初のオリンピック連覇を達成。
そして11月6日にはついにジョコビッチを超えてついに世界ランク1位を獲得。
本当の意味で神々の仲間入りを果たした。
今後のマレーの活躍に期待したい。



さて、この4名の凄さは分かってもらえたと思う。では、過去10数年の4大大会優勝者を見てみよう


全豪オープン(1月。ハードコート)
2004 フェデラー
2005 サフィン
2006 フェデラー
2007 フェデラー
2008 ジョコビッチ
2009 ナダル
2010 フェデラー
2011 ジョコビッチ
2012 ジョコビッチ
2013 ジョコビッチ
2014 ワウリンカ
2015 ジョコビッチ
2016 ジョコビッチ
2017 フェデラー

全仏オープン(5月下旬~6月上旬。クレーコート)
2005 ナダル
2006 ナダル
2007 ナダル
2008 ナダル
2009 フェデラー
2010 ナダル
2011 ナダル
2012 ナダル
2013 ナダル
2014 ナダル
2015 ワウリンカ
2016 ジョコビッチ
2017 ナダル

ウィンブルドン(予選は6月、本戦は7月。コートは芝)
2003 フェデラー
2004 フェデラー
2005 フェデラー
2006 フェデラー
2007 フェデラー
2008 ナダル
2009 フェデラー
2010 ナダル
2011 ジョコビッチ
2012 フェデラー
2013 マレー
2014 ジョコビッチ
2015 ジョコビッチ
2016 マレー
2017 フェデラー

全米オープン(8月下旬~9月上旬。ハードコート)
2004 フェデラー
2005 フェデラー
2006 フェデラー
2007 フェデラー
2008 フェデラー
2009 デルポトロ
2010 ナダル
2011 ジョコビッチ
2012 マレー
2013 ナダル
2014 チリッチ
2015 ジョコビッチ
2016 ワウリンカ



お分かり頂けただろうか。ちなみに準優勝やベスト4まで見るとマレーも数多く名前が出る。
これほどまでに、この4名とそれ以外には絶望的な実力差があるのである。

近年はフェデラーやナダルが調整のために大会を欠場することが度々あり、TOP4がそのままランキング1位~4位を占めることは少なくなってきている。
というかこの2人は2000年代から今に至るまで10年以上も優勝争いに加わり続けており、その意味ではもはや別格とも言える。
ランキングの上下やたまに不調を見せるときはあれども、この4名がテニスのトッププレイヤーであるという点について異を唱える者はいないだろう。


追記、修正お願いします。

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