X-ARMY(エグザミィ)

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X-ARMY(エグザミィ) - (2020/09/03 (木) 19:53:12) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/10/05(水) 23:05:03
更新日:2024/03/22 Fri 22:06:08
所要時間:約 4 分で読めます




ARMS』に登場する、巨大軍需産業複合体を背景に持つ組織エグリゴリによって作られた実験部隊。
突然変異や人体実験によって得た超常の能力を持つ者たちで構成されている。劇中には5人しか登場しないが実際はもっといるらしい。
モデルはおそらくMARVEL comicsX-MEN



鐙沢村の惨劇と新たなるARMS適正者・久留間恵との出会いを経た高槻涼たちの前に現れた。
自分たちがただの実験体でしかないことに不満を抱き、ジャバウォックを倒して自分たちの力を証明すべく涼たちを襲撃した。
そして仲間達を人質にとって藍空遊園地の建設予定地で涼と戦いを繰り広げた。

  • クリフ・ギルバート
その神にも近い力にエグリゴリの学者達も驚愕してたよ
だから僕は奴らに…こう呼ばれるようになった…“魔王(セイタン)”クリフとね!!

異名「魔王(セイタン)クリフ」
X-ARMYのリーダー格であり、ユーゴーの兄。
ユーゴーより能力の発現は遅れたが、実験の過程で凄まじい強さの念動力(サイコキネシス)を操ることができるようになった。
その威力は物質に原子レベルまで干渉できるほどである。自らの周りに全てを遮るサイコシールドを張ることも可能。
またユーゴーがいる場合にのみ、額を合わせる事で彼女の精神に干渉してそのテレパシー能力を使うこともできる。
圧倒的な念動力をもって涼を追い詰めるが、精神干渉によって目覚めたジャバウォックの力にはかなわず敗北した。

  • ユーゴー・ギルバート
―私はテレパシスト… 私にしか出来ない戦いがあります…―

異名「天使(エンジェル)ユーゴー」
クリフの妹。
世界最高クラスのテレパシー能力を持ち、同系統のテレパシストと対峙してもその干渉を完全に弾き返すほど。
さらにテレパシー操作で自我を持たない兵士を動かすこともできる。(但し、これはダメージがフィードバックするリスクを負う。)
エグリゴリの一員であるが非常に穏やかな人格者。X-ARMYの作戦にも余り乗り気ではなかった。
幼い頃から汚い部分も含め他人の思念を聞き続けていたため心に傷を負っていたが重い運命を背負いながらも戦い続ける涼の心を知り、惹かれるようになる。
X-ARMYの作戦が終了した後は涼たちとともに行動し、テレパシー能力を活用した擬似通信を始めとして彼らの戦いをサポートし続けた。
自分や他人の精神を送り込んでジャバウォックの暴走を止めることさえやってのける。
肉体的にはそれほど訓練を受けていたわけではなく普通の人間であるため、しばしば死にかけ死ぬ死ぬ詐欺と読者に思われてたりする。しかし……

面白いでしょ、“曲がれ”って思うだけで、私にはなんでも曲げられちゃうのよ。

異名「螺旋(ツイスター)のキャロル」
サイコキネシスを操る少女。なんでも捻じ曲げることができる。
詳しくは該当項目参照。

  • ヴォルフ
こんなものじゃ この不死身のヴォルフ様は殺せないわよ♥

異名「不死身のヴォルフ」
ガチムチ体型で髭面のオカマ 。ガン細胞から抽出した特殊な遺伝子が組み込まれており、心臓を刺されようが再生することができる
新宮隼人を倒すほど(あくまでその頃の)実力であったが涼との戦いでは脳を揺さぶられた挙げ句締め落とされた。
ちなみに隼人は結構好みのタイプだとか。


  • キクロプス
異名「千里眼のキクロプス」
ゴーグルをかけた寡黙な男。実験によって会話や日常的な生活を失った。
X線・赤外線のみならずありとあらゆる光・電磁波を視ることができるうえ、光線の位相を揃えて放射して物体を焼き尽くすことができる。
まんまX-MENのサイクロップス。恵のARMSの上位互換のような仕様になっており、恵の第二形態の能力かと思われていたが…。
上記の能力とARMSすら切り裂くみんな大好き超振動ナイフによって涼と戦うが、ミラーハウスに追い込まれて能力が暴走し負ける。







以下ネタバレ

涼たちとの戦いが終わり和解をしたX-ARMY。
しかし彼らの独自行動を疎んじたエグリゴリにより、彼らの能力が移植された超人部隊「レッドキャップス」が送り込まれる。
X-ARMYの実験はその兵士たちを完成させる「プロジェクト・レッドキャップス」に取り込まれ、本国のX-ARMYは全て処分されていた。
自分たちと同じ強みを持つ兵士と統率された作戦行動に追い詰められ、殺されるヴォルフとキクロプス。
そしてクリフの前には、アドバンストARMSを持つキース・レッドが現れ、その力によって下半身を吹き飛ばされる。
生き残ったのは逃げ延びたユーゴーとキャロルだけであった……



クリフならキース・レッドの「グリフォン」に勝てたんじゃね?とは言ってはいけない。
実際問題、ジャバウォックを一方的に蹂躙したクリフの超能力で原子レベルに引き裂かれたら、グリフォンの超振動なんて触れる事すらできずに終わると思うが。
ARMS殺しがないから殺し切れなかったのだろうか。

ヴォルフの能力をコピーして半分不死身っぽくなったレッドキャップスをぶつけまくって疲弊させられたのかもしれない。
全員まとめて脳を揺さぶれば終わったとか考えてはいけない

真面目に考察するなら、涼との戦いでバリアがあっても会話ができていた事から音を遮断する事は出来ないか、出来ても平常時はやってないと思われる。
それならキース・レッドの初手が分からないから超音波をぶつけられて瞬殺だろう。そもそもジャバウォックを引き裂けてないどころか、有効打にもなっていない。

「この私のARMS、最終形態…グリフォンの力をな!!さあ、受け取りたまえ!!」

この台詞のようにオリジナルと違って完全体の能力を自由自在に使えるキースの最終形態相手では、さしもの魔王も勝ち目は薄いだろう。
もっと言えばそもそもキーズは彼らの事を熟知しており、後にサイコキネシスを受けた際も意に介さず一瞬で回復していた。
更にARMSの特性には「一度受けた攻撃に対して耐性がつく」というものがある。その為、恐らくはすでにサイコキネシスの耐性を得ていたと思われる。

クリフの死ぬ間際の台詞からも、レッドキャップスではなくキースに真っ二つにされているのが分かる。




キースとレッドキャップスとの決着をつけた後、ユーゴ―は涼達に同行することになった。
キャロルは日本を離れるユーゴーに「必ず生きて帰って」と約束し、クリフたちの眠る墓を託される。


さらにネタバレ









第四部「アリス編」において涼の絶望と憎悪に呼応して「アリス」を取り込んで暴走し続けるジャバウォック。
世界を滅ぼしかねないその力を止めるため、ユーゴーはそのテレパシー能力をフルに使い精神世界のジャバウォックを焼き尽くさんと自爆を試みる。
その思いに応えるかのように涼は己を取り戻し、ジャバウォックの力を制御して全てを鎮める。
しかしすでにユーゴーの精神能力は限界に達しており、その体に心が還ってくることはなかった……
彼女の顔はたとえ自分の想いが報われなくとも、満足したものだった。

私が…生まれて初めて愛した人… 私は… いつでもあなたのそばにいます…



アル
「なんでだよ………?
 なんで、あんな馬鹿どものためにおまえが生命をかけるんだよ!?
 なんで…あの時… 帰ってくるって約束しなかった…!?
 なんとか言ってくれ… ユーゴー…」




そして唯一生き残ったキャロルは、第5部の冒頭では涼たちと共に泣きながら約束が果たされなかったユーゴーの墓参りをするのだった。




「ユーゴー… みんな揃ったわ… 
 今日はあなたの命日でもなければ、特別な日でもない…
 だけどみんなで決めたの
 たまに集まって、あなたに会いに来ようって…
 みんな元気でやっているわ
 あなたと私達が命がけで勝ち取ったこの"世界"で、懸命に生きてる
 だから、心配しないで…」



だが、そんなユーゴーの犠牲の上で勝ち取ったはずの世界さえも、キース・ホワイトの掌の上であった。






オリジナルARMSの力も失った涼達には、もはや超常的な戦闘力を持つキース・ホワイトやモデュレイテッドARMSに勝ち目はなかった。







(ユーゴー… オレも…どうやら君のもとへ行きそうだ… もう…オレには…)
















【諦めちゃだめですよ…】





ラストのネタバレ





完全体となったモデュレイテッドARMSの猛攻に倒れた涼達三人…
死ぬ間際というところで、涼の脳裏に誰かが語り掛けてきた。


「ユ… ユーゴー… どうして!?」

私は死んでなんかいませんよ… 私は"アリス"に取り込まれたんです…
いつでもあなた達のARMSの中にいたんですよ…
聞こえるでしょう?"声"が… あなた達を呼んでいる…

(ドクン)

……“(チカラ)”が欲しいか?……

恵さんやカツミさんやみんなの声…

(ドクン)

(チカラ)”が欲しければ…


さあ、応えてあげて!!









くれてやる!!



騎士(ナイト)が立ち上がる!!




くれてやる!!




白兎(ホワイトラビット)が飛び上がる!!




くれてやる!!




魔獣(ジャバウォック)が目を覚ます!!






この復活シーンはそれぞれ見開き3連発の怒涛の6ページ
ハートの女王(クイーン・オブ・ハート)はこの直前、アザゼルに必死にコンタクトを取ろうとしてホワイトの"ブリューナクの槍"を撃たれた恵により発現。
その仮面を外し「アリス」の素顔を見せ、ハートの女王(クイーン・オブ・ハート)の力を持ってしてオリジナルARMSを呼び覚ましたのだった。


騎士(ナイト)
愚か者ども!わからぬか!?我と貴様との"力"の差が!!
覚醒して間もないおまえらに見せてやる!! 本当の"力"というものを!!

白兎(ホワイトラビット)
どこを見ている!ノロマな奴らめ…おまえらと我らの決定的な違いを教えてやろう!!
おまえ達がいう我々オリジナルは自らの"意志"を持つARMS
そして、その"意志"こそがARMSの"力"! "意志"こそが無限の可能性!!

魔獣(ジャバウォック)
ARMSのなんたるかも知らず"力"のみを求めてきたおまえ達では…

我らには勝てん!!






そして涼とカツミによりアリスの怒りと憎しみは飲み込まれ、ユーゴーはクリフ達X-ARMYの仲間達と共に天国へと昇っていったのだった。




追記・修正は使い捨てられたティーバックのように捨てられてからお願いします

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