でんきタイプ(ポケモン)

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でんきタイプ(ポケモン) - (2017/08/14 (月) 19:34:01) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2010/10/23(土) 20:57:47
更新日:2024/04/08 Mon 23:46:43
所要時間:約 10 分で読めます




ゲーム「ポケットモンスターシリーズ」に登場するタイプの一つ。

名前の通り電気を自在に操り武器にする事を得意とするタイプである。


あのポケモンの顔とも言える大人気ポケモンのピカチュウが所属するタイプであり、そのためか割と有名なタイプである。
その他の代表的な電気タイプのポケモンとしては、
ライチュウサンダースマルマイン、コイル、デンリュウプラスル、マイナン
エモンガマッギョ等が挙げられる。

複合タイプはかなり少なく、強いて挙げるなら飛行との複合が多い。
(ただしその飛行複合も第五世代から一気に数を増やしただけである)

それなりに普遍的なタイプなのか割と序盤から草むらで見かける事が多い。

また電気のある場所を好むためか発電所等の機械的な施設に生息する者も多い。


【特徴】



能力値は電気のイメージに漏れず全体的に素早さに優れており、特攻もやや高めの速攻型が多い。
一方で耐久は全体的に低めである。

攻撃面で抜群が取れるタイプは飛行
防御面で抵抗を持つタイプは電気、、飛行。
攻撃が半減されるタイプは、電気、ドラゴン
無効化されるタイプは地面
弱点のタイプは地面のみ。


攻撃面に関しては無効タイプがあり抜群が取れるのは僅か二タイプだけだが、
その二タイプのどちらも数が多くメジャーなため割と優秀でサブウェポンとしても人気が高いが、メジャーなドラゴンタイプに半減されるのが少し辛いところ。

また攻撃技に麻痺の追加効果を持つ物が多いのも特徴。

防御面に関しては弱点が地面のみと優秀だが、抵抗は乏しく更にその地面タイプの技はかなりメジャー。

ちなみにかつての純電気は特殊弱点がないことを活かし特殊受けをしていた。
物理より特殊耐久が高いミロカロスが物理を受けるのと同じ、と言えば分かるだろう。

全体的に耐久に難があるポケモンが多い事もあり防御面は決して優れているとは言い難い。


また全体的に攻撃技のバリエーションに難があるポケモンが多いのも特徴で、
そのためか特に特攻寄りの能力を持つ電気タイプは「めざめるパワー」を粘る事を推奨されるポケモンがとても多い。
基本的にはガブリアスランドロスを筆頭に弱点である地面や4倍対策に安定。
だが、非常に警戒されやすいため、電気・氷両方に耐性のある相手への対策としてが選択されることも。

特殊技は安定した性能の「10まんボルト」、3割の確率で相手を麻痺させられ雨下では必中となる「かみなり」、交代技の「ボルトチェンジ」と、強力なものが多い。
一方で物理技は「ボルテッカー」や「らいげき」等の専用技を除くと威力が低めで追加効果なし、反動ダメージ付きと不遇気味な「ワイルドボルト」が主力技。
さらに反動ダメージを嫌う場合は「かみなりパンチ」や「スパーク」といったメインウェポンとしては物足りない低火力技しか残らなくなってしまう。
特に「きあいのタスキ」を持つ物理型だと「かみなりパンチ」等をメインにするか特殊との両刀を余儀なくされ、物理電気ポケモン不遇と言われる要因となっている。

そういう意味では厳選難易度が高く初心者向きではないタイプと言える。

特に電気タイプを持つ伝説のポケモンはメジャーなポケモンが多いのだが、
伝説は遺伝による個体値操作が出来ないためめざパを粘るのがとても大変で中には理想個体を入手するのにリアルタイムで年単位の時間を要した者もいたりする。


【でんきタイプの歴史】



●第一世代(初代)

速攻型の能力を持つポケモンが強く、かつ優秀な水タイプ(実際は水と言う名前の)のポケモンが多かったこの世代ではかなりメジャー。
特に素早いサンダースは猛威を奮っていた。

しかしこの頃は「めざめるパワー」が無く、地面タイプには無抵抗という欠点も持っていた。

言うまでもないかもしれないが、ピカチュウがアニメの相棒ポケモンとして抜擢され
ただの進化前のポケモンという枠を飛び越えポケモンという作品のそのものの象徴的存在となった。

●第二世代(金・銀)

めざめるパワー」の追加により全体的に攻撃範囲が広がり前回と同じくそこそこメジャー。
特に「ほえる」ライコウや地面無効のサンダー辺りが猛威を奮っていた。

この世代では一時的に「10まんボルト」の技マシンが廃止され、
クリスタルで教え技が導入されるまでメインウェポンは命中不安定な「かみなり」に頼らないといけなかった。

一応この頃からあまごい中にかみなりが必中するようになっている。


この世代からコイル系に鋼タイプが追加され、耐性が大幅に増えた一方で地面技の被ダメージが4倍になった。
またピカチュウに専用アイテムである「でんきだま」も追加された。


●第三世代(ルビー・サファイア)

新規技も新規ポケは全体的に空気気味。
しかし既存のポケモンの立場はあまり変わらず相変わらずそこそこ活躍している。

ただしこの世代から微妙に個体値の仕様が変わり「めざめるパワー」の厳選難易度が上がったのは少し痛い。

またそれに伴いライコウの厳選難易度が激増し使用者が激減したりしている。

ちなみにこの世代からピカチュウ一族に専用技である「ボルテッカー」が追加された。

また、プラスル・マイナンのようなピカチュウを意識したマスコット電気枠が初登場し、
以後全ての世代で必ず登場している。

●第四世代(ダイヤモンド・パール)

技の仕様変更により物理の電気技が使用可能になったためかレントラー等微妙に物理寄りの電気タイプが増え始める。

しかし高威力物理技の「ボルテッカー」はピカチュウ一族が独占しており、他の物理電気技は最大威力でも「かみなりパンチ」までしかなくやや火力不足だったり。

この世代からエレブーがエレキブルに進化し特性「でんきエンジン」習得、電気タイプでありながら電気タイプキラーでもあり、
電気タイプが天敵な筈のギャラドスの護衛に付くという裏切り者っぷりを見せつける。

サンダーが「はねやすめ」を習得し耐久型が流行ったりもした。

ちなみにこの世代から特性「ちくでん」が「でんじは」にも効くようになりサンダース等が麻痺にさせにくくなっている。


●第五世代(ブラック・ホワイト)

待望のそこそこの威力を持つ物理電気技「ワイルドボルト」の登場。物理寄りの電気タイプが地位を上げる。
また、サブウェポンとしてこれを持った炎タイプが出現した。
また、電気特殊版「とんぼがえり」の「ボルトチェンジ」が追加された。
特性ひらいしんに従来の効果+電気技を受けると特攻が一段階上昇効果が追加される。

新規ポケでは電気タイプの中で最強の攻撃を誇るドラゴンタイプを併せ持つ伝説のポケモン「ゼクロム」が登場した。
サンダーを更にアタッカー寄りにしたような能力を持つ伝説のボルトロスが注目されているが徘徊系なので厳選難易度が高く初期は使用者は少なかった。
しかし配信により厳選が楽になり以降使用率を伸ばしている。
見た目のインパクトからマッギョが一部で大人気になる。
また、「ふゆう」持ちで実質弱点無しのシビルドンも登場。
新規ポケではないが、フォルムチェンジロトムのタイプが電気+フォルムに対応したタイプに変更された。


●第六世代(X・Y)

新タイプの加入などで環境が大きく変化したが、でんきタイプは特別問題となる影響を被ることはなかったか。

プラスになった点はでんきタイプの固有耐性としてまひ無効が備わったこと。
これはへびにらみやしびれごななども無効にできるため、実質特性:じゅうなんが付随したものと同義。
故に麻痺撒き要員に対してでんきタイプ全員が役割を持てるようになった。
なお、どうでもいいがこの仕様によりニタニタしてるやつのネタ化も加速した。

マイナス面は10まんボルトやかみなりの威力低下。
他タイプのメジャーな技も同様の調整をされたとはいえ、やはり並みのアタッカーには十分痛手となった。

新ポケはノーマル複合のエレザードフェアリー複合のデデンネが登場。
どちらも新複合タイプということで期待されたが、ガチ環境で使うのはやや使うのは難しい性能だった。
旧ポケからは、デンリュウライボルトメガシンカを手に入れた。

新技は特攻2段階ダウンの変化技「かいでんぱ」、
そのターンに出されたノーマルタイプの技が電気タイプに変わる「プラズマシャワー」、
電気技の威力を1.5倍に強化すると共に眠りの状態異常を防ぐ「エレキフィールド」などトリッキーなものが多数追加された。
中でもピカチュウらでんきマスコット枠に用意された新技「ほっぺすりすり」(威力20/命中100/物理+確定麻痺)は群を抜いて優秀であり、
これと「このゆびとまれ」で補助を、「いかりのまえば」で火力を、努力値と持ち物で耐久を補ったパチリスがWCS2014の準決勝、決勝でまさかの大活躍を果たした。

実際の対戦環境に於いては、羽休めサンダーやいかくを撒けるメガライボルトなどが主流。ロトム一族も相変わらず根強い人気を誇っている。

●第七世代(サン・ムーン)

新顔はクワガノン系、トゲデマルカプ・コケコデンジュモク
アローラの姿ではゴローニャが地面を捨てて岩/電となり、ライチュウにエスパーが追加される。
さらにオドリドリぱちぱちスタイルはおっさんやサンダーよろしく飛行複合となる。

この中でもカプ・コケコはS130から催眠無効にしつつの高威力電気技やサポートが注目されており、
シーズン1での全ルール総合使用率はあのガブリアスを抜いて使用率1位になるという快挙を遂げた。

技方面では電気タイプお馴染の「でんじは」が安定択として強いと判断されたからか命中率が90になってしまい、麻痺になった場合の素早さ低下が1/4から1/2になった。
…もっとも後者はむしろヤドランナットレイのような鈍足組がでんじは抜き調整できなくなり電気タイプと関係ないポケモンの方が弱体化しているのだが。

でんきタイプではないが、ポリゴンZがZ技化した「テクスチャー」で全能力を上げつつでんきタイプになるのが人気。
一致の10まんボルトと、相性補完に優れる「れいとうビーム」を覚えるのが理由と思われる。

【でんきタイプの主な使い手】



・一般トレーナー

でんきやのオヤジ
でんきグループ
ギタリスト
トライアスリート(自転車)

・ジムリーダー


・キャプテン


金銀/HGSSを除きでんきタイプのエキスパートトレーナーはストーリー中盤付近で登場する傾向があり、四天王での使用者はいない。
強いて言うなればマーマネとはポケモンリーグでしか対戦できないことくらいか。



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