IS(機体)

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IS(機体) - (2015/09/21 (月) 03:21:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2011/07/04(月) 04:25:26
更新日:2023/12/28 Thu 23:21:24
所要時間:約 6 分で読めます




ISとは「IS(インフィニット・ストラトス)」に登場する機体であり、作品タイトルでもある。

正式名称は「インフィニット・ストラトス」で、篠ノ之箒の姉である束が基礎理論の考案、実証を行った、操縦者の体を覆うパワードスーツ状の兵器である。

元々は宇宙のあらゆる環境で動くことが可能な宇宙服を目指して作られたもの。
従来の兵器を圧倒的に凌駕する性能を有しており、「白騎士事件」で世界中に知れ渡り、各国で研究開発が進むようになる。

理由は不明だが女性にしか起動ができないため、軍事などの防衛の要に女性が使われるようになり、女尊男卑の世の中に。
唯一の例外は織斑一夏。

現在は束がコアの新規製造を行っていないため、ISは世界で467機のみとなっている。

そのため、新型機体を建造する場合は、既存機体の解体、コアの初期化が必要となる。

動力源の詳細は不明
総じて言えることだが、やたら燃費が悪く実験機の域をでない機体も多い。
そのうえ数も上記の通り467機しかないのに加えて現在は軍事利用が禁止されているのに軍事や世の中がひっくり返るとかどうなの?
とか思っても口にしてはいけない。作中でそういうことになっているのだから仕方ない。




◇なぜなにIS用語

  • コア
文字通りISの核となるパーツ。製造方法は束しか知らず、コアの情報は自己進化の設定以外は一切開示されていない。
全容は束にもわからないらしく、ブラックボックス状態。
核となるパーツのことを自分でもわかっていないのにどうやって基礎理論を考案・実証したのかは定かではない。

  • PIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー)
これにより、浮遊・加減速を行う。一種の慣性制御システム。

  • ハイパーセンサー
ISに搭載されている高性能センサー。遠距離も後方も見えるようになる。

  • パッケージ
武器を量子化させて拡張領域に保存し、操縦者の意思で呼び出すことができる換装装備。
所謂四次元ポケットみたいなもの
第4世代には存在しない(というよりコンセプトの関係で必要無い)。

  • シールドバリアー
ISの周囲に張り巡らされている不可視のシールド。
攻撃を受けるとシールドエネルギーを消耗し、模擬戦などではエネルギー残量が無くなった場合負けとなる。
何故かシールドが無くなると全機能が停止する事も多々ある。

  • 絶対防御
シールドバリアーが破壊され、操縦者本人の生命に危険が及ぶ場合、この能力が攻撃を受け止めてくれる為、命を落とすことはほとんどない。
攻撃が通っても操縦者の生命に別状ない時にはこの能力は使用されない
どの程度まで防げるかは謎だが不意打ちと締め技には反応しない

  • ISスーツ
ISを装着する際に着るスーツ。ISと操縦兵の間の情報伝達をよりスムーズにする機能を持つ。
頑丈かつ汗をよく吸う素材で出来ており、9mm拳銃くらいならストップできる。
普通はスク水みたいなデザインだが、一夏のモデルは全身を覆う長袖(アニメでは上は半袖で、胴体部分の丈が短い)。
なお、IS実習でこれを忘れると学校指定の水着(旧式スク水)、それも忘れたら下着で授業を受けねばならない。
スピンオフ4コマ「あいえすっ!」では山田先生は過去2回下着で授業しているらしい。



現在第1世代から第4世代まで開発されている。


◇第1世代
兵器としてのISの完成を目指した、試作機段階。現在はほぼ使用されていない。

白騎士(しろきし)
第1世代型にして最初に製造されたIS。大型プラズマブレードと荷電粒子砲で武装している。
白騎士事件で千冬が使用したが、それを知る者は本人と束のみ。
その後コアは初期化し解体され、企業などに技術提供の形で公開されたが、行方不明に。現在は白式に使われている。
なお、新装版の機体解説では第零世代と紹介されていた他、フルフェイスヘルメットや全身装甲でコンパクトなフォルムも明かされた。


暮桜(くれざくら)
操縦者:織斑千冬
千冬が公の場で使用した機体。刀剣型近接武器「雪片」と単一仕様能力「零落白夜」で第1回モンド・グロッソを勝ち抜いた。
現在はコア、機体ともに封印されている。



◇第2世代
戦闘における用途の多様化に主眼が置かれた世代。最も多く実戦配備されている。


ラファール・リヴァイヴ
フランスのデュノア社製。
扱い易さと豊富な追加装備がウリの機体で、初心者向けとして支持が厚く、第二世代機のシェア3位を誇る。
いかにも量産機っぽい外見からかアニメに出てくる銃持ちのモブISは大体こいつ。
自衛隊が正式採用してるのもコイツらしい。


ラファール・リヴァイヴ・カスタムII
操縦者:シャルロット・デュノア
その名の通りリヴァイヴのカスタム機。
大容量の拡張領域と高速切替(ラピッド・スイッチ)により武器の切り替えが瞬時に出来るので、距離に関係なく戦闘を行える汎用機。ただしかなり要領がよくないと使いこなせない。


打鉄(うちがね)
純国産の量産型IS。IS学園で使用されている訓練機としてよく見られる。
性能が安定しており使いやすく、主に装甲強度重視型。
赤椿を手に入れる前の箒がよく乗っていた。
機体カラーは黒色(アニメでは銀灰色)。


打鉄弐式(うちがねにしき)
操縦者:更識簪
打鉄の後継機。「ミステリアス・レイディ」の稼動データや「白式」の武器データが一部流用されている。
白式と同じ倉持技研で作られたのだが、開発スタッフが白式の開発に回された為完成が遅れてしまった。
主な武装

連射型荷電粒子砲《春雷》 2門
対複合装甲用超振動薙刀《夢現》
独立稼動型誘導ミサイル《山嵐》 6機×8門


アラクネ
操縦者:オータム
亡国機業がアメリカからパクった機体。
下半身はその名の通りクモのようなデザインであり、アニメではフルフェイスマスクを装備していた。
初登場でボコボコにされた挙句自爆したり、その後久々に出たかと思えば今度は生身の束に手も足も出なかったりとその扱いは惨憺たるもの。




◇第3世代
特殊兵器の搭載を目標とした世代。
各国がこぞって開発しているが、いまだ実験機の域を出ない。
エネルギー消費が大きいらしく今後の課題になっている。


ブルー・ティアーズ(蒼い雫)
操縦者:セシリア・オルコット

射撃に特化した機体。主な武装は特殊レーザーライフル《スターライトmkIII》と全方位オールレンジ攻撃可能なビット型の武器《ブルー・ティアーズ》、及び近接戦闘用ブレード《インターセプター》。
高速機動用パッケージ「ストライク・ガンナー」に対応している。
BTシステムと呼ばれる機構を搭載し、ビームを曲げられる。


甲龍(シェンロン)
操縦者:凰鈴音

燃費と安定性に重点を置いた機体。
主な武装は合体可能な二振りの青龍刀《双天牙月》と衝撃砲《龍咆》。
かなりのハイパワーを誇り、特殊金属製の床をパンチ1発で大きく歪ませるほど。
名前の読みがややこしいため、「こうりゅう」と呼ばれる事もしばしば。


シュヴァルツェア・レーゲン(黒い雨)
操縦者:ラウラ・ボーデヴィッヒ

PICを発展させた、AIC(慣性停止結界)という対象を任意に停止させる機能を搭載した機体。
主な武装は右肩の大型レールカノンとワイヤーブレード、両腕のプラズマ手刀。機体カラーは黒色。
高性能だがコストも高く、量産化のメドは全く立っていない。
VTシステムが極秘裏に組み込まれていた。
VTシステムとは過去のモンド・グロッソの戦闘方法をデータ化し、再現・実行するシステム。国際条約で禁止されている。
シュバルツェア・ツヴァイクという兄弟機が存在しており、こちらの操縦兵は黒ウサギ隊副隊長のクラリッサ。


ミステリアス・レイディ(霧纏の淑女)
操縦者:更識楯無
ロシアが設計したIS「モスクワの深い霧」の機体データを元に楯無が1人で組み上げた機体。機体カラーは水色
ナノマシンで構成した水を自在に操ることで、防御や攻撃を行う。

主な武装
  • 清き熱情(クリア・パッション)
ナノマシンで構成された水を霧状にして散布し、発熱させ瞬時に気化させる。その衝撃や熱で相手を破壊する。
  • 蒼流旋(そうりゅうせん)
超高周波振動の水を螺旋状に纏ったランス。
  • ミストルテインの槍
通常時は防御用に装甲表面を覆っているアクア・ナノマシンを一点に集中することで強力な攻撃力(小型気化爆弾四個分相当)を誇る一撃必殺の大技。
自らも大怪我を負いかねない諸刃の剣。


銀の福音(シルバリオ・ゴスペル
操縦者:ナターシャ・ファイルス
アメリカとイスラエルが共同開発した射撃特化型の機体。機体カラーは銀色
主な武装は36門同時展開可能な主砲《銀の鐘(シルバー・ベル)》
ハワイ沖で試験運用中に外部からのハッキングにより暴走、一夏らにより破壊された。その後コアは初期化され、機体そのものも封印された。
アニメ版では無人ISに変更。
最高速度は時速450キロ。
…だったが、後に時速2450キロに修正された。

ちなみにシルバーベルには没になったもう一つのタイプがあり、破壊力だけなら正式採用型を上回っている。


サイレント・ゼフィルス
操縦者:エム
亡国機業がイギリスからパクった機体。
青雫の兄弟機であり、武装としては狙撃銃「スター・ブレイカー」、ビット、シールドビットを装備。勿論BTも完備。
5巻、6巻で圧倒的な強さを見せつけるも、生身の束に解体されて御役御免になった。


ファング・クエイク
アメリカ製第三世代機。
甲龍同様に燃費と安定性重視。
劇中では接近戦に特化したタイガーストライプのイーリス・コーリング仕様と、オーソドックスな装備を揃えたネイビーブルーの「名無し部隊(アンネイムド)」仕様が確認されている。


コールド・ブラッド
2年のフォルテ・サファイア専用機。
詳細不明。


ヘル・ハウンドver2.5(ver2.8)
3年ダリル・ケイシー専用機。
やっぱり詳細不明。


◇第4世代
装備の換装無しでの全領域・全局面展開運用能力を目指した世代。
現在では、束が直接設計・開発した「白式」と「紅椿」の2機しか存在しない。


白式(びゃくしき)
操縦者:織斑一夏
「世界で唯一ISを使える男」である彼のために用意された専用機。
詳しくは彼の項目で。


紅椿(あかつばき)
操縦者:篠ノ之箒
彼女の姉の束が箒のためだけに直々に開発した機体。白式の対となる存在で、コンビ運用を前提として開発された赤いバッテリー電池

アレルヤ「呼んだ?」

現在どこの国にも所属していない。

攻撃・防御・機動のあらゆる状況に即応可能な展開装甲とエネルギー増幅させる《絢爛舞踏(けんらんぶとう)》が最大の特徴。
完全に操れるようになればほぼ無尽蔵のエネルギー供給が可能。
発動には箒自身が一夏のことを強く想わなければならず、「銀の福音」戦の後は7巻まで任意発動ができなかった。

その他主な武装としては、一対の刀の形をしているもので、刺突を行うと先端からレーザーを発射する雨月(あまづき)、振りぬけばその軌跡形にビームの帯を発生させる空裂(からわれ)がある。
7巻においては紅椿が戦闘経験値を積んだために、クロスボウの形をした出力可変型ブラスター・ライフルである穿千(うがち)が新しく発現した。これは紅椿の展開装甲が変化したもので、両肩に1門づつ付いている。
一点突破型の武装であり、学園のアリーナ会場を焼き払うほどの威力があり、最大射程距離にも優れる強力な武装である。


◇ゴーレム
束が開発した無人稼働ISのシリーズ。
全身装甲と出力の高い武装を搭載し、人間では不可能な動作が可能。

コアは束が世に出していない未登録のものが使用されている。

ゴーレムI
一夏と鈴のクラス対抗戦にて乱入して来た機体。大破したがコアはIS学園が秘密裏に回収した。
アニメ版ではデザインが大幅に変更、さながらハードスーツのようなデザインとなった。
新装版と結城版コミックはアニメ版のデザインで登場している。

ゴーレムIII
ゴーレムIの改良型である対IS用の無人IS。
絶対防御システムを阻害するジャミング装置を搭載していて、操縦者へ直接ダメージを与える事が出来る
全機が撃墜されたが、無事だったコア2つはIの時同様、学園が回収。
IIはどこいった?


◇分類不明
  • 黒騎士
束がエムの専用機として開発した機体。スラスターの形状は黒い蝶の羽根を思わせる。
槍状の武器で武装しており、アニメを見た限りではシールド貫通攻撃機能を備えている模様。

解体されたサイレント・ゼフィルスを改造した機体らしい。


  • 黒鍵
束が娘として育てる少女クロエが駆るIS。
生体同期型と呼ばれる。
幻覚生成能力を持つのだが、電脳世界では対象の願望を再現した仮想世界を展開するという使い所のよく分からない能力に変わる模様。
オータムに倒されたらしい事から戦闘能力はそんなに高くないらしい。


  • ゴールデン・ドーン
操縦者:スコール
の機体。
先端を展開可能な尾を持つ。
炎を操る能力を持ち、火球ソリッド・フレアと熱線バリアのプロミネンス・コートで武装。



◇EOS
正式名称はエクステンデッド・オペレーション・シーカー。
国連が開発中の試作兵器で、ざっくり言えば誰でも使える擬似IS。人命救助やPKOでのシェアが期待されている。
…のだが、機体が重いわ燃費最悪(最大で10数分)だわシールドバリアも無いのに肌が露出(千冬のセリフからそうだと思われる)しているわパワーアシストが稚拙過ぎるわと挙げればキリが無い程欠陥だらけであり、実用化への道は遥か遠い。
8巻にて1年の専用機持ちによる稼働テストが実施されたが、似た様なデバイスを軍で使っていたラウラ以外は満足に使いこなせず、簪に至っては戦闘シーンの文中で存在そのものを忘れ去られた。










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