EML

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EML - (2013/02/22 (金) 11:35:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:20??/??/??(日) ??:??:??
更新日:2024/03/09 Sat 05:43:08
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ねえ、秒速10キロなんだって


え、なに?


レールガンの弾のスピード
秒速10キロメートル

ふーん・・・
明里、そういうことよく知っているよね







ねえ・・・
なんだかまるで夢みたいじゃない?










EML(Electron Magnetic Launcher)とは電磁加速砲、つまり電気や磁力で弾を飛ばす砲のこと。
SFモノの映画やゲームに登場することの多い兵器だが、現実でも実用化への研究が進められている。代表格がスターウォーズ計画における宇宙空間のミサイル迎撃レールガン。

○火薬と何が違う?
まず、名前からして電気を使う。即ち『火薬』を用いない。

『レールガン』を例に出すと、火薬を使った場合の弾丸の速度は秒速2kmに対し、現在の技術では約五倍もの秒速10km
ちなみにこれはあくまで現在の技術力の限界で、理論上では亜光速までの加速が可能である。
EMLに使用される弾丸は、プラスチックなどの小さく、軽く、丈夫なものほど適している。
このあたりは火薬を使った銃とは違った方向性かも。



★主なEML
○サーマルガン
磁力を用いず、電熱や電熱化学反応によって弾丸を発射する兵器。代表的なのは、
バレル内で金属線などをプラズマ化→体積が膨張→圧力で弾丸を加速→射出
というもの。

簡単な話、火薬の燃焼ガスをプラズマ膨張に置き換えただけというもの。
EMLの中では制作が簡単で、手の平サイズの砲身でもスチール缶程度なら破裂する威力。ただし、パワーを求めるならばレールガンなどに乗り換えた方が効率的である。

○コイルガン
通電したコイルで磁力を発生→弾丸を加速→発射するもの。
簡単なイメージとしては、導線を巻いた筒の中を弾丸が加速する。
ゴムを磁力に置き換えたパチンコ。


つまり、砲身全体が「加速装置」。

磁力のみを使うために静音性が高く、またレールガンなどと比べて射撃による砲身の傷みが格段に少ない。

しかしコイルに「大電流を瞬間的に流す必要」があり、電流を遮断もしくは消費し尽くすタイミングを精確に計算しなければ上手く飛ばなかったり、コイルそのものが壊れたりと、EML中で最も複雑。

一つのコイルを用いた(シングルコイル)音速突破は難しいものの、コイルの数を増やしたマルチコイル方式にすれば格段に威力が増す。
これは他のEMLには取れない方式のため、複雑な計算過程さえクリアすれば威力の簡易な増強を望めるという点で、コイルガンの利点に成りうる。


○レールガン
言わずと知れた「EMLの花形」

    ←発射先
 ━━━━━━━━━┓←+の電極
   《┏━━━┓ ┃
  《《┃ 弾 ┃≡┃
   《┗━━━┛ ┃
 ━━━━━━━━━┛←−の電極
このように、二本のレールの間に弾丸を挟み、ローレンツ力(帯電したストロー二本の上にもう一本ストローを乗せるとコロコロするあれ)によって弾丸を発射する。
弾丸自体も超加速により加熱され、プラズマ化する。
プラズマにローレンツ力がかかることにより、上記のサーマルガンをさらに越えた威力を発揮する。

ただしその圧倒的な威力の代償に電力消費とレールの損傷がある。

まず、音速程度の威力を出すために必要な「数千〜数万ジュール」という大きなエネルギー。
これは「都市一個分」ほどの電力である。

またレールは「弾丸」に密着しており、そのため発生したプラズマの影響をもろに受けるので、高温高圧に曝されたレールはあっという間にドロドロになってしまう。

現状では電力の確保だけでも数百kg〜数トンという大掛かりな装置になってしまうため、歩兵への携帯は難しい。

とは言えやはり威力はEML中最高。ロマン溢れる未来の武器。
ちなみに、宇宙ではデブリ衝突実験の加速器などとして実用化されている。

○ディスクランチャー
渦巻き状態のコイルの上に円盤状の物体を載せ、コイルに通電させて発射する。
命中精度は悪いものの、加工次第では兵器に成りうる。
早い話が、未来手裏剣。

★威力

破壊力が高い順に、
レールガン>サーマルガン>コイルガン>ディスクランチャー
となる。

何としてでも対象を破壊したいならレールガン、手軽に威力を出したいならサーマルガン、隠れてこっそりやりたいならコイルガンを使うとよい。

□主な使用キャラクター
自由自在に電気を操る能力を持つ女子中学生。スロット用のコインを弾丸に電磁加速して放つ。
一応「レールガン」と言っているが、詳しい原理は語っていないため本当にレールガンなのかは不明。

「オリハルコン」と呼ばれる金属で出来た拳銃を自らの生体電流を利用して「レールガン」として使用する。

  • 鶴丸、童子切(『ヒトガタナ』)
作中における重要な存在、人間の意識を搭乗させる戦闘用アンドロイド『刀』。
その中で八千代芹の駆る「鶴丸」、五形の駆る「童子切」の銘を持つ二体は最終兵装と呼ばれる武装にEMLを用いており、この前者は「弾丸のように射出する"腕"」、後者は「爆発的な加速を生み出す"脚"」としてEMLの射ち出す力を利用している。







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