登録日:2011/02/10(木) 11:14:24
更新日:2023/12/29 Fri 11:16:05
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日本のミュージシャン。
神奈川県横須賀市出身。
1964年12月13日生まれ、1998年5月2日没。
本名は松本秀人。
X JAPANのギタリストとして、またソロ活動も余りに有名。
後世に絶大な影響を与え、HIDEを尊敬してやまないアーティストは数多く存在する。
世間で知られる華やかなイメージとは大きく違い、幼い頃はピザで虐めを経験した。
中学生の頃に
KISS(特にエース・フレーリー)に洗脳され、ロックギタリストを目指し、米軍基地で顔が効く祖母に中古のエレキギターを買って貰った。
後にKISSのエースの代表曲『Rocket Ride』のオマージュとして、イントロが一緒の『Rocket Dive』を発表している。
1980年代当時の世は空前の
ヘヴィメタルブーム(断じてヘビメタではない)。
美容師の専門学校に通う傍ら、自身が筆頭となったヘヴィメタルバンド
横須賀サーベルタイガーを率いて横須賀市でインディーズ活動。
ライバルのバンドとして
YOSHIKI率いるXの姿もあり、オムニバスでも横須賀サーベルタイガーとXの名が刻まれている。
この頃からトレードマークとなるギターのモッキンバードを使用していた。
やがて本気で美容師を目指す為に横須賀サーベルタイガーを解散させたHIDEだが、それを待ち伏せしていたYOSHIKIがXに加入するよう強く要請。
熱意に負けてしまい、これを承諾する。
Xの加入後の初ステージは『天才たけしの元気が出るテレビ』内のヘビメタコーナーでの企画として、寂れた“やしろ食堂”のキャンペーンライブなるものだった。
本人にとっても
黒歴史。
1989年にXはメジャーデビューし、クラシック寄りのYOSHIKIと別に、彼のポップな楽曲もヒット。
ベーシストの
TAIJIの後任・
HEATHを連れて来たのも彼。
バンド名がX JAPANと改名してからもYOSHIKIの右腕として貢献。
X JAPANがバンドとして殆ど機能していなかった傍らで小文字のhide名義のソロ活動も並行し、X JAPANに負けず劣らずにヒットする。
(彼のソロ活動がバンドのスケジュールを狂わせていた)
因みに
名前のよく似た人はバンド活動時が小文字で、ソロ活動時が大文字。
ややこしい~
ボーカルの
TOSHIの脱退が原因となりX JAPANは崖っぷちに立たされるが、
YOSHIKIと“新ボーカリストを発掘して2000年に再結成しよう”と約束を交わし、解散した。
解散後の1998年、HIDEは精力的にソロ活動、テレビ出演を重ね、1月に『Rocket Dive』をリリース。
新作アルバム制作に取り掛かり、ラジオ番組『オールナイトニッポン』でパーソナリティを務める。
さらに、水面下では当時の日本では殆ど知られていなかったインダストリアルロックに手を染めてzilchを結成、海外進出を画策する。
5月1日、X JAPAN解散から半年が経ち、テレビ番組収録で今後の活動を語り、夜の街でベロンベロンになるまで呑み明かして深夜に帰宅。
だが、
首を吊って意識不明のHIDEをマネージャーである弟が発見、即座に病院に運ばれるが、死亡が確認される。
一時代を築いたミュージシャンの最期は、余りにも呆気ないものだった。
警察は当初、自殺と断定したが、ファンの間では事故と云われている。
彼の死は大々的に報道され、多くのファンが悲しみに明け暮れた。
告別式はテレビで生中継され、この時元メンバーの
TOSHI(当時)や
TAIJIも駆けつけ、
築地本願寺開山以来のグランドピアノ持ち込みによるYOSHIKIの伴奏で、TOSHIがX JAPANの『Forever Love』を歌った。
後にメンバーになるSUGIZOもいたことから皮肉にも「初めて’7人のX’が揃った」瞬間でもあった。
TAIJIが脱退したライブを除いてXにおいていかなる事が起きても動じなかった
PATAが、
泣きながらアンプが無いのにも拘らずギターで『Forever Love』を弾こうとしている姿を見て涙腺崩壊した人も多いはず…
当日は5万人を上回る人々が駆けつけ、暴動を抑えるために機動隊までもが派遣された。
更に100人以上の後追い自殺まで発生し、X JAPANのメンバーが記者会見を開き「後追い自殺をやめるように」と異例の呼び掛けをする始末。
皮肉にも彼の死が彼自身を社会現象と化し、如何に彼の影響が大きいかを物語った。
HIDEの死によってYOSHIKIも精神的にダメージを受け、同時期にTOSHIが「X JAPANのTOSHIはHIDEと共に死んだ」と発したことにより、
もうX JAPANの再結成は幻となったが、時は人を変えて10年後の2008年に再結成。
東京ドームで3日間に渡ってライブを行い、当然そこにHIDEの姿は無かったが、
過去のライブ映像、そして擬似立体映像によって霊体ジェダイのようなHIDEが姿を現した。
肝心のライブはと言えば、御察し下さい。
この演出は話題にはなったが、“HIDEに呪縛されたX JAPAN”や“過去に囚われている”と揶揄されたのも事実であり、
最近彼のマネジメントとYOSHIKIが金銭的に揉めてHIDEの映像はほぼ使用不可能となる。
再結成後、全くプレイスタイルの違う
LUNA SEAの
SUGIZOがX JAPANに正式加入した。
だがYOSHIKIは“今もHIDEは
現メンバーである”としている。
余談ではあるが、HIDEが何本も用意して愛用したモッキンバードはB.C.リッチ純正品ではなく、総てコピーモデル。
GUNS N' ROSESのスラッシュやAEROSMITHのジョー・ペリーが使ってる方が本家。
名前は似ているが身長は156cmではなく、170cm代。
2年前青い空なんか大嫌いだって言ってた僕が青い空の雲の中に帰ります
ぅぎゃ~~~、キャ~~キャ~~キャ、ギャーー!!!
「訳:追記・修正宜しくお願いします。」
- ひですきたるとしね -- 名無しさん (2013-12-24 04:00:49)
- 今年はアホみたいにトリビュート盤を量産し過ぎだったな。第一弾の時みたいな豪華メンバーは望めないにしろ、もうちょっとなんとかならんかったのか -- 名無しさん (2013-12-24 04:25:37)
- 今映像とか見ても、格好やパフォーマンス、楽曲全てが「時代を感じる」みたいな印象を感じないのがすごい。センスのかたまりってこういう人のことをいうんだよな -- 名無しさん (2014-08-30 15:10:02)
- hideの影響受けてるミュージシャンは山ほどいるけど、「hideの再来だ」とまで思えるようなミュージシャンは出てこない。いかにhideのオンリーワンさが凄かったが分かる。 -- 名無しさん (2014-10-04 15:22:27)