ひょっこりひょうたん島

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ひょっこりひょうたん島 - (2017/03/17 (金) 13:07:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/05/17(月) 04:03:48
更新日:2024/03/29 Fri 17:23:43
所要時間:約 7 分で読めます




「ひょっこりひょうたん島」とはNHK総合テレビで放送された人形劇である。
1964年~1969年放送のオリジナル版、1991年~1993年放送のリメイク版がある。
ミュージカル風の笑いあり、風刺あり、冒険ありの内容で当時の少年たちに多大な人気を誇った。


OPは「それいけひょっこりひょうたん島」。
まさしく神曲であり、特に
「苦しいこともあるだろさ、悲しいこともあるだろさ、だけど僕らは挫けない、泣くのは嫌だ笑っちゃお、進めー!」の下りは素晴らしい。
日本通運のCMにも使われたことがあった。



【ストーリー】
ひょうたん島にサンデー先生と子供たちが遠足に来た。
しかしひょうたん島の火山活動の結果、島が分離し流れ出してしまう。
しかたなくサンデー先生と子供たちは島に暮らす羽目になるが島には奇妙な人たちが一杯訪れ、ひょうたん島も変なところにたどり着いたりしてしまうのだった。


【メインキャラ】
◆ドン・ガバチョ
CV:藤村有弘(オリジナル版)→名古屋章(リメイク版)
テレビからこぼれおちた政治家にしてひょうたん島初代大統領。
笑い声は「ハタハッハ」。ちなみにこれは台本の誤植をそのまま読んだとか。
皆からはウザキャラと思われている。

◆サンデー先生
CV:楠トシエ
情に脆いが男勝りな一面を持つ美人教師にして薙刀5段の腕前。

◆トラヒゲ
CV:熊倉一雄
通称「トラドン」
イカダで流れ着いた片目の海賊。情に脆く金儲けが下手。

◆マシンガン・ダンディ
CV:小林恭治
飛び道具なら水鉄砲からマシンガンまでなんでも持っている。


【子供たち】
◆博士
CV:中山千夏
成績はオール6と、限界を超えてしまった最強の小学生。
通称Wikipedia……とは呼ばれてないが物知り。知らないことはとりあえず博士になんでも聞いてみよう!

◆ダンプ
CV:伊藤牧子
ガタイのいい体格の持ち主。
ダンプカーの運転が上手い。しかし博士といい君たち本当に小学生なのか?

◆テケ
CV:増山江威子
頭が卑猥な形の食いしん坊。
いつもキノコばっか食べていた。「オレ、ハラヘッタ」
声はあの峰不二子役の方。

◆チャッピ
CV:江美京子
おむすびみたいな頭した女の子。作中で披露した歌の題名が「くたばれ男の子」と放送当時の子供番組としてはぶっ飛んでいる。

◆プリン
CV:堀絢子
美少女。
なんとワニ王子と結婚した。

◆キッド坊や
CV:藤田淑子
本名はリトル・キッド。
キャプテンキッドの宝箱から現れた子供。口癖は「ケケッ!」
レギュラー入りは遅く「魔女リカシリーズ」から、リメイク版は「アラビアンナイトの巻」から。

◆マリー
CV:松島トモ子
本名はマリー・キャッチャーネット・ランニングホーマー。C・S・ランニングホーマーの娘。
「アンコロピン王国シリーズ」からのレギュラーで、リメイク版には未登場。

【海賊たち】
◆ガラクータ
海賊友の会の理事長で、元・貴族。

◆トウヘンボク
元・馬賊の中国人で、三度の飯よりラーメンが好きなラーメンバカ。
キセルと青龍刀が武器。

◆ドタバータ
元・人足。

◆ヤッホー
元・山賊。
それ故、海が苦手で船酔いがヒドイ。
甘い物好きで炭焼きが得意。

【シリーズゲストキャラ】
  • 酋長
タムレ族のリーダー。

  • クラウン・リラックス
サーカス団に登場する赤鼻のピエロ。
ギャバジン団長と共に、島民をアフリカのチーターに売り渡し、猛獣の子をもらって、サーカス団を結成しようと企む。

  • ポチ
ブルドキアに登場する人間。
奴隷にした犬が許せない。

  • コンチキ
ライオン王国に登場するタムレ共和国の大統領。
最初は、国立気象観測所・探知機主任だった。総選挙で当選し、出世する。
ブルドキアでは、クジラに乗って、酋長を迎えにブルドキアまでやって来た。

  • トンカチーフ
南ドコニカに登場する売れない脚本家。
4海賊やゼロと三つ巴をして、アンカ帝国の秘宝を、見つけようとした。スパニオルと同じ、タイプが打てる。
ランニング・ホーマー一族で、ランニング・ホーマーが劇団を作ることになり、ムマモメム・ドビン・ポットと共に、旅に出る。

オリジナル版とリメイク版があるが、オリジナル版は昔のビデオの特性(重ね撮り)によりフィルムが8話分だけ現存しており、DVD化されている。
当時は全回カラー放送であったがカラーで残っているのは2話分のみで6話は白黒である。




以下ネタバレ









実は最初に遠足に来た時の火山活動により、サンデー先生と子供たちは既に死亡している


したがって「ひょうたん島」は死後の世界の話である。
飢餓も大人に対する絶望もない、ユートピアの話なのだ。



原作者は二人とも「親」を持っていなかった為、子供たちは全員「親」がおらずサンデー先生が親代わり。
原作者の幼年期が投影されている。


元々オリジナル版で使用された人形は損傷が激しく、番組終了後破棄されたが、NHKの倉庫で予備の人形が発見され、リメイクの企画が持ち上がった。
オリジナル版の映像やシナリオは大部分が失われていたが(台本は4分の1が散逸、映像は8話分のみ現存)、
オリジナル版の視聴者である伊藤悟が書きとめたセリフ、セットなどのデータを基に復活することができた。
伊藤が記録していた「ライオン王国シリーズ」の3週目からガンマンシリーズ~エンディング(最終回)は、NHKにも映像の保存がほとんどないものばかりであった。

評価が悪い『ふしぎの海のナディア』の南の島の後半は本作の「ひょうたんじま」が舞台になっている。
上記のように「ひょうたん島」は死後の世界であると明言されたがナディア達が訪れた「ひょうたん島」も死後の世界だったのかは不明。

2003年2月1日に「あなたとともに50年 今日はテレビの誕生日 人形劇・大集合」内で、
オリジナル版放送終了以来34年ぶりの新作.「人間レコードの巻」が放送された。
ストーリーは未完であるが、仮に制作される場合、名古屋章と小林恭治と滝口順平と熊倉一雄は亡くなっているため、
ドン・ガバチョとダンディとライオンとトラヒゲの声優は変えなければならない。
また主題歌の歌手、エンディングのアレンジもリメイク版と違っている。井上ひさしも2010年4月9日に逝去したため、今後の製作時期は不明。


みなさ~ん!追記・修正よろしくお願いしますぞ~!

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