すごい科学で守ります!

「すごい科学で守ります!」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

すごい科学で守ります! - (2013/12/12 (木) 23:45:12) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/18(水) 23:32:16
更新日:2023/03/28 Tue 16:05:52
所要時間:約 5 分で読めます




すごい科学で守ります!とは、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』や『超電磁大戦ビクトリーファイブ』等の作品で知られる漫画家の長谷川裕一氏による特撮考察本。
  • 仮面ライダーシリーズ(但し、クウガ以降は「各々の世界観を大事にすべきだ」という視点から取り上げていない)
  • スーパー戦隊(バトルフィーバーJから特捜戦隊デカレンジャーまで。秘密戦隊ゴレンジャーとジャッカー電撃隊は補足)
  • メタルヒーローやキカイダー等

といった東映特撮作品を題材としている。

2011年現在、続刊の『もっとすごい科学で守ります!』『さらにすごい科学で守ります!』がNHK出版から一般発売。2010年の夏コミで著者本人が同人誌として『すごい科学で守ります!・仮面ライダーディケイド編 だいだいわかった!』を発行している。

特撮作品の穴にツッコミを入れる『怪獣VOW』やアニメ・特撮を科学的に考証してみた『空想科学読本』とは違い、あくまで「SF」として特撮を考察している。

これは作者の
  • 特撮作品の科学は作品内の独自原理・法則で動く。
  • それは元より我々の世界の科学とは異なるものである。
  • それを我々の科学に無理に当てはめる事自体が非科学的である!
……という主張に基づく。

その姿勢が評価され『もっと〜』にて星雲賞を受賞した。


【作品を考察するにあたってのルール】
〇全ての戦隊シリーズは同一の時間軸で起こった話とする
(海賊戦隊ゴーカイジャーやVSシリーズが始まるまで、スーパー戦隊シリーズは一部例外を除き作中の関連性がはっきりしなかった)

〇フィルム上で起きた事は全て事実とする
(小説や雑誌の記事で語られたのみの設定や、番組本編に出てない設定は映像作品に対して矛盾を生じる事もあるためノーカウント。例えば、原作マンガではキカイダーが左右非対称な理由は不完全な良心回路という設定があるが、特撮版では語られていないため新たな説を取り上げる)

〇作品以外のスタッフの事情であるという事に逃げない
(サンバルカンの母艦ジャガーバルカンに口がついている理由とか、戦隊シリーズのロボがカラフルな理由とか)

〇シリーズの順列は、放送順と基本的に同じ
(オーレンジャーの舞台は1999年のため、翌年のカーレンジャーは2000年)

〇演じている俳優が同じなら同一人物
(アオレンジャー・ビッグワン・三浦参謀長は同じ人物。『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』の時はタイムレンジャーが各時代から連れて来たと思われる。また『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』では、アオレンジャーに別人がスタンドインしていたのではないかという意見が載せられている)


【本で取り上げられている主なオリジナル用語】
〇デンジ推進システム
『電子戦隊デンジマン』に登場する惑星・デンジ星のメカニックシステム。電磁推進システムではない。
三角形に作られた機体の頂点からフィールドを発生させ、空力を得ているという考え。
本書を支える基幹論理の一つで、デンジマン以降の『太陽戦隊サンバルカン』・『超電子バイオマン』・『鳥人戦隊ジェットマン』・『未来戦隊タイムレンジャー』などにも度々使用されているとしている。

〇フラッシュ整流ボード
『超新星フラッシュマン』に出てくるフラッシュ星人等の技術。フラッシュ星系の機体は地球の機体に外見が似るがやや角張っている。そこで機体の表面にこのボードを取り付け、エネルギーフィールドを展開することで、抵抗を減らしつつ、揚力・推進力を発生させる。デンジ推進システムがパワータイプならば、フラッシュ整流ボードは省エネタイプ。

〇銀河広域クル文明圏
『激走戦隊カーレンジャー』に登場するダップの母星・ハザード星を含めた文明圏。
劇中でダップが「クルクルクルマジック」と云っているのでクルマ文明圏ではない。
基本的にどんな宇宙船も車型に作ってしまう特徴があり、デンジ推進システム以上のパワータイプ。
機体パーツの規格が徹底しており、換装が容易(緊急合体天下の浪速ロボスペシャルを参照)。

〇ムシアース系反重力ジャイロ
『重甲ビーファイター(続編のビーファイターカブトを含む)』・『忍風戦隊ハリケンジャー』・『特捜戦隊デカレンジャー』に使用されているとされる技術。
詳細は不明だが、何らかの物体を回転させることで反重力を生み出す(ローターによって揚力を発生させている訳ではない)。
名前の由来が非常に複雑。

〇S.U.P
スーパー戦隊達に影で協力していた組織。
技術の継承や発展に力を注いでおり、『ライブマン』や『ハリケンジャー』等の技術提供を行なったと考えられる。



本シリーズの出版は2005年で途切れているため、マジレンジャー以降の戦隊や平成ライダーシリーズは触れられていない(マジレンジャーは少しだけ考察がある)。

が…


Wまでの仮面ライダーの世界を繋いだ
世界の破壊者・仮面ライダーディケイド
そのWと共演したオーズ
そしてオーズ・電王・オールライダー



更にゴレンジャーからゴセイジャーまで
全ての戦隊シリーズを引き継いだ
海賊戦隊ゴーカイジャー

他にもディケイドがシンケンジャーの世界に入り込んだり、キカイダー・イナズマン・ズバットがオールライダーの世界と繋がっていたり、徳川将軍がメダルを持ってたり海賊戦隊と宇宙刑事が共演したり、オールライダーとスーパー戦隊が共演する昨今の特撮作品…
現在同人誌で細々と続けられているが、四冊目が発売された時には、果たしてどのような考察が繰り広げられるのか…?




追記・修正お願いします



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

  • ゴーカイジャー放送しての今ではだいぶこれらの話は統合性無くなったね -- 名無しさん (2013-10-04 08:52:25)
  • ↑もとより非公式のお遊びだと標榜してるわけだし何の問題も無い・・・が、こうした考察の余地が無いくらいクロスネタに味を占めた現状の東映特撮がずぶずぶに癒着しきってる証左でもあるな。夢の競演はたまにしかやらないから盛り上がるんだし、そろそろきちっと住み分けを徹底して欲しくなる -- 名無しさん (2013-10-04 10:40:32)
  • ↑激しく同意。今は戦隊とライダーが共演しても「ふーん」位にしか思えん。ウルトラマンVS仮面ライダーみたいなのがなんだかんだで一番いいんだよね。 -- 名無しさん (2013-10-07 16:54:39)
  • どうでもいいけどライブマンの科学アカデミアとビーファイターカブトのコスモアカデミアをず~っと混同し続けてたな。1冊目も、その8年後の3冊目でも間違えていた。 -- 名無しさん (2013-12-12 20:44:09)
  • ボンバーマンとは関係ないのね -- 名無しさん (2013-12-12 20:59:52)
  • 1冊目は面白かったけど、2冊目以降の「同じ役者のキャラは同一人物」ってのが嫌で読まなくなったな。いくらなんでも役者に失礼だと思った。最初のにも三浦参謀長が風見志郎や早川健と同一人物(全員、宮内洋さんが演じてる)ってネタはあったけど、あれはまだ本論で言った訳じゃないから平気だったんだけどね。 -- 名無しさん (2013-12-12 21:21:39)
  • 全く関係なさそうなジュウレンジャーとタイムレンジャーを繋げる解釈は流石としか言えない。あれぐらい柔軟な遊びできるようになりたいもんだ。 -- 名無しさん (2013-12-12 23:45:12)
名前:
コメント: