UE/ヴェイガン

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UE/ヴェイガン - (2015/11/15 (日) 10:13:01) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/02/07(火) 09:52:07
更新日:2023/04/18 Tue 01:48:39
所要時間:約 5 分で読めます




UEとは『機動戦士ガンダムAGE』に登場する敵性勢力である。

名称は「Unknown Enemy」の略で、世間一般にはその名の通り「正体不明の敵」「謎の存在」と認知されている。
A.G.101に突如出現し、スペースコロニー『エンジェル』を破壊した事で敵性勢力と地球連邦軍に断定され、長きにわたる戦争を続けていく事となる。

そのほとんどが可変機構を持つモビルスーツのような外見をしているが、MSのような搭乗兵器か自律稼動兵器か、はたまた異星生物であるかは未だ不明。

ハンドサインによる情報伝達、戦闘不能機を破壊しての情報隠滅。格下の相手を弄ぶなど、かなりの知性を有している可能性が高い。

しかしながら人類とは14年間も戦い続けているため、対話・共存は難しいと考えられる。

UEのMSの戦闘能力は高く、地球連邦軍の主力量産MS『ジェノアス』を火力・防御力・機動力あらゆる面で凌駕する性能を誇る。
そのため出現からの14年間は常に攻勢に立ち、幾つものコロニーを破壊して回っていた。



以下ヴェイガンについて


□概要
当初は地球人からUEと呼ばれ、異星人かと思われていたUEだったが、
アンバット要塞攻防戦の終盤、ヤーク・ドレことギーラ・ゾイの暴露から、自身達がUEの正体かつ『ヴェイガン』という火星国家の者だということが判明する。

本編の第一部より150年も昔、火星移住計画(マーズバースディ)により火星に移住した人間達の末裔であり、
計画の失敗を地球連邦に隠蔽され火星に取り残され苦しい生活を強いられた為、地球連邦に強い復讐心を持ち今も地球への帰還を望んでいる。

そもそも、火星は資源が豊富で、広大な土地であると移住者達に説明されていたが、
実際には強力な磁気嵐「マーズレイ」による死病で総人口の20パーセントが命を落とす、生きていくには危険で過酷な環境であった。
ミレースの回想では、その事実を連邦が隠蔽したことが全ての元凶であると語られている。
あれ?これ何てナ○シコ?


第二部でも引き続き交戦中、この頃には「ヴェイガン」と言う名称が人々にも知られており、地球圏の領地をいくつか奪取されている模様。
また、裏では連邦政府と繋がり暗躍。
移動要塞ダウネスを失うが多くのヴェイガン兵が地上に降り立った。

第三部では連邦軍司令本部ビッグリング基地を破壊。同時に地球に潜伏していた多くのヴェイガンが侵攻を開始する。

国家の内情はというと、マーズ・レイから国民を防護するかのような分厚い鉄の外殻のコロニー「セカンドムーン」を建造しており、その中での生活を余儀なくされている。
当然、地球や地球圏コロニーのような環境に近づけるのは難しく、コロニー内上空は青空などではなくやや濁ったような緑の空が広がっている。

開始当初は得体の知れない敵として描かれたヴェイガンではあるが、その国民も『地球種』と同じ紛れもない人間である。

第四部、最終局面をむかえつつあった惑星間戦争に終止符を打つべく前線要塞「ラ・グラミス」の後方基地とするべくセカンドムーンを地球に移動。
一部の民はついに念願の地球圏帰還を果たす。

激戦の最中セカンドムーンが崩壊の危機に晒されるが、連邦とヴェイガンが協力してこれを阻止。
ここに長きに渡る因縁は消え、以降は協調路線をとることに。

そしてAGEシステムとEXA-DBを組み合わせることで磁気嵐を克服、火星のテラフォーミングも成功した。

上記の通り最終的には協調路線をとる結果に落ち着いたヴェイガンだったが本国が危機に晒されていたとはいえ、長年の憎悪の対象であった地球連邦と
あっさり協力し合った点や、最終戦でのゼハートの戦死、全てを目論んだイゼルカントがマーズレイによって安楽死を迎えたこと、
その結果ヴェイガン側は主要人物が全て死亡した為、弱体化した敵組織の弱みに地球連邦が付け込み勝利した構図にしか見えなかった点は批判の要因となっている。




□関連人物

フェザール・イゼルカント
独立国家ヴェイガンの指導者。
母なる地球を「エデン」とし、地球種の排除と帰還を理想に掲げ行動する。ヴェイガン全体にその理想は根付いておりゼハートをはじめ多くの信奉者を持つ。
第一部から存在は明かされていたが第三部から本格的に登場。
地球に対する侵略の全面開始を宣言する。

ヤーク・ドレ
本名はギーラ・ゾイ。UEの初めてのコロニー襲撃事件「天使の落日」を引き起こした張本人であり、
地球圏で失われた兵器技術を持ち、仮面をつけてヤーク・ドレとして地球圏の内乱を誘発したりしていた。アンバット要塞の司令官であり第一部のラスボス。

デシル・ガレット
第一部時点で7歳、ギーラらからは「エデンの住人」と称される。
フリットと同じXラウンダーで、年相応の無邪気さを持つ、それは人の命を顧みず戦争をゲームととらえている危険なものである。
第二部では、当初はコールドスリープしていたが、弟・ゼハートがヴェイガンの総司令になったのを機にコールドスリープから目覚める。
ゼハートのことを少々疎ましく思いながらも、自分に屈辱を与えたフリットを執拗に狙う。

ゼハート・ガレット
第二部から登場したヴェイガンの総司令。第二部時点で18歳。
デシルの弟で、兄と同じくXラウンダー。
当初はアセムの学校に編入生として潜入し、アスノ家について調査していた。
その過程でアセムと友情を育んでいくが、後にアセムとは「ガンダムのパイロット」に「ヴェイガンの総司令」と立場を違えることになる。




□ヴェイガンのMS
UE/ヴェイガンのMSの項目参照。

銀の杯条約で破棄されたはずの技術を記録したEXA-DBの情報を用いており、第一部開始時点での地球連邦製MSより遥かに高性能。
その装甲は連邦軍の大半の通常火器を寄せ付けないほど強靭であった。

フリットがガンダムAGE-1ノーマルを造り上げ、ドッズライフルやビームサーベルが完成して初めて対処が可能となる。

第一部終盤で頭部にコクピットがある有人型であることが判明しており、
コロニー「ノーラ」で動けなくなったガフランを他のガフランが破壊したのは自分たちの正体を隠蔽する為だったのかもしれない。


スーパーロボット大戦BX』では主な敵勢力として序盤から登場。やっぱりと言うかなんというか木連と同盟を結んでいる。
また、ネオ・ジオンとは敵対関係になっている。
原作以上に過酷な人生を歩んできたフリットの心労やいかに…。


追記・修正はヴェイガン製のMSを倒してからお願いします。

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