FINAL FANTASY ⅩⅡ

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FINAL FANTASY ⅩⅡ - (2021/12/30 (木) 02:00:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/11/14 Sun 05:24:50
更新日:2024/03/01 Fri 20:12:42
所要時間:約 6 分で読めます




FINAL FANTASY ⅩⅡはスクウェア・エニックス発売のPlay Station2用RPG
FINAL FANTASYシリーズナンバリング第十二作目。


FFT、FFTA、FFTA2、ベイグラントストーリーと同一のイヴァリースという世界が舞台。(VSは松野氏によるとイヴァリース関連作品ではないとのこと。)
続編に『FINAL FANTASYⅩⅡ レヴァナント・ウイング』がある。

プロデューサーは松野泰己氏だったが、途中で降板してしまった。
松野泰己・吉田明彦・皆葉英夫らタクティクスオウガ・FFTのスタッフが中心となって制作した異色のFFであり、オンゲー・洋ゲーライクなゲームシステムや勧善懲悪ではない歴史ドラマを垣間見るようなシナリオは従来のFFファンから批判されたが、ゼノブレイドシリーズ・FF15などFF12と似たタイプのゲームシステムを採用するゲームが増えてきた現在では再評価する向きもある。
FF8同様「大人になってから再プレイしたら面白かった」と言われることも多い。
PS4でインターナショナル版を元にしたHDリマスター『FINALFANTASY XII THE ZODIAC AGE』が発売。
ちなみにシリーズの生みの親の坂口博信氏は、本作のスタッフロールでスペシャルサンクスとしてクレジットされたのを最後にシリーズには一切関わっていない。

ゲームシステム

ゲームとしての面白さを追求するという松野氏の考えをコンセプトの元制作された。
戦闘は基本的にシームレスに行われ、一度に最大3人のキャラクターを戦わせることができる。
プレイヤーはそのうちの1人を操作する。操作キャラの変更も自由。
また、ガンビット(キャラクターの行動をある程度自由に設定できるシステム、後述)を使って自分は何も操作せずに勝つということも出来る。
やろうと思えばボスですら寝ている間に倒す事が出来る。
もっともあくまで「やろうと思えば」であり、実際にやるためには戦略眼が必要。

また、ゲーム初期から行動範囲が広く、明らかに場違いな強さの敵がいるエリアにも足を運ぶことができる。
「王宮前プレイ」「ガリフ前プレイ」といった、あえてストーリーを進めずに可能な限り"寄り道"を楽しむ遊び方もある。

システムがFF11に類似している為、「FF11オフライン」と呼ばれる事も。

従来のFFキャラクターは、それぞれに設定された武器しか使う事ができなかったが、LP(敵を倒す事で入手できるポイント、経験値とは別の存在)を消費する事でどんな武器でも使用する事が出来るようになった。
ただし、これに関しては最終的に育てていくと、どのキャラも似たような感じになってしまう問題点があった。
(インターナショナル版で改善)

初期はこのような仕様のため、システム面での不満が多く見られたが、有志による解析の結果敵対心の概念や、モーションの速さによる行動の制御、時には不利となるステータス異常すら利用した戦術による縛りプレイが一部で盛り上がっている。

【ガンビット】

ざっくり言えば、ドラクエの作戦コマンドを進化させたもの。
「条件」と「行動」、「優先順位」を最大12個までセットできる。
キャラクターごとに「HP<100%の味方」「最もHPが低い敵」「『おとり』状態の自分」といった条件を設定して、
その条件を満たした時に何のアクションを取るか(たたかう、魔法、アイテムの使用など)を設定しておくというもの。

例えば、
「味方1人」→フェニックスの尾・レイズ (仲間が死ぬと勝手に蘇生)
「味方1人」→ステータス異常 (必要時に勝手に発動)
「瀕死の敵」→たたかう  (敵の頭数を減らしてくれる)

これをセットしておけば、条件が満たされた時に自動的にそのアクションをしてくれる。
ただし融通は利かない。
プレイヤーがコマンド入力すればそちらを優先する。

多岐にわたるガンビットを組み合わせることで高い戦略性を発揮できるため、どのように組むかはプレイヤーの腕の見せ所である。このシステムについて熟知していなくても十分クリア可能なバランスに収まっているが、その場合戦闘が単調になってしまうのは否めないだろう。

奥深いシステムでありながら本編で説明が十分にフォローされてるとは言い難く、本作の戦闘はガンビットを使いこなせるかどうかで評価が一変するため、そこは惜しい点と言わざるをえない。

なおセットできる条件はシナリオを進めれば手に入る他、町のガンビット屋で買うことが出来る。
なんでもイヴァリースでは「判断力を高めてくれるアクセサリ」として親しまれているそうな。

〇登場人物

ヴァン
CV:武田航平
プレイヤー目線での主人公。アルケイディア帝国領ダルマスカ出身(旧ダルマスカ王国)の出身。
幼い頃に両親を流行り病で亡くし、兄も戦争で亡くす。ダウンタウンの少年達のリーダー的存在で、夢は空賊になる事。
彼がダルマスカ王宮に忍び込む事でプレイヤーは本格的に物語に踏み込む事になる。

●アーシェ・バナルガン・ダルマスカ
CV:園崎未恵
ヒロイン。ダルマスカ王国の王女。
本編開始の二年前に死亡したかと思われたが、反乱軍の一員として水面下で活動していた。
最初はヴァンをあまり快く思っていなかったり、帝国への復讐に燃えまくっているが、ヴァンと供に旅をしていくうちに彼女の心に変化が……。

●バッシュ・フォン・ローゼンバーグ
CV:小山力也
ダルマスカ王国将軍。
本編二年前に処刑された筈だったが、アルケイディア帝国によってナルビナ牢獄にとじこめられていた。
アルケイディア帝国のジャッジガブラスとは何かあるようだが…?

●パンネロ
CV:三国由奈(現:小澤真利奈)
ヴァンの幼なじみ。
ある程度裕福な家庭で育ったが、戦争で自分以外の家族全てを亡くしている。

●バルフレア
CV:平田広明
「この物語の主人公さ。」
ダルマスカ王宮に忍び込んだ時に、同じく忍び込んでいたヴァンと出会う。
愛機シュトラールを駆り、相棒のフランと供に大空を駆け巡る空賊。

●フラン
CV:深見梨加
ヴィエラ族の女空賊、バルフレア一番の相棒。

●ラーサー・ファルナス・ソリドール
CV:今井由香
ゲストキャラクターの一人。
アルケイディア帝国皇帝の四男坊。
無印では「ハイポ王子」の異名を持つ。

●ウォースラ・ヨーク・アズラス
CV:てらそままさき
ゲストキャラクターの一人。
ダルマスカ王国将軍。
ダルマスカ崩壊後は、反乱軍の一員としてアーシェと行動を共にしていた。

●レダス
CV:菅生隆之
ゲストキャラクターの一人。
港町バーフォンハイムを取り仕切る空賊。
勝手に敵に特攻したりトラップに引っかかったりするハゲ。

●レックス
CV:田坂秀樹
ヴァンの兄。
オープニング(兼チュートリアル)では彼を操作することになる。
IZJS(後述)では彼を使ってトライアルモードに挑むことも可能。(ただしクリアは困難。)

●ヴェイン・カルダス・ソリドール
CV:飛田展男
アルケイディア帝国皇帝の三男坊。

●シドルファス・デム・ブナンザ
CV:大塚周夫
アルケイディア帝国の科学者。通称「ドクターシド」。

●ジャッジ・ガブラス
CV:大塚明夫
アルケイディア帝国のジャッジマスター。

インターナショナル ゾディアックジョブシステム

FF12のインター版ではゲームバランスに大規模な修正が加えられ、無印とは別ゲーとなっている。基本的に難易度は下がっているので白騎士物語やゼノブレイドなどでMMORPG風ゲームに興味を持った初心者におすすめ。

変更点の一例
  • ゲストのガンビットをいじくれる。これでハゲレダスが自爆することが少なくなった。
  • ラーサーのポーションは自己負担。その代わりバブルやケアルラを覚えて帰ってきた。
  • 廃人武器追加。(透明武器とも。)
  • ひたすらボス戦をやるトライアルモード追加。
  • ライセンスボードを12種類から選べる。
  • 強くてニューゲームと弱くてニューゲームの追加。
  • 金策しやすくなった。
もっとも、インターナショナル版よりもオリジナル版を好むプレイヤーも結構多い。
この辺りの面白い現象もFF12ならではか。

ザ・ゾディアックエイジ

PS4、steam、switch、XboxOneで発売されている、インターナショナル版をベースとしてグラフィックの向上や音源の差し替えを行ったHDリマスター版。音声は日本語と英語から選択できる。
システム面では、ハード性能の向上によって順番待ちがなくなったのが大きな特徴である。
さらに、switch・XboxOne版ではライセンスボードを複数選択できる仕様が追加されている。


ちなみに、FortressというFF12の続編が構想されていた。内容はFF12の約十年後のイヴァリースを舞台に、FF12とFFT・ベイグラントストーリーを結ぶ話とのこと。
開発中止されてしまったが、今も製作されているという噂が存在する。


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