ぶりぶりざえもんの冒険

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ぶりぶりざえもんの冒険 - (2023/11/09 (木) 00:49:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/26 Thu 21:53:39
更新日:2023/11/15 Wed 12:40:26
所要時間:約 5 分で読めます




ぶりぶりざえもんの冒険』は『クレヨンしんちゃん』の外伝作品である。
舞台は和風のファンタジー世界(だったのだが、後半からは西洋風だったり現代だったりとなんでもあり)で、原作とは完全にパラレルである。
流れ者のしんのすけは子供にいじめられていた老ブタを助けた事で救いのヒーローを呼ぶマラカスを手に入れ、悪人と戦う。


◇共通の登場人物

CV矢島晶子小林由美子
流れ者。
歌を作って生計を立てているようだが、基本的に極貧
本編同様かなり図々しいが、ぶりぶりざえもんと対比するとかなりまとも。
得意技は大便が付着したパンツを振り回す『うんちおパンツ ローリングサンダー』。

CV:塩沢兼人神谷浩史
マラカスから召喚される救いのヒーロー。
声と態度はクールだが、有利な方につく、「あいつらに脅されてやったんです」と命乞いするなど、すぐ裏切る性格。
一日に三時間しか行動できないなどと言ってすぐに帰る。(『ゴールドフィンガーの銀ちゃん』では、珍しく序盤から終盤までずっと帰らずにいた)
しかも呼び出される時に限って飢え死にしそうだったり排便中だったり、SMプレイの店で拘束されていたり
呼び出された所が火事の時にかぎってキャンプファイヤーをしていたりとタイミングが悪い。
実質何もしていないのに法外な報酬を要求する(老ブタがいじめられた時に彼を呼び出さなかったのはこのため)。
ただし、(本人は意図せず)強敵を倒す隙や窮地を脱するきっかけを作ったり、嗅覚を使って敵を追跡するなど、意外にも結構役立ったりしている。
基本的に消極的だが、『ゴールドフィンガーの銀ちゃん』では珍しく救いのヒーローとして積極的。
……なのだが、やる事なす事が悉くピンチを招いたり状況を悪化させてしまっていた。やる気を出すと裏目に出るタイプなのだろうか?
見た目に反して意外と博識。戦いよりも、肩叩きをしたり棚を吊ったりする事での救いが得意らしい。
は千歳飴で、『受け継がれしマラカス』によると、元々は使用者が望む物*1に何でも変形する充電式の魔法の刀だったが、最終的にエネルギーが切れて再充電に100万年かかる事で実質使用不可能になってしまい、子供が持っていた千歳飴を代わりに刀身として装着している。
得意技は大便直後ので突進する拭いてないお尻攻撃。

◇雷鳴編

15巻に掲載された第1話。
老ブタを助け、マラカスを手に入れたしんのすけ。
そして彼は、悪徳高利貸しの返済に苦しむ親子と出会う。

●登場人物
  • 鰐造の親分
CV :飯塚昭三
ヤクザ「鰐造一家」の親分。短気で、すぐ手下を殴る粗暴なおっさん。

  • 用心棒の先生
CV:玄田哲章
鰐造の用心棒。
刀を舐める癖があり、舌を切ることも。(アニメではカット)
肛門に千歳飴が突き刺さり、悶絶しながら暴走する。
アニメ版では異常な三角体形をしている。演者は本編ではアクション仮面を演じている。

  • 子分(兄貴)
鰐造の子分で兄貴格。
自分のミスで上腕二等筋を裂傷、さらに鰐造に殴り飛ばされて胸鎖乳突筋裂傷と大腿骨骨折の重傷を負う。
わかりやすく言えば痛い。

  • 子分(弟分)
鰐造の子分で弟分。
舌を切る用心棒や、やたら専門的な痛がり方をする兄貴を見て、転職を考えはじめていた。

  • じん八
おふじの父で鰐造から金を借りている。
金の話をすると咳ばらいするほど病弱だが、借りた金で宝くじを1000枚(10万円分)買ったり、特上寿司を3人分注文したりするなど、なかなか図々しい性格。

  • おふじ
じん八の娘で借金のカタに連れていかれそうになるも、しんのすけに助けられる。


◇風雲編

15巻掲載の後編。
空腹で倒れてしまったしんのすけは、助けて貰うためにぶりぶりざえもんを呼ぶが、彼も空腹で倒れてしまう。
そんな二人を親切な家族が助けてくれ、食事を楽しむ。
ところが、買い物に出ていた娘がさらわれ、しんのすけとぶりぶりざえもんは秘密警察のお銀とともに、人身売買の噂があるまゆつば屋に乗り込む。

●登場人物
  • お銀
CV:鶴ひろみ
大江戸秘密警察秘密捜査員。27歳独身。
まゆつば屋が人身売買をしている情報を掴むも、バックに大物が暗躍している為に協力を要請する。
武芸が達者だが年齢は気にしているようで、その事を揶揄ったぶりぶりざえもんをボコボコにしている。

  • おじいさん
お千代の祖父で料理が得意。
ぶりぶりざえもんを食料だと勘違いし、彼のダシから豚汁を作る。

  • お千代
じいさんの孫娘。買い物中に拐われた。

  • 悪代官
CV:青野武
人身売買の黒幕。
「お主も相当のワルよのぅ」とお約束の台詞を発する。
お銀との一騎打ちに敗れて斬られる。

  • まゆつば屋
CV:稲葉実
カラクリマニアの悪徳商人。
しんのすけらを閉じ込めた吊り天井の部屋に抜け道を作ってしまう。
最期はしんのすけとぶりざえの下品な攻撃にたじろぎ、逆に抜け道から吊り天井部屋に入ってしまい…
恐らくクレしん全シリーズの中でも1,2を争う悲惨な末路を遂げた悪役の1人。


◇飛翔編・電光編

16巻掲載。
しんのすけは二人組の女性が謎の集団に襲われるのを目撃。
二人組の片割れ・かえで姫に助けを乞われたしんのすけはぶりぶりざえもんを呼ぶが、彼は相手側についてしまう。
かえで姫のボディガード・お竜が一人で敵を倒すも、現れた幹部に倒されてしまい、かえで姫も連れ去られる。
しんのすけとぶりぶりざえもんはお竜を助け、彼女の懇願で姫救出に向かう。

●登場人物
  • お竜
CV:松岡洋子
かえで姫の付き人の女性。埼玉紅さそり隊のふかづめ竜子に似ている。
ハヤブサ丸を従える、かなりの実力者。
真面目な性格だが天然。

  • はやぶさ丸
お竜の相棒のダチョウ。その名前から、しんのすけやぶりぶりざえもんは最初は鷹をイメージしていた。
カウンタックより速いかは不明。
いい作戦が思い付かないしんのすけらに岩落とし撹乱作戦を勧めるも、姫に直撃してしまいシメられた。

  • かえで姫
CV:丹下桜
将軍の娘。
なかなかわがままな性格で、しんのすけに助けを求める。
撹乱のために落とした岩が直撃してしまった(アニメではピラピラの紙みたいになった)がピンピンしていた頑丈な姫。

  • 不知火一族・首領
CV:柴田秀勝
将軍家の転覆を目論む不知火一族のリーダー。
実力は未知数だが、息子たちの間抜けな最期に「バカ息子…」と呆れていた所を「バカはテメーだ」と姫に股間を蹴られて倒れる

  • 幻格
CV:大塚芳忠
首領の息子で兄。
円月殺剣(アニメでは円月殺槍)が必殺技。
ぶりぶりざえもんに臨月出産と聞き間違えられ、ノリツッコミでマタニティドレスを着た隙を突かれて倒される。

  • 幻妖
CV:堀川りょう
首領の息子で弟の方。イケメンだがスキンヘッドのオカマ。しんのすけに負けず劣らずのアホ。
変わり身が得意でブラジャーを付けた木にすりかわる。
しんのすけの変わり身用の着ぐるみに感心して身につけるも、サイズが合わず、身動きできない状態で崖から蹴り落とされ、恐らく即死した。
クレしんシリーズ全作を通しても数少ないしんのすけに直接命脈を断たれたキャラである。

  • 不知火一族の下っ端
アジトにしんのすけ達が侵入したのに、その報告を後回しにして警報装置の修理を行い、サイレンが稼働してから報告するというマヌケぶりを見せた。
原作では3コマしか出番が無い単なるモブキャラだが、なぜかアニメ版では声が藤原啓治(当時のひろし役)である。


◇魔王編

17巻掲載。魔王が封じ込められた巨大なコーラ瓶「魔王瓶」と、その栓抜きをめぐるバトル。

  • ミミ子
魔王瓶を守る一族の娘。アクション仮面に登場する同キャラの使い回し。
親子そろってケチで、依頼を現物支給(手料理)で出そうと押し切る。
アニメ版ではおハナ(CV:齋藤彩夏)という名前に変更された。

  • マルモ
CV:日笠陽子
片目が隠れたクールな女用心棒。金にシビア。

  • ハゲづら団
CV:拝真之介(ボス)、大西健晴(副ボス)
ハゲのカツラを被った悪の組織。魔王の封印を解こうと画策する。
「速やかに栓抜きをもって出てこい! あと3000数えるうちに…
「10でいいだろ! そんなに長くカウントするな!!」

  • 魔王
CV:小形満
ぶりぶりざえもんがノリで栓を抜いてしまうが、数千年瓶の中に閉じ込められていたせいでヨボヨボになってしまい何の役にも立たなかった。

◇ゴールドフィンガーの銀ちゃん

25巻掲載。
天才寿司職人・銀之助(本編と異なりしんのすけの祖父ではない)と外道寿司の戦いを描く、クレヨンしんちゃん版「将太の寿司」。
ちなみにぶりざえが法外な救い料を要求するお約束オチは本作が最後となった。

  • 銀之助
CV:松尾銀三
ゴールドフィンガーの異名を持つ天才寿司職人。将軍御前対決「花寿司回」の優勝候補であり、ライバルの外道寿司から命を狙われる。
原作に比べると短気で常識的。

  • おみね
CV:小桜エツ子
銀之助の娘。外見も声もミミ子そっくり。しんちゃんとぶりざえに護衛を依頼する。

  • 外道寿司
CV:中田譲治(主人)
要するに笹寿司。

◇美女と野獣としんのすけ

28巻掲載。このエピソードより後はぶりざえ役の塩沢兼人氏死去に伴いアニメ化されていなかった(ブリーフパンダのみ、ぶりざえの出番を全カットしてアニメ化された)が、神谷浩史氏の採用に伴い、少しずつアニメ化されている。

  • のぶ男
CV:新垣樽助
道端で倒れていた王子様。野獣に捕まったせつ子姫の救助をしんのすけたちに依頼する。
しかし、実は彼こそがせつ子姫をいじめていた悪徳王子(せつ子曰く「悪い魔法を使う魔王子」)であった。
最終的に、自分の魔法の弱点が鏡であることを圧倒的有利であることへの自信からぺらぺらとしゃべってしまい(アニメではせつ子姫が説明した)、
その直後に放った魔法を鏡は鏡でも鏡餅で跳ね返されてハエになり、殺虫剤で倒された(アニメではハエになった後で逃げるも、その後蜘蛛の巣に捕まってしまう)。

  • せつ子
CV:三上枝織
野獣に囚われていたお姫様。アニメ版では、普段は丁寧だが怒った時には口調が悪くなる一面をもっている。
実は魔法で人間に変えられた野獣のお姫様だった。

  • よし男
CV:乃村健次
せつ子を捕まえていた悪い獣人…ではなく、のぶ男にいじめられていたせつ子を守ろうとした勇気ある野獣。
怖そうな見た目とは裏腹にWブリブリ~を見ただけでもおびえるほどのビビりである。
最後はせつ子姫と結ばれる。

◇オオアライの人魚伝説

32巻掲載。
人魚姫を題材としたお話。

  • メ・ダカ
浜辺に打ち上げられていたロン毛の男人魚(しんのすけとぶりざえは喜んで裏返したが、男だと知った瞬間逆ギレしていた)。
地上の王女グッピーに恋をしており、海の魔女の薬を飲んで人間になるが、水に触れると人魚に戻ってしまう体になる。
しんのすけとぶりざえには「人魚の国の王子」と偽っていたが、実はウソで、「愛の貧乏脱出作戦」に出ようとしたこともある程の貧乏人魚であった。
身を挺して爆弾(後述)から国王親子を庇ったことで交際が認められ、数年後にはこの功績を称えられ銅像が作られる。

  • プランクトン王
ガンコ一徹な王様。熊本のじいちゃんではない。妻に先立たれて以来、娘を甘やかしすぎてしまったことを悔いている。
江戸っ子気質で短気だが清廉潔白な名君。

  • グッピー王女
プランクトン王の一人娘。王女とは思えないほどのギャルであり大の魚嫌い*2。勿論人魚も嫌いだったが…。

  • ブラックバス大臣&フグ副大臣
国王親子を殺害し国を乗っ取ろうとした奸臣コンビ。
ゴルフ場に爆弾を打ち込もうとするも、しんのすけとぶりざえが発射装置をずらしたことで偶然自分たちの所に爆弾が飛んできて大爆発、逮捕された。

  • 爆弾発射ロボ
小型爆弾をゴルフに見せかけて発射するゴルファー型ロボット。耳元で距離を伝えることで正確に発射する。
しかし間違えて1発目は普通のゴルフボールを打ってしまい(しかもメが国王親子にダブルラリアットをかまして庇った)、
2発目はしんのすけとぶりざえが無理矢理腕を止めようとするも失敗、しかし下の台座は簡単に方向転換できたため上記の自滅を招く結果となった。

◇眠れる美のアドバイザー

39巻に収録。
逆立ピラミッド「ドミラッピ」に眠る秘宝をめぐる物語。

  • ホイットニー・ヒューステン
しんのすけたちと出会った貧しい美少女。
家族を支えるために歌姫になることを夢見てドミラッピへと向かうが、オクレに捕まり炭鉱のカナリア代わりに探索に行かされる。
去り際に美のアドバイザーから「自分の力で勝負できる」と背中を押され、見事に夢を叶えた。
名前の由来はアメリカ人歌手のホイットニー・ヒューストン。

  • オクレ・トパラ
永遠の美を求める大富豪。「○○してオクレ」が口癖。既に十分な美貌を持つが目的のためなら手段を択ばない悪女。
美のアドバイザーに「永遠にシワも無い若さ」をよこせと言ったため、パツンパツンのアンパンマンにされてしまい部下たちからビビられてしまった。

  • 美のアドバイザー
ドミラッピに眠る全身タイツのやる気のない姉ちゃん。1000年に一度目覚め、美貌に関する願いを一つだけ叶える。
ドミラッピの門は「おふくろ! 部屋入って来る時はノックしろって言ってんだろ!」、中の棺は「ホント買い物に使う金だから! パチンコじゃねえから!」と言う合言葉で開く。
中には四つの門があり、正解の門以外は「つまらん芸人が寒いギャグを聞かせる」「酔った杉田かおるに絡まれる」「豹柄のワニに襲われる」という悲惨な部屋に繋がる。
登場時の第一声は「ツイツイミチャウビューティーコロシアム~」。

◇ブリーフパンダの宝物

42巻掲載。
連載末期にちょくちょく登場していたゆるキャラ「ブリーフパンダ」が初めて物語に本格的に絡んだエピソード。
アニメ版ではぶりざえが全く登場しないなど、殆どキャラと設定だけ流用した別の話になっている。

  • ミヒャエル
CV:間宮くるみ
ブリーフをはいた小パンダ。ハムスターではない。自意識過剰。
見た目は可愛いが怒ると「おどれの家の靴全部左右逆にしたるぞ!」などとよくわからないキレ方をする。
幼い頃に母親とはぐれ、長いヌーブラ(しんのすけ曰く「たれ乳パンダ」)を持って泣いていた所をおじさんに拾われ育てられた。
アニメでは結局母親と再会できなかったが、原作では無事にたれ乳パンダママとの再会を果たした。
ちなみに育ててくれたおじさんは、海外旅行に行くたびに事件に巻き込まれ24時間以内に脱出せねばならなくなるらしい。
↑の設定のせいでアニメでは終始ブリーフパンダとしか呼ばれない。
演者は後に『金矛の勇者』でクロを演じる。
なおパンダの尻尾は白いが、アニメでは作画の都合上黒。

CV:納谷六郎
アニメオリジナル。
パンダマフィアに襲われていた幼稚園バスの園長。よしなが先生や春日部防衛隊のパンダと共に登場した。

  • パンダマフィア
悪のパンダ軍団。ボスは美人だが性格が悪い。
アニメでは園長先生を攫った。また、こっちではボスがブリーフパンダの母親かと思いきや、単なる厚化粧の白クマだったというしょうも無いオチであった。

◇ヘルニア国物語

48巻に収録。
原作者逝去前に書かれた最後のエピソード。


◇覚醒編

2016年5月13日に放送。
ぶりぶりざえもんが16年ぶりに登場ということで話題になった。
内容は雷鳴編のリメイク。


◇閃光編

2016年5月20日放送。
こちらは風雲編のリメイク。


◇風雲妖怪城

1996年8月16日放送だが、他作品と設定やストーリーを共有しない独立作。

◇銀河編

映画『温泉わくわく大決戦』の同時上映『メイド・イン・埼玉』の1コーナー。

「むか~しむかし、あるところにぶりぶりざえもんという豚がおりました」
「終わり」
「終わるなぁ~~!!」


追記・修正料一おく万円ね
ローンや小切手も可。

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