Nゲージ

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Nゲージ - (2017/06/30 (金) 14:55:30) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/09/28(月) 01:18:50
更新日:2023/01/09 Mon 20:22:20
所要時間:約 7 分で読めます




Nゲージは動力に電気を使った鉄道模型の一つ。名前の由来は線路の幅が9ミリだから。
そのため、以前は9ミリゲージとも呼ばれていた。

日本ではHOゲージと並び、もっとも普及している鉄道模型で日本での縮尺スケールは1/150、新幹線は1/160。


ただ、蒸気機関車などはモーターの大きさとの兼ね合いもあり約1/140くらいの大きさになっている。




HOゲージやOゲージに比べて場所をとらず、値段も安く、種類も多い。

Nゲージは予め塗装が済んだ完成品として発売されており、モーターの入った車両、線路と線路に電気を流すパワーパックを買えば誰でも楽しめる。
初めての人のために車両と小判型に組める線路、パワーパックがセットになったベーシックセットがKATO、トミックスが発売されている。

値段が高くなると線路に電動型ポイント、ストラクチャーに駅舎とホームがついているセットもある。線路、車両のチョイスはお好みで。
そして、さらに車両や車両セットを買ったり、線路を買い足して伸ばしたり、マンションやビル等のストラクチャーを買ってみたり……
欲望はとどまることを知らない…

場所があれば線路を固定して、山や市街地を再現した固定式の巨大レイアウトを作るのもありだ。


車両は基本は完成品だが、未塗装組み立てキット、塗装済み組み立てキット、半田ゴテとハンダを使って組み立てる金属キット、
あまり普及していないがレジンキットもある。


レジンキットは材質の都合から経年劣化で窓ガラスが黄色くなったり、車体が海老のように反ってしまうこともあるようだ。



この他にもNゲージの車両をデフォルメしたバンダイのBトレインショーティーやトミーテックの鉄道コレクションなど様々な製品が発売されている。


いかんせん高額な商品が多く、奥さんに白い目で見られたり、趣味に理解のない奥さんに車両を処分されるなんて悲劇も起きている。


―[主なNゲージメーカー]―
●KATO(関水金属、加藤、過度)
日本のNゲージメーカーのパイオニア。1965年にC50形蒸気機関車とオハ31形客車を発売した御三家の一つ。



車両のラインナップは蒸気機関車から国鉄時代の電車、JRの最新型電車まで幅広く、海外で活躍する鉄道車両も発売している。
振り子式電車はカーブに入れば車体を傾ける等の新機構も装備している。

しかし、カタログに載せておいた予定商品がいつの間にかなかったことにされたり、発売予定日から大きくずれて発売されることが多い。
(最近発売されたキハ35は10年以上前からカタログに載っていた)


車両の完成度は総じて安定しているが「12系客車ばんえつ物語号 新塗装」は塗り分けがメチャクチャでファンをガッカリさせた。
最近は元通りになってきたようだ。

最近モーターが若干劣化したようだ。


マンションやビル等の建造物のストラクチャーや地形や植生を再現するシーナリー用品も発売しておりガンプラや戦車のジオラマ作りに重宝する。


東京の下落合にホビーセンターカトー東京があり、実物の京急230形電車が保存されている。


●TOMIX(トミックス、トミー、富)
玩具メーカータカラトミー(旧トミー)の子会社。トミーナインスケールと称し香港製二軸貨車を発売してNゲージ業界に乗り込んだ。御三家の一つ。


現在はHGシリーズと称した高品質な車両、車両セットを発売しているが値段がその分高くなっている。

ラインナップはJRの車両、国鉄の車両が中心で蒸気機関車はほとんど出していないが、C57 135号機がまさかのラインナップとなり、ファンを驚かせた。
ただし値段がとんでもないことになっている(過去に9600型も出しており、こちらも高いが)。


最近は私鉄の旧型電車や私鉄各社限定のグッズとして発売されている「鉄道コレクション」も手がけている。
一箱600円(最初は400円だった)で発売されており別売りのパンタグラフや動力を買うと線路で走らせることもできる。

鉄コレの鉄道会社限定のセットは発売日にファンや転売屋が群がり阿鼻叫喚の地獄絵図になる。転売屋を見つけたら冷たい視線を向けてやろう。


●マイクロエース(有井、蟻)
私鉄からマニアックな車両まで大量の車両、車両セットをラインナップしている会社。
旧名は有井製作所。
新御三家の一つ。
とにかくたくさんの種類を発売しているが、造型が実車と似ていない車両がたまにある。なかでも「急行はまなすセット」はあまりにも酷いセットとして有名。

車両セットや機関車が一度生産されたらほぼ再生産されないので人気のセットはオークションや中古屋で高騰する。

最近はセットや機関車の再生産も始めているが、微妙に仕様を変えて発売しているなどコレクターを悩ませる。

塗装技術は御三家の中でトップだったが、不況のため塗装の簡略化する事が決定した。


完成品発売のペースが早いのが特徴だが、たまに発売が伸びることも。

最近はGMに対抗するようにGMでキット化された車両が多い。


●GREEN MAX(グリーンマックス)
「作る楽しみ いっぱい」ということでプラスチック製未塗装組み立てキットを発売している。作る時は車体セットに台車、塗料、プラスチック用接着剤etcが必要。
旧御三家。
発売されている車体セットを継ぎ接ぎして別の車両を作ることもできる。


最近は塗装済み組み立てキットセットや完成品も発売している。

完成品のモーターは他社と違い非フライホイールモーターのため走行させるとジージーとうるさい。


グリーンマックス直営店もあり、ここ限定の車体一体成型済み(いちいち車体を組む手間が省ける)未塗装キットセット「CROSS POINT」シリーズを発売している。


●ワールド工芸(世界)
金属製の組み立てキットを多数発売するメーカー。それなりの技術がないと組み立てることができない。

未塗装組み立てなのだが金属製なので値段もそれなりになる。

ただしマニアックな機関車を多数発売している。


●河合商会
昔トミーナインスケール→トミックスで売られていた。香港製の貨車を販売している。
が単品売りでは無くセット売りなのが痛い。
一応機関車もあり、河合商会オリジナルのB6(2200蒸気機関車)と外国のメーカーバックマンのディーゼル機関車の塗り替えがある。
B6は当初販売予定だったトミックスのCタンクが金型劣化で発売出来なかったため新たに作られたが、再生産されず入手困難気味。


●津川洋行
動物用医療メーカー兼鉄道模型メーカー。

Nゲージ車両のラインナップは少なく、
その殆どは現在他社で製品化されている(キハ40000が唯一無二)。
最近の新作は銚子電鉄のデキ3。
ワールド工芸と被っている。

車両よりもストラクチャーが豊富である。


●廃業メーカー
  • ブンカ→ウイン
Nゲージメーカー。
倒産後評判の良かったケースのみCASCOに引き継がれた。

  • 永大→学研
エーダイNとして登場。
永大が倒産した後はあの学研から発売された。
その学研もすぐ撤退した。

  • みどりや→旧マイクロエース
私鉄の車両メーカー。
みどりや倒産後は旧マイクロエースへ引き継がれた。

余談だが現マイクロの国鉄185系は旧マイクロの金型そのもの。

  • 東京堂
レジン製組み立てキットを中心に発売していた。
しかし、肝心のキットが曲がったりガラスが黄ばんだりとイマイチであり、
直営店限定の完成品を組むために他社の製品をばらして販売したりしたため評判は悪かった。
またキットが非常に高価(2両で25000円)であった。
2009年秋よりHPが閲覧不能になり秋葉原・戸越の店が前触れもなく閉店し倒産。どうやら夜逃げしたとの噂。


  • SONY
実は最初のNゲージメーカー。
車両セットを試作したが売らなかった。肝心のクオリティはイマイチだった。


●その他
  • トレーン
Nゲージを謳っているが玩具である。
駅の売店で見かける。

  • ニシキ
Nゲージ(ry
かつてはこちらのを駅の売店で見かけた。
余談だが都営大江戸線は唯一無二。


追記修正宜しくお願いします。

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