登録日:2012/09/29 Sat 00:05:55
更新日:2024/04/22 Mon 18:38:03
所要救い料:約 5 円、ローンも可
むか~しむかし、あるところに
ぶりぶりざえもんという、すくいのヒーローがいました。
CV:
塩沢兼人(~2000年)→ボイスセリフ無し(2000年途中~2016年途中)→
神谷浩史(2016年~)
『
クレヨンしんちゃん』に登場するキャラクター。
しんのすけが考えた絵本の主人公で、腰に刀(のように見える千歳飴)を差し、紫色のタイツを履き二足歩行する豚。
しんのすけ曰く「救いのヒーロー」らしいが、本編ではその詳細について語られない。
概要
外伝「
ぶりぶりざえもんの冒険」にて登場。
しんのすけがマラカスを振ると異世界から召喚されるヒーローだが、
いきなり餓死しかけてたり、野グソ中だったり、SMプレイの真っ最中だったりと、ロクな登場の仕方をしない。
しまいには「なんでピンチの時にしか呼ばないのだ!」と救いのヒーローを自称しているくせに吐く始末。
オマケに現世には3時間しかいられず勝手に帰ってしまう。
とことん傲慢でお調子者な性格をしており、抜けぬけと敵に寝返ったり危機が迫ると異世界に帰って行ったり、その癖に多額のお助け料を要求してきたりとおよそヒーローとは思えない行動を取る。
だが、連載が進むにつれ、基本的な性格は相変わらずなものの、最終的には自らの意思で人助けを行う様になっている為、本当の意味での「救いのヒーロー」として描かれるようになっている。
ちなみに性感帯は鼻の穴。
劇中ではあくまで「しんのすけの創作キャラ」なので実物が登場することはない。
出て来たとしてもしんのすけやみさえの夢の中だったりする。
しかし舞台が日常から離れるパラレルストーリーでは、実在のキャラクターとしてレギュラーを張ることが多い。
その配役も多彩で、或る国の王子だったり、フランスやイタリアのICPOから派遣されてきた腕利きの刑事だったり、銀河系きっての宇宙海賊だったり、新撰組の沖田総司だったりする。
大抵の行動は前述した通りで大体ロクな目に遭わない。
そんな中、劇場版第6作目『
電撃!ブタのヒヅメ大作戦』で主役級に活躍。
本作で「
ぶりぶりざえもんが何故しんのすけにとって「救いのヒーロー」なのか」と言う理由が明らかになり、ファンからは
ぶりぶりざえもんの
ぶりぶりざえもんによる
ぶりぶりざえもんのための映画
とも言われている。
本作では大袋博士がたまたま拾ったしんのすけの落書きを基に製作された電子生命体として登場。
テロ組織「ブタのヒヅメ」の介入によって全世界を混乱に陥れるためのコンピュータウィルスと化した。
初登場で立ちションしたりと相変わらず下品な面が目立ったが、すぐ裏切る癖や傲岸不遜さはあまり見られなかった。
創造主であるしんのすけによって、自らの「救いのヒーロー」としてのルーツを知り、その使命に目覚めるも、大袋博士はウィルスである彼の消滅を決断。
「救いのヒーロー」としてその運命を受け入れ、「またいつか、夕日を見る」事を願いながら、しんのすけに別れを告げて消え去った。
その結末にしんのすけは涙を流した。
その後、崩壊するアジトからの脱出を決行したしんのすけ達。
爆発に巻き込まれていく飛行船、重すぎて機体の上昇ができないという絶体絶命の中、しんのすけは叫んだ。
その時だった。
しんのすけの声に反応するかのように、消滅したはずのぶりぶりざえもんが幻影として駆け付け、飛行船を上昇させたのだ。
最後の最後で「救いのヒーロー」の役目を果たした彼は、飛行船の脱出成功を見届けるかのように炎の中に消えて行った。
皆が生還に喜び合う中、唯一ぶりぶりざえもんの姿が見えていたしんのすけは呆然としていた。
そして映画のラスト。
激務を終えた野原一家は、再婚した筋肉とお色気と一緒にピクニックに出かけていた。
一同が「あの時、誰かが飛行船を押し上げたみたいだった」と不思議そうに話す中、ぶりぶりざえもんの絵に興味を示したセーギに、しんのすけは「ぶりぶりざえもんの冒険」を語り出す。
「救いのヒーロー」ぶりぶりざえもんの絵に、感謝するかのように、ありがとという文字が添えられていたのであった……。
長きにわたる封印
2000年を期にぶりぶりざえもんがアニメに登場する機会は減少し、登場したとしても声を出して喋ることは一切無くなった。
(喋ろうとすると何かしら理由をつけて追っ払われたりする、紙のような見た目で台詞が吹き出し、
コラボ企画『
仮面ライダーしん王』では
喋ろうとすると消滅する(砂になる)イマジンとして、など)
その理由は担当声優の塩沢兼人の急逝。
塩沢兼人唯一無二の声質とその熱演ぶりにアニメ制作側から「
塩沢さん以外のぶりぶりざえもんは考えられない
」と判断され、
サンプリングによる登場や代役などが立てられることもなく、ぶりぶりざえもんというキャラは事実上封印された。
なお、2012年に塩沢氏が演じるぶりぶりざえもんの出番が網羅されたスペシャルDVD「ぶりぶりざえもんほぼこんぷりーと」が発売されている他、
2015年の公式LINEスタンプでは塩沢ざえもんの台詞がサンプリングされてスタンプに収録されており、この2つが「塩沢さんのぶりぶりざえもん」最後の出番となる。
とはいえどちらも企画上特殊な事例であるだろう。
20周年の「SHIN-MEN」シリーズではぶりぶりざえもんに似たブタ「TON-MEN」が5体登場し新たな声優も充てられているが、
あくまでぶりぶりざえもんとは別な存在という扱いである。
声優は
中田譲治(赤ぶりぶり)、
小杉十郎太(黒ぶりぶり)、辻親八(青ぶりぶり)、拡森信吾(現・森しん)(金ぶりぶり)、楠見尚己(白ぶりぶり)。
ちなみになんとこの「SHIN-MEN」、
塩沢氏の急逝で出番が減ったぶりぶりざえもんが暇なのに腹を立てて勝手に創造した「もう一つのクレしん」である、という裏設定がある模様。
その割にブタたちはちっとも救いのヒーローじゃない。
◆16年ぶりの復活
こうして、前述の理由で出番を抑え続けた結果、塩沢のぶりぶりざえもんはスタッフとオールドファンからあまりにも神格化され過ぎた。
その結果、今の「クレヨンしんちゃん」を見てる子供たちがぶりぶりざえもんを知らないという事態が発生しつつあった。
16年の年月の中、スタッフの中にも心境の変化が訪れた。
「我々大人のエゴを、子供たちに押し付けるのは良くないのでは」
と。
そして、16年もの間、文字通り沈黙を続けていたぶりぶりざえもんが、遂に復活を遂げることとなった。
クレヨンしんちゃんが25周年を迎える2016年、「ぶりぶりざえもん覚醒」のキャッチコピーと共に「ぶりぶりざえもんの冒険」の新作アニメが公開。しかも二週連続でである。
2代目としてぶりぶりざえもんを演じる声優は
神谷浩史。奇しくも塩沢と同じ事務所に所属し、さらに誕生日・血液型が同じでもある。
ぶりぶりざえもんの封印を決断した一人であるムトウユージからも
「今の時代にぶりぶりざえもんを演じられるのは彼しかいない」と太鼓判を押されている。
お尻を出してスマホを弄っている
復活後初登場シーンや歩きスマホでブログを更新するなどスマホを弄っているシーンが目立ったり、
彼の決め台詞とも言える「救い料~万円」に続く台詞も「
クレジットも可、リボ払いもOK
」となるなど、久しぶりの登場でも初っ端から2016年を満喫している。
額は10億万円じゃなくて1000万円に目減りしていたが。
主な台詞
「救い料ひゃくおくまんえん、ローンも可」
「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん参上」
「私の名はレオナルド・デカぶりオ。銀河系きっての宇宙海賊だ」
しんのすけ「ほうほう、ぶりぶりざえもん…」
「ちがぁ~う! レオナルド・デカぶりオ!」
「豚、豚言うな日本人! こう見えても私はブルボン王朝より続く、由緒正しいフランス貴族なのだ!」
「うむ、美味い…この料理は何と言うのかなマドモアゼル…」
みさえ「豚汁」
「ッ! ペッ! ペッ! 共食いさせる気か!!」
「静かにしろ! 全く日本人は騒々しくて困る! イタリア人は食事の時間を一番大切にするのだ!」
「えぇい黙れ! 私は豚でもぶりぶりざえもんでもない! 京都のアイドル、コギャルのオモチャ、沖田総司だ!」
「私は常に強い者の味方なのだ」
「バカ者!注文するのはお前の勝手だが、言うに事欠いてブタまんとは何事だ!?お前はまんじゅうの具になるブタの気持ちを考えたことがあるのか!?」
「今だ! スティンガー如意棒を使え!」
「旅に出ます、探さないでください」
編集料無料、ローンも可!
- ↑2 結果、いつもどおりの神谷くんでしたね^^; -- 名無しさん (2016-07-31 22:42:24)
- シャワーシーンの登場吹いちまったwww -- 名無しさん (2016-11-18 23:19:43)
- ぶりぶりざえもんと番外編につられて久々にクレしん見たけど、ぶりぶりざえもんが昔から全く変わってなくてとても安心した。声こそ違えど、ぶりぶりざえもんが息を吹き返したのはとても嬉しい -- 名無しさん (2016-11-18 23:45:54)
- ↑6 同意 -- 名無しさん (2016-12-15 18:05:55)
- アクション仮面、カンタムロボ「裏切り者はオマエだ!!この豚!!」 -- 名無しさん (2016-12-17 21:28:42)
- 彼を連想すると同じ豚キャラである、ドラゴンボールの『ウーロン』の項目をお願いします -- 名無しさん (2016-12-26 18:09:14)
- 漫画によればしんのすけ自身は水田わさびをイメージしている(が夢にぶりぶりざえもん本人が出てきて自分はイケボだと主張) -- 名無しさん (2016-12-26 21:14:44)
- ↑1 その話がアニメ化されたら、その辺りは、どうなることやら。 -- 名無しさん (2017-02-02 17:46:53)
- 後にも先にも塩沢さんに「ちんちん」と言わせたのはこの作品だけではなかろうか -- 名無しさん (2017-02-03 23:53:30)
- 去年のマゲを取り戻す話は絶望先生の倫、望、千里トリオだったことに今更気づいた -- 名無しさん (2017-02-24 17:07:22)
- ↑4 一言のために水田わさびを呼ぶくらいしてくれることを信じている -- 名無しさん (2019-03-23 17:39:35)
- 略して「ぶりざえ」 -- 名無しさん (2019-04-14 00:42:30)
- 来年映画の登場が確定して嬉しい -- 名無しさん (2019-05-02 06:24:57)
- 中の人ネタで、某アニメの83話と87話がギャグにしか聞こえない -- 名無しさん (2019-05-09 10:17:57)
- ぶりぶりざえもん「ダオスレーザーァァ!!!」 -- 名無しさん (2019-07-25 09:35:16)
- ぶりぶり王国やぶりぶり大魔神とは単なる他人の空似なんだろうか。原作版でも「ぶりぶりざえもーん!」「私はぶりぶり大魔神だ」なんてやりとりがあったし -- 名無しさん (2019-07-25 09:59:09)
- 部下(アクション仮面とカンタムロボ)に給料上げない吉良 -- 名無しさん (2020-03-02 16:07:48)
- ぶりぶりざえもんが復活した時、絶望兄妹になった。 -- 名無しさん (2020-03-23 00:30:20)
- ブタがブタをぶったらぶたれたブタがぶったブタをぶったのでぶったブタとぶたれたブタがぶったおれた -- 名無しさん (2020-03-27 20:04:28)
- ↑8 私の名を略すな! -- 名無しさん (2020-03-27 21:12:15)
- しんのすけが怪しいおっさんから『描いたものを現実にすることができるペン』でななこお姉さん(しんのすけの欲望マシマシ)と共に現れたエピソードで、車に轢かれそうになったしんのすけを助けるぶりぶりざえもんがすき。 -- 名無しさん (2021-10-07 19:33:51)
- 自分はぶりぶりざえもんの事は小さい頃から知ってたけど、中の人が2000年に亡くなってたのを知ったのは10年ぐらい先だったなぁ。でも、大してショックを受けなかったのは何故だろう -- 名無しさん (2021-10-07 19:43:22)
- ログ化を提案します -- 名無しさん (2022-07-12 21:34:03)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2022-08-07 13:00:39
- ウルトラセブンの第12話とは別の意味で長らく封印されていたとは...。 -- (名無しさん) 2022-08-11 18:00:10
- ポケモンのポリゴンだともうアニメには影も形も例外を除き出られなくなったからなあ...。ぶりぶりざえもんも危うくそうなるところだったのか。 -- (名無しさん) 2022-09-01 15:46:21
- 本当に済まないと思ってるなら私の尻を舐めろ -- (名無しさん) 2023-03-29 18:39:21
- この記事に書いてあること含め「故塩沢氏に義を立てた」と言えば聞こえは良いが、当時今か今かと声付きで出るのを待ち続け結局大人になってしまった自分のような人もいることを考えれば、その罪は軽くないと思う。遅くとも5年位で後任見つけて声付きで出すべきだったのでは?さすがに16年間は長過ぎる。 -- (名無しさん) 2023-09-04 07:50:10
- 違反コメントを削除しました。 -- (名無しさん) 2023-09-16 23:40:17
- 漫画の3匹の子豚っぽい話で、真っ先に兄弟を庇ってたのが印象的 -- (名無しさん) 2023-11-11 16:03:23