登録日:2011/01/03(月) 23:41:53
更新日:2023/09/10 Sun 22:04:05
所要時間:約 4 分で読めます
Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜とは、
Sound Horizonの通算4枚目にして、メジャーデビュー一作目のCDアルバムである。
このCDの半年前に、プロローグCD『Elysion 〜楽園への前奏曲〜』が発売されている(こちらをメジャーデビュー一作目とする説もある)。
作詞作曲は「人殺しソング界の貴公子」(ライブ中のナレーションより)
Revoが担当。
歌い手は主に
あらまり。
あらまり女史はこのCDを最後にSound Horizonを脱退し、これを境にSound Horizonは一期・二期と呼ばれる。
未だにあらまり女史の復活を望むサンホラーは少なくない。
CDの収録順は当前 1曲目→2曲目→3曲目→………
となってはいるが、歌詞カードであるブックレットには
01→スタッフ・キャスト紹介→03→10→05→08→07→06→09→04→02
の順で歌詞が掲載されている。
だが、規則性のある並びなので馴れたら簡単である。
CDのジャケットとブックレットを裏返すと『楽園』のもう一つの顔が顕れる。
コンサートライブの模様を収録した同名のDVDも発売されており、あらまり女史の雄姿や、歌わず話さず様々な演奏や指揮に専念する1年半後戴冠式を挙げ、8年後紅白に出るとは思えないRevo氏という貴重な映像が収録されている。
が
視る時は心して視るように。
特にエルの楽園。
もう…そういうことじゃないわ♪
物語の舞台、時代背景は未だに熱い討議が繰り広げられている。
主な登場人物は仮面の男=アビス(CD・ライブ:
じまんぐ、PV版アクター:Revo)と、その娘のエル(赤目白髪幼女)
ここではCDの収録順に曲目を紹介する。
※若干のネタバレあり
01.エルの楽園[→side:E→]
「ねぇ…お父様」
エル可愛いよエル。
でもDVDは視ちゃダメ、絶対。
PVも視ちゃダメ、絶対。
02.
Ark
「さぁ、楽園へ還りましょう……」
ある施設で育てられた兄(フレーデル)と妹(ソロル)。しかし、ある日を境に二人はすれ違ってしまい……
歌詞がなんかエロく、また冒頭の歌詞と近未来的な語りの内容は
恐ろしい可能性を想起させる。
ライブ版ではこの「兄妹」のみアルバムのイラストとは全く違う姿をしており…。
ちなみに2009年のライブ『第三次領土拡大遠征凱旋記念 国王生誕祭』では、じまんぐ氏(本編ライブ時の兄役)があらまり女史の代役を務め、Revo氏も時折歌を挟むという形で披露された。
03.エルの絵本【魔女とラフレンツェ】
「――オノレラフレンツェ」
あの世の扉の番をする少女、ラフレンツェ。そこに現れた一人の青年にラフレンツェは想いを寄せていくが……
ギリシア神話のオルフェウス、そしてラプンツェルの話をベースにしていると思われている。
イナズマなイレブンの方ではない。
歌詞がなんかエロい。
第七の地平線でラフレンツェの出自が明らかになる。
余談だがその地平線の「屍揮者」と、ライブ版でエル顔ラフレンツェの前に現れたオルフェウスはどこか似ているような…。
まさかのオール語り。ライブ版では「懺悔」が拡張されたのかシスター姿だった。
一流のサンホラーになりたいなら暗記してみよう。
05.エルの肖像
「最愛の娘エリスの8つの誕生日に……」
ある廃屋で少年が見つけた、少女の肖像画。彼は彼女に恋をしてしまう――。
06.Yield
「恋心 甘い果実 真っ赤な果実」
伴侶がいる男性に恋する少女。彼女は報われない想いを強引に終わらせる。
歌詞がなんかエロい。
派生曲にYEAHldがある。
スイーツ(笑)とか言っちゃダメ。
3-1+1-2はこの曲を語るに欠かせない式
07.エルの天秤
「残念だったねェ」
駆け落ちを試みる男と女。しかし、仮面の男が行く手を遮る。
このCD最大の決め台詞が聴ける。
Sound Horizon流行語大賞にも選ばれた。
第五の地平線と繋がっている
08.Sacrifice
「ごめんなさい神様 あの願いは嘘なんです」
貧しいながらも幸福だった姉妹。だが、妹の受胎が発覚し……
09.エルの絵本【笛吹き男とパレード】
「楽園パレードへようこそ!」
仮面の男が心に闇を抱えた者を探し、各地を巡る。
カラオケでは鬼門。
10.
StarDust
「お揃いね私達 これでお揃いね」
着飾る物は全て
深紅の女性。しかし、彼女が愛した男性が着ていた服は……
超
ヤンデレな歌。歌詞が歌詞なのでよくMADとかに使われる。
ちなみに第九の地平線ではレズ化した。
11.エルの楽園[→side:A→]
「本当はね…知っているの…」
エルは気付いてしまう。楽園とは奈落であり、奈落とは楽園である事を……。
エル
挟み込まれた四つの《楽園》に惑わされずに
時系列的には「エルの肖像」→「魔女とラフレンツェ」→「エルの天秤」→「エルの楽園E」→「エルの楽園A」→奈落5曲→「パレード」が正しいらしい。
これについては「地平線への鍵」というサイトにおいて興味深い考察が成されているので一読の価値あり。
一応ざっくりと考察を追うと以下のような感じである。
仮面の男「昔見た絵画の女の子が忘れられない…そうだ!冥府の魔女を篭絡してその女の子を懐胎させよう!」
冥府の魔女「そうと気付かずやってしまいましたわ…絶対に許さない。死んでもエルに会えなくする」
仮面の男「なんてことだ…でも転生したエルに会える可能性が微粒子レベルで存在してる!ABYSSみたいな同類を集めてみんなで夢を叶えよう!」
先代の魔女「未来永劫エルは天国お前は渡し守だから絶対叶わんけどなw」
メディアミックス
Sound Horizonは2014年10月にメジャーデビュー10周年を迎え、それを記念してSound Horizonのアルバムを小説&コミック化するというプロジェクトがKADOKAWAより発表された。
Elysionも例外ではなく、小説化とコミック化が行われた。
小説『Elysion 二つの楽園を廻る物語』
著:十文字青、挿絵:左
上・下巻にわかれている。他のSound Horizonメディアミックス作品の例にもれず、あくまで解釈のひとつである。是非とも読んでみよう。
なお、挿絵を担当した左氏はサンホラーで、ファン活動を行っていたことがあるらしい。
コミック『Elysion 二つの楽園を廻る物語』
解釈・構成:十文字青、漫画:木下さくら
上にある小説のコミカライズ。
エル「ねえwiki篭り」
wiki篭り「何だいエル?」
エル「明日は何の日か知ってる?」
wiki篭り「世界で一番可愛い女の子の誕生日」
エル「うふふ、私ね、お誕生日プレゼントは追記・修正がいいと思うわ」
- 小説やarkの漫画の方も触れていただきたい -- 名無しさん (2015-10-06 15:25:56)
- Yieldは個の性質は重要でないから恋した対象は男性にすら限定されないと思うんだよな -- 名無しさん (2018-03-11 03:01:47)
- 奇数のAYSが好き -- 名無しさん (2018-03-11 04:20:09)