FINAL FANTASY Ⅶ

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FINAL FANTASY Ⅶ - (2020/11/15 (日) 11:09:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/02/17(水) 00:43:19
更新日:2024/03/06 Wed 08:12:43
所要時間:約 6 分で読めます







魔晄の輝きが瞬く街で、
星を守る為の戦いが始まる──

FINAL FANTASYⅦ(以下FFⅦ)は1997年1月31日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたプレイステーション専用ソフト。
シリーズの7作目にして、FFの代表作。「FFといえばⅦだろ」という人も多いかもしれない。
売り上げもダントツで全世界累計でなんと900万本以上。

PS初のFFであり、FFシリーズのご多分に漏れず難産な作品であったが、満を持して発売が決定し、CMが流れるようになると
ムービーのあまりのスゴさに多くのゲーマーが驚嘆した。
今の目で見れば大したことないレベルかもしれないが、当時は紛れも無い最高峰のクオリティだったのだ。
「Ⅶのためにプレステ買った」「時代が変わると確信した」と当時の衝撃を熱く語るゲーマーは今なお多く、これを買う為に学校や職場をズル休みしたという人間も珍しくない。


なお、当時はゲームをコンビニで販売する「デジキューブ」というサービスが開始されたばかりであり(現在は終了)、本作はデジキューブの旗印として多大な貢献を果たし、事実、初期出荷分の8割はコンビニ販売分だった。

当時は、スーパーファミコンが黄昏を迎え、各メーカーから発売された新型ゲーム機が、次世代の業界首位の座を巡ってしのぎを削る「次世代ゲーム機戦争」と呼ばれる時期であった。
業界の盟主であった任天堂は、Nintendo64の発売が遅れたこともあり、次世代ゲーム機戦争はソニーのプレイステーションと、セガセガサターンの二機種に絞りこまれていた。
それまで、PSとSSの勢力は拮抗していたが、本作がPSで発売されると分かるやいなや、趨勢は一気にPSに傾いた。それと同時に、任天堂は完全に置いてけぼりになった。
それほどまでの影響力を誇った名実共にPSのキラータイトルであり、その後のコンシューマゲーム業界に与えた影響は計り知れない。


舞台は巨大企業「神羅カンパニー」が支配する星。
星の命である「精神エネルギー」を自分たちの良いように利用する神羅と「精神エネルギー」を全て我が物にして神になろうと目論むかつての英雄「セフィロス」、そして星の命を守らんとする反神羅組織「アバランチ」の対立を描く。

環境問題に思想対立の要素が加わったそのストーリー、内省的な要素が強い人間ドラマなど、当時の世相が少なからず反映された作風となっており、本作は「新世紀エヴァンゲリオン」の影響を受けているのかいないのかは今なおプレイヤーの間でよく議論の対象にされる。

細かい小ネタも当時ならではの流行ネタが多く、ユフィがルーズソックスを履いていたり、本作で仲間の入れ替えに使われるアイテムは当時最先端のガジェットだったPHS*1だったりする。

ちなみにゼノギアスは元々この作品の没案のひとつであり、「裏FF7」とも呼ばれる。



グラフィックこそ3Dとなったが、バトルシステムは従来の「ATBシステム」。
必殺技として「リミット」というものがあり、ゲージが溜まると各キャラクターの特殊技が使えるようになる。
これ自体はさほど新しいものではないが、その演出の派手さは斬新なものだった。
また、「装備する武器によってグラフィックが変わる」というのも初の試みである。


新たな要素としては、「マテリア」というシステム。
このマテリアは、作中で「星の記憶の結晶」とも呼ばれる石で、装備する事により魔法や召喚獣といったものが使えるようになる。
中にはキャラクターのステータスやバトル中のアクションを変化させる物もあり、このシステムをいかに使いこなすかが鍵となる。

このマテリアを装備する為、武器にはそれぞれ「マテリア穴」というマテリアをハメる為のアナがある。
これにより、単純な攻撃力以外にも「マテリア穴の数」「マテリアを成長させる性能」といった武器の特徴が出てきた。


加えて今作を語るのに欠かせないのは、「ゴールドソーサー」という遊園地で遊べるミニゲーム。
単純にバトルの強さを競うものから、「チョコボレース」や「スノーボード」といった独特のものまで種類は多く、本編そっちのけで遊ぶ人も多い。



前述した通り、必ずしも全ての人々が受け入れる作品ではない。
しかし独特の世界観、個性的なキャラクター、グラフィックの進歩により実現した演出──等、現在のゲーム業界に大きな影響を与えた作品である事は間違いない。
未プレイの人は、一度プレイして欲しい作品である。

長らくリメイクが待望されていた作品である。出そうで出ない塩梅と出せば確実に売れるがゆえに「スクエニの最後の切り札」とも呼ばれていたが、2015年、ついにPS4でフルリメイクが決定した。ディレクターはKHシリーズやFF15の元ディレクターの野村哲也が務める。
スクエニの金看板であるがゆえに失敗は許されないだろうという推測と、大量の派生作品を輩出してしまったため生まれた数多の設定の矛盾点が原因でリメイクに中々着手出来なかったのではという推察もある

また、それに先んずる形でPS4用のDL版が配信されている。
仕様はインターナショナル版のそれだが、当時のポリゴンと背景がそのままPS4用にリマスターされたやたらと綺麗なグラフィックと、スティックを押し込むだけで「3倍速」「常時HP・MPMAX&リミットブレイク状態」「エンカウント率ゼロ(シンボルは除外)」のオンオフが出来る点が特徴の特別仕様である。
多分一番ありがたいのは「3倍速」
フルリメイク版のプロモーションムービーも収録されている。

ほか、フルリメイクを記念して……かどうかは不明だが、主人公のクラウドがハードの垣根を超え、 大乱闘スマッシュブラザーズにまで参戦した。

そして、発売延期を挟み2020年4月10日に満を持して発売。2018年の時点で製作の遅れが確認されたり、分作形式で今回は全体の序盤であるミッドガル編しか描かれないことが発表され物議を醸すなど発売前は相変わらず波乱続きだったものの、発売後は「あつまれ どうぶつの森」同様、コロナ禍による自粛の恩恵も受け世界中で大ヒットを記録。
ゲーム内容も序章ゆえの一本道展開やストーリー改変など賛否の分かれる要素はあるが、製作期間に恥じない圧倒的な作り込みや、アクションとコマンドバトルを融合させた高難易度なバトルシステムなどは概ね好評である。


◆キャラクター


CV:櫻井孝宏
「興味ないね」
本作品の主人公。その特徴的な髪型がよくネタにされる。
かつては神羅の精鋭「ソルジャー」の一員だったが、とある事件を契機に離反、アバランチに雇われた。
その言動をよく見ると、奇妙な違和感が……


CV:坂本真綾
「じゃあねぇ……デート、一回!」
クラウドが出会った花売りの女性。
不思議な雰囲気を持っており、何故か神羅に狙われている。
ティファとは対照的に、大人しそうな外見に押しの強い性格。



CV:小林正寛
「俺達が乗った列車はよ、途中下車はできねぇぜ!」
熱血弾丸親バカオヤジ。
アバランチのリーダーだが、頭より先に身体が動く性格。
元ソルジャーのクラウドを信用していない。
マリンという娘がいる。



CV:伊藤歩
「……約束も忘れちゃったんだ」
クラウドの幼なじみ。おっぱい。
ザンガン流格闘術の使い手で、多分パーティーではステゴロ最強。
一見して活動的だが、中身は押しの弱い乙女。
度々、クラウドに何かを言いたそうにする。




  • レッドⅩⅢ(サーティーン)

CV:市村正親山口勝平
「興味深い話だ」
人語を解する緋色の獣。
絶滅間近の所を神羅に捕らわれ、サンプルとして扱われていた。
実は48歳だが、パーティー最高齢ではなかったりする。


CV:石川英郎
「ヘイ、ユー!暗〜い顔してますな〜!」
関西弁を話す、謎の猫型ロボット。
自称占い師で、「クラウドの運勢が気になる」と強引にパーティーに加入する。
ムードメーカーに見えて、実は作中の名言王。


CV:かかずゆみ
「シュシュシュ!」
マテリアハンターを自称する忍者娘。
パーティー最年少ながら、そのこざかしさは随一。コイツに騙された人も多いだろう。
仲間にしなくてもいい隠しキャラ。
隠しキャラの中でも仲間にするのが面倒くさい隠しキャラ。


CV:鈴木省吾
「それが、私の罪……」
ニヒルで無口な根暗ガンマン。
かつては神羅の特殊部門「タークス」の一員だった。
実験により、モンスターへと変身する能力を持っている。
隠しキャラだが、ユフィとは比べものにならない重要キャラ。

  • シド・ハイウインド

CV:山路和弘
「オレ様も男だ!やったろうじゃねぇか!」
FFお馴染みのシド。
神羅きっての凄腕パイロットで、本来は人類初の宇宙飛行士になるはずだった。
腹巻きにくわえタバコ、おっさん走りというその風貌からは想像できないが32歳。
竜騎士と同じ能力に飛空艇と、まさにシドなシド。


CV:森川智之
「何も知らぬ裏切り者よ……」
作中最重要キャラにして、最強のマザコン。
かつては「英雄」とまで言われたソルジャーだったが……
公式でFF7最強。だがラスボスとしては雑魚クラス。
多分コイツが切っ掛けで厨二病に目覚めた奴は多い。


◆関連作品郡

本作品はその人気から数々の派生作品を生み、「コンピレーション・オブ・FF7」として纏められている。




• LAST ORDER FINAL FANTASY Z







(冥ω殿)「オレはアニヲタの集いの管理人、冥殿だ。よろしくな!」
マルフォイ「僕はマルフォイだフォイ」
wiki篭り「あんた達の名前なんて興味ないね。どうせこの追記・修正が終わったらお別れだ」

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