いやみ(ゲゲゲの鬼太郎)

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いやみ(ゲゲゲの鬼太郎) - (2014/03/05 (水) 19:16:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/06/13(水) 18:58:44
更新日:2024/01/23 Tue 02:14:47
所要時間:約 7 分で読めます




「いやみ」とは漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪。
一名「エロモドキ」とも云う。

普段は和服で女装したハゲ爺の姿をしているが、その正体は腹部に顔のある一つ目の化け物。

人間から「楽しみのエキス」を吸い取り、糧としている。
その「楽しみのエキス」は、どこに居てもどこからでも吸い取る事が可能で、作中でいやみはひとつの場所に居ながら世界中から「楽しみのエキス」を吸い取った。
アニメ二期と三期に登場した際も上記の集め方だったが、アニメ四期では唇を突き出し一人ずつ吸い取る地道な集め方になっている。

また、いやみが口から出す気体「イロ気(またはいやみの毒、いやみの気)」には、それを吸い込んだ者をイロボケにする効果もある。
アニメではシリーズによって鬼太郎がイロ気を吸い込むまでの演出が異なっている。
二期ではイロ気をそのまま吸い込む。三期では油断して近づいたら顔に直接吹きかけられる。四期では…。

更に、身体を肥大化させたり、ゴムの様に伸ばしたりする能力も持つ。

後述する鬼太郎を存分にイカレさせた功績から、カルト的な人気を誇る妖怪でもある。


【あらすじ】

「兄さん、やっぱり迷ったらしいや。」

山で迷子になった兄弟は、山の中をさ迷い歩いていた。
しばらく歩くと、木の上に家を発見。
中に入ると、女の着物を着たハゲ爺が死んだ様に眠っている。
心配した兄弟は、その爺を家に連れて帰った。
妙な爺の面倒を見たくない両親に、その爺を捨ててくる様に言われるが、兄弟は貯金をはたいて病院に連れて行き、爺を介抱した。

実は、その爺は「いやみ」という妖怪であり、山の霊気と冷気で冷凍され、長い間冬眠していたのだった。

兄弟のおかげで目を覚ました妖怪爺は、病院中に奇妙な息を吹き掛けると何処かへ消えた。

「うわーっ!」

いやみの発した怪しげな気体のせいで、病院内はパニックになった。

「どうしたのよん?」

妙な騒ぎに疑問を持った通りすがりのねずみ男は、医師に事情を訊く。
ねずみ男は初めて見る気体に興味を持ち、その気体を吸い込んだ。

「うん、こりゃうめえ。ああ、いい気持ち。」ウィーッ

それからしばらくして、人々は理由も無くイライラする様になった。
どんなに働いても、どんなに遊んでも全然楽しくない。
世の中から「楽しみ」という感情が消えてしまったのだ。

その頃、鬼太郎の住む妖怪アパートでも同様の異変が起きていた。

目玉親父は日課の茶碗風呂に浸りながら鬼太郎に言った。

「鬼太郎、どういうわけか、わしゃ風呂に入っても楽しくなくなった。まさか誰かが妖怪いやみを出したわけじゃあるまいな?
いやみは人の楽しみを食べる妖怪なんだ。」
「そういえば最近、僕もなんだか生きていたくなくなってきてるんです。」
「そいつぁ大変だ!早くいやみをやっつけねば…」
「ではさっそく…」

鬼太郎は、いやみ退治に一人で出掛けた。

鬼太郎がいやみを捜していると、泣いている女の子達を発見した。
女の子達によると、ねずみに似た男が、自分達のママゴト遊びを荒らした上に、一緒に遊んでいた「花子」という女の子を『花ちゃん、いいモモしてるねぇ』と、ヤバい台詞を吐きつつ連れ去ったという。
事情を聞いた鬼太郎は、ねずみ男がいやみのイロ気を吸い込んでイロボケした事を察し、いやみ退治を急いだ。

その頃いやみは、いつの間にか子分にしたねずみ男をこき使いながら、人々から吸い取った「楽しみのエキス」を溜め込むのに精を出していた。
そこに現れる鬼太郎。

「やい、いやみ!」
「誰?」
「正義の味方、鬼太郎だーっ!!」

そう叫んだ鬼太郎は いやみに襲い掛かるが、いやみが発したイロ気をまともに吸い込んでしまった……。


鬼太郎の帰りが遅い事に心配した目玉親父は、単独でいやみの住家に向かった。
いやみはねずみ男に按摩されながら、「楽しみのエキス」を呑んでいた。

鬼太郎はといえば、いやみ退治そっちのけでねずみ男が誘拐してきた花子を別室で口説いていた。

「花子さん。僕、花子さんの所へ置いてもらえるならなんでもするよ。僕、花子さんから離れられない。」

それを聞いた花子も満更ではない様子。
息子が情けなくイロボケした姿を発見した目玉親父はキレた。

「ばかものーっ!」
「あ、お父さん。」
「鬼太郎、お前何だ!」
「何だって、僕、花子さんさえいれば、お父さんなんかいりませんよ。」
「なにーっ!!」
「お父さん。花子さんの前でみっともない事を言わないでください。」ギューッ

そう言いながら、鬼太郎は目玉親父を手で押し潰した。

「なんという情けない事だ!鬼太郎一家の危機だ!」

そう嘆く目玉親父を、更に何者かが足で踏み潰した。
同様にイロボケしたねずみ男だ。
一応フォローしておくが、わざとではない。
怒りで目玉親父が視界に入ってないだけである。

「鬼太郎、おめぇ俺がいやみ先生の按摩をしてる間に、俺の恋人を横取りしようってのか!

そう怒鳴るねずみ男に対し、

「冗談じゃねぇよ。花子さんは僕の恋人だ!

と言い返す鬼太郎。

「鬼太郎、俺ぁ他の事ではお前に譲るが、こと恋に関しては譲らないぜ!」
「花子さんと僕は似合いの夫婦だ!お前みたいな臭い男の出る幕じゃねぇ!」

更に言い返す鬼太郎。

「臭い男?鬼太郎、もう一度言ってみろ!」
「何度でも言ってやるよ。くさーい男、インキンタムシ男!」
「よくも言ったな!俺の総力を結集した最後っ屁を味わってみろーっ!!」

\ブオーン!!/

バッタリ。
気絶する鬼太郎。

グッタリ。
総力を出し切って気絶するねずみ男。

いやみは他の部屋で寝ている為、難を逃れた。

鬼太郎が気絶したのを好機と見た目玉親父は、鬼太郎をとある祠に連れて行き、魂を取り出して清めた。
魂が清められた鬼太郎は、本来の正義の妖怪に立ち返る。

「お父さん!僕、いやみと戦う!」
「鬼太郎、マスクを忘れるでないぞ。」

イロ気対策のマスクをして、再びいやみの所へ向かう鬼太郎。
鬼太郎は、今度は正面からは掛からず、いやみの家に火を点けようとする。
それを察したいやみは、手を肥大化させて鬼太郎を掴んだ。

「ははは!お前たちゃ、ここから去るのだ!去らなければ鬼太郎はおしまいだぞ!」

そう言いながら、鬼太郎を絞め殺そうとするいやみ。
鬼太郎は髪の毛針を打ち、いやみの首を蹴った。
ポロッ
何故かそれだけで、いやみの首が落ちた。

「あーっ!」

いやみの頭は張りぼてだった。
そして着物を脱いだいやみが、真の姿を現す。

「鬼太郎、食べさせてもらうぜ!!」

鬼太郎に襲い掛かるいやみに対し、鬼太郎は命懸けの「歯の機関銃」を撃った。
バババババ!!

「ぎゃーっ!」

それがキンタマに命中すると、いやみはゲンナリした。
彼の術のエネルギー源はキンタマにあったのだ。
まさに原子力装置とも云うべき物を破壊されたいやみは「殺すのだけは許してくれ」と泣いて頼んだので、元通りの場所に冷凍しておく事になった。

いやみが溜め込んだ「楽しみのエキス」を空気中に帰すと、世の中も少し楽しくなった。
ねずみ男によって誘拐された花子も、鬼太郎により家に帰された。

ねずみ男の方は「女子誘拐罪」により、警察に追われる身となってしまった。


【その後のいやみ】

「雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎」シリーズには、別個体のいやみが登場。
ドラキュラ達西洋妖怪に協力し、相手の怒りエネルギーを炎に変えて放出する舌型火炎放射器を武器にゲゲゲハウスを全焼させた。

そして1997年、「漫画サンデー」に掲載された「ゲゲゲの鬼太郎 セクハラ妖怪いやみ」という短編にてまさかの再登場。
電機会社に雇われ、ライバル会社の幹部をイロボケにして倒産に導こうとした。
男根砲、陰毛攻めといった前代未聞のお下劣技で鬼太郎を苦しめる。


【アニメ版】

  • 第一期
未登場。

  • 第二期
「いやみ」に登場。
「急所をやられたァ~!」という断末魔の叫びがやたら耳に残る。

  • 第三期
「妖怪いやみ」に登場。
なんと、悪役声優の大御所である飯塚昭三氏が声を担当した。
限りなく原作に近い鬼太郎とねずみ男の醜い争いが見れるぞ。
鬼太郎が現れた途端あっさり悪事をやめると言って拍子抜けさせ、油断し近づいてきたところでその顔にイロ気を吹きかけた。
「あなたが鬼太郎ちゃんね? 可愛い」

  • 第四期
第61話 「妖怪いやみにご用心」 にて登場。
日曜日の朝から発情する主人公を見せるわけにはいかなかったのか様々な変更がなされている。
「へっへっへっ……あたしにたてついた報いよ!!」

  • 第五期
未登場。
打ち切りになっていなければ出れただろうか。



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  • あれh手ナ -- 名無しさん (2013-12-19 21:41:17)
  • 三期の色ボケシーンのカオス度はこんなもんじゃないだろ -- atad (2013-12-22 02:46:20)
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