この良き日に(RewriteHf)

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この良き日に(RewriteHf) - (2015/06/09 (火) 07:47:39) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2013/03/29(金) 08:39:12
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&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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#center{&font(#008000){「神戸さんに悲しいお知らせがあります」}}

#center{&font(#b8d200){「な、なに?」}}

#center{&font(#008000){「あの爆安デパートは…本家から訴えられて営業停止になってる」}}

#center{&font(#b8d200){「えーーーっ!?」}}



この良き日にとは[[key]]の作品「[[Rewrite Harvest festa!]]」のストーリーの一つ。
ファンディスクであるこの作品には各ヒロイン1人1人にスポットを当てたストーリーが収録されており、これは小鳥がメインとなるストーリーである。


小鳥ルートのラストで問題は解決したものの2人の関係に関しては打ち切り漫画のような展開で終わってしまい、
煮え切らない思いをしたプレイヤーには正にオススメのストーリー。
本編の雰囲気を受け継いでか主要登場人物は瑚太朗と小鳥(あと吉野)だけで、
その他のヒロインは冒頭を除いて一切登場しない、正に2人の為だけの後日談となっている。


◆あらすじ
世界二大秘密結社、ガイアとガーディアン。ある日そんな彼らの下にある一通のハガキが届く。


『僕たち結婚します!』



その一言と共に写っているのは幸せそうに微笑む瑚太朗と小鳥の姿。あまりにも予想外な内容に、ハガキを見た誰もが驚きを隠せないでいた。
天王寺瑚太朗と神戸小鳥、鍵を巡っての二大勢力の大規模な争いに深く関わった重要人物。そんな2人は果たしてどのようにしてゴールインを果たしたのか?
瑚太朗と小鳥の幸せな後日談、そして両組織からの祝福までに至る物語が幕を開ける――


◆主要登場人物(ネタバレを含む)

◆[[天王寺瑚太朗]]
小鳥ルートエンディングのラスト、決意を固めて歩きはじめるシーンから始まるのだが、
力を使い果たしている+長期の入院生活がたかって能力は幼児以下になってしまい出発早々ぶっ倒れる。
通りすがりのガキどもに蹴り飛ばされたり、小鳥の家の庭で霜柱踏んで動けなくなったりとメッチャヘタレ。
告白の際も決意した筈がすんでのところで躊躇ってしまい失敗するなど何かと良いとこ無し。
しかし、中盤には幼児以下の体力の中で煮え切らない日常に終止符を打つために漢を見せつけてくれる。
&font(#008000){「でもがまん強すぎて…いろんなこと抱え込んじゃうことがあるので…だから俺がここにいます」}

◆[[神戸小鳥]]
ストーリー内でのメインヒロイン。
本編個別ルートのラストに全く姿を見せなかったので何か会えないようなヤバい状況下にあるのではと心配されたが&font(#ff0000){全然全くそんなことは無かった。}
本編でののほほんとしたノリは健在なものの、瑚太朗に対して後ろめたさを感じているような言動が多い。
ドルイドの魔物使いだった故の考えなのか、昔からの繋がりというものに思い入れがあり処分される筈だったオカ研の資料を受け継いだ。
&font(#b8d200){「よくできた、あたしにはもったいないくらいのお婿さんですっ」}

◆[[吉野 晴彦]]
お馴染み我らの厨二病一匹狼。ママンのお見舞いで登校が遅れるなどマザ…母親想いな所も。気まずさを感じる瑚太朗と小鳥に振り回される羽目になる。
流石に途中でブチギレるが、すっかりへこたれている瑚太朗に喝を入れたりするクールガイでもある。
自分のような人間は面接系の受験は受からないとセンター試験に全てを懸けて黙々と勉強したり相変わらずアウトローなのか現実的なのかよくわからん。
「うまくいかなくたって、ぎこちなくたって、そばにいてやれ」

◆浜田みち子
本編Moon編で名前だけ語られていた平凡なOLの女性。可能性の一つの中には彼女と結婚して細やかな幸せの中で一生を過ごす未来もあったんだとか。
実際、他の通行人が倒れた瑚太朗を無視する中で唯一手を差し伸べてくれたとても優しい人。
瑚太朗が告白しに行く途中と聞いて心撃たれ、彼のことを心から応援していた。
&font(#ffa0a0){「わかります。私も地元風祭に戻って母に会うたび、みっちゃん病弱だったのに大きくなったねーって嬉し泣きされます」}

◆[[篝(かがり)>篝(Rewrite)]]
収穫祭の時に一瞬だけ登場。この世界線の篝は静流によって銃殺されている筈なので月の篝の本体が直接干渉してきたと思われる。何故現れたかは不明。
&font(#808080){「………」}


&font(#ff0000){以下、ネタバレ含む。}



















やっとの思いで瑚太郎は小鳥の家に辿り着いたものの告白に失敗してしまう。
以降、退院してから瑚太朗と小鳥は平凡な毎日を過ごしていくものの2人の間には微妙な距離が生まれてしまい日常会話ですらぎこちなくなってしまう程に。
そんな時間が繰り返される中で瑚太朗は段々と考え方が後ろ向きになってしまいすっかりへこたれてしまう。
そんなライバルの情けない様子に吉野が黙っているはずもなく、瑚太朗にデュエルを申し込む。


&font(#ff0000){…鳥類王者トリキングというカードゲームで}


カードゲームの最中で吉野の口から語られるのは瑚太朗がいない間の小鳥のこと。
ずっと上の空状態だったが、瑚太朗が退院してきてから元に戻ってわかりやすいったらなかったとのこと。
小鳥は瑚太朗と同じで、大好きだからこそ逃げ出してしまうのだということを指摘。
だからこそちんたらしてないで生き急げと言い、小鳥を手伝ってやれと背中を押す。
追い出され気味な展開で多少の不満を見せるも、確かにその通りだと思い、瑚太朗は小鳥を手伝いに行く。


そしてオカ研の資料を無事に運び終え、瑚太朗は改めて小鳥に告白するが小鳥はまたしても言葉を濁して脱兎の如く逃走。
その様に瑚太郎は傷ついたというより激しい怒りが込み上げてくる。ふざけ半分ではない極めて真剣な告白なのに何故小鳥は逃げるというのか?
その怒りを活力に変え、幼児以下のポテンシャルだというのに小鳥を全力で追い続ける。


途中で立ち止まってしまい全身グッタリでまともに動けなくなっても、
小鳥というたった一つの大切な存在を手にするために傷ついた体に鞭打って半ばヤケクソ気味に走り続ける。
もう十分すぎるくらい遠回りをしてきた。だから自分には幸せになる権利があるはずだと吠えながら。


それでもあとちょっとで小鳥に手が届く筈なのにどうしても追いつけない。そしてとうとう限界が訪れ、瑚太朗は追いつけぬまま倒れてしまう。
あまりの情けなさに涙すら出てくる瑚太朗。また微妙なぎこちない関係に戻るのだけはごめんだと徐々に感覚が戻ってくる体に更に鞭打って立ち上がろうとする。
そして目を開いた先にいたのは――


#center{&font(#b8d200){「…ばか」}}


人が集まる中で瑚太朗を抱えて涙する小鳥の姿。
 

果てしないチェイスの末に瑚太朗と小鳥はお互いの本心を伝え合い、瑚太朗の方が改めて小鳥に対して尋ねる。


#center{&font(#008000){「小鳥が好きだ」}}

#center{&font(#008000){「小鳥を、他の誰かにやりたくない」}}

#center{&font(#008000){「おまえと暮らしてみたい」}}

#center{&font(#008000){「おまえに触れたい」}}

#center{&font(#008000){「だから、俺と一緒になってくれないか?」}}





#center{&font(#b8d200){「…うんっ」}}


涙でくしゃくしゃな顔のまま、小鳥はたった一言伝える。長い長い遠回りの末に、晴れて2人は恋人同士となった。


&font(#ff0000){以下、更なるネタバレ含む。}




















その後は小鳥が奥手でスローペースながらもデートをしたり収穫祭を一緒に楽しむという約束を果たしたり、
イベントのカップルコンテストに飛び入り参加で優勝しちゃったり、
&font(#ff0000){その日の帰りにららら来週結婚することを決めたり}と、2人の距離は着実に縮まっていった。
 

卒業前に両陣営に冒頭のハガキを配り終え、卒業後は2人とも当面の仕事が決まって友人との打ち上げもあって新居のアパートに辿り着いたのは真夜中。
新婚一日目から段ボールに囲まれて寝るのかと苦笑しながら新居に足を踏み入れる。が、どういうわけか部屋の中はきれいに片付いていた。
そしてその傍らには山積みになったプレゼント。

&font(#008000){「やってくれたよあいつら!」}

&font(#b8d200){「やだ、もう…泣いちゃうよ…あはは…」}





そのどれもが2人を良く知る人達から送られた個性溢れる祝福の証。


ガイアとガーディアン、二つの勢力に別れた故にもう二度と集結することは無いだろうと思われた大切な仲間たち。
しかし今、目の前に起きた奇跡の光景を目の当たりにして瑚太朗はいつかまた、みんな一緒になれる日が来ると思えたのであった。





追記・修正は結ばれた2人を祝福しながらお願いします。

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