285系特急型電車

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285系特急型電車 - (2018/10/13 (土) 17:13:50) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/09/30(日) 17:53:42
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285系特急型電車とは[[JR西日本]]と[[JR東海]]が所有する特急型直流&font(#ff0000){寝台}電車である。主に寝台特急「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」に用いられる。
0番台と3000番台があり、0番台はJR西日本後藤車両センター所属、3000番台はJR東海大垣車両区に所属する。しかし外見・内装は同じである。
3000番台は書類上はJR東海の工場で検査を受けていることになっているが、実際は0番台と一緒に管理されており、JR西日本の後藤総合車両所で検査を受けている。
「サンライズエクスプレス」、「走るシティホテル」という愛称がある。
現在実在する(した)寝台電車は、581系・583系と285系のみ。285系は寝台電車では唯一、JR民営化後に製造された。
ここでは285系の概要について記述する。運用する「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」はそれぞれ該当記事を参照すること。

車体製造は川崎重工・日本車両・近畿車輛が担当した。内装は住宅メーカーのミサワホームが担当した。


■車両構造
一編成で7両で、2M5Tである。加工のしやすさと事故防止のためか、車体は普通鋼であり、電動車の重さは80トンぐらいある。
鉄道雑誌では285系電車を「オール2階建て車両」と書いているが、電動車ではモーターの配置の関係で2階建て車両ではなく、平屋車両である。(機械室と客室で2階建て構造という見方もできないことはないが。)
最高時速が&font(#ff0000){130km/h}で、日本の寝台列車では&font(#ff0000){最速クラス}である。
これは飛行機との競争において、「飛行機の最終便より遅く出発し、始発便より早く到着する」という目的を達成するためで、電車として作られたのもそのため。
ただし起動加速度はやや遅めでモーター音は若干うるさい。
寝台列車であるが、ブルートレインのような紺色ではなく、「夜明け」をイメージにしたベージュと赤と金色である。

■寝台施設
・A寝台一人用個室 シングルデラックス
285系で唯一のA寝台である。一編成に6室しかない。室内は広々としていて、洗面台ついていたり、ラジオがついていたりする。
夏休みなどの連休シーズンではかなり取りにくいので、みどりの窓口で10時打ちしてもらうか、事前に旅行代理店で予約しておこう。
シングルデラックスではシャワー券とアメニティグッズ(タオル、せっけんなど)がもらえる。

禁煙席・喫煙席はそれぞれ3席であるので注意。
寝台料金は13350円(普通乗車券・指定席特急券は別途必要)。

余談だが、かつてテレビがついていてwowowなどのBSが見れたが、2010年に撤去されている。

・B寝台二人用個室 サンライズツイン
一編成に4室ある。二人用の個室寝台で、シングルデラックスと同じ取りにくい。雰囲気がラブホと言ってはいけない。
二人用なので一人で利用する場合でも二人分の寝台料金が必要なので注意。
禁煙席と喫煙席はそれぞれ2室ある。
寝台料金は二人分で14700円(普通乗車券・指定席特急券は別途必要)。

・B寝台一人用個室 シングルツイン
一編成に8室ある。一人用ではあるが、追加料金(5250円)を払えば二人分のベッドが使用できる。 
寝台料金は9170円で下段ベッドのみ使用可能で、追加料金を払えば上段ベッドも使用できる(普通乗車券・指定席特急券は別途必要)。

・B寝台一人用個室 シングル
285系で一番多い個室である。階上室、階下室、平屋室の3タイプがある。階上室は車窓風景がいいが、揺れやすい。階下室は揺れにくいが、車窓風景がよくない。
平屋室はシングルでは一番広く、285系B寝台の中ではレアと言われている。シングルも禁煙席・喫煙席がある。
寝台料金は3タイプとも同じ7350円(普通乗車券・指定席特急券は別途必要)。

・B寝台一人用個室 ソロ
狭い。それしか言えないぐらい狭い。カプセルホテルと考えたほうがいいだろう。
ある鉄道ファンのサイトでは「ぼったくり」や「おすすめできない」と酷評されているが意外と&font(#ff0000){年中満席}になることが多い。
狭いので大きい荷物は収納できないことがあるので、大きい荷物を持って乗るならソロはやめよう。すべて禁煙席。
寝台特急は6300円(普通乗車券・指定席特急券は別途必要)。

・座席指定席 ノビノビ座席
&font(#ff0000){普通乗車券と指定席特急券のみで乗車できる}。座席と言ってもカーペット敷きなので寝る分には困らない。
このような座席は「[[夜行急行はまなす>はまなす(急行)]]」の「のびのびカーペット」とほぼ同じである。毛布は提供されるが、枕とシーツは提供されないので注意。
こちらはソロと同じ&font(#ff0000){年中満席}になることがあるので、予約はお早めに。
寝台料金は不要。

■その他の施設
・ミニサロン・シャワーブース
自販機やゴミ箱が設置している。ここでご飯を食べるのよし、お酒を飲みながら談話するのもよし(ミニサロンの隣は寝台なので静かにすること)。
近くにはシャワーブースがあるがシャワー券が必要。シャワー券は車内に備えついている自販機にて販売している。
かつてはタオルセット、サンライズエクスプレス乗車記念にクッション、サンライズ出雲の下り列車のみであるが、ミニサロンで駅弁が売られていたが、
今は販売中止になっている。
ちなみにA寝台利用者専用のシャワーブースがある。

■行先表示機
LEDによる行先表示機が本格普及する前の製造なので、行先と種別を印刷したフィルムを巻取り機で回転させる回転式を全車両装備している。リニューアル工事が行われた後もLEDへの換装はされていない。

収録されているコマの中には「あさかぜ」も存在する。計画段階ではあさかぜもサンライズ化する事も想定していたのだろうか。
順番の関係で普段はお目にかかることは出来ないが、車掌のサービスで見せてくれることもあったりなかったり。

■備考
・貨物列車以外の定期列車では唯一、&br()[[東海道本線(JR東日本区間)>東海道線(JR東日本)]]、[[東海道本線(JR東海区間)>東海道線(JR東海)]]、[[東海道本線(JR西日本京都線・琵琶湖線区間)>JR京都線・琵琶湖線]]、[[東海道本線(JR西日本区間神戸線)>JR神戸線]]を全線走破する。
・運転手・車掌の交代のために客扱いをしないで停車する駅はあれど時間調整・後続列車退避などの理由で長時間停車する駅はない。最長停車時間は連結・切り離しを行う岡山駅の4分間。
・2015年3月までは車掌だけ全区間JR西日本の人が通しで乗っていた。現在は会社ごとに車掌も交代するようになっているが、この関係でシャワーカードの手売りが無くなった。ちなみに車掌が会社ごとに交代するようになった理由は、大地震発生時に乗客をすばやく避難場所へ誘導できるようにするためだという。
・始発駅から3時間ぐらいの間はミニサロンが非常に混雑する。ミニサロンでゆっくりしたいなら午前1時~4時がベストである。


追記・修正宜しくお願いします。

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- シャワーが車掌の手渡しから自動販売機に変更された理由はどうも熱海・浜松・姫路といった途中駅で車掌さんが入れ替わるようになって精算が大変になるかららしいね。  -- 名無しさん  (2016-04-09 12:01:23)
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