ゲゲゲの鬼太郎(第2シリーズ)

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ゲゲゲの鬼太郎(第2シリーズ) - (2019/03/14 (木) 13:34:20) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/05/18 Fri 04:21:12
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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**【概要】
[[水木しげる]]原作の妖怪漫画「[[ゲゲゲの鬼太郎>ゲゲゲの鬼太郎(原作)]]」は2019年までに「墓場」を含めて七度アニメ化されたが、
本項ではそのうち二度目に放映されたアニメシリーズについて扱う。
1971年10月7日~1972年9月28日放映。アニメーション制作は東映動画(現・[[東映アニメーション]])。


1960年代に放映されたアニメ第一シリーズの続編的な立ち位置((ただし、メインキャラの性格の微妙かつ確かな差分・猫娘の容姿・「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」の同時上映作品「ゲゲゲまつりだ!!五大鬼太郎」では本作の鬼太郎はエンドクレジットでは「二代目鬼太郎」となっている点など、本当につながっているのかどうかは怪しい部分もある。本作を「直接的な続編」ととるか、「新シリーズ」ととるかは感性に委ねる。))であり、当時の社会背景を反映したハードかつ陰鬱な作風が特徴。

一方で、現在ではおなじみのヒロイン格になった&font(b,#ff7800){猫娘}の初レギュラー化も含め、その後のアニメ展開の基盤を作ったと言っても過言ではない。
 

**【登場人物】

・&bold(){[[ゲゲゲの鬼太郎>ゲゲゲの鬼太郎(キャラクター)]]}
(声:[[野沢雅子]])
ご存知、「まれに見る正義の人」。
これまでの生活を捨てて俳句を詠み干物を作る晴耕雨読の日々を過ごしていたが、現代社会の毒が妖怪を活性化させていると知り、立ち上がらざるを得なくなる。
世界を股にかけて人間に害をなす妖怪と戦うのが仕事だが、妖怪よりも醜悪な心を持つ人間たちと戦う機会も増えた。
要人や探検隊のボディガードに駆り出されたり、大企業の社長から「無気力な息子を立ち直らせてほしい」と頼まれたりもする。

・&bold(){[[目玉おやじ]]}
(声:田の中勇)
鬼太郎の父。
博識な人格者であるところは他のシリーズと共通だが、ねずみ男に対してはつらく当たる事が多い。

・&bold(){[[ねずみ男]]}
(声:[[大塚周夫]])
「努力せずに金を儲ける」がモットー。
口八丁手八丁で数々の商売を行い、鬼太郎を利用する事も往々にしてある。
自殺志願者に「往生際の悪い奴だね」と平気で言ってのけたり、兵器会社の株を急騰させるために第三次世界大戦を起こそうとしたり、かなりえげつない言動も。

・&bold(){[[猫娘>猫娘(ゲゲゲの鬼太郎)]]}
(声:小串容子)
前述のように、本作からレギュラー化。
敬語を使うなど礼儀正しいが、女だてらにアクティブな性分でもあり、鬼太郎とともに真っ向から戦う事もある。
含蓄のある台詞を言うことも多く、ある回で口にした「あたしたち、自己満足のためにしてるのね」は有名。

・&bold(){砂かけ婆}
(声:山本圭子)
前作では出てくるたび姿が違っていたが、今回はなんとか安定するようになった。
妖怪アパートを経営しているが、家賃の滞納が多いことには嘆いている。
人間嫌いという設定が生きており、「悪魔ブエル」では&bold(){人間のことを長々と罵倒し続けていた}。

・&bold(){子泣き爺}
(声:矢田耕司)
言動はやわらか気だが、余計なことを言って砂掛け婆からはたかれることも少なくない。

・&bold(){一反木綿}
(声:山田俊司)
なぜかほとんどしゃべらない。

・&bold(){ぬりかべ}
(声:山田俊司)
なぜかまったくしゃべらない。セリフを発したのは実質初登場の第二話だけ。


・&font(b,#008000){死神}
(声:神山卓三)
魂収集のノルマに追われる「地獄のサラリーマン」。
生活のため、様々な妖怪と組んで悪事を働くがいつもうまくいかない。
最後には地獄の掟を破り、自らの手で人を殺す事で魂を得ようとするが……。
準レギュラーとして、計五回登場。


**【エピソード】
-38話:[[隠れ里の死神>隠れ里の死神(ゲゲゲの鬼太郎)]]
-42話:[[死神と貧乏神>死神と貧乏神(ゲゲゲの鬼太郎)]]
-43話:[[足跡の怪>足跡の怪(ゲゲゲの鬼太郎)]]
 

**【水木短編作品からの流用】
原作のストックが不足した事により、中盤以降「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズではない水木しげるの短編漫画からモチーフを持ってくることが多くなる。
実はこれは一期の末期からすでに始まっていた。
鬼太郎シリーズとは異なる作品を原作にしたエピソードは以下の通り。

#region(一覧)
死人つき
猫又
マンモスフラワー
アンコールワットの亡霊
やまたのおろち
怪自動車
南からの招き
縁切り虫
幸福という名の怪物
心配屋
地獄の水
死神とサトリ
イースター島奇談
妖怪屋敷
地相眼
[[隠れ里の死神>隠れ里の死神(ゲゲゲの鬼太郎)]]
妖怪水車
原始さん
霊形手術
[[死神と貧乏神>死神と貧乏神(ゲゲゲの鬼太郎)]]
[[足跡の怪>足跡の怪(ゲゲゲの鬼太郎)]]
雨神ユムチャック
死神のノルマ

#endregion

全45話中、実に23話を短編原作のエピソードが占めるのだ。

そして、これらのエピソード。
回を重ねるごとに、社会派ドラマと恐怖ドラマに二極化していくのである。
 

タブーを侵した事によって神の怒りに触れ、破滅していく人間の末路を克明に綴った「イースター島奇談」「足跡の怪」は、
アニメ鬼太郎史上最大級のトラウマエピソードとして名高い。

文明社会に破壊された自然を甦らせるために現れた精霊が人間に失望して去っていく「原始さん」は、今こそ語られるべき物語だろう。
 



**【オープニング】
・ゲゲゲの鬼太郎
Vocal:熊倉一雄
曲は前作と同じだが、下駄がねずみ男に落ちる場面とカラスが飛び立つ場面で、&bold(){オープニング内でSEが使われている}のが最大の特徴。

**【エンディング】
・カランコロンのうた
Vocal:加藤みどり、コロムビアゆりかご会
加藤みどりは前作から引き継ぎだが、背後のコーラスは新規録音らしい。背景はやたら柔らかいリモコン下駄が多用されている。




この項目をご覧になられたあなた、是非ともレンタルショップに足を運んでみてはいかがだろうか。
色々とアナーキーな作品だが、観て損はない。

&font(#ff0000){特に「足跡の怪」、あれは一度観たら必ず忘れられなくなるだろうから。}


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- 地獄の水って一応鬼太郎シリーズじゃなかったっけ?  -- 名無しさん  (2014-01-10 18:32:02)
- ↑「鬼太郎夜話」とか「ムーン大王」に同種のモチーフが出てくるけど、初出は貸本時代の短編だったはず  -- 名無しさん  (2014-01-10 18:47:27)
- 墓場鬼太郎にも出てきたね。ちなみに水神使いは「水神様の秘密を知った者は水神様の餌食にならなければならない」とか言ってたが、冒頭で矛盾した事をしている。  -- 名無しさん  (2014-05-27 15:18:51)
- ねずみ男と猫娘が2人揃ってトラブルを起こした回もあるなど、ねずみ男と猫娘がトラブルメーカーとなった事もある。  -- 名無しさん  (2014-11-10 18:43:50)
- イースター島奇談見てきた。鬼太郎でさえ冷や汗を流すほどの地獄の処罰……  -- 名無しさん  (2015-02-03 21:50:49)
- トラウマにして神回(マジな意味)が結構多い。  -- 名無しさん  (2015-03-23 21:44:18)
- ↑✖︎5墓場鬼太郎以前に「地獄の水」  -- 名無しさん  (2015-11-14 22:04:38)
- 失礼、↑✖︎5水木先生は「墓場鬼太郎」以前に「地獄の水」という作品を描いている  -- 名無しさん  (2015-11-14 22:06:10)
- 放送禁止用語とかDVDではピー音とか入ってるのかな?  -- 名無しさん  (2018-04-04 22:54:01)
- イースター島奇談の項目も欲しいな。足跡の怪と並ぶ鬼太郎屈指の恐怖エピソードだし  -- 名無しさん  (2018-04-10 23:22:22)
- ピー音ははいってなかったはず  -- 名無しさん  (2018-08-20 08:43:20)
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