かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄

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かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄 - (2024/01/27 (土) 01:34:58) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/06/17(木) 21:43:04
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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『[[かまいたちの夜]]』の続編。2002年7月18日にPS2で発売された他、携帯アプリやPSPにも移植された。

進化したシステム面や映像表現が高く評価され、シナリオや音楽などに多くの著名人を起用し話題になった。
前作では平面的だったシルエットが立体的になり、背景も実写のような美麗なものにグレードアップしている。

しかし、肝心のファンからは賛否両論である。その主な原因として、
・前作の話が&font(#ff0000){ゲームの中の出来事}(劇中劇)という位置付け
・「呪われた孤島」というやや現実離れした舞台設定
・前作とは方向性を異にしたシナリオ
などが挙げられる。
また、前作と比較すると、特に[[バッドエンド]]等で一発ネタ的なギャグシーンがいくつか見られ、中にはもはやミステリーゲームではなくギャグ漫画としか思えないようなギャグを盛り込んだシーンも多い。
一方で、シナリオによっては過激な暴力描写やグロテスクな描写、ホラーと言うよりは薄気味悪さを強調した演出、後味の悪い悲愴な結末のトゥルーエンド等が散見されるため、これも賛否が分かれるところであろう。

本作の後の話が続編『[[かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相]]』で語られている。

*【あらすじ】
&font(#ff0000){『かまいたちの夜』というゲームがある。}
透達のスキー旅行をもとにしたゲームの執筆で大金を得た我孫子武丸という謎の人物から孤島への旅行に招かれた透と真理。
以前の旅行で知り合った人々との再会し、ゲームの関係者も交えてバカンスを楽しむ。
しかし、姿を現さない主催者や陰惨な島の伝承が一同に不気味な陰を落とす。
そして、50年に一度の&font(#0000ff){かまいたちの夜}がやってくる…。
 

*【登場人物】
**前作からの登場人物
サブシナリオも含めれば&font(#ff0000){前作のメインキャラ全員が何らかの形で出ている}が、本編には一切登場しない人も居る。

・矢島透
今作も主人公。平凡な大学生で、真理との関係を深めたい。
前作より主人公補正は強めで推理が冴えるが、思い付きで発言をするなどの問題行動も多く、前作以上に(色んな意味で)悲惨な末路を辿ることが多い。

・小林真理
ヒロイン。大学を辞めて[[北海道]]に引っ越してしまったため((1年半ほど前に父親が北海道に転勤になり、母が病身なことも要因。))、透とは久しぶりの再会。主人公を務めるシナリオもある。
1000年に1人の逸材。今作では水着も披露してくれるが、前作にも増してちょくちょく鬼畜な面が見える。

・小林二郎
真理の叔父でシュプールのオーナー。奥さんは予定があり島には来れないそう。釣り師。口喧嘩が強い(?)
本来彼は三日月島に招待されていないのだが、真理から話を聞いてシュプールを臨時休業にして勝手に着いてきてしまった。
事件が起こる前の超序盤にプレイヤーの半数をBADENDに叩き込む鬼畜。

・小林今日子
小林さんの妻。[[料理が下手>料理下手]]。数日前から友人と別の旅行に出ているとのことで、小林さんに留守番を押し付けてしまった。
当然ながらペンションを空けて三日月島に勝手に来てしまった夫のことは聞いておらず、島に彼女の姿は見えない。

・久保田俊夫
シュプールの元アルバイトで、今はスポーツ用品店勤務の会社員。
恋仲だったみどりさんとめでたく結婚した。
思いやりがあり行動力もあるが、感情的になりやすく、展開次第では暴力沙汰を起こすこともある。
ちなみに前作では[[一人称>一人称(日本語)]]が「俺」だったが、今作では「ぼく」になっている((シナリオの展開によっては、たまに「俺」になるときもある。))。

・久保田みどり
シュプールの元アルバイトで年齢不詳の女性。旧姓は篠崎。
俊夫と結婚し、同じ会社で勤務。スポーティーな外見の[[ポニーテール]]で、本格派ムエタイの使い手。R18。
 
・渡瀬可奈子
19歳でOL。美人でキツい性格。啓子とは同僚で親友。
上昇志向が強く、芸能界に強い興味を持っている。

・北野啓子
ぽっちゃりで食欲旺盛のOL。可奈子とは親友。黒化してきた。

・河村亜希
前作ではOLだったが、今作では驚きの職業で登場。舞空術を会得。

・美樹本洋介
「俺は美樹本、フリーのカメラマンさ」
朗らかな髭面山男。クマー。職業柄、地方の伝承に詳しい。
ローンで高額なクルーザーを買うなど、冒険や変化を求めるタイプの様子。
こちらも前作では「ぼく」だった一人称が「俺」になっている。

・[[香山誠一>香山誠一(かまいたちの夜)]]
[[大阪>大阪府]]の社長。お調子者で感情的になりやすいが、深い思いやりを持つ一面も見せる。
春子とは既に離婚しており、若妻の夏美を連れてバカンスにやってきた。BGMも健在。
今作では果実の栽培に目覚める。

・香山春子
香山さんの離婚した前妻。落ち着いた性格の和風美人。香山さんから連絡は行っておらず、今回の旅には不参加。
展開によってはまさかの事実が発覚する。いいのか…?

・田中一郎
帽子とサングラスとコートに身を包んだ謎の人物。
「俺は誰なんだ!」

・ジェニー
シュプールで飼われている黒猫。とても可愛い。
「人の肉が喰いたい」

**新キャラクター
・香山夏美
茶髪で派手好きな香山の後妻。春子さんとは真逆のイメージで関西弁の姉御肌。
イメージとは裏腹に博識。悪霊ハンター。道頓堀のキックの鬼。窃盗の常習癖がある((夫の誠一曰く「昔から手癖が悪く、なかなか治らない」らしい。))。
 
・正岡慎太郎
女好きのゲームプロデューサー。しんたろどん。狭いの苦手。プライドや自己顕示欲が高く、自己自慢や他人への批判が鼻につく。

・村上つとむ
大物作曲家を自称する超自然存在。プライドが高く、常にムスっとしており、事あるごとに大声を出す。ピアノが上手い。

・菱田キヨ
館の管理を任されている怪しい老婆。キヨさん。クリスマスソングが好き。

・我孫子武丸
謎の人物。透達が出演させられていたゲーム『かまいたちの夜』の原作者。
ゲームの描写からおそらくスキー旅行に居合わせた誰かだと思われるが…?
ルックスはハンサム。ハンサムである。NTR。

・船長
透たちを三日月島へ送迎し、島についての因縁を話す。急に歌うよ。
地元の大学で[[民俗学]]の教授をやってる息子さんがいる。

・岸猿伊右衛門
かつて三日月島を管理していた大昔の岸猿家当主。昭和時代に没落して島から身を投げたらしい((工場の全焼、相場での失敗、番頭に金を持ち逃げされるなどの出来事があったという))。

・&font(#008000){ダイイング・メッセージ}
透の迷推理が導き出した結論。三日月館の隣(?)にあるリゾートホテル(?)に宿泊している外国人。彼が犯人なのだろうか…?
足が超速い。というか真面目に走れ。というより真面目に推理しろ。

*&font(#008000){【事件の舞台】}

・三日月島
我孫子武丸所有の孤島。かつての豪族、岸猿家が支配していた。

・三日月館
かつて岸猿家の私設監獄として建造されたが、大正時代に世間の目が厳しくなったことで廃止され、後に我孫子が買い付けた。
元が監獄だったこともあり、脱獄防止のための様々な機能を備える。

・縛り首の塔
館敷地内にある監視塔。かつては館の、ある機能と併せて囚人を拷問していたようだ。

・底蟲村
現在は廃村になっているが、村外れには非常に美味な果実が生い茂っている。

*&font(#ffb74c){【シナリオ】}

今作のシナリオは田中啓文氏と牧野修氏が主に担当しており、前作の脚本だった我孫子武丸氏は監修と一部サブシナリオのみ担当している。

・わらべ唄篇(田中啓文)
メインシナリオ。奇妙なわらべ唄の伝承が残る島で、不気味な洋館を舞台にした連続殺人。
やがて透はこの殺人に奇妙な関連性を見つける。犯人は謎の人物・我孫子武丸なのか?

なお前作と違い、&bold(){早期に犯人を指摘出来ても謎だらけ}のため、事件は解決できない。最後まで読み進めよう。
一度事件を解決すると、2周目からは新たにシュールな展開に行くバッドエンドが多数解放される。
中にはもし犯人が別人だったらというifもある他、本筋のミステリーとは全く関係ないオカルト系理不尽バッドエンドも多い。

・底蟲村篇(田中啓文)
島内の散策中、透達は不老不死の伝説が残る廃村・底蟲村を訪れる。
一行を待ち受けていたのは、底知れぬ怨鎖と異形であった…。
&font(#800080){―さらば愛しき化身よ}

・陰陽篇(牧野修)
殺人事件を解決しようとする一行を嘲笑うように次々と凄惨な事故が起きる。
これは島の亡き支配者・岸猿の呪いなのだろうか…。
「か、看護婦?」
「監獄よ、透。」

・サイキック篇(牧野修)
真理が主人公のシナリオ。人間には成し得ない超常的殺人事件。孤島にて暗躍する複数の組織。
一般人である恋人・透を守るために真理は秘められた能力で事件に挑む。
アイダホポテトォォ…

**&font(#f09199){【ピンクのしおり】}

・わら&font(#ff0000){び}唄篇(我孫子武丸)
前作の我孫子氏自身が手がけたギャグ全開のシナリオ。
ここは、僕たちのエデンだ。

・官能篇(牧野修)
ひょんなことから色欲の神に取り憑かれてしまった透。
女性陣+αの誘惑を振り切り、真理への想いを遂げることが出来るか?

・ぼくの恋愛篇(田中啓文)
短編。島に訪れた主人公と真理の前に現れたのは…。
真理「これだけは信じて… 私…決して~~~~わけじゃないのよ…」

・ぼくの青春篇(田中啓文)
短編。透は真理に長年の想いを伝えるため島を目指す。
真理のきめ細やかな肌の艶とみずみずしい笑顔…。

・ラブテスター篇(我孫子武丸)
PS2版限定の二人プレイ専用番外シナリオ。
デートをすることになった透と真理。2人の相性によって展開が変わっていく。彼らは無事にデートを完遂できるのか?
当然だがカップルでプレイするのが推奨されている。ぼっちや男二人でプレイしても責任は取れません。
後に内容を補強したグレードアップ版が伏せ字だらけで小説化された。

・ちょっとHなかまいたちの夜2
PSP版限定の全編文章なしの音声ドラマ。
真理と共に島にやってきた透。しかし、そんな彼に他の客達のちょっとエッチな行為の声が聞こえてくる。
我慢できなくなってしまった透は真理の部屋へと向かうが…。
今回の透は[[小野D>小野大輔]]。

**【黒のしおり】

・洞窟探検篇(牧野修)
岸猿家の財宝を求め、透と真理は島内深部の洞窟へ。
フローチャートの通用しない謎解きが2人を、そしてプレイヤーを待ち受ける。

・惨殺篇(牧野修)
罪を告白する遺書を残し犯人が自殺した。
事件は解決したかに思われたが、地を赤く染める惨劇は、まだ始まったばかりであった…。
&font(#ff0000){――僕は、サロメのように、真理にキスをする―}
 
・妄想篇(牧野修)
映像のアングル、BGMの歪み、他篇とは一線を画す狂った悪夢のような空気。
「犯人」は「誰」なのか?
「あー、またバッドエンドかあ…」

・陰謀篇?
特定の場面で暗号を解くと…。


これらをクリアして&font(#ffb74c){金のしおり}を手に入れると…


**【関連作品】
***あなただけのかまいたちの夜2
前作『かまいたちの夜』で企画された『あなただけのかまいたちの夜』の続編にあたる書籍。前作と同じくユーザーから一般公募で新たなシナリオを募集し、その240以上の応募作品の中から入選した作品を収録したものである。また、期間限定プレミアムサイトで公開されていたシナリオや企画も一部再録されている。
全8作品が収録されており、脚本家の我孫子武丸、田中啓文、牧野修も選評に加わっている。中でも大賞・我孫子武丸賞・田中啓文賞の3部門受賞の「聖母篇」は評価が高く、後に携帯アプリ版のサイトでも公開された。

***漫画
推理小説系の少女漫画雑誌『サスペリアミステリー』の2003年1月号~3月号の短期連載にて、『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』が掲載された。作者は服部あゆみ((前作「かまいたちの夜」の漫画の執筆も行っている))。
1年前にシュプールに宿泊した透たち一行が、我孫子武丸を名乗る謎のゲーム脚本家に三日月島に呼び出され、陰惨な連続殺人事件に巻き込まれる。その死に様はその島に伝わるわらべ唄になぞらえたものだった…という基本設定はゲーム共通だが、犯人の正体、トリック、動機等は大きく異なる。一方、島に不死伝説が残っている、複数名の死体を用意する儀式等、底蟲村編や陰陽編の設定も一部見られる。



ああそうだ、真理と一緒に追記・修正するんだっけ…

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- 今の季節におすすめなゲームだな  -- ペロ  (2013-07-12 15:46:40)
- 中学生時代にやったけどひたすら気持ち悪くてトラウマになりかけた。底蟲村編と陰陽編だけで心折られて触ってなかったけど、まだ他にもシナリオあったんだな。  -- 名無しさん  (2013-12-14 20:26:10)
- A:呪われよ  B:苦しみを選ぶ  C:注意  D:何故あなたは死ぬか  -- 名無しさん  (2013-12-27 17:07:37)
- 皆が島の実を食ってゾンビのような化け物になったという終わり方が・・・・・何編だったのかも思い出したくない。  -- 名無しさん  (2013-12-27 17:20:13)
- みのむしぶらりんしゃん  -- 名無しさん  (2013-12-27 17:32:08)
- 底蟲村篇はホントにヒドかった…もう画面見てプレイ出来なかったわ  -- 名無しさん  (2014-04-09 01:08:20)
- ぶらりんしゃん偏は、一度クリアすると分岐が追加され、彼女と生還できる…が、実はテキストにおかしな点があったり・・・  -- 名無しさん  (2014-04-25 16:03:20)
- サイキック編は意外性があったな。  -- 名無しさん  (2014-04-25 17:23:50)
- 個人的にはシステムが洗練されてるのと、物語の多様な展開が楽しめるからサウンドノベル初心者にオススメ。  -- 名無しさん  (2014-06-17 20:54:42)
- ↑ただし話の内容は上級者向け  -- 名無しさん  (2014-06-17 20:57:39)
- 一言で表すとエログロナンセンスだな。発売当時は前作ファンから叩かれたけど、これでもTVドラマ版に比べれば…  -- 名無しさん  (2014-06-17 22:26:47)
- 「○○」というタイトルじゃなきゃ受け入れられた なんて続編モノとかじゃあよくあること  -- 名無しさん  (2014-06-17 22:32:08)
- ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ…  -- 名無しさん  (2015-02-11 09:29:43)
- 1番好きなかまいたち 3はどうしてあんなことに  -- 名無しさん  (2015-02-11 10:47:23)
- 犯人の名前指定の時かまいたちと入れたら専用バッドエンドに行って笑った。最初は我孫子に真理寝取られたが。  --     (2015-07-13 21:02:12)
- 前作への思い入れさえなければ良作。思い出や登場人物への固定イメージがあると文句しか言いたくなるのは解る。  -- 名無しさん  (2016-10-17 14:01:36)
- ↑↑↑むしろ2がどうしてこんなことになったって感じだな、出来は良いんだけどかまいたちの夜に求めてるものがなかったってのが  -- 名無しさん  (2016-11-21 12:29:18)
- ↑3は無理矢理に2の辻褄合わせようとした結果……だもんね。主役というか透と真理の存在意義も減ったのはなあ。2と同じくリセット方式使えばよかったのに。折角作った監獄島モデル使えって指事があったのだろうか?  -- 名無しさん  (2016-11-21 13:51:13)
- 初代厨とかいうゲーム界隈の癌  -- 名無しさん  (2017-02-19 18:14:51)
- 2では妄想篇が一番好き  -- 名無しさん  (2017-02-19 20:03:29)
- 「殺戮にいたる病」を読んだ後だと我孫子さんは元々こういう作風を持っているんだなって納得してしまうな。  -- 名無しさん  (2017-08-09 20:49:17)
- きづいたら蟲がああなってこうなって特撮みたいになって「?!」ってなった、あと愛の考察はこれだったけ  -- 名無しさん  (2021-12-21 22:07:01)
- ラブテスター・・・  -- 名無しさん  (2021-12-28 17:04:55)
- 漫画版で、夏美が山姥ギャル→山姥どんに見立てて縛り首の塔で縛られた のは普通に感心した。そういう解釈があったか~って。  -- 名無しさん  (2024-01-27 01:34:58)
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