Moira(Sound Horizon)

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Moira(Sound Horizon) - (2018/10/12 (金) 17:12:58) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/12/28(火) 01:33:04
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&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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Moira(ミラ)とは、[[Sound Horizon]]の通算6枚目(メジャーデビューしてからは3枚目)のCDアルバムである。

デイリーランキングではオリコン一位、週間ランキングでは三位を記録した。

またストーリー仕立てのコンサートライブの模様を収録したDVD『Sound Horizon 6th Story Concert『Moira』~其れでも、お征きなさい仔等よ~』も発売されている。


Sound Horizonの楽曲の例に洩れず、作詞・作曲は[[Revo]]が手懸けている。

前作Romanに引き続き、豪華な声優陣([[若本規夫]]・[[大塚明夫]]・[[中村悠一]]等)、歌い手(栗林みな実・[[霜月はるか]]・[[宇都宮隆>TM NETWORK]]等)とエンターテイメント性も高い。

また、今作はSound Horizonのアルバムの中でも珍しく、全ての楽曲が一つの物語として繋がっている。
厨二エッセンスも満載なので初心者や布教にオススメ。
しかし一曲一曲が長いので、聴き逃すと話が解らなくなってしまう点は注意である。
ちなみにコンサート版のパンフレットによると、これでも大分初期構想(2枚組)から削ったらしい。


物語の舞台は古代ギリシア。
まだ人々が神を畏れ、敬っていた時代である。
タイトルの『Moira』はギリシア神話の運命の女神『モイライ』に由来するが、今作での読み方は『ミラ』。


#center(){&font(#800080){収録曲}}
#center(){※若干のネタバレ有り}



・冥王
「ソゥ 我コソガθダ」
冥府の王が、この世の不平等不条理を嘆き、死のみが平等であると謳う。
因みに公式で冥王はネタキャラ化した(コンサート版での曲前台詞等)。
遅カレー早カレー避けられぬ和カレー


・人生は入れ子人形
「穴があったらーー掘りたい!」
あるロシア人富豪が、長年の夢だった遺跡を掘りあてる。
ある意味で今作はここから始まる。


・神話
「Moiraよ、貴柱はどんな世界を創るおつもりか……?」
全知全能にして万物の母、Moiraが世界を創った過程が描かれる。


・運命の双子
「そんな日々がいつまでも続いて行くと信じてた」
平和に暮らしていた幼い双子と両親。しかし、其処に忍び寄る&font(#ff0000){蠍}の影……。


・奴隷市場
「離ればなれ……繋いだ手と手」
両親は消息不明となり、売られる双子。運命は無情にも2人を引き裂く。


・雷神域の英雄
「雷を制す者――世界を統べる王と為る」
闘いに明け暮れる日々を憂う王子(レオンティウス 演:宇都宮隆)。しかし戦火は確実に拡がっていくのであった。

余談だが本編コンサート後の「第三次領土拡大遠征」ではオリキャスが無理だったせいで、「レヴォンティウス」・「エレボンティウス」なんてレオンティウスの代役が登場した。


・死と嘆きと風の都
「よう! 不細工ちゃん♪」
見習い娼婦として働く事になった双子の妹アルテミシア(ミーシャ)の初仕事は都の変態神官の相手。
が、間一髪、奴隷として働いていた双子の兄エレフセウス(エレフ)と、エレフの奴隷仲間オリオンに助けられる。3人は舟で脱出を試みるが……。


・聖なる詩人の島
「美しく咲き誇る女になりなさい」
舟は難破し、3人は離ればなれとなり、ミーシャは視力を失ってしまう。流れ着いた島にてある聖女と出会い、占星術を習う。


・遥か地平線の彼方へ
「Moiraのみぞ知る、ってかぁ?」
エレフはある詩人と同行し、ミーシャを探していた。しかし、故郷にて両親の墓標を見つけてしまった。
そして月日は少年が青年へ為るには充分すぎるほどに経つ。


・死せる者達の物語
また会えると信じている双子。激しくなる戦争に疑問を持つレオンティウス。蠍の影は更なる策略を張り巡らせる。

なお、後の『国王生誕祭2009』時の「蒼と白の境界線」や『愛という名の咎』の描写等からすると、どうもエレフは海や港をも旅して、海賊達と共にいた時期もあったらしい。


・星女神の巫女
ミーシャは巫女の中でも高名となるが、それが災いとなり、蠍の陰謀へと組み込まれてしまう。

後の『Nein』コンサートのアンコールでは、『愛という名の咎』の対(本来の世界)としてこの曲が歌われた。


・死せる乙女 その手には水月
「さよなら……さよなら……もう一人の私」
ミーシャが神へと捧げられる、との報せを聞き、その場へ駆け付けるエレフ。しかし……。


・奴隷達の英雄
「諦めるな 抗うのさ 無力な奴隷は嫌だろう」
絶望のあまり冥王の声と同調し、黒き剣を持ち世界への復讐を決意するエレフ。各地の奴隷を解放し、戦力を拡大していく。


・死せる英雄達の戦い
「アメテュストス将軍に続けー!」
「運命は残酷だ されど彼女を恐れるな」
自分の運命に抗い続けてきた「紫眼の狼(アメテュストス)」…エレフセウス。
自分の運命を受け入れるレオンティウス。
2人の「英雄」は互いの信念ゆえに死闘を繰り広げ、冥王の望む「器」…「母を殺めた子」が誕生する…。

ちなみにライブ『国王生誕祭休日スペシャル2010』で再現されたが、レオンティウス役を大富豪役の人にしたせいで「じまんティウス」が登場しギャグになってしまった。真面目に歌っている部分は良かったのだが…


・神話の終焉
ある男が冥府の扉を開く。戦争はまだ終わらない。


尚、これらはあくまでもファンの中での定説であり、絶対に正しい訳では無いので、先入観に囚われず自分だけの考察をしてみて欲しい。




●余談
本作のコンサート版DVDでは&bold(){本編部分にチャプター選択機能が存在せず}(選択できるのは音声の仕組みのみ)、この仕様は後続の『Märchen』・『Nein』にも受け継がれた。

9th Story CD『[[Nein>Nein(Sound Horizon)]]』では「もしミーシャが運命に抗いエレフと再会したら」という「改竄」がされた世界の歌『愛という名の咎』が登場。
…まあ平たくいれば「&bold(){2人だけの幸せを守り続ける事は、他の全てを見殺しにするのと同義}」・「&bold(){これが神や運命に背く罪だとしても2人の愛を貫く}」
というメリーバッドエンドよりの話であるが、それでも楽しそうにいちゃついている兄妹に幸せを感じた人は多いのではないだろうか。

また、一部ファンからは『Linked horizon』名義で制作された『紅蓮の弓矢』と本作(及び『Marchen』)の関連性を指摘する声もある。
・『紅蓮の弓矢』ドイツ語部分に「黒き剣を少年は取る」という意味のフレーズがある(さらに遡ると「神々の愛した楽園」から)。
・『紅蓮の弓矢』最後の詩がなぜか「紫(し)」を運ぶ「冥府の弓矢」。
・弓が撓り弾けた焔夜空を凍らせて撃ち!と叫んだオリオンの声の人が[[井上麻里奈]](後の[[アルミン・アルレルト]]役兼『紅蓮の弓矢』紅白・アルバムバージョンの語り担当)で、&br()『愛という名の咎』に登場するオリオンの未来らしき青年の声が[[梶裕貴]](&bold(){エレン}・イェーガー&footnote(これは偶然だが、コンサート版『死せる英雄達の戦い』でエレフセウスは後の調査兵団にも少し似た二刀流を披露している。))で「&bold(){駆逐してやる!}」と叫ぶ。






追記なんて幻想、修正以外の約束など果たせはしない!

#center(){&font(#800080){『何時まで繰り返すのだ、wiki篭りよ!』}}

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#center(){|
縦
糸
は
紡
が
れ
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ボーナストラック

・神の光
CDのブックレットの何処かにあるURLにアクセスし、パスワードを入れると聴けた……のだが、
残念ながらポニーキャニオンへの移籍に伴い、ダウンロードサイトは閉鎖されてしまった。
現在はChronologyというSoundHorizonのベスト盤にRomanのボーナストラック共々収録されており(但し完全収録ではない)、
ライブ盤DVDでもラストを飾っているので、どうしても聴きたい人は購入してみては?


追記・修正をお願いします。 

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- オープニングが3つあるような印象を受けたり、キンクリ極まるオリオンとスコルピウスの最期とか、ツッコミどころの多いアルバムであった。完全版出ないかな。  -- 名無しさん  (2018-09-20 16:53:15)
- ↑公式パラレルだが『愛という名の咎』ではスコルピウス覇王ルートとオリオンの最期が描かれている。  --  名無しさん  (2018-09-21 16:26:09)
- 個人的にはスタッフクレジットで、公演時リーダーがえらい事になっていたのに「TM NETWORK」と付記されていた宇都宮氏に衝撃を受けた  -- 名無しさん  (2018-09-21 17:39:02)
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