13日戦争

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13日戦争 - (2024/01/19 (金) 23:52:25) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/05/24(木) 13:38:13
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13日戦争とは、大河SF小説『[[銀河英雄伝説]]』作中で起こった、架空の戦争である。

作中ではかなり過去の出来事で、当時地球を二分する勢力が起こしたもの。

本項目では戦後の歴史についても若干記述する。

西暦2039年
当時の地球は(どのような経緯であったかは不明であるものの)以下のようにおおよそ3つの勢力に属していた。

- 北方連合国家
ノーザン・コンドミニアムとも。略称NC。北米大陸に存在した二大超大国の片割れ。位置的に考えると、作中では語られていないもののおそらくアメリカやカナダ等が母体になって発生した国家と考えられる。
軍事力は詳細は不明だが北方国家連合航空宇宙軍(略称NCASF)なる軍を保有しており、弱小諸国を航空兵器で威圧していたという。

- 三大陸合州国
ユナイテッド・ステーツ・オブ・ユーラブリカとも。略称USE。名称からしておそらく版図はユーラシア大陸やアフリカ大陸を含んでいたと思われる。NC同様作中では言及されていないが、位置的には旧ソ連他旧東側諸国が母体と思われる。

- その他弱小諸国
NC、USEどちらでもない諸国家。実際のところ巻き込まれただけ。


経緯は不明ながら、NCとUSEの間でついに全面核戦争が勃発した。

―――13日戦争 開戦

[[熱核兵器の使用によってこの戦争で世界の主な大都市は壊滅した。>北斗の拳]]

―――13日戦争 終戦


この戦争により、上記の二大勢力、いや二大戦犯国は共倒れ。
さらには直接関係のない小国まで「資源が敵国に利用されるのを防ぐため」という理由で巻き添えを喰らい、結果的に二大勢力以外の国家も壊滅的な被害を受ける。


13日戦争後

以後90年に渡る抗争と戦乱の時代が続く事になり、90年戦争終結時の世界人口が10億人にまで減少した。
なお、この抗争と戦乱の時代には北米大陸を割拠した教団国家群(オーダー・ネイション)と呼ばれる排他的な宗教国家も存在したが、戦争終結に寄与することはなくむしろその教義が火種を対立意識を煽ってしまい、戦乱の原因になった。
更にこの様な破滅的な状況にも関わらず、神も救世主も現れることはなく、以降の世界で既存の宗教の権威が失墜する原因ともなったという。
 

西暦2129年
この時期なると地球の各勢力では厭戦が極限にまで高まり、更なる戦争を防ぐには強固な統一政体が必須であると思われるようになる。そのためには人類有史以来の最悪の創造物である「主権国家」からの開放が必要という意識が地球で蔓延。
そうした目論見のもとに、各勢力は結集し、地球統一政府が誕生。90年戦争と呼ばれた戦乱の時代は一応の終結を迎えた。
しかし、当時の終戦は食料生産能力が痛撃を被り、どの勢力も既に余力がなかった事も挙げられる。一部の識者は「統一で戦争は無くなっても、内乱が始めるだけ」との指摘もあったが、この絶望した人々の希望になりえない警告はそのまま無視された。

統一政府の首都はオーストラリア大陸の東北部、太平洋に面したブリスベーン市が選ばれる。
この地が選ばれた理由は地球統一政府誕生時に地上最大規模の経済圏を成していた事、豊富な地下資源に恵まれていた事、二大戦犯国の跡地から地理的に離れていたためであった。
統一政府樹立後、世界の再建は急速に進められる。人々は熱狂的に大小の事業に取り組み、都市を建設し、荒野を緑化した。
 
西暦2166年
宇宙というフロンティアに歩みを進め、銀河英雄伝説作中で人類が始めて本格的に宇宙へ進出する。
13日戦争以前は人類の足跡は火星までが限界であり、北方連合国家が天空の高みから威圧する目的で創設した宇宙軍がいるだけだったが、2166年には開拓圏を一気に木星の衛星イオまでに拡大。
西暦2255年には人類初の恒星間探査まで行ったが、これは二十年経っても帰還しなかったため、失敗した。

西暦2360年
アントネル・ヤノーシュ博士を長とする宇宙省技術陣が、ついに超光速航行を実現させた。初期のワープ航法は人類――特に女性の体の出産能力に悪影響を及ぼすという欠点もあったが、西暦2391年に克服され完全に実用化される。
 
西暦2402年
カノープス星系に居住可能な惑星が発見され、恒星間移住時代を迎える。だが、これによって地球の単一の権力体制に亀裂が生じる。地球からあまりにも遠い入植地にどの程度の自治権を与えるかで、地球統一政府にて議論が白熱した。

このことが13日戦争以上の大規模な人類による戦争を引き起こす原因となる。
 


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- 地球教って地球統一政府残党って話だが 果たして  -- 名無しさん  (2013-12-08 12:34:57)
- こういうものを容赦無く且つ現実性をもって描ける田中芳樹はやはり素晴らしい  -- 名無しさん  (2014-02-18 17:31:02)
- おまけの部分のほうが分量が多いのですが…。ちなみに、13が不吉な数なのはこの戦争が由来だそうです。  -- 名無しさん  (2015-03-06 22:24:22)
- ↑キリスト教由来ってことがこの一件で宗教が失墜したからそういうことにされたんだろうな  -- 名無しさん  (2015-09-02 05:33:48)
- 僕らの火の七日間戦争だよね  -- 名無しさん  (2016-02-22 08:30:53)
- 熱核戦争をやらかして(しかも、第三国まで核をプレゼントして)、まだ10億人も生き残ったっていうのが…… 普通は、それだけの核戦争起こしたら、万か、最悪千単位まで減りそうなもんだけれども……  -- 名無しさん  (2016-02-22 11:39:12)
- 大規模シェルターとかにこもったり核による被害を軽減する技術があったのかもしれない  -- 名無しさん  (2016-09-04 22:49:13)
- 人口10億はあくまで90年戦争終結時の数字だから。実際はもっと減って、90年間で人口が年々微増した結果の10億だったら13年戦争終結時はもっと悲惨な数字になりそう  -- 名無しさん  (2016-09-23 12:41:48)
- ギリギリで北斗の拳の世界にならずにすんだ世界ってわけね。まあ宇宙でドンパチやるのも地上でヒャッハーが暴れるのもたいして変わらんか  -- 名無しさん  (2017-06-26 12:26:24)
- アニメのほうだと核戦争直後に10億になったみたいな言い方だから紛らわしいね  -- 名無しさん  (2019-10-15 00:12:28)
- 100年以上戦争やってるような本編の時代になっても有人惑星への核攻撃が禁忌とされてた辺り、如何に悲惨な時代だったか窺える。  -- 名無しさん  (2024-01-19 23:52:25)
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