HMT型イーダ

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HMT型イーダ - (2015/12/06 (日) 22:10:09) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2015/12/06 (日) 22:09:24
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます

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#center(){&font(paleturquoise){あなた、光栄でしてよ}}
#center(){&font(paleturquoise){このわたくしと戦えるのですもの}}



&bold(){&font(paleturquoise){HMT型イーダ}}は、コナミが展開していたアクションフィギュアシリーズ『[[武装神姫]]』の一体。MMS規格のフィギュアである。 
担当デザイナーは[[CHOCO]]。 
ユーザーからの通称は「良子(いーこ)」「Y子」「飯田さん」など。

HMTは「ハイ・マニューバ・トライク」。即ち「&bold(){高機動3輪モーターサイクル}」を意味する。
MMS素体を取り囲むように装着される武装が、レーシング仕様の3輪バイクに変形するのである。
メカデザインに定評のあるCHOCO氏の肝いりの造形も相まって、姉妹機の[[HST型アーク]]共々「ロボット単体としての完成度」でいえば、かの伝説の第1弾を凌駕しているといっても過言ではない。
CHOCO氏も自身のホームページで細かい設定解説や、裏技的な遊び方、果ては&bold(){カスタムした神姫を美しく撮影するための心構え}や、&bold(){メーカー非推奨の違法改造テクニック}までを熱心に解説している。神姫ファンならば是非ともご覧いただきたい。

名前の由来は仏教の神「韋駄天」。YDA10。
オンラインゲーム『BATTLE RONDO』での世界観設定では、神姫メーカーのOhmestrada(オーメストラーダ)社が製造販売を手掛けている。形式番号はOSY010。

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*概要
&bold(){2007年11月29日発売}。価格が前弾よりもさらにアップし、4,725円(税込)に。パッケージもでかい
MMS素体の髪色は紫、瞳はバイオレット。顔パーツはアーク共々全神姫中最少ですっきりとした印象を受ける。
ヘアスタイルはツインロール。お団子上の髪飾りで髪を上げ、そこから2つのドリルを垂らしている。頭頂部にはアホ毛も。
ボディは黒とエメラルドブルーのライダースーツ風に塗装されている。腹部には「Y」を象ったマークが。露出は一切ない。
表情パーツは「無表情顔」と「上目使い顔」が付属。上目づかい顔は困っているようにも、怒っているようにも見える。光の当て方によってはガンをつけられているようだったり、[[ヤンデレ]]に迫られているようだったり、結構怖い。
また、第7弾の首パーツはトライクに騎乗させて前を向かせる都合上、上を向きやすく調整されている。伏射姿勢が無理なくとれるのである。

MMS素体につけるパーツはさほど多くない。クリアパーツを使用した大きなヘルメット「サークレットカウル」と、MMS素体の脛から下を差し替えるシューズ「OSY010 アンクルガード」程度である。

最大の目玉は「&bold(){ヴィシュヴァ・ルーパー}」。前2輪・後1輪のトライクで、後方上から見ると「Y」の字を描いている。エメラルドブルーの光沢塗装が非常に美しいマシンである。
ゴ&bold(){ムパーツが使用された車輪パーツはしっかり回転。そしてサスペンションまで仕込まれているこだわり様。}
MMS素体はこのトライクを「背負う」ように装着する。トライクモードでは前のめりになりつつ、前輪が装着されたブームをグリップを介して操作する。ヒューマノイドモードでは後輪が折りたたまれ、お尻の位置に上がる。前輪が付いたブームはそのまま「外部アーム」となり、さながら外骨格の様に稼働するのである。
背負いものと化したヴィシュヴァ・ルーパーはかなりの重量だが、仕込まれたロック機構により、勝手にばらけてしまう心配はない。
そしてヒューマノイドモードはしっかり自立可能。これはCHOCO氏も予想外だったようだ。MMS恐るべし。
トライクモードでは、フレームに組み込まれる「操縦者」となるMMS素体の他に、もう一体のMMS素体を上部に乗せることが出来る。リアウイングにグリップパーツが仕込まれている。

なお、「美少女メカに様々なカスタマイズを施す」武装神姫のコンセプトからはある意味逸脱しているが、実はヴィシュヴァ・ルーパーの構成パーツは背負いものだけで完結している。MMS素体は変形に必要ないのだ。
実際に商品にはダミーフレームが付属しており、MMS素体の代わりに仕込むことで、単一のトライク玩具として完成してしまう。
CHOCO氏曰く
>説明書の書き方ではアークイーダ共に素体に武装を組み付ける形でヒューマノイドモードとトライクモードの切替を行っていますが、
>最小でアークは2カ所、イーダは3カ所の差し替えで変形できます。
>
>ロボットの変形において「差し替え無し完全変形」が一番美しく至上とするところですが、
>武装神姫においてはそのコンセプトが組み替え遊びにあり、「メーカーが提示する組み替えの一例に過ぎないモードの完全変形」
>を目指すために強度や遊びやすさが犠牲になるのは本末転倒となるので現在の設計に落ち着きました。
とのこと。

武装はアークとは対照的に近接戦用の武装が揃っている。
美しい長剣「アンチムーバーソード “エアロヴァジュラ”」、アークのそれと機関部が同一の「OS-36 アサルトカービン」。OS-36はエクステンドバレルを装着することができ、2mmSR炸裂弾カートリッジを装填したマガジンも脱着可能。
ヴィシュヴァ・ルーパーの前輪ユニット(つまり外腕)はそれ自体が強力な打撃武器として機能する。前輪内横には折り畳み式の鋭利な爪が仕込まれている。
エアロヴァジュラとOS-36は、MMS素体の手に持たせない場合はヴィシュヴァ・ルーパーの背部ウイングに固定しておける。


ヴィシュヴァ・ルーパーと武装、MMS素体のドレスアップパーツには、タンポ印刷で様々なマーキングが行われている。
この内、&bold(){「サワルナ!」「モツナ!」「モッテイイヨ!」}は、実は本当に玩具の&bold(){強度警告(コーションサイン)}として機能している。実際、第7弾は結構デリケートな作りなので気をつけよう。
>「アツイ!」とプリントされている場所を間違って触ってしまった場合、「アツイッ!」と叫びつつ耳たぶを掴んでください。 
「アツイ!」はサスペンションやエンジン部分、OS-36のエクステンドバレルに書かれている。
>「ダメ!」とプリントされている場所はいったい何がダメなのか自分でよく考えてく、自分なりの答えが出たらそっと胸にしまってください。(誤字は原文ママ)
「ダメ!」は武装胸パーツ「OSY010 カバードインタークーラー」に書かれている。唯一MMS素体の素肌(胸元)が描かれたパーツだが、そこにはこぢんまりとした平原が見える。谷間なんかない。というか父親たるCHOCO氏自身が「&bold(){武装神姫最薄の胸}」と明言している。ひでぇ。
>イーダの武装胸パーツはPVCの肌部分とABSの装甲パーツで出来ています。 
>この装甲パーツは「隙間を覗き込む」という行為に背徳感を感じてときめいていただくために設計しました。
>届きそうで届かないもどかしさ。隠されている物への憧れ…

おまけパーツとして様々な効果がある神姫用添加剤「ヂェリー」を封入した水筒「ヂェリカン」が付属する。
人間用の栄養ドリンクに近い調整剤「オイル」、トレーニングや戦闘後の冷却に使用する(イーダにとっては好物で通常時から摂取する)「クーラント」、一時的な出力向上剤である(イーダはアークよりも許容摂取量が低い)「ニトロ」の3缶。


そのボリューム、雄大かつ優雅なデザイン、入魂のペイント、細部への凝り様……。
玩具としての実用性は全神姫中でも間違いなくトップクラスである。高貴な美しさに溢れたイーダ、そして勇ましくも可憐なアークに魅了されたオーナーは数知れない。
反面、こうした気合が入りすぎたデザインが災いしてか、商品の初期不良報告はこれまでにない規模で上がった(決してめちゃくちゃ多かった、というわけではない)。
更に個体差として「トライクモード時に使用するメカ腕のオス軸(タイヤから一番遠いオス軸)が若干太めで、そこにメカ腕の接続アームを取り付けると割れる」という現象がある。トライクモード時の強度確保のためにこうなったのであろう。
実際に遊び始めるとあんまり気にならなくなるが、ドレスアップパーツも少ないため、単体での組み換え遊びの自由度が一見低く見えるのも少しさびしいか。だが、構造に慣れてくるとフレームを大胆にいじくりまわして遊ぶこともできるようになるらしい。


**カラーバリエーション:YDA STRADALE
2008年10月に電撃HOBBYマガジン上で誌上通販されたリペイントモデル。「&bold(){STRADALE(ストラダーレ)}」は「&bold(){公道仕様}」を意味する。
その名の通り一般車両をイメージした、白と黒のオーガニックパターン塗装、そして赤色のクリアパーツが生み出すコントラストが美しい神姫。
ぶっちゃけ警察車両にしか見えない。

新規追加パーツは新デザインの頭部とチンガードが追加されたヘルメット、新表情パーツ。
この新表情パーツは一応「優しい笑み」らしいのだが、どう見ても「冷笑」にしか見えない。
OS-36のマガジンも、それぞれコショウ弾・モチ弾・マタタビ弾という非破壊弾に換装されている。
ヂェリカンの中身も「チョコレート」「バニラクリーム」「バナナ・ハバネロ・スパークリング」に変更。バナナハバネロは漫画『武装神姫2036』ネタである。


ある意味本家以上に美しいカラーリングのおかげで絶大な人気を獲得したモデル。
暴騰しているリペイント版の中でも特に高額なモデルと化しており、開封済みの中古品でも(美品なら)取引価格は9000円を下らない。未開封品ともなれば&bold(){20000円以上}はザラ。


*ネットゲームにて
『ジオラマスタジオ』や『BATTLE RONDO』の3Dモデルは、フィギュアよりもやや幼い顔つき。
『BATTLE RONDO』の担当声優は[[田村ゆかり]]。アーク役の[[堀江由衣]]、[[蝶型シュメッターリング]]の[[野川さくら]]といい、第7弾はどれも声優が豪華である。


#center(){&font(paleturquoise){いわゆる、「おままごと」レヴェルの練習ですのね}}
#center(){&font(paleturquoise){物足りませんわ}}


性格設定は「お嬢様」。非常にタカビーで自信過剰な娘さんである。微妙に言葉遣いがラフなところが[[翠星石]]っぽい。
オーナーであるプレイヤーの呼び名は「ご主人様」「お兄様」「バロン」「じい」「お姉様」。


#center(){&font(paleturquoise){ご主人様、今日はとても天気がいいですわ}}
#center(){&font(paleturquoise){お布団を干しましょうか? 洗濯物も溜まっていますし……}}
#center(){&font(paleturquoise){ついでにお掃除もすると良さそうですわね}}

#center(){&font(paleturquoise){ご主人様、今日はお料理に挑戦してみようかしら?}}
#center(){&font(paleturquoise){チャーハンなんてどうかしら?}}
#center(){&font(paleturquoise){シンプルにして奥が深い料理だと紹介されておりますわ!}}


好感度上昇と共に進展する会話イベントでは、何かとオーナーの役に立とうとする……ことは全くない。


#center(){(オーナー:いったいどうしたんだ? 気持ち悪い)}
#center(){&font(paleturquoise){この小汚い部屋の方がよっぽど気持ち悪いですわ!}}
#center(){&font(paleturquoise){ちなみに、布団干しも洗濯も掃除も、あなたがやるんですのよ?}}
#center(){&font(paleturquoise){さあ、早く早く!日が高いうちにとっととやりやがれですわ!}}

#center(){(オーナー:ありがとう、よろしく頼むよ)}
#center(){&font(paleturquoise){なにを勘違いしているの?}}
#center(){&font(paleturquoise){あなたが料理を作らなくて、いったい誰が作るというのです?}}
#center(){&font(paleturquoise){さあ、早く早く! 米が腐らないうちにとっととやりやがれですわ!}}


さんざっぱらオーナーをこき使うイーダ嬢。だが、時にはオーナーをショッピングに連れて行く。
曰く「自分のパートナーとしてみっともない恰好はさせられない」のだそうだ。
彼女の真意は最後の会話で明かされる。オーナーもだいぶ一人前になってきた、という彼女にお礼を述べると……。

#center(){&font(paleturquoise){礼を言われる筋合いはございませんわ}}
#center(){&font(paleturquoise){あなたはこれから先、ずっとわたくしの身の回りの世話をしてくださるのですもの}}
#center(){&font(paleturquoise){もう逃がしはしませんわよ? オホホホホ!}}


敵役として登場する違法改造神姫・イリーガルバージョンの固有名は「イルミーナ」。
よっぽど無茶な改造をされたのか、必ず語尾に「ですわ」を自動再生するローテンションな神姫。叫ぼうが呟こうが必ず「……ですわ」で占める。
ごくごくわずかに「ですわ」がつかない台詞もあるが、いずれもかなり暗い。

#center(){&font(purple){……私の……オーナーは……}}
#center(){&font(purple){……みぃんな不幸になってしまうの……フフフ……}}

髪が伸びるとか言ってるけど、呪いの日本人形か何かか!?



*バトマスにて
『武装神姫BATTLE MASTERS』では追加選択キャラとして登場。
(初稿執筆者はお迎えできていないのでバロンの皆様方の追記をお願いいたします)





#center(){&font(paleturquoise){あら、どちらへお出かけですの?}}
#center(){(オーナー:追記・編集に行ってきます)}
#center(){&font(paleturquoise){……なら、わたくしもご一緒しますわ}}
#center(){&font(paleturquoise){着替えるまで、待っていてくださる?}}


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