DRN.000 ブルース

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DRN.000 ブルース - (2016/01/19 (火) 21:30:50) のソース

&font(#6495ED){登録日}: 2016/01/19 (火) 18:28:40
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます

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カプコンの[[ゲーム]]、[[ロックマン>ロックマン(ゲーム)]]シリーズに登場するロボット。
トーマス・ライト博士に造られた人型[[ロボット]]シリーズ・[[ライトナンバーズ]]のプロトタイプ。
シリーズ3作目で初登場し、以降シリーズ全作品に登場する。
基本的にはNPCだが、9、10、一部の番外編ではプレイヤーキャラとして使用可能。

(CV:山野井仁、置鮎龍太郎、佐々木大輔、高乃麗)


ライト博士初の“心”を持った人型ロボット。
動力炉に欠陥があり、その改修手術を行おうとした際「人格を変えられてしまう」と思い込んで行方をくらます。
そして機能停止直前に[[Dr.ワイリー>アルバート・W・ワイリー]]に発見・改造され、動力炉を太陽エネルギーから原子力エネルギーへと改造された。
この改造によって動けるようにこそなったものの、戦闘レベルのパワーは短時間しか発揮できなくなった。
特徴的なサングラスも正体を隠すためにワイリーが追加したもので、この改造時からずっと装備している。また試作機故に防御力が低く、それを補うために盾を装備している。

一方ワイリーも、この改造の際にブルースを解析した結果、ライト博士が開発した『高度な人工知能を搭載した高性能人型ロボット』のノウハウを得た。
おかげで自前の強力な戦闘用ロボット、すなわち[[ロックマン2>ロックマン2 Dr.ワイリーの謎]]以降の[[ワイリーナンバーズ]]を製作できるようになった。
ロックマンシリーズの長い歴史は&color(red){ブルースの勘違い家出から始まった}と言っても過言ではないのである。


ブルースの型式番号DRN.000から分かるように、[[DRN.001 ロックマン]]もといロックの兄に当たるのだが、ロック自身はその事実を知らない。
本人にも改造したワイリーにも教える義理がないし、唯一教えてくれそうなライト博士もブルースについては多くを語らないようである。
もっとも、ブルースが現れた時は大抵ワイリーの悪事を阻止する側なので、ロックや他のライトナンバーズにとっては“掴み所のない謎のロボットだがほぼ味方”という認識で固定されている様子。
孤独を愛し、口笛を吹きながら時折ふらっとやってきて、時にロックマンとも共闘する。



**装備
・ブルースバスター
ロックバスターの先行機。手首の代わりに突出した銃口からエネルギー弾を発射する。
側面のエネルギーゲージやチャージ機構もロックバスターとほぼ同じ。更にロックマンよりも強力なチャージショットである「&font(b,red){ブルースストライク}」を撃てる。
ただしプロトタイプ故か、ロックマンと違って完全変形ができず、片腕は常にバスター状態で、両手とも素手状態に変形させる事はできない。
…という設定はあるのだが、ゲーム内のドット絵やムービー、公式イラストでもしばしば無視されて両腕とも普通の腕になっている。 その場のノリとか見栄え重視でいいのか。


・ブルースシールド
ただでさえ低い防御力を補うために装備している楕円状の盾。
どのように保持しているかの設定が不明瞭だが(&link_anchor(*1){*1})、使わない時は背中に背負っている。


・特殊武器
ロックマン同様に『武器可変システム』を搭載しており、相手の武器チップを組み込み、特殊武器として使う能力が備わっている。


・その他のアクセサリー
ロックマン3のTVCMおよび説明書にヘルメットを外した姿が登場しており、ロック同様髪も生えている。
髪型はロックと同じ時もあれば、尖ったリーゼントでビシッと決めてる時もある。
正体を隠すためのサングラスはメットオフ時でも掛けていて、素顔は未だに明かされていない。
また、もう一つのトレードマークとして黄色いロングスカーフを纏うお洒落さんだが、後に金髪を靡かせる[[ゼロ>ゼロ(ロックマンXシリーズ)]] 開発のヒントになったかは不明。



**各作品での活躍

***[[ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?]]
この時点ではまだ正体不明の敵ロボット。特定のステージで口笛と共に現れる。
事実上中ボスだが倒す事はできず、ある程度ダメージを与えると道を開いて立ち去る。
ジェミニマンステージでは障害物を破壊して立ち去るだけで戦わない(裏技でスルー可)。

命を救われた恩義からか、ワイリーとは協力関係にあった。
ブレイクマンについては後述。

PS版ではセレクトボタンを押すとナビゲーターとして助けてくれる。


***[[ロックマン4 新たなる野望!!]]
カリンカを救出して去っていく一瞬だけしか登場しない。台詞もなし。
この際ワイリーが「&color(red){裏切ったなブルース!!}」と言っている事から、ここでワイリーと袂を別った様子。
少女を誘拐し、人質に取って父親に悪事を働かせるなどという卑劣な手口に反発を覚えたのだろう。


***[[ロックマン5  ブルースの罠!?]]
これまでとは豹変、謎のロボット軍団を率いて都市を攻撃。更にはライト博士を、あろうことかロックの目前で誘拐して行った。
一度はカリンカを助けたとは言え、彼の本質はやはり敵だったのか?
しかしその正体はダークマン4号だった。大規模破壊活動をブルースの仕業に仕立てあげるため、ワイリーが仕組んだ罠だったのだ。
偽者といえどダークマン4号自身の戦闘力は高く、一度はロックマンを一撃で瀕死に追い込むが、その直後ブルース本人に正体を暴かれ、続けて復帰したロックマンに倒される。

ダークマン4号が倒された後、ワイリーは「&color(red){うまくブルースの仕業に仕立てたつもりだったが…本物が出てくるとはな!}」と語っている。
&bold(){いや、倒されも捕まえもされてないのに、自分の名を騙って暴れてる奴がいればそりゃ普通に出てくるだろう。}


***[[ロックマン6 史上最大の戦い!!]]
とあるステージで隠し部屋に待機しており、エネルギーバランサーをくれる。それだけ。


***[[ロックマン7 宿命の対決!]]
ロックマンの行く先々でアドバイスをくれる。
更にある条件を満たすと、とあるステージの隠し部屋に出現。「力試し」という名目で戦闘に突入する。
一定ダメージを与えると戦闘終了し、彼のトレードマークである愛用の盾・ブルースシールドを投げ渡してくれる。
以降はロックマンの装備として自由に使用可能。装備中は直立時にシールドを構えて敵の弾を防げる。また装備中の武器はロックバスターになる。


***[[ロックマン8 メタルヒーローズ]]
CD音源となって口笛も音質アップした。今回ほぼ空気。
声は[[赤いライバル繋がり>ゼロ(ロックマンXシリーズ)]]と思われる。


***[[ロックマン9 野望の復活!!]]
DLCで追加されるブルースモードでプレイヤーキャラとして使用可能になる。ブルースモードではショップがないので買い物不可。
ロックマンでは使えないスライディングとチャージショットが使え、さらにジャンプ中はシールドを構えて敵弾を防げる。
代わりに本来の設定通り、防御力はロックマンより低い。しかもダメージを受けた時のノックバックがロックマンの倍ぐらい大きく、狭い足場などでは簡単に突き落とされてしまう。
特殊武器は同じだがラッシュはいないため、よりアイテムらしい見た目のブルースコイルとブルースジェットに置き換えられている。


***[[ロックマン10 宇宙からの脅威!!]]
前作と違い、今回は最初からプレイヤーキャラとして選択可能。性能はほぼ前作と同じ。
なおかつノックバックする距離はロックマンと同じになったので、若干やり易くなっている。
買い物も可能になった。ブルースでショップに行くとタンゴが店番をしている。


***[[ロックマン&フォルテ]]
オープニングステージでいきなり真っ二つにされてしまい、終盤まで出番なし。
キング戦のイベントで再登場し、オーバーヒート覚悟で全エネルギーを注ぎ込んだ強力なチャージショット「&font(b,red){ビッグバンストライク}」を放ってキングの盾を破壊する。
そこからキングにダメージを与えられるようになるのだが、当のブルースは全エネルギーを使い果たして機能停止。&font(l){戦闘中ずっと背景。}
しかし放ったらかしという事はなく、ちゃんと戦闘後にキングが脱出させてくれる。その後はフォルテEDにのみ登場。

ロックマンの台詞から察するに、ブル/ース状態になった後ライト研究所に転送され、ライト博士が修理してくれたようだが、その際先述の動力炉欠陥については特に触れられていない。
本人が身体をいじらせてくれる機会などまずないので、修理ないしロックマン同等の動力炉と交換する絶好の機会ではあるのだが…?
ただ、動力炉のスペック上“戦闘において短時間しかパワーを発揮できない”設定があるブルースが、このロクフォル後のストーリーであるロックマン9と10ではプレイヤーキャラとして“長時間戦闘”を行えている。
紙装甲設定と比べるとゲーム中に反映するほどのネタではないと言えばそれまでだが…。


***[[ロックマンワールド4]]・[[ロックマンワールド5]]
出てくるとロックマンに何かしらアイテムを投げて帰る。つまりはエディーと同じような役割。
中にはSボール(その場でS缶相当の効果、つまり全エネルギーが回復)など、&bold(){むしろエディーよりいいものをくれる場合もある。}
ワールドシリーズではエディーの出る場所でも、画面を切り替えてのアイテムシャッフルが地形的にできないステージがあるので、マジで上位互換している。


***[[ロックマンロックマン]]
初期状態では使えない隠しキャラ。チャレンジモードを全問クリアするか、無料DLCで開放される。
「まだ見ぬ兄弟達」「動力炉に欠陥がある」といった台詞があり、また他のナンバーズと違ってワイリーと面識があるなど、ライト博士の手を離れたさすらいのロボットという設定の他にはおおよそ変更はない様子。
他のキャラよりもスピードが速く、ジャンプ力も2倍あるが、代わりに防御力は低い。
一番おかしいのは攻撃面で、通常攻撃でいきなりブルースストライクを撃つ事ができる。ロックマンCでのフルチャージバスターに相当するが、チャージすら必要なく連発できてしまうとんでもない壊れ性能。
ザコならどんな敵も一撃、ボスも弱点武器より大ダメージを与えられると言えば異常さが分かるだろうか。画面内に一発ずつしか撃てないが、貫通するのであまり問題にならない。
また、立ち止まっている時にシールドを構えて敵の攻撃を防げるが、一度防ぐとシールドが弾かれて落ちてしまう。落ちたシールドを拾えば再び防御力を発揮する。



**ブレイクマン
ブルース初登場のロックマン3のみに登場するキャラクター。
8体のボスに続き、ドクロボットを全て倒すと現れるボス。その姿はジョーシリーズのようなマスクで口を覆ったブルースに酷似している。
ただモノアイにも見えるので、もしかしたら別人かも知れない。
ちなみに&color(green){スナイパージョー}はブルースのデータを基に量産したモノアイロボットである。 

登場時に口笛を吹く演出やその戦闘パターン、戦闘時にライフゲージが表示されない、倒す事ができず一定ダメージを与えるとどこかに去っていく…
といった点もブルースと同じである(違うのは特殊武器が効かない事だけ)が、公式に正体は明言されていない。
変装とも言えるが、もしそうだとするとその目的は何だったのだろうか。
実はブルースがブレイクマンに変身するドットパターンがROM内部データに存在するが、ゲーム内では未使用(ファンにより動画が投稿されている)。
ナンバー000のプロトタイプなので[[ブレイクアップ>魔進チェイサー/プロトドライブ]]してブレイクマン…ではない。
「BE@RBRICK」のブルースには「ブレイクマンフェイス」も付属しており選択可能。

『ロックマンオンライン』(中止)ではブレイクマン=ブルースとしている。



**有賀版(ロックマンメガミックス/ギガミックス)
戦闘形態以外にも漫画オリジナルの人間形態が登場。(&link_anchor(*2){*2})服装は常に黒のロングコートという出で立ちで、サングラスを除けば顔つきや髪型はロックとほぼ同じ。
時折やって来ては助言、と言うか意味深な言葉を投げかけていく。そして後になってみればそれが実に核心を突いた発言だったりする。
その一方で&color(red){「平和を守りたいならあいつ(ロックマン)自身が強くならなければならない」}と、ロックマンの戦いに助太刀するという事は基本的にせず、成長を見守るスタンスを通している。
とは言えロックマンが弱いと思っている訳ではなく、その優しさや甘さを否定するでもなく、戦う気のないロックマンに一方的に勝ったつもりのフォルテに対しても
「俺よりも、もちろんお前よりも強い」「本気を出したロックマンにお前ごときでは勝てない」と、ロックの実力や戦いに臨む姿勢そのものは評価している様子。

陰のテリトリーに生きる者同士とあってか、シャドーマンとは幾度となく戦ううちに奇妙な腐れ縁が続いている。
またタンゴにも良く懐かれている。これまた活動範囲が似ているからだろうか?

戦闘はなるべく避けるタイプのキャラクターではあるが、強くないどころかプロトタイプとは到底思えないような戦闘力を誇る。
目にも止まらぬ速さでスナイパージョー数体を破壊したり、(ある程度蓄積ダメージがあったとは言え)フォルテを一撃で戦闘不能に追い込み、ガンマの厚い装甲にも亀裂を入れるほど。
人間形態でさえキャタピラで爆走するダークマン1号に一瞬で追いついて行動不能にし、ライトナンバーズ6体をこれまた一瞬で攻撃できるだけの俊敏さを発揮する。

彼がこれほど高い戦闘力を持つに至ったのには理由がある。
元々ブルースの動力炉には欠陥があり、ワイリーに回収・改造されるまでは原作と同じ。
しかしワイリーが動力炉を修理する際、原作では原子炉を組み込んでいたが、ギガミックスでは小惑星αから回収された地球外文明の&font(b,#192f60){超エネルギー結晶}(&link_anchor(*3){*3})を試験的に組み込まれた設定になっている。
そのため本来ならばとっくに機能停止しているはずの所を、この超エネルギー結晶の力で生き延びており、更に本来のスペックを遙かに上回る力を発揮できている。
この超エネルギー結晶こそ[[スペースルーラーズ]]のエネルギー源としても組み込まれている代物であり、彼らの復活によってブルースの動力炉が発作のような共鳴を起こし、苦しめられる事になった。
最終回の『光る明日へ』では死期を悟り、マースと刺し違えるように機能停止(したと思しき描写がある)。人知れず宇宙空間で消息を絶つ。
その後、彼のヘルメットだけがスターマンに回収され、ワイリーから&font(l){着払いで}ライト博士の元へ届けられた。

この漫画での初出はメガミックスの『戦士の休日』(原作でのロックマン5~6間に当たる)だが、時系列的にはギガミックスの『アステロイド・ブルース』(原作のロックマン3に当たる)が初登場となる。
メガミックスの復刻版(2009)と新装版(2015)では、冒頭でのダイジェストシーンのブルースがマスクを装着したブレイクマンとして描き直され、名前の表記は「DRN.000 ブレイクマン」となっている。
『アステロイド・ブルース』ではこのダイジェスト部分の物語が詳細に描かれている。
この作戦中はサードナンバーズからもブレイクマンとしか呼ばれないが、ロックマンとの戦闘中にブレイクマンのマスクが破損し、ライト博士が目撃する事でブルースの顔と名前が明らかになる。
しかし"超エネルギー結晶を組み込んだ実験体"とはサードナンバーズであるシャドーマンも知らなかった(後にルーラーズとの決戦時にブルース本人から聞いた)ため、
当時所属のワイリーナンバーズにとってもブレイクマン=ブルースは"ワイリーが拾って改造したロボット"程度にしか認識してなかった様子。



**国外では
ロックマンが英語圏では[[MEGAMAN(メガマン)>MEGAMAN(海外アニメ)]]という名前で通っているのに合わせて、ブルースも海外ではPROTOMAN(プロトマン)と呼称されている。
海外アニメ版ではどう見ても欠陥持ちの紙装甲プロトタイプとは程遠い筋肉ムキムキマッチョマンに描写されているが、まぁこのアニメでは全員筋肉質なので今更な話。



追記・修正お願いします。

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&aname(*1,option=nolink){(*1)}ブルースシールドの裏面に取っ手はなく、小さな縦長のパーツが二つ並んで付いているだけである。 このパーツが磁石で吸着するのか、或いはこのパーツの間に腕を填めて構えるのか、デザインした稲船氏の答えも曖昧。「盾からこう、ビームがビャーって出てついとるんかもしれんなぁ……」(R20 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークスから抜粋)
&aname(*2,option=nolink){(*2)}一応公式イラストでも、戦闘形態ではなくロックのように人間形態で海パン一丁のブルースが描かれたイラストがある(「ロックマン大博覧会'96」に掲載、「R20」228pでも確認可能)
&aname(*3,option=nolink){(*3)}元ネタはロックマン3に用語だけ登場した『エネルギー元素』。8つの惑星に散らばるエネルギー元素を集めるのがロックマン3のライト&ワイリー共同開発の目的だった。見た目は[[ロックマンDASH>ロックマンDASH 鋼の冒険心]]シリーズのディフレクターのようでもある
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- ゼロと中の人がいっしょwww  -- 名無しさん  (2016-01-19 21:30:50)
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