SCP-1561

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SCP-1561 - (2019/09/17 (火) 18:57:53) のソース

&setpagename(陛下のSCP-MDLXI)
#settitle(陛下のSCP-MDLXI)
&font(#6495ED){登録日}:2016/11/10(木) 23:24:32
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます

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#center(){&font(#ff0000){&bold(){陛下の王冠はすばらしい栄光に満ち溢れております}。}}


陛下のSCP-MDLXIとは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」に登場する魔法の品の一つです。
王からは「&bold(){Glorious}」の格付けを賜っております。


*国王封印令
現在この王冠はサイトリダクテッド王国にて、高貴なる王の御頭にいただかれ、最低でも10名の騎士の警護を昼夜を問わず受けております。
[データ削除済]王の治世以前のものにつきましては、評議会政令MDLXI-Iをご参照ください。

*ご説明
この品が何かと申しますと、最も優秀な鍛冶屋がこの地で最も価値ある宝石を巧みに用いて作り上げた、素晴らしい金色の王冠です。

この品はそれについて話される、記される、語られる時、魔法を引き起こします。
例えば、この高貴なる王冠が取るに足らぬ小作人の男の下賎なる頭に授けられし時、その逸品を視界に収める距離にいる平民たちは下賎なる着用者を、「&bold(){その者らが今まで会った中で最も権威ある者である}」と見なすようになります。これら臣民たちは王が戴冠されると新たに生まれ変わり、以前の身の丈に応じた新たな役割を授かることとなります。

例えば、警備員は騎士に、科学者は王宮学者となり、その他の平民は小作人(農民)となります。
陛下の統治下にある小作人どもは、手元にある最も上等な素材、時には自らの不潔な衣類を用い、新たな王がお召しになるためのローブを作り上げることが、己の正しき義務であると感じるようになるでしょう。

新しく戴冠された王もまた、素晴らしき統治の力を授かり、騎士団の設立、そして彼の王国の樹立を実現可能なものとします。
下賎なる着用者は更に、その立場に相応しく、素晴らしい顎鬚と口髭を伸ばすことでしょう。これらの効果は高貴なる王冠が進んで取り除かれる時、または下賎なる対象が死ぬ時に消えることとなります。

高貴なる王冠の偉大さを直接目にしていない人間は、堅い意思を以ってこれに抵抗することが出来ます。そして、その者は異教徒の烙印を押され、その地より追放されるか陛下の意向の下に処刑されます。

陛下のSCP-MDLXIに関する記述や会話もまた、王の貴き地位に相応しいものへと変化します。
陛下のSCP-MDLXIに関して単なる知識を所有しているのみであれば、その者はこの品を高貴なる王冠、あるいは陛下のSCP-MDLXIと称したい衝動を引き起こすでしょう。
しかし、高貴なる王冠に対する間接的な言及は、これらの影響を打ち消すこととなります。


*評議会政令MDLXI-I
[データ削除済]王のご即位以前のある時期、サイトリダクテッド王国にて高貴なる王冠を用いた軽率なる実験が執り行われました。
この実験においては、卑劣なるD賤民の頭上に高貴なる王冠が被せられ、その振る舞いを観察することを目的としておりました。しかし、高貴なる王冠の魔力により、このD賤民は3か月の間、王としてサイトリダクテッド王国を統治しました。
その後、卑劣なるD賤民は偉大なる啓示により断頭刑に処されました。また、この結果を受けたO5大会議により、新たな不幸が起きないよう、陛下の王冠を用いた実験は禁じられ、高貴なる王冠に関するすべての情報は秘匿されました。
この情報の公開は、階位4の貴族またはそれよりも位の高い方のみに限定されておりました。


*王からの政令MDLXI-I
[編集済み]年の初めて雪が降った日、新たなる王がご戴冠なされました。



#center(){&bold(){陛下万歳!}}



#center(){&bold(){サイトリダクテッド王国の統治者!}}



#center(){&bold(){国王の末永き治世があらんことを!}}



#center(){&bold(){陛下は恥ずかしき不道徳の評議会と戦われました!}}



#center(){&bold(){&size(20){国王万歳!}}}



#center(){&bold(){&size(25){国王万歳!}}}




#center(){&bold(){&size(30){国王万歳!}}}






#center(){&bold(){&size(35){国王万歳!}}}







#center(){&bold(){&size(40){国王万歳!!}}}









#center(){&bold(){&size(50){国王万歳!!!}}}





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#include(テンプレ3)

















#center(){&bold(){これは正式なSCP報告書ではありませんが、我々にとっては現時点で最善の報告書です。陛下のSCP-1561に関する全研究データは事案1561-2で削除され、この報告書は文書1561-2を元に作成されました。事案1561-2が解決されるまで、この報告書で運用しなければなりません。 -██博士}}



















&size(24){&bold(){&font(#0066cc){SCP-1561}}}

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&font(#0066cc){SCP SCP Foundation SCP財団 王冠 ミーム汚染 認識災害 要注意団体が来い 深刻な収容違反 陛下のSCP-1561}
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SCP-1561は、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつである。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は不明。

外見は豪奢な王冠なのだが、実はコイツ、数あるSCPの中において、器物として存在するモノの中では極め付けに厄介なオブジェクトである。

というのはこのオブジェクト、SCPにはままある通常認識への干渉、いわゆる「[[ミーム>ミーム(SCP Foundation)]]汚染」を引き起こすのである。
もちろん、それだけならば他のSCPにも発生しうることである。
だからこそ、財団には[[記憶処理>記憶処理(SCP Foundation)]]やミームの修復などの措置を施すためにあらゆる安全措置が取られているのだから。


しかし、SCP-1561についてはそう簡単には行かない。
なぜならこのオブジェクト、仮に「効果」としておくが、この効果の範囲が広く、さらに汚染力と感染力が凄まじいのである。ゆえに、セキュリティクリアランスは4に設定されて&bold(){いた}。

どれくらい凄いことになっているかというと、&bold(){直接見ただけでミーム汚染される。しかも一発で}。つまり、&bold(){最強レベルの認識災害の発生装置}でもあるのだ。
汚染された人間はどうなるのかというと、SCP-1561に関する記述や言及を中世の貴人、それも最高位の人物に対する尊敬語と謙譲語によって行うようになる。

鏡に映す、写真で見る、映像で見るなど、とにかく直接目視しなかった場合は助かるのかというと、&bold(){そんなことは全くない。}
その場合でも、強い抵抗の意志を固めていなければミーム汚染から逃げることはできないのである。間接的に言及することでこれらの影響を多少緩和できるが、一時しのぎである。

さらに単に知っているだけで実際には曝露していなくとも、その場合コイツを示す呼称が「&bold(){陛下のSCP-1561}」になってしまう上、「高貴なる王冠」「真の王」と自然に口にするようになる。

上記の報告を見てもらえればわかるだろうが、実はこれ、&bold(){SCP-1561に直接曝露していない財団職員が、「文書1561-2」を元に書き上げたものである。}
それであの有様なのだから、コイツの力の凄まじさがよくわかるだろう。

ちなみに上の報告書の部分では省いたが、実験記録が一つある。
恐らくは確保のすぐ後、実験のために[[Dクラス>Dクラス(SCP Foundation)]]職員に被せてみたようだ。その結果、このDクラスは「王」となり、なんと3ヶ月にわたってそのサイトを統治。業務に支障が出たのと、記録によって十分に特性が判明した、ということで、O5評議会からの命令でこのDクラスは終了され、SCP-1561は収容室へ納められた。
誰も被らずただそこに置いてあるだけであれば、ミーム汚染は発生しない……と思われていた矢先にこれである。

ここで少し横道に逸れ、上記の報告書を通常の財団テンプレートで再現してみる。
#openclose(show=こんな感じだろうか?){
&bold(){アイテム番号}:SCP-1561
&bold(){オブジェクトクラス}:Keter
&bold(){特別収容プロトコル}:SCP-1561は現在、サイト-[編集済]の職員[データ削除済]が着用し、最低でも10名の警備員の警護を受けています。追って通達があるまで、サイト-[編集済]への接近、およびサイト内の目視、サイト内の職員とのあらゆる交流は禁じられます。
&bold(){説明}:SCP-1561は、宝石による豪奢な装飾が施された金色の王冠です。由来に関する全情報とそれについての記録は、事案1561-2で削除されました。
人間(以下被験者)がSCP-1561を頭に被ると、被験者が視界に入る距離内の対象は、被験者を「自分が今まで出会った中でもっとも権威ある人物である」と認識し、そのような人物に対する態度で接するようになります。確認されている限りでは、対象は被験者を「国王」と認識し、自らの社会的立場を王政における同様のものであると認識します(科学者は法学者、警備員は騎士など)。一般の市民の場合は自らを農民と認識し、所有している布や自らの衣服などを用い、被験者が着用するためのローブを作らねばならないという衝動を引き起こします。
SCP-1561を着用している被験者もこの影響を受け、自らを国王と認識します。その状態の被験者は周囲の対象に対する強い影響力を持ち、自らの所属する一定の範囲を「王国」として統治することを試みます。また、被験者の性別・年齢によらず、顎鬚と口髭が伸び始めます。
これらの影響は被験者が死亡するか、SCP-1561が被験者から離れた場合消失します。
SCP-1561を直接視認していない対象は、その影響に対する否定的な意識を強く保つことで影響を逃れることができます。
また、SCP-1561に関する言及、記述なども、主に国王など最高位の人物に対する敬称や尊称を用いたものに置き換わります。SCP-1561を確認したことがなく、ただ知っているのみの場合でも、オブジェクトに対する呼称が「陛下のSCP-1561」に変化します。
&bold(){実験記録1561-1}:20▮▮/▮▮/▮▮、Dクラスを用いたSCP-1561の実験が行われました。この時、被験者となったDクラス職員により、実験が行われた財団サイト-[編集済]が3か月にわたって完全掌握される事態が発生しました。被験者は終了され、O5評議会の決定により以後の実験は禁止されました。
&bold(){補遺}:SCP-1561に関する全研究データは、事案1561-1において削除されました。この報告書は文書1561-2をもとに製作されています。
}

これについて、事案1561-1という事件がある。
率直に言うと、これはこのオブジェクトの収容違反事件である。
2000年代のある日、陛下のSCP-1561が収容室から持ち出されていることが発覚。この日の15:00から19:00の間のエリアの監視映像が削除されていることが判明するに至り、エリア担当シフトの警備員に聴取を行った。
ところが、警備員たちは凶暴になって職員たちに暴行を働き、制圧の過程で1人を残して全員死亡。その一人も、面談の後に自殺してしまった。

こんなトンデモな王冠を放っておいたら大変だ、ということで当該サイトは即刻閉鎖されたが、その後事態収束に伴い解除、平常業務に復帰した。

が、ここでO5のコメント。
>誰が許可したんだ?

ここで、収容違反発生時のインタビュー記録を見てみよう。

>█████二等兵:████? ████、俺だよ。止めてくれ、自分を傷つけてるだけだ。
>████軍曹:█████?
>█████二等兵:そうだよ、なあ、目を覚ましてくれ。
>████軍曹:お前と話ができて安心したよ。あいつらに殺されたのかと思った。
>█████二等兵:誰が俺を殺すって? 何を言っているんだ。
>████軍曹:異教徒たちだ、そこら中にいやがる。王は正しかった。王は常に正しい。
>█████二等兵:異教徒? 王? 目を覚ませ! &bold(){陛下のSCP-1561}がどこにあるか知ってるか?
>████軍曹:何処にって、お前。真の王の御頭に、俺はその断固とした栄光を直接拝見したぞ。すぐに、哀れなサイト全体が、同じようにあの栄光を目にしただろう。お前も陛下の栄光を目にして同じことを思っているんだろう。
>█████二等兵:どういうことだ? &bold(){高貴なる王冠}は何処だ? 誰が真の王なんだ?
>████軍曹:お前もすぐに栄光なる国王、[データ削除済]王を知るさ。
>█████二等兵:[ため息]なあ、そんな戯言信じちゃダメだ。&bold(){陛下のSCP-MDLXI}に支配されているぞ。もう、俺たちに&bold(){高貴なる王冠}の場所を……
>████軍曹:まずい!
>█████二等兵:え?
>████軍曹:ここは異教徒評議会の手に落ちてなかったと思っていたのだが。[叫び、監視カメラを直接見つめる]Est tempus nunc!Et Peregrinus incipit!Vivat Rex!


……相当である。直接暴露していない二等兵からしてこの有様だ。
そして、このオブジェクトは王冠である。つまり頭に被るものである。
目視しただけで王に傅き平伏するようになるのであれば、被ってしまった人間はどうなるのか?


大方の予想通り、王として振舞うようになるのである。
さらに、その周辺一帯を王国と称し、範囲内の人間を支配下に置いた国民とし、「統治・支配」するのだ。
某ひみつ道具の「[[アリガターヤ>危険なひみつ道具]]」を知っているなら、アレが出てきたエピソードを思い浮かべてほしい。ちょうどアレを使った場合と同じような状況が発生するのだ。ただし、被っている人間もミーム汚染を受けるのが違いである。


さらにその後、こんなメッセージが届いた。
当該サイトに勤務している一人の博士が、サイト-19に勤務する別の博士にファックスを送ったのだ。

>サイト-[編集済]のぜん職員が&font(l){へい陛下}おうかんに感染したたすけてくれ
>わたしは中央制御室に閉じこもっている時間はない
>ここからサイトは隔離することはできた大型かくのうこは今のところ安全だ
>[判読不能]で[判読不能]を使ってO5に
>魅了された職い[判読不能]ボイラー室[判読不能][データ削除済]王[判読不能]数ヶ月
>鏡と映像で[判読不能]王冠を直接みてはいけない
>彼らは[判読不能]とわかっていて、私はモニターから外を見ることができる
>こ[判読不能]を送ったらコンソールを破壊する急いでくれ
>[編集済]博士 

この情報により、当該サイトで何が起きているのかが判明した。
と同時に、これ以前に発生した事案1561-1の後、当該サイトの閉鎖が何者かの許可によって勝手に解除され、通常業務に復帰した経緯も連鎖的に明らかとなった。

うっかりコイツに曝露してしまった当該サイトの職員の一人が「王」となり、その姿≒王冠を目にした他の職員が片っ端から曝露、結果としてサイト全体が「王国」と化してしまったのだ。恐らくはこの「王」の命令により、サイトの閉鎖が解除されたものと思われる。
しかもどうやら、影響の大小を無視すればサイト職員のほぼすべてが「家臣」と化した模様。

しかも、元々存在していた研究データはこの時点で全て削除されてしまっていた。
事態を把握した以上、財団がこんな危険物の収容違反を見過ごすワケもなく、「王国」と化したサイトにこの手のミーム汚染事案専門の機動部隊が向かったのだが、&bold(){ほぼ全滅}。しかも倒されたのではなく、ミーム汚染により支配下に収まってしまっている。ダメだこりゃ。

現状、このサイトをどうにかする方法はまるでなく、「見るな、話すな、近づくな」を徹底し、ミーム汚染の拡散を水際で防止するのがやっとの有様である。
こんな状況ではクリアランスがどうのとなど言っていられるはずもなく、現在クリアランスは有名無実と化している(上で挙げたが、初期の報告書には「Glorious」と書かれている有様である)。

そして、事案1561-2。
サイトが「王国」となってから5ヶ月後、「国王」からO5評議会に向けて、SCPのひとつである動物とともに、一羽のウサギに括り付けられた文書が送られてきた。

#openclose(show=これがその全文である。){
ごきげんよう評議会諸君。この手紙が無事に貴職達の下へと届き、貴職達が余の王国と国民達に悪意を抱かないことを願おう。貴職達が余に憤慨の念を抱いていることは理解しているが、それは些細な事だ。余のことを暴君だとは思わないでくれ。
そして同盟を結ぼう、より強大な敵と戦うために。我々には共通の敵がいる。

余が提案するのは我々派閥間の条約だ。余の王国であるサイトリダクテッド王国は元々の任務を続け、評議会からの命令に従う。代わりに貴職達は王国への侵攻または国民に対する攻撃のあらゆる試みを止めてほしい。詳細は後日出そう、しかしこれらの条件は我々の相互協力の基礎だ。

善意の証として、SCP-████と呼ばれるこの生き物を、余の最も高貴なる王冠の魔力について詳細に記した文書とともに送ろう。念のために言っておくが、我々が作成する報告書の全てがこの様に記されているわけではない。これはただ余の宝器の影響だ。翌年の冬、最初の満月までに我々の条約の草案を送ろう。

余を欺こうと試みるのではないぞ。余の下には魔法の品々が数多くあり、余のために快く命を差し出そうと言う者達が、王国の内にも外にも、数あまたいるのだから。

-最も誉れある国王、[データ削除済]王 サイトリダクテッド王国の統治者 
}

添付されていた王冠に関する説明「文書1531-2」により、オブジェクト自体の詳細がやっと判明した。
これはSCP-1561による直接の影響下にあるサイト職員=「王」の綴ったものであるが、文面を無視して内容を噛み砕くと、「基本的に財団の意向と方針に従うから、何とかして欲しい」というものである。
いくら下手に出て礼儀を取ろうとしても、あくまでも「最上位の人間が、自分と同等かそれより下の人間に対する礼儀」に変えられてしまうのだ。
#openclose(show=というわけで、本来はこんな文面にしたかったと思われる。){
O5評議会の皆様へ。この手紙が無事に皆様の下へと届き、あなた方がこのサイトとサイト職員に害意を持たないことを願います。あなた方がSCP-1561に支配されている私を危険視しているのはわかりますが、それどころではありません。
現在、このサイト[編集済]はSCPオブジェクトの収容違反により危機に陥っています。これは財団にとっても好ましからざる事態です。

現状に対応するため、暫定措置を上申します。我々サイト[編集済]は元々の任務を続け、評議会からの命令に従います。あなた方はこのサイトおよび、ミーム汚染を受けたサイト職員への攻撃を中止してください。
詳細は後日別の文書としてお送りしますが、最低限これだけでも受け入れていただきたいのです。

証明としてSCP-████を、SCP-1561についての報告書とともにお送りします。この文書はSCP-1561の影響により高圧的な文体となってしまいますが、その他の報告書は財団の基本的な形式に準拠したものとします。
対処措置および協力体制の締結については、来年の冬までに草案をお送りします。

くれぐれも、短絡的な手段をとらないでください。サイト[編集済]に収容されていたSCPオブジェクトは大半が収容違反となっている上、サイトの内外にSCP-1561に感染した職員が多数存在している現状、彼らを迂闊に刺激すれば最悪の事態となりかねないからです。

-サイト[編集済]職員 [データ削除済]
}

SCP-1561のミーム汚染下では我々の知る正常な思考は働かないが、その影響下における一定のルールに従う限りは職員としての自覚を維持できる、ということのようだ。

ただ、ここからすればどうやらサイト内の相当数のSCPの収容が破られている上、サイト外にもミーム災害に巻き込まれた職員が相当数いるようであり……。



&bold(){財団の明日はどっちだ。}






#center(){&font(30px,b){SCP-1561&br()&br()&ruby(暴君の託け){The Tyrant's Pretext}}}





追記・修正は国王陛下に対する最大限の敬意と尊崇を以て、かつ己の身分をわきまえつつお願いします。

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#right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-1561 - The Tyrant's Pretext
by Randomini
http://www.scp-wiki.net/scp-1561
http://ja.scp-wiki.net/scp-1561

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,21)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 「対処のしようが無い」という一点において、数あるオブジェクトの中でもトップクラスにめんどくさい品物だと思う。世界崩壊だのなんだのするよりひたすらめんどくせぇ…  -- 名無しさん  (2016-11-11 00:17:58)
- 多分Kクラスシナリオのなかでも嫌なタイプだよね  -- 名無しさん  (2016-11-11 08:30:34)
- SCP-444-JPとかち合わせようぜ!  -- 名無しさん  (2016-11-11 08:50:11)
- 王に即位した職員はたいへん有能ですな、現状を打破しようと頑張っておられる。  -- 名無しさん  (2016-11-11 09:57:12)
- 見る以外の方法で接触した場合どうなるんだろう?もしそれでなんともないのなら、盲目の人に収容させれば問題ないように読める。  -- 名無しさん  (2016-11-12 00:45:03)
- 実際に見てないであろう報告書の筆者ですらこのざまなんだし無理じゃない?  -- 名無しさん  (2016-11-12 02:29:22)
- 緋色の鳥みたいに「噂を聞くだけ」で汚染してくる可能性も捨てきれない。唯一の救いはこの御方のお力で人類が滅びること自体は無いということか。さすが陛下のSCP-1561であらせられる  -- 名無しさん  (2016-11-12 12:02:40)
- これ、クトゥルーのやつみたいに、本人(?)にも制御できてないよな  -- 名無しさん  (2016-11-12 12:25:30)
- ほぼ知るだけで影響受けるけど積極的にサイト外に影響を広めようとする意思がないのが救い。財団の人以外が王様になったら分からんけど  -- 名無しさん  (2016-11-12 13:28:51)
- 陛下のSCP-MDLXIはあくまで人間を支配したいのであって別に滅ぼしたいわけじゃないからね もちろん、その「支配」もまた、違う形の財団の敗北なんだけども  -- 名無しさん  (2016-11-12 14:09:05)
- 世界を支配したい人にとっては、最高のSCPだよなぁ、これ。戦わずとも、敵がそのまま配下になっていくんだから。  -- 名無しさん  (2016-11-12 18:32:34)
- ↑でも陛下のSCP-1561は被った自分も乗っ取られるけどね  -- 名無しさん  (2016-11-12 19:27:27)
- これ認識災害であってミーム汚染じゃない気がするんだけど  -- 名無しさん  (2016-11-18 16:57:19)
- こいつのこと知るだけで多少でも影響受けるからミーム汚染でいいんじゃないか?  -- 名無しさん  (2016-12-08 10:25:46)
- 陛下になんたる口利きを!慎め!  -- 名無しさん  (2016-12-11 07:35:59)
- 前見た時よりいい感じに書き直されてるね  -- 名無しさん  (2017-01-17 15:18:21)
- ↑4 「ミーム災害を引き起こします」って元記事に書いてあったから、ミーム汚染でいいはず……  -- 名無しさん  (2017-02-06 09:20:51)
- とりあえず上(上空)  -- 名無しさん  (2017-02-25 17:06:11)
- から核落そうぜ  -- 名無しさん  (2017-02-25 17:07:03)
- とりあえず上(上空)から核落そうぜ !  -- B[編集済]博士   (2017-02-25 17:08:49)
- ↑ブライト博士は財団の理念である「確保、収容、保護」に反することを言ってはなりません。たとえそれが財団にとって良い方向になるとわかっていてもです。  -- 名無しさん  (2017-02-25 17:34:31)
- 後半が444-JPみたいでおもろいわ  -- 名無しさん  (2017-03-24 21:54:03)
- ただ強力なミーム汚染で統制されたサイトがSCPを収容するという理念は持続させているわけだから…場合によっては他のオブジェクトに対してかなりの対抗手段にもなっている可能性も  -- 名無しさん  (2017-03-25 09:51:00)
- 核とかで破壊しても破片(?)をめぐって世界統一大戦争が起こる予感しかしない。  -- 名無しさん  (2017-08-06 22:57:46)
- 一つ思いついたんだが、誰かがこれをかぶり、その映像を全米に流したら、一発でアメリカを大統領の手からかすめとることができるんじゃない?  -- 名無しさん  (2017-08-07 07:20:39)
- ↑アメリカだけで済めばいいんだがな  -- 名無しさん  (2017-08-07 11:29:18)
- ↑それで世界が統一(征服?)されたら、世界が平和になってめでたしめでたしじゃん?w  -- 名無しさん  (2017-08-17 17:03:00)
- 財団世界で世界統一が世界平和とか、ないです。統治能力が上がるわけじゃないんだろ?下手すりゃKクラス直行よ  -- 名無しさん  (2017-08-17 17:17:29)
- 陛下、先程メイドが[[SCP-871]]収容室で「陛下の慈愛を恵まれぬ者にもたらすべく少しばかり拝借して配って参ります マナによる慈善修道会 〇〇/〇〇/〇〇(三日前の日付)」という手紙を発見したのですが  -- 名無しさん  (2017-08-17 23:47:02)
- 「王国の内にも外にも、数あまたいる」のは「余のために快く命を差し出そうと言う者達」で、「魔法の品々」は「余の下に」「数多くあり」なんだから収容違反はしてないんじゃないの。むしろ収容してるからこそ、攻撃すると収容違反が引き起こされるぞという脅しになるのだし。  -- 名無しさん  (2017-09-04 16:18:20)
- ↑サイト内部でオブジェクトを自由に扱える状態になってるのが問題。サイトもろとも財団の制御を離れ、本来の管理体制が破たんしてるんだから完全に収容違反。  -- 名無しさん  (2017-09-04 18:12:58)
- あくまで収容違反してるのはこの王冠のことであって他のSCPオブジェクト自体は収容体制が維持されてるんじゃないの?  -- 名無しさん  (2017-09-07 10:26:42)
- ↑多分意思のあるやつは臣下になってる、その他は臣下になった研究員が対処してるかによる  -- 名無しさん  (2017-09-07 16:06:59)
- 閣下がSCPを収容しろと言っている限り、臣下はその命令に従うはず。そして、今のところ閣下は財団と敵対するつもりはないようだから、収容は保たれてると思う。  -- 名無しさん  (2017-09-20 11:24:20)
- これAIとかの人間以外の自律行動で収容しちゃダメなのかな?それともそれすら汚染されてしまう?  -- 名無しさん  (2017-09-29 08:08:21)
- ↑2それはあくまで「サイトリダクテッド王国」が言う収容なだけであり、財団からしてみたら要注意団体が所有している状態のオブジェクトとなんら変わりは無い。つまり収容違反状態  -- 名無しさん  (2017-10-12 14:39:56)
- 超簡単に言えば陛下が収容違反しろって言ったら出来る状態だからダメでしょ  -- 名無しさん  (2017-12-10 19:36:36)
- 現在の陛下がかろうじて職員の意識を保った方なので命令してサイト内で収めてるけどうっかりDクラスの陛下が爆誕する可能性はあるもんなあ…秘密裏に他のscpを回収できるかどうか  -- 名無しさん  (2018-05-22 15:21:24)
- クソトカゲも臣下に出来ちゃえばいいのに…でも奴は内側に対して6回目くらいの抵抗で外側になりやがった奴だからこれにすら何か対抗してきそう  -- 名無しさん  (2018-05-24 23:33:19)
- ↑似たような認識災害異常性を持つ、SCP-1561を模したツノが生えてきそう  -- 名無しさん  (2018-05-30 16:12:48)
- GOCはこういうのこそぶっ壊しちまってくれよ  -- 名無しさん  (2019-07-20 22:31:03)
- 割と記事がめちゃくちゃじゃない?D職員が被った話がもうされてるのに被ったらどうなるのかとかそのD職員の話の最後の方で被らず置いてるだけでは云々は被ってないのに何か起きた事件に書くべき事で被って起きたD職員の事故の最後に持ってくるのは不適切だし  -- 名無しさん  (2019-08-20 16:40:05)
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