SCP-2075

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SCP-2075 - (2016/11/15 (火) 20:29:59) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/11/15 (火曜日) 13:12:10
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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SCP-2075とは、怪異創作コミュニティサイト「The SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。

項目名は『肉体を統べる策(The Way of All Flesh)』。オブジェクトクラスは「Euclid」に指定されている。

SCP-2075は、元はソビエト連邦で異常なオブジェクトについての研究を行っていた研究機関『GRU"P"部局』に警備員として所属していた、アレクセイ・クラフチュク(Aleksei Kravchuk)という名の白人男性である。
現在の年齢は63歳だが、当人は1204年の生まれだと主張しており、それが正しければ彼の実年齢は財団に確保された1991年の段階で787歳という事になるだろう。

そんな彼の異常性は、&bold(){自分の呼気を吸い込んだ相手を自らの端末として遠隔操作が出来る}という、とんでも無いものである。
SCP-2075の呼気には、神経系統に激烈かつ不可逆的な変異を引き起こす特殊なウィルスが含まれており、そのウィルスに感染してしまうと犠牲者の人格は即座に抹消され、新たにSCP-2075の意識がダウンロードされてしまうのだ。
財団では、このSCP-2075の端末と化してしまった犠牲者をSCP-2075-Aと呼称している。

しかも、SCP-2075を殺害した場合、先ほどまでSCP-2075の端末として機能していたSCP-2075-Aが新たなSCP-2075本体として活動を再開するため、彼をこの世から抹殺する為には本体と端末を寸分たがわぬタイミングで破壊するなど工夫が求められるのである。
唯一の救いなのは、 SCP-2075は一度につき一体しか自らの端末を作る事ができないということだろうか。

なお、彼に対するインタビューが過去に何回か行われている。
収容された直後に行われた一度目のインタビューでは、SCP-2075は自らを『サーキック・カルト』の大幹部であるカルキスト・ヴァリス(Karcist Varis)であると自称。彼の能力を恐れた時の権力者たちにより、長い間軟禁されていたことなどを語っている。
7回目のインタビューでは、サーキシズムの教えを布教している最中に異教徒たちの手によって惨殺されたことが能力に目覚める契機であったかのような証言が得られ、43回目のインタビューでは『サーキック・カルト』と同じく財団が要注意団体として監視対象に置いている『壊れた神の教会』が彼らの敵である事などが語られている。

#openclose(show=【 ここから先は、財団の機密事項が含まれているため、読むときは十分にご注意願います 】){

実は、SCP-2075の収容は2014年の段階で既に破綻している。…と言うより、財団はSCP-2075を「確保」も「収容」も「保護」もできていなかったのだ。

何故なら、SCP-2075の正体はウィルスを媒介として自らの端末を生み出す『実体を持たない意識のみで存在する生命体』だったからである。

しかも、財団はSCP-2075が一度に端末に作り変える事が可能な人数についても勘違いしていた。
&bold(){私}には限界などないのだよ。私は何人もの人間を自らの端末に作り変える事ができるし、端末が例えどんなに遠くにあろうとも遠隔操作する事が可能なのだ。

そう、賢明なる読者諸君ならもうお分かりだとは思うが、財団が私の本体であると思って収容していた元アレクセイ何某は私の端末の一つに過ぎないのだよ。
かつて、私の収容を担当していたDr.クローネンバーグにも言ってやったのだが、タコの足だけ収容しても意味がないのと同じだな。

では何故、自らの端末が財団に収容されるのを黙ってみていたのか。
それは、今後私の同胞と幾度も関わり合いになるかもしれない財団の手法を学ぶためだったのだ。
そして十分に学ぶことが出来たから、私は出て行った。
ただ、それだけのことだよ。

因みに、わがサーキシズムは人間の肉体を短時間で異質なものに変化させる術を持っている。
私が財団を立ち去る際、置き土産として長年話し相手になってくれたDr.クローネンバーグと、すでに私の端末に作り替えられていた二人の元財団研究員を肉と骨の塊に変化させておいたのだが、財団の連中はその事態にパニックを起こし、なんと有毒物質である三フッ化塩素をばらまき、職員を56人も殺害したそうなのだよ。

まったく、どちらが残酷なのやらね。

というわけで、私の現在のオブジェクトクラスは「Keter」に格上げされているそうなのだが、収容が不可能なのだから有って無いようなものになっている。

あぁ、言い忘れていたが、この記事の執筆者はすでに私の端末と化しているから、そのつもりで。
カルキスト・ヴァリスより。

}

追記・修正は、ロシア語に闊達な方にお願いします。
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#right(){
SCP-2075- 肉体を統べる策 
by Metaphysician 
http://ja.scp-wiki.net/scp-2075
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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- 実体のある緋色の鳥とか危険極まりないんだよなあ  -- 名無しさん  (2016-11-15 13:04:22)
- これを含めたSCP-2217まで続くカルキストと壊れた神の教会関係のSCPは映画化できる位濃厚。しかもそれさえも財団含めた4団体連合vsカルキストの始まりに過ぎないという  -- 名無しさん  (2016-11-15 14:31:11)
- ↑財団、GOC、メカニト各派、境界線イニシアチブの4つかな?  -- 名無しさん  (2016-11-15 15:21:55)
- こいつ緋色の鳥しってやがるじゃねぇか。  -- 名無しさん  (2016-11-15 15:27:23)
- ↑あくまでもこの記事内だから、本家の記事に言及はないから  -- 名無しさん  (2016-11-15 15:32:56)
- 知っただけで感染する444とはだいぶ違わね?  -- 名無しさん  (2016-11-15 15:34:58)
- ↑こっちは知らなくても息で終了なのが怖いんだけどね  -- 名無しさん  (2016-11-15 15:36:56)
- ↑脅威度の話じゃなくって、「私とよく似た」って言うけどそんなに共通点あるかなと思って。ぶっちゃけ蛇足のように思える  -- 名無しさん  (2016-11-15 15:44:00)
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