AIM拡散力場

「AIM拡散力場」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

AIM拡散力場 - (2022/12/23 (金) 16:34:10) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/08/03(火) 11:53:12
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s)&new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

&bold(){AIM拡散力場(An Involuntary Movement─})とは、ライトノベル『[[とある魔術の禁書目録]]』及び関連シリーズに登場する物理現象。

* 概要
「AIM」とは「An Involuntary Movement」、つまり「無意識の動作」くらいの意味。
作中に登場する「能力者」が、何もしていない状態でも無自覚に垂れ流している微弱な力の形成する物理学的な「場」を指してこう呼ぶ。
能力者であれば、学園都市で能力開発を受けた「人工」の能力者でも、たまたま自然界に能力者として生まれ落ちた「天然」の能力者(=「原石」)でもAIM拡散力場を形成する。

極めて微弱ではあるが「能力」のため、力場の質は発信源となる能力者の能力に依存する。
&ruby(パイロキネシスト){発火能力者}なら微弱な熱を、&ruby(エレクトロマスター){電撃使い}なら微弱な電磁波を、つねに体から発しているのである。
そのため、たとえば[[御坂美琴]]は戦闘時に自身の発するAIM拡散力場=電磁波をレーダーとして利用している。

一方、これは能力者本人の意志で制御することもできないため、何らかの手段で力場を観測できれば能力者の存在を遠隔で察知することが可能。
上述した御坂美琴で言えば、平時にも電磁波を止めることができないため、それらを敏感に察知するネコなどの動物にはことごとく嫌われてしまっている。
最悪の場合、[[吸血鬼を引き寄せる能力>姫神秋沙]]のように能力者本人すら危険に晒しかねないパターンも。

AIM拡散力場はとても微弱なものであり、観測には特殊な精密機械を必要とする。
しかし能力者の中には、「&ruby(AIMストーカー){[[能力追跡>滝壺理后]]}」や「&ruby(アクセラレータ){[[一方通行]]}」のように力場観測を可能にする者もいる。

*応用
**「自分だけの現実」
力場と能力は相互に関係しあっているため、究極的には力場を介して「能力者」の「&ruby(パーソナルリアリティ){自分だけの現実}」を操作することも可能。
工業的に実用化されている範囲では、力場に干渉することで演算を乱し能力を暴発させる「AIMジャマー」「キャパシティダウン」などが上げられる。
上述した「[[能力追跡>滝壺理后]]」が究極的に発達すると「他人のAIM拡散力場を自在に操作する」=「他人の能力を自在に操作する」能力になると目されており、
学園都市の全機能を個人で賄えうることから「&bold(){学園個人}」などと呼ばれているらしい。&font(l){もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな}
また、[[初春飾利]]は複数のAIMジャマーを自身に向けて使用、AIM拡散力場をミクロレベルで繊細に操作することで、一時的・限定的ながらも「&bold(){望む能力をデザインする}」ことを実現している。
彼女の素の能力である「&ruby(サーマルハンド){定温保存}」とは性質・レベル共にかけ離れた強大な能力を、自らの意思で即時に「創り出して」おり、長い禁書シリーズ内でも極めて異常。
その場に居合わせた青星からは「そんな演算学園都市のどんなスパコンでも無理」と評されており、実際「樹形図の設計者」でこれができるなら「計画」は大幅に短縮できたはずである。

**「場」として
また、能力者がいるところには必ず生じる「力場」であるという性質から、これを媒介としてなにか他の目的に利用しよう、という動きも多くある。
特に「思考」に関連する「能力」の場である関係か、なにか&bold(){物理的な力を持って自律的に行動するモノ}を出現させるようなパターンは多く見られる。

たとえば学園都市には230万((媒体によって学生だけで230万だったり総人口230万だったりするけど、まあともかくたくさんの))もの能力者が存在する。
そしてそれらの発する力場が相互干渉を重ね束ねられた結果、一つの強大かつ複雑極まる力場を形成することになる。

学園都市統括理事長・[[アレイスター>アレイスター=クロウリー(とある魔術の禁書目録)]]は、学生の思考や能力開発を介してこの方向性に干渉することで、「&bold(){虚数学区}」と呼ばれる虚構の世界を構築。
さらにその世界に&bold(){風斬氷華}という人造の「天使」を顕現させることに成功した。
さらにさらに、その風斬氷華こと「ヒューズ=カザキリ」すらも第一歩にすぎず、最終的には古き「天使」としても知られる[[コード「ドラゴン」>ドラゴン(とある魔術の禁書目録)]]こと[[エイワス>ドラゴン(とある魔術の禁書目録)]]をAIM拡散力場から「現出」。
ちなみにこいつはシリーズが2つ変わって創約になってもなお作中最強格の、マジモンの超越者である。

他にも、AIM拡散力場上で「濃淡コンピュータ」のように作動する現象としての思考体である「AIM思考体」になった者が複数確認されている。
また、&ruby(AIMバースト){[[幻想猛獣>AIMバースト]]}のように複雑な思考を伴わないバケモノが出てくることも。
とはいえこいつも、やはりそれを構成するために利用されている能力の持ち主それぞれの思考を反映して内部に思考が渦巻いており、美琴が電撃で「繋がった」際にはそれらの怨嗟が流れ込んできた。

「&ruby(メンタルアウト){心理掌握}」の輩出で(暗部において)知られる名門研究所・「&ruby(クローンドリー){才人工房}」は「&ruby(アイデアル){内部進化}」でも、この力場が研究の主題の一つであった。
核となるのはAIM拡散力場を自身の肉体から切り離しAIM思念体として独立させる能力「&ruby(アストラル・バディ){幽体連理}」、およびその持ち主である悠里千夜。
簡易式のカード型&ruby(テスタメント){学習装置}を介して彼女と複数の能力者の「自分だけの現実」を相互作用・変質させ、能力を改変。
これを繰り返し、人の肉体が耐えきれないほどの能力を獲得させ続けて、最終的に全能の「&ruby(アイデアル){理想の能力}」に至る…という目論見であった。
これ自体は実験過程の暴走事故を発端とした「内部進化」の解体、および首謀者・蠢動の失脚で頓挫したのだが、後に「才人工房」の一部残党がこれを再現。
カード型学習装置のデッドコピー「インディアンポーカー」を娯楽品として学園都市に流行らせた上で、利用者のAIM拡散力場を悠里千夜に紐付けることで強大な能力に仕立て上げた。

学園都市外においては、全世界の協力機関に配備された&ruby(シスターズ){妹達}がAIM拡散力場によって形成する「[[ミサカネットワーク]]」が代表的。
…というか、実は上述した学園都市内のAIM拡散力場を制御する上でも「ミサカネットワーク」およびその&ruby(コンソール){端末}である&ruby(ラストオーダー){[[最終信号>打ち止め(ラストオーダー)]]}の利用が一番手っ取り早いため、だいたいみんなそうしている。
例えば木原幻生はこのネットワークにウイルスを注入することで暴走させ「力」を引き出し、それを利用して&ruby(レベル6シフト){絶対能力進化}を試みた。
このミサカネットワーク上にもやはり、能力者各個人に影響されつつも自立した意思を持つ思考体が存在しており、「総体」などと呼ばれる。

*「位相」との関わり・科学サイドと魔術サイド
魔術的には、神話上の世界というのはただの空想ではなく、この世界上に存在する異なる「位相」であると定義される。
つまり、世界を何らかの宗教的概念というフィルターを通して見ることでそうした異世界を認識できる、という考え方をする。
これはそっくりそのまま「自分だけの現実」に依って引き起こされる「能力」と相似形であり、AIM拡散力場に依って形成される異世界である「虚数学区」等も位相の一種であると言える。

この考え方によれば、たとえば十字教における「天使」とは「十字教というフィルターを介して捉えた世界」=「十字教の位相」における天使にすぎない。
では虚数学区上の「天使」であるヒューズ=カザキリは何かというと、「魔術に依存しない位相」の天使。
それを利用して喚び出した「エイワス」こそは「あらゆる位相を取り払った、物理法則のみからなる世界」の天使だった。

アレイスターの「&ruby(プラン){計画}」とは、このエイワスを利用してあらゆる「位相」を破壊し、位相間の干渉により生じる「火花」=「運命的な不幸」を恒久的に根絶せんとするものであった。

また一方通行は、ミサカネットワークを魔術的に解釈した新概念「&ruby(クロノオト){人造の樹}」を提唱。
これは「神の手に依らない、人の歩みによる後世の魂の変化」を記述したもので、世界そのものに新たな概念を埋め込むだけあって効果は絶大。
旧魔術体系における超越存在の一種であるコロンゾンに対して、「肉体と魂を切り離す」致命打を与えられる「&bold(){透き通るような青ざめたプラチナの翼}」の出現につながった。

*その他
- &ruby(アクセラレータ){[[一方通行]]}が観測系能力者として覚醒して以降は、AIM拡散力場を明示的に観測・ベクトル操作できるようになっている。彼の「翼」にはこの力場が大きく関わる模様。
-- また、それと対比される第二位、「&ruby(スペアプラン){第二候補}」こと垣根帝督の「&ruby(ダークマター){未元物質}」もやはりこの力場に関連する模様。
- &ruby(テレポート){空間移動}系能力者が同系統能力者をテレポートさせようとしても、お互いのAIM拡散力場が干渉してテレポートさせることはできない。




#center{
「ちょ…待ってください!いくらなんでも暴論過ぎますよ!
百科事典の記事って簡単に言いますけどね。
さっき先生が自分で言ったじゃないですか。
そんなの数百数千もの文量が必要になるって!」

『ですー。けど、アニヲタwikiには&counter(total,page=トップページ)人もの閲覧者さんがいますよ?
例えばアニオリパートはアニヲタが、細かい部分は設定厨が、
それぞれ知らない間に追記・修正してしまっているのです。
それらが「[[AIM拡散力場]]」という記事を作ってしまっているのですー』
}


#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,9)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 魔術で言えば、魔力にあたると思われる。  -- 名無しさん  (2013-08-08 23:12:50)
- 一方通行や垣根は何発してるんだろう  -- 名無しさん  (2014-07-04 17:36:58)
- なんでもアリの便利設定だなぁ  -- 名無しさん  (2014-07-23 01:06:22)
- 薄っ  -- 名無しさん  (2014-10-27 23:58:45)
- MNWと位相とか第三の樹とか書くべきなんだろうけど全改定になるよな  -- 名無しさん  (2019-09-03 17:11:20)
- ↑残したままスペース空けたり折りたたみ使ったりでネタバレ注意項目とする手もある  -- 名無しさん  (2019-09-03 17:15:50)
#comment
#areaedit(end)
}