E・HERO プリズマー(遊戯王OCG)

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E・HERO プリズマー(遊戯王OCG) - (2020/05/24 (日) 12:49:47) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/05/24(火) 21:10:21
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます

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「E・HERO プリズマー」とは、[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]に存在するカードの1つ。

「[[E・HERO]]」のカテゴリに属する一枚である。


#blockquote(){&color(brown){E・HERO プリズマー}
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1100
(1):1ターンに1度、エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、
そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから墓地へ送って発動できる。
エンドフェイズまで、このカードは墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う。}


**【概要】
光属性、戦士族とかなり優秀。攻撃力も「[[エアーマン>E・HERO エアーマン]]」に次ぐ1700とそこそこ安定している。
だが、なにより特筆すべきはその効果である。

エクストラデッキの融合モンスターを相手に見せて、デッキからその融合素材を墓地に落とすことで発動し、
プリズマーのカード名をその融合素材に変更、そのモンスターの代わりができるようにする。

たとえば「[[青眼の究極竜]]」を相手に見せ、デッキから「[[青眼の白龍]]」を墓地に送ることで、1ターンだけこのカードの名前が「[[青眼の白龍]]」に変化する。
この後、「[[青眼の白龍]]」を墓地から蘇生させてもいいし、「青眼の白龍」になったこのカードを「究極竜」に[[融合>融合(遊戯王OCG)]]させてもいい。

当時としてはこの代用効果も優秀だが、そもそも[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]は「デッキにある未使用のカード」よりも、「墓地にある使用済みのカード」を再利用するほうが楽という不思議なゲームであるため、
好きなモンスターを墓地に落とせるこのカードはかなり強力なのだ。

「デッキのモンスター1枚を墓地に送る」というだけの魔法カード「[[おろかな埋葬>おろかな埋葬(遊戯王OCG)]]」が[[制限カード>制限カード(遊戯王OCG)]](デッキに1枚まで)な点からもこの効果の強さはお分かりいただけると思う。

さらに名前が同じになるために、2つ首3つ首の「[[サイバー・ドラゴン>サイバー・ドラゴン(遊戯王OCG)]]」や「[[最後のD>Dragoon D-END(遊戯王)]]」などの
「このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない」という制限で融合素材代用モンスターが使えない場合でも、融合素材の代用にできる。

何せ名前が同じなのだから。


また、カード名を変更する効果により、[[必殺技カード>必殺技カード(遊戯王OCG)]]との相性もよい。
「[[青眼の白龍]]」が場にいるとき、相手の場のモンスターを全て破壊する魔法カード「[[滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)>必殺技カード(遊戯王OCG)]]」を撃ったりもできる。
何しろ場にはまごうことなき「[[青眼の白龍]]」がいるのだから。

なお「名前が指定されてる」カードで無ければダメなので「[[F・G・D>F・G・D(遊戯王OCG)]]でドラゴン族、[[ドラゴエクィテス>波動竜騎士 ドラゴエクィテス(遊戯王OCG)]]で戦士族を何でも墓地に叩き込むという使い方はできない。
気をつけよう。


ちなみに、このカード名を変更する効果は起動効果である。
そのため、効果を使った後に「[[スキルドレイン>スキルドレイン(遊戯王OCG)]]」を発動されても、カード名はそのままとなる。
(もちろん、起動効果にチェーンして「[[スキルドレイン>スキルドレイン(遊戯王OCG)]]」を発動されるとカード名の変更は無効になる)

また、[[融合モンスター>融合(遊戯王OCG)]]を見せてデッキから融合素材となるモンスターを落とすのは&bold(){コスト}なので、
何らかのカードをチェーンされてしまっても、デッキからの墓地送りは止めることができない。ルールも優秀。


そんな彼は活躍する場所を選ばない。
【[[E・HERO]]】で融合素材の代用にするのは基本中の基本。

もちろん【[[剣闘獣>剣闘獣(遊戯王OCG)]]】で「ベストロウリィ」をコピって「ガイザレス」を出すのにも使える。
「ヒーローアライブ」で連れてこよう。

融合体を持ち、蘇生手段の豊富な「[[青眼の白龍]]」「[[真紅眼の黒竜]]」「[[ブラック・マジシャン]]」といった原作キャラの切り札たちとの相性もよい。
「銀龍の轟砲」「永遠の魂」「[[ダイガスタ・エメラル>ダイガスタ・エメラル(遊戯王OCG)]]」などを使って効率よく場に出そう。

【[[ダーク・ガイア>E-HERO ダーク・ガイア]]】では「アーミタイル」を見せて「[[幻魔皇ラビエル>三幻魔(遊戯王)]]」、「インペリオン・マグナム」を見せて「[[マグネット・バルキリオン>磁石の戦士(遊戯王OCG)]]」など、
高打点に生み出すのに便利な素材をデッキから墓地に送れる。

そして、彼がその実力を最大限発揮するのは【[[ネオスビート>E・HERO ネオス]]】だろう。
他でも充分すぎるほど活躍するが【ネオスビート】におけるこいつの活躍っぷりはハンパない 。

まず【ネオスビート】では[[ネオス>E・HERO ネオス]]はリニアメイトを連打する都合上、場以外では墓地にいてくれるのが一番よく、デッキから墓地にダイレクトに送れるこいつはかなりありがたい。
そのままネオスのサポートを自身に使えるのも評価を上げる。
ともに光属性のHEROなので、「マスク・チェンジ」を使えば「[[M・HERO 光牙>M・HERO ]]」に変身できる。

プリズマーでネオスを落とし、[[ラス・オブ・ネオス>必殺技カード(遊戯王OCG)]]でプリズマーをデッキに戻し場をきれいにした後に、「オーバー・ソウル」でネオスを特殊召喚、きれいな流れではないか。
[[ゴーズ>冥府の使者ゴーズ]]? 気にするな。

コンタクト融合を狙う際もかなり強力なサポートとなる。
自身がコンタクト融合の素材になるだけでなく、墓地に落とした「ネオス」を「ミラクル・コンタクト」で素材にすることも可能。
「[[ラヴァルバル・チェイン]]」が現役の頃は、このカードを利用して手札2枚から超攻撃力のエアー・ネオスを呼び出し1ターンキルするルートまであった。

#openclose(show=詳細は以下){

•手札に「ミラクル・コンタクト」と「ヒーローアライブ」の二枚。

1.「ヒーローアライブ」を発動し「[[エアーマン>E・HERO エアーマン]]」を特殊召喚、サーチ効果を選択し「プリズマー」を手札に加える。

2.「プリズマー」を召喚し、効果により「E・HERO ネオス」を墓地へ送る。

3.「[[エアーマン>E・HERO エアーマン]]」と「プリズマー」で「[[ラヴァルバル・チェイン]]」を[[エクシーズ召喚>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]

4.「[[ラヴァルバル・チェイン]]」の効果で「N・エア・ハミングバード」を墓地へ送る。

5.「ミラクル・コンタクト」を発動し、墓地の「E・HERO ネオス」と「エア・ハミングバード」で「E・HERO エアー・ネオス」をコンタクト融合。

6.2体でダイレクトアタック。合計8300ダメージ。

ね? 簡単でしょう

}

このように便利なカードでありHEROと関係なく様々なデッキで引っ張りだこ。その効果が[[某世界の破壊者>仮面ライダーディケイド]]に似ていることもあって、
通称「&bold(){通りすがりのデッキの破壊者・プリズマー}」。特に当時不遇だったファンデッキにとってはまさにヒーローであった。
実際、「[[真紅眼の黒竜]]」になって「[[黒炎弾>必殺技カード(遊戯王OCG)]]」等の他人に化けてそいつの必殺技を放つなど、カメンライドやアタックライドっぽいことも可能である。

だが第9期では過去に活躍したモンスターのサポートが大量に登場したため、
デッキによってはプリズマーの墓地肥やしをもう必要としない場合もあるので、あくまでデッキによりけりという状況にはなっている。

まあそれでも選択肢として覚えておいて損はなく、以前として重要度が高いデッキがあるのも珍しくない。


**【アニメでの活躍】
[[GX>遊戯王デュエルモンスターズGX]]では主人公の[[遊城十代]]が使用。
効果は同じだが、アニメではレベル5だったのでユベル戦の1度しか使われなかった。
一応、「レインボーネオス」を対象に「レインボードラゴン」になれる利点はあったが、
レベル4になったおかげで汎用性では圧倒的に[[OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]の方が上。「増援」や「ヒーローアライブ」も使えるしね。

効果名は「リフレクト・チェンジ」。


**【このカードをデッキに入れたい!】

さて、そんなに便利なカードならば誰しもデッキに入れたいと思うだろう。

だが、かつてのこのカードには大きな問題があった。


「そんな強いカードなら制限カードに引っかかってない?」
「いや、この子は制限どころか準制限にすら入っていないよ」
「そうなんだ!じゃ【ネオスビート】なら3積み確定だね!!」
「ああ……そうだね」











#center(){&color(red){できるものならな}}




さて、散々こいつの特徴について述べたがこれからこいつの最大の特徴について述べようではないか。

サポート?
効果?

いや違う


#center(){&color(red){値段だ}}


こいつが収録された初めてのパック?無いよそんなもん。

え?じゃどうやって手に入れるのかって?

  ↓

1、&color(red){アカデミーデュエルディスク オシリスレッドバージョン} 付属カード ADDR-JP001 Ultra

2、[[DUEL TERMINAL]] −混沌の覇者!!− DT05-JP007 [[N-Rare>ノーマルレア(遊戯王OCG)]]


うん……これが現実、いや絶望か……

片や6000円近い、ソリッドヴィジョンの出ないデュエルディスク。
片やKONAMIの貯金箱の超排出率の低い(単純確率で1/400)ノーマルレアカード。
特に再録のノーマルレアは当時のデュエリストを大いに絶望させた。

少年、これが絶望だ……ちくしょう……ちくしょう……



そんなわけでシングル価格は、かの有名な「[[強欲で謙虚な壺>強欲で謙虚な壺(遊戯王OCG)]]」を軽く上回っていた。
つうか、[[DUEL TERMINAL]]のノーレアで一番高いんじゃないのかこいつ
上記理由により、こいつの日本語版の3積みは非常に厳しかった。

特に当時まだサポートが充実していなかった「青眼の白龍」や「ブラック・マジシャン」、そして当時の主人公デッキであった「HERO」「ネオスペーシアン」等の人気の高いファンデッカーにとっては事実上の必須カードであったため、
ただでさえ供給不足なのに余計価格が吊り上がり大量のプリズマー難民が大発生。どれ程だったかというとデュエルディスク勝った時の値段とほぼ同じ5000円前後が普通だった。
結果ついたあだ名は「&bold(){通りすがりの財布の破壊者・プリズマー}」である...。%%ファンデッキのヒーローとはいったいなんだったのか%%
 
ただこいつの三枚積み、実はあまりメリットがない。
というのも普通に使おうとすると召喚権が必要だしそもそもこの効果は何回も使えるから強いというものではないからだ。
それにプリズマーが属する[[E・HERO]]と[[戦士族]]は「E・エマージェンシーコール」と「増援」を筆頭にサーチ&再利用手段がこれでもかといわんばかりに豊富なので、意外と1~2枚でも十分、むしろ枚数を絞った方がが合理的だったりする。
まぁそうは言っても当時は強いサーチ手段が限られた時代でもあったので、やっぱり3枚入れたいデッキも少なくなかった...。

そのため韓国語版(通称ウリズマー)や英語版のレジェンダリーコレクション2同封のパック収録のものなら、比較的安価で入手できて地味に人気だった。
しかし、%%余計なルール改定%%遅すぎるルール整備により、海外版のカードは公式大会では使えなくなってしまった。


そんなこのカードだったが、この度「[[GOLD SERIES 2014>GOLD SERIES(遊戯王OCG)]]」にようやく再録された。



&color(red){封入操作なしで}







&color(red){封入操作なし}


大事な事なのでry



また[[ノーレア>ノーマルレア(遊戯王OCG)]]じゃないかという心配も杞憂に終わりました。

これで「プリズマー」も財布の破壊者卒業だ!
ついでに「プリズマー難民」という言葉もめでたく死語となった。


その後は、2014年の「THE RARITY COLLECTION」や2016年の「20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVE」でも再録され、
もはや小銭で買えるようになった。汎用性が高く面白い使い道が多いカードなので、非常にありがたい話である。


「[[青眼の白龍]]」「[[ブラマジ>ブラック・マジシャン]]」「[[E・HERO]]」「[[剣闘獣>剣闘獣(遊戯王OCG)]]」その他、多くのデッキで存分に[[過労死>過労死(遊戯王)]]させてあげよう。



#center(){世界の破壊者プリズマー}

#center(){財布の破壊者プリズマー}

#center(){デッキの破壊者プリズマー}

#center(){-いくつものカードショップを巡り、その瞳は何を見る-}






追記・修正はゴールドシリーズ2014産ではない日本語版プリズマーを3積みしてからお願いします

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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- ゴールド再録決定  -- 名無しさん  (2013-12-04 12:25:44)
- ノーレアだったら恨むぜコンマイ  -- 名無しさん  (2013-12-04 12:51:22)
- 例えノーレアだったとしても価格が1/4ぐらいに落ちるだろう(ゴールドのチェイン、トリシュが現在1000円ぐらい)から十分安くなってると言うのがまた酷い話である。  -- 名無しさん  (2013-12-04 12:55:06)
- リミテッドレギュに変わったから、これまでの様に海外版で安価に済ませにくくなったのもキツい。ノーマルで頼むよ本当に  -- 名無しさん  (2014-01-10 02:22:05)
- スタダルートの10円コース行きだ、良かったな  -- 名無しさん  (2014-01-10 02:34:13)
- パック剥いたらアホみたいに出てきてワロタ。こりゃ大暴落するわ…  -- 名無しさん  (2014-01-12 03:44:22)
- ようやくプリズマーが使えるように(オヨオヨ  -- 名無しさん  (2014-01-12 04:37:39)
- もう融合は名前指定じゃなく範囲指定しか出ないってことだったりしてな!  -- 名無しさん  (2014-01-12 15:40:41)
- 誰かタグにウルトライブ追加して下さい。  -- 名無しさん  (2014-01-21 20:48:32)
- ↑ウルトライブはどっちかってとファンカスのほうじゃね?  -- 名無しさん  (2014-01-21 20:51:28)
- 最後の文が一瞬プリズ魔とネオスに見えた。  -- 名無しさん  (2014-01-21 21:45:29)
- 安く買えるとは・・・時代も変わったものだな  -- 名無しさん  (2014-04-04 02:23:46)
- 光属性なのもあってホントに相性いいんだよなこいつ  -- 名無しさん  (2014-06-23 20:56:59)
- ファンカスだったりウリズマーだったりネーミングセンスにわらう  -- 名無しさん  (2014-06-27 20:59:59)
- マジか。コイツ、そんなに強いカードだったのか…  -- 名無しさん  (2015-01-05 09:13:20)
- ↑ 強い強い。俺のブラマジがお世話になってます。(性的な意味ではない)  -- 名無しさん  (2015-01-05 10:51:39)
- プリズマ☆ネオス  -- 名無しさん  (2015-01-05 14:32:59)
- レッドアイズもお世話になります  -- 名無しさん  (2015-01-29 20:14:49)
- ブルーアイズデッキで超お世話になってる。サモプリ→こいつ→ブルーアイズ落とす→ダイガスタエメラルにエクシーズ→効果でブルーアイズ蘇生でお手軽3000打点!  -- 名無しさん  (2015-03-15 13:45:31)
- ウリズマーとかいうネーミングセンスほんとすき  -- 名無しさん  (2015-07-29 18:39:05)
- 2014が絶版だから今だと一枚300円くらいする。それでも昔よりマシだが……  -- 名無しさん  (2016-05-25 10:51:20)
- 今見たら80〜120円前後だったぞ  -- 名無しさん  (2016-05-25 14:28:31)
- ↑ストレージあさったらたまーに出てくるけど、ゴールドレアだと平均300円程度はするんだよね  -- 名無しさん  (2016-06-17 17:09:10)
- 最近だとレアリティコレクションや20th  -- 名無しさん  (2017-01-09 20:54:52)
- パックに再録されてより手に入りやすくなった  -- 名無しさん  (2017-01-09 20:55:20)
- おのれプリズマー!  -- 名無しさん  (2017-07-20 17:17:09)
- こいつが出てから「融合素材として指定されている」ということ自体が大きなアドバンテージになるようになったんだよな。たとえ融合モンスターがカスみたいな性能でも、素材を落とすためだけにデッキに投入する価値が出てくる。  -- 名無しさん  (2020-04-22 20:23:10)
#comment
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