キン肉マンⅡ世

登録日:2011/12/08(木) 17:26:24
更新日:2024/02/25 Sun 16:16:36
所要時間:約 17 分で読めます






いつかお前もその目に焼き付ける

男たちが守り抜いた

正義という星を


■概要

キン肉マンⅡ世とは1997年から2011年までに週刊プレイボーイに連載されていた青年マンガである。

なお、昭和に少年ジャンプに連載していたキン肉マンの続編であるために同作品で活躍していた超人たちも
伝説超人として登場し主役たちに指導したりと何かと関わってくる。

本作の特徴として青年マンガ風の現代劇をベースにしており、
  • 主人公サイドのカタルシス
  • 正義超人陣営の権力の腐敗(これはキン肉マン第2部で明かされた回想シーンにてより顕著となる)
  • ひどい下ネタ/エロネタ
  • 前作以上にグロい、相手を必要以上に痛めつける残虐ファイト(悪役のみならずHF入れ替え戦や超人五輪などでも)
  • 勝利のためなら手段を選ばない正義側のヒーロー
  • 悪役の心の闇とその葛藤
  • 前作にもあった血統にすぐれないものに人権はないという差別を助長させる設定がより顕著になっている
などの演出が見られる。

アニメ版では子供たちに配慮してかそういった描写は幾分マイルドになっている。

また、万太郎やケビンマスクといった特定の超人への贔屓が随所に見られ
その反動として、キャラは魅力的なのに活躍できないキャラが増えてしまっていたのも、無視できない問題点として度々指摘される。

Vジャンプにてスピンオフキン肉マンⅡ世~オール超人大進撃~が2001年~2007年にかけて連載された。
少年誌掲載と言うこともあってこちらの方が内容がマイルドになっており、純粋なバトル漫画という趣が強い。

なお、本作の舞台は『キン肉マン』最終回から28年後から始まるので、西暦2015年頃が舞台となっている。(現実世界ではその頃新章が連載されている。)
つまり本作は2010年代半ばが舞台にも関わらず、茶髪ガングロの女子高生がいて、二つ折りですらない携帯電話の超人がいることになる。


■アニメについて

連載中の2001年7月、TV放映に先駆けて「東映アニメフェア」にて劇場映画化が決定。
そして翌年1月から1年間アニメが公開され、放映中に劇場版第2作「マッスル人参争奪!超人大戦争」が公開された。

伝説超人などの声優は一部を覗いてアニメ版「キン肉マン」のCVが続投しているが、世界観は一応アニメとはつながっておらず、
あくまで原作漫画「キン肉マン」の続編として作られている。
そのためスグルの妻はマリしゃんではなくビビンバであり、ロビンの妻であるアリサも死んだ設定にはなっていない。
(ただし、「超人大戦争」に登場し、アニメ1期のラスボスも務めた悪行超人バロン・マクシミリアンは、
 アニメオリジナルの極悪超人「ダーティバロン」が元ネタである)
そのため、スグル、ロビンマスク、ジェシー・メイビアなどのカラーリングはアニメではなく原作を意識した配色になっている。

アニメは第22回超人オリンピックの予選で一時中断したものの、アメリカで続編が好評を博し、
第2期「ULTIMATE MUSCLE」が2004年に、第3期「ULTIMATE MUSCLE 2」が2006年に逆輸入されることとなった。
しかし、アメリカ向けに製作されたのを輸入したため、ミート君の額に「にく」の文字が無いなどの突っ込みどころ及び相違点がある。

子供向けの作品としてアレンジされたため、原作と比べると成人向けの下劣なネタ(主に「高級牛丼ケツの屋」のシーンなど)が改変され、見やすくなっているのが特徴。
このため原作よりも完成度が高いと評されることも。
また、初期の正義超人組であるセイウチンやガゼルマンの出番も多い。
特に劇場版第二作とアニメオリジナル編での活躍はファン必見、チェックメイトなどにもより見せ場が用意されている。
キン肉マンの声が神谷明ではないことに批判の声が多いが、古川登志夫もやはり代役に向けられるバッシングはルパン(風魔)の時同様に堪えたそうである。
しかし劇場版一作目では予算の都合が付いたこともあり「人の親になったスグル」を演じた神谷明、を聞くことができる。

※以下、アニメ版における変更点の例
  • 上記の通りスプラッタ描写、下品な描写の大幅減
    • ケビンマスクがプロレス会場を襲撃した際にレスラーを殺害するシーンの削除。
    • バーバリアンがレックス・キングに倒された*1際、大阪城の天守閣に叩きつけられ大阪城そのものが破壊されるという描写に変更。よくこんなのに勝てたなキッド…。
    • う○こネタはより子供受けするようなギャグチックなものに変更。ナンダバカヤロー
  • OPで登場している新世代超人の活躍や設定に一部上方修正。
    • 主にその補正を受けているのがガゼルマンだが、セイウチンもアイスロックドライバーというそれらしい技が与えられている。
  • どの国が勝った、負けた、というのがあまりわかりやすくなり過ぎないように原作に比べお国柄を表すシーンの削減。
  • 特定の商品名に引っ掛かるキャラクターの名称の変更。
  • 海外ではウォシュレットはあまり普及していないので、ウォッシュ・アスの技の変更。
  • 刺青に見えるような額文字の削除(特にUM以降はほぼ全カットになっているため、ゆでたまごもミートの額文字が消えた事を漫画版「2世」の扉絵でネタにしている)
    • ただし、キン肉親子の「肉」の文字はいわば紋章みたいに浮き上がるという事で原作通り。
  • 旧アニメに登場する「牛丼音頭」に相当する「カルビ丼音頭」。勿論原作にそんなもんは影も形も無い。
    • 途中から視聴者投稿の替え歌が本編開始前のミニコーナーとして放送されるようになった。
  • 第1話で万太郎はロケットに乗って地球に漂着し、ミートを復活させている。原作1話におけるラーメンマンとの絡みは全てカット。
  • THE・リガニー戦が原作より早い。
  • 凛子がイジメに遭う描写、援助交際詐欺を行うシーンの削除。
  • ハンゾウが顔に火傷を負った原因が隕石群の落下によるものに変更。
  • キン骨マンがボーンを折檻していたのはキン肉マン打倒のためのスパルタ教育だったという事に変更。
  • 超人オリンピックの名称が「超人ワールドグランプリ」に変更。
    • 予選終了後、UM製作までの小休止としてオリジナル展開が挟まれ、劇場版に登場した悪行超人たちのリベンジマッチが行われた。
    • ネタバレになるが、3期最終回は原作とは全く違う話になっている。

要するに少年誌時代のキン肉マンのDNAを色濃く反映した作風になっており、
よって原作ファンからですら「アニメ版の方が良かった」という声もあるくらい超人ヒーローものとしての完成度は高い。
実際、原作ではただ落ちぶれるばかりで活躍できなかったガゼルマンが3回人気投票で10位という高順位に付いたのは、
アニメオリジナル要素としてめちゃめちゃイジられたり見せ場をもらったおかげである。

■あらすじ

初代キン肉マン率いる正義超人たちが残虐・悪魔完璧といった悪行超人の手から地球を守り抜き、王位についてから28年の月日が経った。
人々が平和を謳歌する中、悪行超人たちは正義超人たちに報復するために訓練を重ね、ついに地上侵略を開始する。
伝説超人(レジェンド)たちはそれを阻止するために立ち上がるが、年老いて肉体も格闘能力も弱っていたため、若く血気盛んな悪行超人たちに全く歯が立たなかった。
そこで伝説超人は若き正義超人たちを新世代超人(ニュージェネレーション)に育成するため、立ち上がるのであった…。

  • d.M.p.編
「ヘラクレス・ファクトリー」を卒業したキン肉万太郎たち新世代超人は街で猛威を振るう悪行超人軍団d.M.p(デーモンプラント)に立ち向かう。
なんと、悪行超人の中に、自分たちの恩師であるロビン・マスクの息子ケビン・マスクを見る。
新世代正義超人たちはd.M.pと戦い、これを退ける。これがキン肉万太郎のデビュー戦となる。
しかし、d.M.pの幹部にしてかつて伝説超人たちとしのぎを削った悪魔六騎士サンシャインは、d.M.p最強の刺客「ナイトメアズ」を送り込み、万太郎をも買収する。
新世代正義超人テリー・ザ・キッドはナイトメアズのひとりレックスキングと対戦、
セコンドの万太郎の工作もあり傷つきながらこれを退ける。
正気に戻った万太郎はナイトメアズ最後のひとりチェックメイトと対戦。
チェックの優れたスペックに苦しむが、必死の攻勢が実を結び、これを撃破する。
やがて、悪行超人内の抗争によりついにd.M.p本部は爆発し、悪行超人は滅びるのだった。

  • ヘラクレス・ファクトリー期生二期生入れ替え戦編
悪行超人滅亡後、万太郎たちは任務を忘れて遊びふけてしまう。
その状況を見かねたハラボテ・マッスルは、ヘラクレス・ファクトリー二期生(ジェネレーションEX(エクセレント))と
万太郎達(チームAHO(アホ))との日本駐屯超人の座を賭けた決戦を行うことにするが…。

  • 火事場のクソ力チャレンジ編
万太郎たちは日本駐屯超人の座と平和を守り抜いた。
そんな中、万太郎は故郷キン肉星の評議会に呼ばれ、無理な戦いぶりを糾弾される。
今後、現役を続けるために真の火事場のクソ力習得を命じられ、
ノーリスペクトと呼ばれる札付きの宇宙犯罪者たちと日本各地で戦うことになる。

  • 復活超人オリンピックザ・レザレクション編
超人委員会は失墜する権威を見かねて全世界の正義超人をトーナメント形式で戦わせる超人オリンピックの開催を決定する。
新世代正義超人たちやd.M.pから足を洗ったケビン・マスクは自らの力を示すために参加を決意する。
各超人の思いが錯綜する中、優勝の栄冠を手にするのは誰か?

  • 悪魔の種子(デーモンシード)
超人オリンピックで惜しくも優勝を逃したキン肉万太郎は自分自身を見つめ直すため、旅に出る。
そんな中、恐怖の将と呼ばれる悪魔が世界各地の超人に力を与え、正義超人の参謀ミートをさらう。
ミートの体を媒介にして恐怖の将が復活するためである。
正義超人たちはミートを救おうとするが、異世界の扉に阻まれる
そんな中ある者たちは異世界の扉を難なく通り、ミート救出に臨む。
ミート救出に名乗り出た者たちとは?
立ちふさがる敵とはいったい誰なのか?

  • 究極の超人タッグ編
トレーニング中の新世代正義超人たちの前に時間超人を名乗る超人が出現し、過去に跳ぶという言葉を残し消える。
そんな中、ケビン・マスクの体が消えるという現象が起きる。
なんと時間超人たちは宇宙超人タッグトーナメント直後に跳び、ケビンの父ロビン・マスクを殺害することでタイムパラドックスを起こしていた。
ロビン一家を救うため、現代の超人たちはタイムマシンを作り時間超人たちを追うために過去に跳んだ。
待っていたのは自分たちを排斥しようとする全盛期の伝説超人たちであった。
さらに、新世代正義超人たちの目の前に立ちふさがる第三勢力があった。
新世代正義超人と時間超人、さらに全盛期の伝説超人、そして第三勢力の思惑が錯綜する中、物語はどちらへ進むのか?




作品としては『究極の超人タッグ編』が最終作となっている。
所謂『一期』にあたるのが『d.M.p.編』~『悪魔の種子編』で全29巻。
『二期』にあたるのが『究極の超人タッグ編』でこちらは全28巻となっている。

『悪魔の種子編』までは否よりの意見はさほど見られなかったが、
『究極の超人タッグ編』はそれだけで1シリーズ使っている為、一試合が冗長すぎてテンポが悪い展開がとても多くなった*2
また、ラスボスが「また」チートアイテムに頼る姑息者だったり、一部レジェンド達の扱いが露骨なまでに悪い*3などの展開から、
光る要素や魅力はたくさんあるのだが、それ以上に読者からの不満が噴出する出来となってしまったのは否定できない。
終わり方も「一話であわただしくまとめてみんなで未来に帰る」と、どこか尻切れトンボなところがあった。

作者であるゆでたまごも「この作品は前作(キン肉マン)を越えるものにはならない」と語っている。

――最も、その反省等をいかしたが故に、現行のWeb連載版がすさまじく高い完成度になっているともいえる。
人気漫画の続編としてはいろいろ問題だらけになってしまったが、何もかもが否定されたわけではなく、シリーズとして見ても価値のある作品。
――それが『キン肉マンⅡ世』である。

というか、全体的に見て「二世モノ」としては十分成功している部類ではあり、一定の支持はしっかり受けている。
実際、世代で別れている影響もあってかまったく人気がないわけでなく、ゲーム作品ではよく登場する。
作者もファンからの要望に対し「ネオ王位争奪編や万太郎とケビンの再戦なども案の一つとしてありました」と言及している程である。
また、やはり結末としては当事者としても納得がいっていないようで、自分達が二人いたら並行して連載したかったとしているくらい。

そもそもこの作品の人気が往年の作品のリバイバルブームを生んだのは間違いなく、現在の漫画・アニメ業界に多大な影響を与えたことには違いない。
いつかしっかりとした完結編を見たいものである。(今の連載版やってるゆでなら…。)

なお、新連載版の登場により本作がパラレル・黒歴史になったと言われることもあるが、
同作では本作に繋がる要素がいろいろ提示されているため、矛盾こそ多いが「本作が正史ではなくなった」というのはいささか性急な解釈である。
というか作者は相変わらずあのゆでだぞ?


【登場人物】

◎新世代正義超人(ニュージェネレーション)

本作の主人公で、キン肉スグルの息子。
スケベでお下品でドライな現代っ子気質だが、戦いを通じて成長してゆく。
カルビ丼が好物。
名前の由来はキン肉マン+ウルトラマンタロウ

テリーマンの息子。
勝ち気な性格なのは、二番手のサポートでしかない父がコンプレックスであるから。
当初は万太郎を毛嫌いしていたが、キン肉スグルが持っていたある写真から考えを改める。
後述のガゼルマン同様、どちらかと言えばVジャンプ版が活動のメイン。

セイウチの化身超人。
よく言えば気の優しい力持ち、悪く言えば一気に決めるべき時でも相手に情けをかけてしまう。基本正義超人は基本的に他人を疑わないお人よしがほとんどである。
素質はピカイチで試合展開によっては大技も使いこなすが、その非情になれない性格ゆえなかなか結果に恵まれない。
魚が好物。

トムソンガゼルの化身超人。
ヘラクレスファクトリー成績トップの愛される暇もなく消えた噛ませ犬
当初は割とまともだったが、万太郎の影響か、どんどん不真面目になった。
「~オール超人大進撃~」ではその鬱憤を晴らすかのように大活躍。
「似合わねえんだよ!このカッペが!」
最近は人造悪魔の実を食べてみたり青いユニフォームを着てマウンドに上がってみたりしている。ちなみに、超人の方と悪魔の実能力者の方は声優も同じ増谷である

ロビンマスクの息子。
父の英才教育に反発し、家出する。
所属していたd.M.p壊滅後、再スタートを切るが、ある人物と出会う…

元d.M.pでサンシャインの弟子。
万太郎との戦いを経て主体性に目覚める。
ふだんは王様(キング)形態だが、両肩にあるチェスのコマで馬(ナイト)形態、城(ルーク)形態の他、
これら3つを合わせた城・王様・馬(グランドスラム)形態になれる。
本人は痛みを感じないというが、ダメージはしっかり受ける。それに気づかなかったことが後に敗因となる。
これ以降ウォーズマン化してしまった為に戦いには参加していない。劇中の活躍からに見てもひどすぎる扱いとしか言いようがない。

ブロッケンJr.の弟子(シューラァ)でヘラクレスファクトリー二期生。
「ベルリンの赤い雨」を使用可能。
一期生との入れ替え戦でガゼルマンを破る。そして入れ替え戦後に師匠と同じ道を辿る事となる。

ヘラクレスファクトリー二期生だが、正体は元d.M.pでマルスという名前だった。
正義超人に報復を企み、登場初期のバッファローマンを彷彿とさせる圧倒的な強さでジェイドや万太郎を苦しめるが、万太郎が編み出した新必殺技「マッスルミレミアム」に敗れる。
入れ替え戦後に弱体化バッファローマン化*4してしまったのが非常に悔やまれる。

超人オリンピックロシア代表の戦闘機型ロボ超人。
冷酷な性格で世界の超人を屠っていくが、ミートとの関わりで心が氷解し、万太郎の仲間になる。
しかしその後は…。

超人オリンピックスウェーデン代表。
技巧派の老超人ジージョマン(CV:島田敏)と、パワータイプの若い超人ニルスの融合体。
ジージョマンの下品な振る舞いに人の心が離れるが、超人オリンピック後に改心し、ニルスとのコンビネーションを磨く。
伝説超人(ジージョマンに限れば事実上伝説超人)ではない。
だが、なぜが「究極の超人タッグ編」ではニルスがでてこなかった。

超人オリンピックブラジル代表。
華麗な関節技の達人でありながら、残虐な戦いを見せてしまう二面性を持つ。
その境遇と扱いが余りに悲惨(弱いという意味ではなく)なので救済してほしいという声もある。


◎新世代悪行超人

d.M.p

  • テルテルボーイ(CV:西村朋紘)
悪行超人d.M.pの一人。
携帯電話型のボディをしている。
トラウマボイスダイヤルでラーメンマンやバッファローマンの幻影を見せて万太郎を苦しめるが、キン肉スグルのみひっかからなかった。
精密機械故に水が大の苦手で、雨にぬれて弱ったところをキン肉バスターを受け、敗れる。
ちなみに彼が歌うキャラソンもある。

悪行超人d.M.pの一人で、スニゲーターの孫。
少年期から父であるスニゲーターJr.からスニーカーのみに焦点を絞った変身を叩きこまれ、今に至る。
初戦は圧倒的な戦闘力でセイウチンを破るが、潔癖症という弱点を突かれ万太郎に敗北する。
原作でもアニメでも万太郎の大便を踏み、肉史上トップクラスに下品で汚い試合を繰り広げた。

  • レックス・キング(CV:太田真一郎)
悪行超人d.(ryで、チェックとともにナイトメアズの一人。
戦闘時には小脳を持ってる右手がT-REXに変化する。どこぞの破壊大帝っすか?
万太郎のジャッジの下で、この作品では珍しくキッドと対峙する。
変温動物らしく万太郎のダジャレ含めて冷気に弱く、そこを突かれて敗北。

■ノーリスペクト

その名の通り、フォークリフトの化身超人。
詳しい内容は彼の項目を参照。

「鬼畜のハンゾウ」の異名をとる悪行超人。
詳しい内容は彼の項目を参照。

正義超人専門の殺し屋で、ノーリスペクト最後の刺客。
詳しい内容は彼の項目を参照。


悪魔の種子(デーモンシード)


世界五大厄(ファイブディザスターズ)



◎伝説超人(レジェンド)

前作の主人公で万太郎の父。
初登場時点では54歳だが、過労と持病によりかなりガリガリになっている。
息子には甘く、全く鍛錬させていなかった為、万太郎からは遊び相手にさせられていた。
王位争奪戦のあと、自身の記録を全て焼却したため、万太郎を初めとする新世代の正義&悪行超人は彼の功績及び、その偉大さを全く知らない。

しかし、彼が超人レスラーとなってからは厳しい一面も見せるようになる*5
キン肉バスターなどの派手な大技は使えなくなったが、関節技の腕前や火事場のクソ力は全く衰えていない。
もちろん優しく熱い心はそのままで、「自分の事は最後に考えられる者」と称されている。

スグルの兄で万太郎の伯父。64歳。
ニンジャと共に悪行超人を狩る超人警察を結成していた元気なジジイ。

ケビンマスクの父で、ヘラクレスファクトリーの校長。
マスクに威厳ある髭飾りが付いた。
息子を立派な超人にするために英才教育を施すが、それが原因で逃げられ、悪行超人入りしてしまう。

キン肉星シュラスコ族出身の少年超人。
スグルに引き続きその息子の万太郎の世話係&ツッコミ役を務めることになる。
冷凍保存されていたため、容姿は前作と全く変わっていない。

テリー・ザ・キッドの父。
現役を退いた現在は牧場を経営している。

元悪魔超人。サラサラヘア。
ヘラクレスファクトリーで教官を務め、正義超人たちをしごく。
悪魔の種子編で一時的に悪魔化した時にはチリチリ頭になった。

元残虐超人。料理が上手い。
d.M.pに真っ先にやられ、キン肉星で療養の傍ら、まだルーキーだった万太郎に格闘術を教えていた。
バッファローマンと同じくヘラクレスファクトリーで教官を務める。

その名の通り忍者をモチーフとした超人。
アタルと共に超人警察を率い闘っていた現役のファイター。
上記のハンゾウと戦うが、敗れて死亡してしまう。
アニメでは、バロン・マクシミリアン戦で三途の川からミンチと共に万太郎を激励する。


◎その他

本作のヒロイン。
原作はギャルだが、アニメでは女子高生。
アニメでは出番が増えた。

  • 二階堂マリ(CV:井上美紀)
マリしゃん。前作から数十年たっているが、全く老けていない。
凛子を保育園前で拾い養母となる。

ここまで読んで察した方もいるだろうが、王位争奪戦からは「原作漫画の展開」から繋がるためスグルとは結婚していない。
また、当時のマリから見たスグル(序盤はもちろんビビンバ登場以降も)についても語られている。

  • ハラボテ・マッスル(CV:佐藤正治→乃村健次(ULTIMATE MUSCLE))
超人委員会委員長。
真弓先帝とは腐れ縁。今作で引退することに。
権力をかさにきた強引な手腕は前作以上で、もはや暴君の領域である。いい加減にしろこの野郎!
『究極タッグ』でも色々とやらかしてしまい、読者からの支持は息子ともどもドン底にまで落っこちた。
作者もやりすぎたと思ったのか『キン肉マン』の新シリーズではだいぶまともな人物となった。

  • イケメン・マッスル(稲田徹→太田真一郎(ULTIMATE MUSCLE))
新超人委員会委員長。
イケメンと名乗っている割には、それには程遠い厳つく濃い顔で『ブサメン』という部類に入る。
イケメンと言うより昔に「ハンサム」と言われていたような雰囲気である。
父親の悪いところが似てしまったのか経営者としての手腕はピカイチだがカリスマ性は今ひとつ。
だが彼もまた物語で大きく成長していく。尤も『究極タッグ』でとんだ失態をやらかしている
万太郎とは当初は敵対関係にあったが、馬が合うのかお互いに認め合う仲になっていった。

イケメン・マッスルの妹。爆乳で小池栄子に似ている。
血の流れる激しい戦いを好んでいたが、オリンピックを通じて考えを改める。

究極の超人タッグ編の過去の世界で万太郎とタッグを組むことになる人間(時間超人だった)
普段は記憶喪失の超人オタクにすぎないが、世界五大厄とも実は因縁がある。
「間隙の救世主」だったのかはいまだに謎。


◎アニメオリジナル

  • ザ・犀暴愚(サイボーグ)(CV:大塚明夫(劇場版)、江川央生(TV版))
劇場版第1作に登場。
宇宙を渡り歩く悪行超人でキッドとセイウチン、ガゼルマンら新世代正義超人をあしらった後、
ミートを人質に万太郎に宣戦布告する*6
全身に鋭利なトゲや鉄鋲が生えた鎧を着ており、攻撃と同時に防御にも利用できる。
必殺技は高速で回転しつつ突撃し、対象を切り刻む「グレイトサイクロン」

当初は万太郎を圧倒していたが、キッドらが倒れる寸前に角に集中攻撃していたため、
角が内部破壊を起こし、万太郎が加えた一撃で砕かれる。
その後は万太郎のキン肉バスターを喰らって敗れる。

アニメ版にも登場。
下記のバロンと手を組み、ケビンマスクと戦う。
ビッグベンエッジを喰らって敗れるが、決まった瞬間にカウント20を超えていたため、両者リングアウトで引き分けになる。

元となった超人は、キン肉マンの原作、王位争奪戦連載中の第8回超人募集大発表での応募超人の中の一人であり、
王位争奪戦103話のトビラ絵でスグルに対して技をかけている。

漫画「〜オール超人大進撃~」にも登場。

  • バロン・マクシミリアン(CV:郷田ほづみ(劇場版)、乃村健次(TV版))
劇場版第2作に登場。ローズバド号を襲撃した残虐超人のリーダー。
白いタキシードを着た紳士の姿をしているが、2段階変身能力を持つ。
必殺技は竜巻の如く高速回転しつつ、マットに叩きつける「バロン・トルネードボム」
マッスル人参を食したことで更にパワーアップし、万太郎を追い詰めるが、最後は火事場のクソ力を発揮したキン肉バスターに敗れる。

アニメ版第1期にも登場し、ラスボスを務める。
勝利するためならばあくどい手段も平気で用いる卑劣な性格。
劇場版同様、2段階変化をし、万太郎を寄せ付けない圧倒的な強さを持つ。
バロン・トルネードボムを喰らった万太郎は意識を断たれるが、あの世からの皆の声援、ミンチとザ・ニンジャに諭され復活した万太郎のキン肉ドライバーからのマッスル・ミレニアムで富士山の外まで吹っ飛ばされ、敗れる。

余談中の余談だが『ブレンパワード』というアニメに全く同じ名前の重要人物(しかもこちらも立場的にはラスボスである)がいる。


【主題歌】

  • オープニングテーマ
「HUSTLE MUSCLE」(第1話 - 第51話)
作詞:里乃塚玲央 作曲・編曲:渡部チェル 歌:河野陽吾
冒頭のセリフはこの曲の歌詞。
これ以外にもスグルたちと万太郎たちの二つの世代、世代から世代へ受け継がれる物をテーマにした歌詞が多く織り込まれている、熱血ソングにして名曲。
河野陽吾は作曲・アレンジャーとしての仕事が主で歌唱力を披露することは殆ど無いのだが、この曲の作成時に仮歌を担当したところその圧倒的な声量と熱さで本番の歌唱も担当することとなったという逸話がある。

  • エンディングテーマ
第1期「愛のマッスル」(第1話 - 第26話)
作詞・作曲:田光マコト 編曲:ザ・パーマネンツ 歌:ザ・パーマネンツ

第2期「恋のMy chop!!」(第27話 - 第51話)
作詞:松本悠 作曲:西田昌史 編曲:MIN 歌:横須賀ゆめな


【挿入歌】

「カルビ丼音頭」
作詞:木村京太郎/作曲・編曲:岩崎元是/歌:小野坂昌也

時折劇中で流れる万太郎のテーマソング。
前作の牛丼音頭的な立ち位置も務める。
ギャグパートでもシリアスなシーンでもお構いなしに歌う。
ミート、テリー・ザ・キッド、ガゼルマン、セイウチン、スージー(おがぁ)&ドロシー、スグルも歌ったことがある。
カルビ丼の「ル」の字の時の万太郎の顔はややシュール。




「追記のツの字はつつがなく~♪」
「追記のイの字は一発で~♪」
「追記のキの字は決めようぜ~♪」
「はぁあ~あぁ~あ、修! 正!」

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最終更新:2024年02月25日 16:16

*1 原作ではモロに噛み砕かれている

*2 短いはずの試合前のリングインだけで一話使っていることもザラ

*3 殊更にスグルに至っては「後半まで病的なまでに懐疑心が強くなっており、事あるごとに新世代超人を悪く言う」「実は試合中に卑怯な事もしていたとカミングアウトしてしまう」などの酷い要因から、多くの読者から失望された

*4 スパロボでもよくある、敵の時は圧倒的に強いが味方になると…という意味

*5 火事場のクソ力修練でノーリスペクトと戦うと聞いて尻込みする万太郎に対し、『甘ったれるな!!』と叱咤したり、超人オリンピック閉会式でケビンマスクに敗れた万太郎に対し、心中で『慰めの言葉をかけてやりたいが、それではお前のためにはならん。これはお前に与えられた新たな試練だ』と呟き、敢えて突き放す(原作のみ)など

*6 最初は新世代超人ファン感謝祭に来ていた少年(CV.野田順子)を人質にとろうとしていたが、ミートが身代わりになった