油(武器)

登録日:2019/12/09 Mon 23:12:48
更新日:2023/11/13 Mon 09:27:37
所要時間:約 5 分で読めます





ここでは油を武器にするキャラクターを紹介する。

概要

「粘性がある」「可燃性」「滑る」などの性質を生かして油を使って戦う戦闘スタイル。
液体を扱うという意味では水属性に近いが、実際の性質としては火属性として扱われることが大半。

使い方としては概ね二系統に分かれる。

  • ①可燃性を生かして燃やす
口に含んで火炎放射をやるキャラもいる。


  • ②滑る性質を生かしてスリップさせる

もちろん両者を併用することも多い。

代表的な油使いのキャラクター、もしくは油を用いた武器道具類

可燃性を生かして燃やす


荒廃した北斗世界で大量のガソリンを保持していた偉い人。
ケンシロウとの決戦時は屋上のガスタンクにまでおびき寄せ、ガスタンクを破壊してばら撒いたガソリンに火を点けるという戦法を取った。
が、ケンシロウには 屋上の床そのものを粉砕される という荒業で対処されてしまった。

アーケード版でも設置技として「ドラム缶」「ガソリン」が存在。
設置した状態で必殺技の「マッチ」や「ショットガン」を使うと引火して大ダメージを与える。また、「ガソリン」は撒いてある箇所では相手の速度が落ちるため、ジャギの立ち回りとしては生命線となる。
超必殺技「まだまだ読みが甘いわ(通称:超ガソリン/超ガソ)」は大量のガソリンをばらまき、
一撃必殺奥義「フフ…この時を待っていたのだ」は原作のヘリポートのシーンを完全再現して相手を焼き尽くす。

巨大鷲に乗って戦うチビ。闘場に上空からガソリン撒いて赤石先輩を焼き殺そうとした。
こちらは地面を斬って安全地帯を作られたことに気付かず、焼死体を確認しに接近した結果、鷲の羽を切られ墜落死した。

蒙古三凶撰の一番手。高所に作られた土俵で戦い、落ちたら死ぬ地獄相撲(チャガ・ボルテ)が得意。
必殺技の浹滑溜汗(しょうかつりゅうかん)は、大量の 脂汗 で土俵を満たすことで相手を転びやすくして、自分は吸盤状になった足の裏の吸着力で転ぶことなく有利に立ち回るというもの。二重の意味で汚い。

ウルトラ戦士の中でも特にオーバーキルに定評のある人。
暗黒超獣ブラックサタンとの対決で、その場にあった石油タンクを担ぎ上げてブラックサタンの頭からぶっかけてタイマーボルトで点火して火だるまにするという、超ド級にえげつない戦法を繰り出した。
しかも火だるまのブラックサタンをメタリウム光線で追撃して木っ端みじんにするというドSっぷり。

  • オイル(FFシリーズ)
一部の作品で登場する状態異常。相手を油まみれにしてしまい、火属性攻撃の通りを劇的に良くする。
何気に治療手段が非常に限定されており、ちゃんとした火属性技と合わせて使うと意外なほど凶悪な状態異常。
ただしFFTではバグにより機能していない。まぁそうでなくてもまともに食らう機会がほぼない空気な状態異常だが……
専用の治療アイテムとして「あぶらとり紙」がある。戦闘中に油取り紙でせっせと油を取るシーンを想像するとシュールである。

トラップの一種で、他の炎系のトラップor悪代官の武器で生じた炎に反応して割れ、辺り一面に油をまき散らす。
正義の味方を撃退するために炎の延焼範囲を広げるためには欠かせないトラップである。

上記と同名のアイテム。こちらはアクションゲームなので、単純に敵に投げつけて油まみれにさせる。
油壷自体にダメージはないが、油まみれ状態で炎属性の攻撃を当てるとそのダメージが倍加するため火炎瓶やパイルバンカーなどとよく併用される。

Bloodborneの物と名前は違うが壺に入っていて投げつけることに変わりはない。
こちらは相手の炎被ダメージを増加させる以外に、炎上*1耐性の低下効果があるためそちらを狙う意味でも使われる。

素材の一つとして登場。ドロップから入手するか店売りで購入するが、基本的には後者が楽。
当然料理にも仕えるが、モンスターに投げることで炎属性への耐性を減らす事ができ有利に立ち回れる。
しかし真価はどちらかといえば強化素材にあり、防具などにつけると逆に装備の炎耐性が下がってしまうのだが
4では調合失敗アイテムの「物体X」を利用することでこれを反転し、耐性強化に繋げる事ができる。

  • オイル・大オイル(ダンジョンズアンドドラゴンズ・シャドーオーバーザミスタラ)
有名なアーケード版D&Dでは、「投げると火を発する」アイテムとして登場。
ボス相手にも効果が見込める、ダウン状態の相手に追い打ちで入る、と使いやすく、中盤以降のボス戦では必須と言っていいアイテムとなる。

鼻から油の塊を発射し、床に落ちた油に火を放つことで火柱を作る攻撃をおこなう。
しかし油はエックスに当たっても別に悪影響はない。というかまず当たらない。
起こった火柱もたいした大きさではなく、壁蹴りで簡単に回避できるのであまり印象に残っていない人も多いだろう。
漫画版では相手に直接ぶっかけて着火するというえげつない使い方になっていた。

使用する技の一つに焔霊というものがある。
斬撃の摩擦熱で炎を起こし、炎を纏った斬撃を繰り出す技なのだが、いくら摩擦熱がものすごくても、普通なら火花が上がるだけで、そこまで大規模な炎が発生することはない。
つまり火を起こすための燃料が必要なのだが、その燃料というのがにこびり付いた、今まで斬り殺した人間の油。
志々雄が使う刀は無限刃という、あらかじめ刃をノコギリ状にして切れ味を半永久的に保っているものなのだが、この構造が油を刀身に染み込ませているのに一役買っていると思われる。
ただし、巻き起こした火によって相手の傷を止血、消毒してしまうため、威力は意外にも低い。
殺傷よりも威嚇や目眩まし、紅蓮腕や火産霊神を使うための火種としての意味合いが強い。

滑る性質を生かしてスリップさせる

  • ボンドカー(007シリーズ)
作品によって搭載されている装備が異なるが、定番装備として車体後部からまき散らされるオイルトラップがある。
主にカーチェイス時に敵の追跡を振り切るために使用する。

レオをバラバラにしたことで有名な円盤生物
復活したレオとの戦闘では口から吐き出すスリップオイルでレオを転倒させ、同じく口から吐き出す宇宙ロープで足をからめとって引きずり回した。
が、直接攻撃力がないのでは悪あがき以外の何物でもなく、レオにあっさり脱出されてボコボコにされる羽目に。

ドラム缶に手足が生えたような外見をしたサウジアラビア出身の超人。
必殺技は「オイルリバー・スリップ」で、名前からして恐らく石油をばら撒いて敵を足止めする戦法を得意としていたと思われる……のだが、唯一の活躍の場面が
超人オリンピック最終予選でうっかり転んで油をばら撒いて他の選手を足止めしてしまい、出遅れていたキン肉マンとウルフマンを予選突破させる手助けをする というシーンのみなのでネタキャラ扱いされがち。

レースカーかホバークラフトでバルーンを1つ取得することで、踏むとスリップするオイルを撒き散らすことができる。

トルコのオイルレスリング「ヤール・ギュレシュ」*2の有力選手で、ヤール・ギュレシュの技術に油の「滑る」特性から編み出した独自の技を組み合わせて戦う。
必殺技の「オイルシャワー」で油を浴びることでパワーアップする。世界屈指の規模を誇る食用油メーカーの社長なので、浴びるオイルも勿論自社製品。

前者は「体油包(たいゆーぱお)」後者は「超体油包(ちょうたいゆーぱお)」というリンギを使い、
ガマの油状の臨気のバリアを張る。
尚、設定上は後者の方が強力だが、前者は五毒拳の一員で後者は一般怪人、
ゲキレンジャーがパワーアップを経ていたため前者の方が苦戦したという
なんだか辻褄があっていないようないるような不思議な技。

油身忍者(ゆしんにんじゃ)」の異名を持つ、ナマズの化身忍者。
全身が油で覆われており、そのぬめりを活かして狭い隙間へ入り込んだり、敵の攻撃を滑らせて受け流したり出来る。
弱点は、案の定火に弱いこと。

油すましをルーツとするアヤカシ。
全身を覆う油で敵の攻撃を滑らせる他、特殊な油を敵に浴びせて摩擦を消す「三途の油地獄」が得意技。
足元が滑るのは勿論のこと、剣まで滑って持てなくなるこの技は剣術で戦うシンケンジャーにとって非常に厄介であり、シンケンブルーとゴールドはかなりの苦戦を強いられた。
…が、案の定火のモヂカラを使うシンケンレッドとは相性最悪であり、三途の油地獄に火で容易く対処された挙句に自分自身も火だるまにされてしまった。
北米版『パワーレンジャー・サムライ』では「サンズ・スライム」と呼ばれており、こちらは油ではない模様。ただやっぱり可燃性なので末路は変わらなかった。

粘る性質を活かして貼り付かせる

うさぎどんを捕まえるためにコールタールの人形の粘着力を使った。

沸点の高さを活かして高熱の液体として使う

  • 現実
主に籠城戦にて、 熱した油を攻めてきた相手の頭上から浴びせる という罠が用いられていた。
相手が鎧を着ていてもほぼ一撃で致命傷を与えられる凶悪なトラップだが、熱するための燃料が必要なため長期戦には弱い。
また上記の数々の使い手たちから見て取れるように、フィクションの世界では熱してから浴びせるという手法はあまり見られない。

中国中央電視台ドラマ「三国演義」では、熱した油を登ってくる相手の頭上から流す火種を落として炎上させ、とどめを刺すとともに後続敵兵を近寄れなくする(中国の城壁は不燃性かつ大きいため、下で燃えても味方に被害はない)という見事なコンボで諸葛亮魏延を完封した一幕も。

複数の性質を活かして多様な使い方をする

全身が「超重質龍骨油」と呼ばれる超粘性の重油で覆われた異形の古龍種。
ただ動き回るだけでもその重油が垂れ落ち、下手に触れると「重油塗れ状態」になり身動きが取れなくなる。
さらに、体内で超高温を生成できるため、重油塗れ状態で爪の一撃を受けたりすると炎上して大惨事になる。
重油をブレスのように吐き出して攻撃することも出来、こちらも食らえばただでは済まない。

またゴグマジオス自身もこの重油の性質を理解しており、体内で作り上げた火炎粉塵と重油を合わせた爆熱重龍油ブレス、さらにこのブレスの着弾点で大爆発を起こす重龍油大爆発という技を持ち、ハンターが直撃すると まず即死 する。

さらに固化した状態の重油は極めて強固な防壁としても機能しており、この状態ではまともには攻撃が通らない。
反面、油であるため火属性攻撃に弱い性質もある(本体には火属性は全くと言っていいほど通用しない)。
怒り状態に移行して体温が上がると油も柔らかくなるため肉質も軟化するが、今度は滴り落ちた重油がすぐさま爆発するようになるためさらに厄介度が増す。

ちなみにこの重油は不純物を皮膚から排出したものという設定がある。つまり人間で言うところの汗に近い。

どんな機械にも対応したオイルを生成できる整備用ロボット。
敵として登場した際は主に壁に張り付きつつ、油をまき散らして足止めしてオイルスライダーでトドメを刺すいやらしい戦法を取って来る。
弱点武器は見た目通りファイヤーストーム。

特殊武器は前方に油をまき散らす「ドロップオイル」。
単体ではほとんどダメージがないが、まき散らされた油に接触すると高速でスライドする「オイルスライダー」に派生でき、これで敵に体当たりするとようやくまともな攻撃力を発揮する。
しかし、本体に無敵判定がなく、一撃で倒し切れない相手だと直前で切り返してスライダーを解除しないといけない。
ロックマン使用時は高速移動手段として使用可能なのだが、これしか武器がないオイルマン使用時は雑魚敵を倒すにも非常に難儀する厄介な武器となる。
意図的な弱キャラのロールちゃんより弱い ともっぱらの噂であり、超上級者向けの性能になっている。

  • タッコング(帰ってきたウルトラマン)
別名を「オイル怪獣」と言う通り、口から石油を吐き出して攻撃する。なお、コイツの主食も石油である。……単なるゲロじゃね?
外部出演では頻繁に炎を吐いているが、初登場の『帰ってきたウルトラマン』時点ではオイル攻撃以外を仕掛けたことはない。
ウルトラ怪獣かっとび!ランド』では、レッドキングに下剤を飲まされて自動車のガソリンタンクに尻から給油させられたことがある。

  • グリース(DragonAge:Origins)
メジャイ(魔法使い)が使用できる魔法の「グリース」と、ローグ(盗賊)が使用する「グリースの罠」が存在する。
地面から油を湧き出させて範囲内のキャラクターの移動速度を低下させ、物理耐性チェックに失敗した対象は転倒するという効果で、広範囲・長時間に渡って敵の行動を阻害し接近を防ぐことができ、字面は地味だがリアルタイム制の本作では計り知れないメリットを享受できる。
炎系の魔法で着火することも可能で、広範囲攻撃の「ファイアーボール」などと組み合わせるとザコ敵の掃除が楽になるが下手をすると味方もろとも黒焦げにしてしまうので注意が必要。

「彼らの世界」に異界から流入した怪物を退治するために生み出された改造人間一族「ウィッチャー」の技術のひとつで、彼らが戦いに使うに塗りつける特別に精製したの油。
油なので剣の切れ味を維持しつつ特効を付与できる、「エンチャント効果がメイン」という珍しい使い方である。
多くの種類があり、ターゲットの怪物を調べて有効なオイルをその都度錬成する。即死には至らないが確実に戦いを有利にする侮れない脇役である。

こちらもエンチャント効果を持ったアイテムとしてのオイル。
武器にそれぞれの属性を付与する。但し属性付与効果が出るのは通常攻撃と属性付与に対応した一部のスキル攻撃のみ。
主な用途としては弱点属性を付与しての攻撃や、物理攻撃に耐性を持った相手への対抗手段。作品によって違うが、武器の属性と付与した属性のそれぞれでダメージ計算した際の平均、もしくはダメージの大きい方を与える。
また「特定の属性攻撃を受けた相手に追撃を行う」というチェインやチェイスといったスキルを発動させることも可能で、
これらのスキルと組み合わせると、手空きのキャラの属性攻撃→本命の追撃と繋がるので、攻撃力に乏しいキャラもダメージに貢献できるようになったりする。

ジョジョの奇妙な冒険 第3部『スターダストクルセイダース』に登場したスタンド使いズィー・ズィーのスタンド。
自動車と一体化しており、燃料のガソリンを高速で飛ばして狙撃する攻撃を使う他、奥の手としてぶちまけたガソリンにバッテリーの火花を引火させて相手を炎上させる戦法を繰り出した。

「油」と書かれた額当てを身に着けており、
その通りにチャクラを油へ変換させた忍術を扱う。まあ関連しているかは不明だが。
油で相手の動きを制限する「蝦蟇油弾」、
口寄せ蛙のガマブン太にそれを使わせ、自身は火遁で着火する「蝦蟇油炎弾」、
自身は蝦蟇油弾、口寄せしたフカサク・シマ夫妻は火遁と風遁を放ち、
蝦蟇油炎弾へ更に風遁の勢いと仙術チャクラを合わせたと言うべき「仙法・五右衛門」がある。

GOD悪人軍団の一員で、
左手の指からは点火したガマの油「火炎ガマの油」を発射し、頭からは白いガマ油を噴射してライダーパンチを受け流す。
ちなみに、 自分に塗っているのも燃えやすい油である。

頭のイボやボンブ状の左腕、口から伸ばした長い舌から白いガマの油を出し、生身の人間なら白骨化させてしまう。
スカイライダーには多少効く程度だが自らの体に塗りつけることで相手の攻撃を受け流すこともできる。

「バグってチョベリグ!?の巻」に登場するゲーム
首都高速道路を舞台にしたレースゲームだが、
道路にオイルを撒いたり、ガソリンを撒いてバックファイアで着火したりできる。
後者の知名度は低いらしく、大会での使用は禁止されているようだ。

美食會第四支部長。
体内で「不凍液」を作り出す能力を持ち、肉体を構成するタンパク質も常に体温を温め続けるという性質を持つため常に肉体がトップギアな状態となっている。
不凍液自体もワセリンを凌駕する滑らかさを持ち、これによりマシンガンの連射すらも滑らせ無効化可能。
これらの体質により極寒のアイスヘルでも常にパンツ一丁でいられるほどのタフネスを得ている。

能力『油性兵装』(ミリタリーオイル)の能力者。自らの周囲の油を分解・構築・操作する能力を持つ。
現代では衣服やゴム・プラスチックなども油が使われているため、周囲の環境を択ばず能力を行使できるメリットもある。
操作した油を身にまとうことで、御坂美琴の超電磁砲にも耐えきったり、スリップする性質と爆発力で高速移動もできる。
油としての可燃性も立派な武器であり、敵は迂闊に火も使えない一方自分では自在に操作した油で戦局を操作できる。

災禍の鎧編で初登場した緑レギオンの中堅リンカー。
必殺技「リピッド・リキッド」で自分の身体を油に変化させる事が出来る。肉体の液体化の一種。
物理攻撃に100%耐性がつき、また狭い所から流れるように移動したり怪しい特性が満載。
難点は火属性に致命的に弱くなる事。対戦相手に火の使い手がいると非常に動きにくくなり、火炎系のステージを引いてしまうと完全に死に技になる。

追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 武器項目
  • 技項目
  • オイル
  • 重油
  • ゴグマジオス
  • 可燃物
  • 火属性
  • トラップ
  • スリップ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月13日 09:27

*1 状態異常。ゲージが最大まで蓄積すると一定時間無防備になった後スリップダメージ&体幹回復を阻害する

*2 全身に大量のオリーブオイルを塗って組み合うトルコの伝統競技。「トルコ相撲」とも言われるだけあってオイルを塗る以外のルールは日本の相撲に近いが、近年はレスリングのようなポイント制も導入されている。