美々子・菜々子(呪術廻戦)

登録日:2021/01/14 (木) 01:00:03
更新日:2024/04/15 Mon 19:57:11
所要時間:約 5 分で読めます





美々子ぉ アイツ ゲロムカつかねェ?

吊るす? 菜々子


美々子(みみこ)菜々子(ななこ)は週刊少年ジャンプ連載呪術廻戦およびその前日譚「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」(以下「呪術高専」)の登場人物。読者からの愛称は「ミミナナ」
CV:松田利冴(美々子)、松田颯水(菜々子)

●目次

【概要】

生まれた村の住人に幼い頃から過酷ないじめと虐待を受けていた、呪術師の家系の双子の少女たち。苗字は枷場(はさば)
ある事件で自分たちを救ってくれた夏油傑に心酔し、弱冠15歳にして人を呪い殺す呪詛師となった。
「呪術高専」では呪術界転覆を企む夏油一派として、クリスマスイヴに決行された百鬼夜行テロに参戦。
夏油敗北後の動向は不明であったが…。


【人物】


善悪? そんなんアンタらで勝手にやってろし

夏油様が言えば黒も白だし 白も黒なんだよ


菜々子はお団子ヘアにブレザー、美々子は黒髪のセーラー服の典型的な女子高生。*1
表向きの性格も今ドキの女子高生らしくスイーツには興味津々の双子の姉妹。

…ではあるが、いざ戦闘になれば呪詛師らしく人を殺すことに躊躇は無いし、非術師(一般人)を夏油同様に「猿」と呼び侮蔑している。
夏油には幼い頃に救われた恩から心酔しており、夏油の為であれば何でもする覚悟を持っている。

なお夏油から呪術師としての手ほどきをどの程度受けたかは不明であるが、後述の“縛り”については穴があった事から考えるに、呪術師の教育は不十分であった可能性が高い。


【戦闘能力】


邪魔する奴は

吊るしてやる!!


経緯は不明だが宿儺の指を所有しており、指に引き寄せられた呪霊や指を取り込んだ呪霊などから自力で入手したのであれば、相応の実力はあるものと思われる。

美々子は首にロープを付けた人形を持ち、標的の人間に対して人形にした事を反映させる術式を持つ。主に人間の首を吊るす用途で使用する。
百鬼夜行テロでは高専側の補助監督数名を街のアーチに吊るして呪殺した。

菜々子はスマートフォンを媒介に発動させる術式を使用。
宿儺曰く「写真機で撮影した被写体をどうこうするもの」であり、自らを撮影することで直後に受けたダメージを無かったことにしたと思われる描写の他、攻撃にも転用できると思しき動きも見せた。


【過去】


アンタらは知らねぇだろ 地図にも載ってねー様なクソ田舎で

呪術師がどういう扱い受けているか


日本のある田舎の村*2で生まれた二人であったが、村人には老若男女問わず常に虐待やいじめを受け、「赤子のうちに殺しておくべきだった」と言われるほどに憎まれていた。
反撃はたびたび行っていたようだが、余計に恐れられ虐待はエスカレートするばかりであった。
両親も呪術師であったようだが、後述の夏油が起こした事件発生時には既におらず、死亡または失踪したと思われる。

2007年9月。村内で神隠し・変死事件が発生し、呪術高専から3年生の夏油傑が調査および原因と思われる呪霊の祓除の為に派遣される。
そこで夏油が見たのは――


これは なんですか?


変死事件の犯人として檻に閉じ込められ、虐待を受けた幼い美々子と菜々子であった。

村人は悪びれることなく「この二人が一連の事件の原因でしょう?」「黙りなさい化け物め」と語るが、夏油は既に原因となる呪霊を祓った後であり、犯人が彼女たちでは無いことが明白であった。
星漿体(せいしょうたい)護衛任務や後輩の任務中の死亡事故を経て、呪術師として命を懸けて非術師を守る事に疑問を持ち始めていた夏油は、「罪の無い呪術師を非術師が迫害する現実」に直面し、遂に「非術師を猿として見下す」事を決断。

その夜の内に村の住人112名を皆殺しにし、呪詛師として高専を追われることになる。
美々子と菜々子もこの時に夏油が保護し、夏油が乗っ取った宗教団体で“家族”として共に暮らすことになる。


【呪術高専】


呪術界転覆を企む夏油一派として、呪術高専に乗り込み宣戦布告したメンバーとして登場。
なお帰りは竹下通りで夏油と一緒に散々見下している猿特製のクレープを食べた。*3

12月24日の日没後、東京新宿で決行された「夏油が千の呪いを放つ」百鬼夜行に参加。
呪術高専所属の呪術師や補助監督と戦うが彼女たちはあくまで陽動であり、夏油の真の目的は高専に匿われる特級術師「乙骨憂太(おっこつゆうた)」を殺し特級過呪怨霊「祈本里香(おりもとりか)」を奪う事であった。

目論み通り時間稼ぎは成功するものの、夏油は乙骨に敗れた末、逃走中に親友であった五条悟に止めを刺され、死亡する。

時間稼ぎが終わった後は夏油の指示通りに逃走し、その後の動向は不明であったが……?


【呪術廻戦】


渋谷事変


返せ

私達はオマエに協力し 非術師(さる)共を落とし続けた

約束通り 夏油様の肉体を返せ

夏油様を これ以上 玩ぶな


呪術廻戦93話、渋谷事変において五条悟が偽夏油に封印された後に登場。

「夏油様の物語は終わった」として、偽夏油から夏油の遺体を取り戻したい美々子と菜々子は、夏油の意志を優先し夏油の肉体の事は関知しない事にした仲間とは意見を違えて決裂。
夏油の遺体を取り戻すべく、独自に偽夏油に協力して非術師を渋谷駅地下に落とす等の工作をしていたのだが…


返すわけがないだろう 君たちの頭まで空っぽにした覚えはないんだがね

次 術師と約束する時は“縛り”であることを明確にするんだな


…と、偽夏油と取引した際に明確な“縛り”を決めておかなかった事から彼のいいように使われるだけになってしまう。

劇中において、呪術師同士が結ぶ他者間の“縛り”は「縛りを破った場合どんなペナルティがあるか分からない」為、非常に強力な契約となる。
事実、偽夏油たちと裏取引していた究極メカ丸(与幸吉)「自らの体を健康体に治してもらう」事を縛りにしていたし、美々子と菜々子が登場する直前には、特級呪霊の真人がゲームという名目で「虎杖と初めに遭遇した者が虎杖を殺すなり指を食わせるなり好きにしていい」という“縛り”を偽夏油に課そうとしていたふしがある。(察していた偽夏油はその手には乗らなかったが)
呪霊すら思いつくそれを怠った美々子と菜々子が愚かであった。

「消えろ それともこの肉体(からだ)に殺して欲しいか?」の脅しを受け、美々子と菜々子は「後悔するぞ」の捨て台詞と共にその場を立ち去る。


お願い出て来て 宿儺様


再登場は106話。虎杖帳相に敗れ、気絶している所に現れる。
虎杖に所有していた宿儺の指を食わせて宿儺を呼び出すことを画策するが、その直後に宿儺の気配に気づいた漏瑚が出現。
「指を何本食わせた!!」の返答を拒否した直後に焼かれてしまう。

漏瑚が所有していた10本の指を食わせた後に、菜々子の術式により復活。
それに気づいた漏瑚が止めを刺そうとするが…



1秒やる


どけ



11本の指を一気に取り込んだ事で、一時的に虎杖の肉体の主導権を奪った宿儺が復活。


互いの一挙手一投足が全て死因になりうる恐怖を受けながら、息をするのがやっとの状態で土下座する美々子と菜々子。(なお漏瑚は片膝付きだったので頭を斬られた)


ガキ共 まずはオマエらだ

俺に何か 話があるのだろう

指一本分くらいは聞いてやる 言ってみろ


願いを聞いて貰えると確信した美々子と菜々子は、平伏しながら願いを絞り出す。


…下に 額に縫い目のある袈裟の男がいます

そいつを 殺してください

夏油様を 解放してください


「もう一本の指の在処を知っているので、偽夏油を殺したらそれを教える」と条件を付け加え、願いが叶うのを祈る美々子と菜々子であったが…





面を上げろ





二人が面を上げた直後に、美々子の頭は血しぶきと化し吹き飛んだ。





たかだか指の一・二本で 俺に指図できると思ったか?


不愉快だ





すくっ なあああ 死ね!!




姉妹を殺された怒りで復讐を試みた菜々子であったが、宿儺の“捌”を喰らい、全身を細切れにされてあっけなく死亡した。
(誰が呼んだかサイコロステーキ後輩)

こうして夏油に心酔した雛鳥たちは最期の願いも叶わず逝った。
なお、劇中において心臓を潰したが蘇らせた虎杖を除くと*4現在に復活した宿儺に初めて殺された人間がこの二人だったりする。そして、一時的に自由を得た宿儺は渋谷にいる大勢の人間を惨殺する事態を引き起こして、虎杖の精神は地に叩きつけられる事になる。

余談

映像作品での担当声優となってた松田利冴・松田颯水女史は、彼女達と同じく双子の姉妹である。

結果的に宿儺に偽夏油を殺させる企みは失敗に終わったが宿儺の一時的な復活のきっかけを作ったのは紛れもなく彼女達であり、その後の宿儺の暴走を振り返れば渋谷事変屈指の戦犯者と言える。最期こそ残念だったが呪詛師としては100点の活躍はできていたかもしれない。

追記・修正は夏油に心酔してからお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 19:57

*1 ただし実際に高校に通っているかは不明

*2 場所の詳細は不明。劇中では「■■県■■市(旧■■村)」と隠され、住民のセリフも標準語に直した翻訳という形式が取られている。エピソードの性質上、実在の地名やそれを想起させる要素を出すとクレームが出ると判断されたためだろう。

*3 補足すると夏油は呪詛師となった後は衣食住をできるだけ非術師が関わらない範囲で済ませていた、しかしそれを他の家族に促す事はせず、クレープも二人に勧められた分のみ食べている

*4 勘違いされがちだが、順平の件に関してはそもそも無為転変で改造された人間は反転術式で治す事はできない為、宿儺にはどうしようもなかったりする、仮に治せたとしても本人の性格的に嘲笑いながら見殺しにすると思われるが……