ドータクン

登録日:2010/05/18 Tue 00:03:08
更新日:2024/03/10 Sun 17:49:13
所要時間:約 8 分で読めます






■データ


全国図鑑No.437
分類:どうたくポケモン
英語名:Bronzong
高さ:1.3m
重さ:187.0kg
タマゴグループ:鉱物(性別不明)
タイプ:はがね/エスパー

特性:ふゆう(じめんタイプの技と「まきびし」「どくびし」「ねばねばネット」「特性:ありじごく」「各種フィールド」が無効)
  /たいねつ(炎タイプの技と火傷のダメージを半減する)
隠れ特性:ヘヴィメタル(自分の重さが倍になる)

HP:67
攻撃:89
防御:116
特攻:79
特防:116
素早さ:33
合計:500

努力値:防御+1、特防+1

ドーミラーがレベル33で進化する。


■概要


名前の通り銅鐸そのものの姿をしている。名前・デザイン共にあまりにも捻りがないが逆にそれが潔い。
その身体の構造は謎に包まれておりレントゲンで撮影しても何も写らなかったらしい。
進化前のドーミラーは小さな銅鏡のような姿をしており、目がつぶらで少し可愛らしい。

雨雲を自在に操る能力を持ち昔の人々には豊作のとして崇めたてられていた。若干カイオーガと被ってね?

高い休眠能力も持っており工事中に2000年以上地中で眠っていたドータクンが掘り起こされてニュースにもなった事がある。

背面に榊の枝(玉串?)に似た紋が刻まれているが、どういう意味があるのかは不明。


■ゲームでのドータクン


野生では「もどりのどうくつ」や「テンガンざん」に進化前のドーミラー共々出現する。
またドーミラーはジムリーダートウガンを筆頭にギンガ団や山男等使用トレーナーが多く、そのタイプや耐久力から非常に鬱陶しい。
因みになぜかトレーナーが使ってくるドーミラー系列は皆例外なく特性が「ふゆう」であり、「こいつは炎と地面のどっちが有効か?」を迷うことはないのだが、
なんとDPはクリア前はポニータしか炎タイプのポケモンを捕獲できず、そのポニータは覚えるほのお技に難がある。(ほのお技を自力で覚えるポケモンはスカタンク*1などもいるが)

進化による「じしん」の習得で、鋼タイプを倒せるようになったドダイトス使いを最初に絶望させてくるポケモンでもある。
このように弱点を突くのが難しい(それもドータクンを有利にするためだけのように全体的なタイプ調整がされている)事と「あやしいひかり」「さいみんじゅつ」「とおせんぼう」といった妨害技を撃ってくる事がそのウザさに拍車をかけている。

四天王ではゴヨウの切り札として使用され(プラチナでは切り札はエルレイドに変更された)、
HGSSでは強化版イツキの手持ちとして登場する。
ちなみに特性はゴヨウの個体はふゆうで、イツキの個体はたいねつである。

アローラ地方の空間研究所ではディアルガを差し置いてパルキアギラティナと共に重要な研究対象として取り上げられていたりする。

BDSPでもリメイク元同様にストーリー後半あたりからよく登場するようになるが、当時とは異なりゴースト・あく技が効果抜群となるほか、
ほのおタイプのポケモンも地下大洞窟で調達できるようになっているため、対処はずいぶんと楽になっている。
しかしトレーナー戦では「ふゆう」個体オンリーのため、ドダイトスがせっかく習得する「じしん」を使えずもどかしい思いをするのは相変わらず。
一応、効果抜群を取れるようになった「かみつく」や「かみくだく」があるのだが、持ち前の耐久力で耐えられてしまうことも多い。
とはいえ倒せるまでの攻撃回数で言えばエンペルトも同じようなものだし、マトモな打点がなかった当時より十分改善されていると言えよう。

SVでは進化前のドーミラーが各エリアの廃墟に出現*2。野生か系統のテラレイドバトルで勝利(捕獲)すると「ドーミラーのかけら」という道具を落とすことがあり、スカーレットにおいては新ポケモンのカルボウをグレンアルマに進化させる「イワイノヨロイ」をピケタウンにいる男性に作ってもらうために10個必要となる。つまりテッポウオあくタイプに引き続き間接的ではあるが進化のキーポケモンとなった。
他にもてっぺきトリックルーム、ヘビーボンバーやふういんの技マシンを作るためにも必要なため、これらのアイテムや防御の努力値稼ぎによく狩られている。

また地味にテラレイドバトルではたいねつやふゆうにより安定して弱点を突くことが難しく、悪やゴースト技は威力が低いため持ち前の耐久の高さも相まって難易度が比較的高い。
尤もテラレイドバトルに於いては弱点もテラスタイプに準ずる耐性となる為、ほのおタイプやじめんタイプで弱点を付けるケースで無い場合はそこまで神経質にならなくてもよいが

■対戦でのドータクン


鈍足だが高い防御と特防に半減数の多い優秀なタイプを持つポケモン。
当時は2つしか弱点が無かった上、特性で更にどちらか1つを無くす事が出来る。
なお、「ふゆう」持ちで他に特性があるのはDP当時はドータクン系が唯一で、第9世代現在でも他にヨマワル系(おみとおし)とドガース系(かがくへんかガス・あくしゅうorミストメイカー)が追加された程度。
全体的に耐久型として優秀な能力であり、当時は厨ポケ扱いされていた。

特性のおかげで実質弱点は一つ。
地面タイプに強い「ふゆう」と炎タイプに強い「たいねつ」どちらを選ぶかはPTや役割次第。
「たいねつ」は半減でノーダメージにはできない(元々弱点なので実際は等倍)ので、弱点数でいえば「ふゆう」に軍配が上がるが、
一般的に初見でドータクンに地面技を使う相手は少ないので先発なら「たいねつ」、
交代読みで出す事が多いなら無償降臨が狙える「ふゆう」がオススメとされている。

しかしこれはあくまでセオリー。
裏をかいて先発「ふゆう」でもいいし、裏の裏を狙って「たいねつ」のまま、あるいは裏の裏の裏で「ふゆう」でもいいし、さらには裏の裏の裏の裏(ry
相手からしたら「不自由な二択」(詳しくはググって)を迫られ、試してみるまで分からない運ゲで鬱陶しいことこの上ない。
さらに浮かんでいれば一目瞭然のはずなのに、相手からは「ふゆう」が確認できない。「きけんよち」などは身震いして教えるのに・・・

「ふゆう」型に「ふうせん」を持たせて繰り出すことで「たいねつ」型だと思い込ませる戦術も一部で知られている。
これは「ふうせん」が割れた後に確信を持って撃たれた2回目の地面技等を回避できるのが主なメリット。
ただし、「たいねつ」型でも炎技は等倍で通るため、初見でも様子見で撃たれてしまうケースも多く、扱いは難しい。

なお、隠れ特性は体重を2倍にする「ヘヴィメタル」であり、「ヘビーボンバー」の威力強化に使える。
しかし環境の高速化もあり「ジャイロボール」で十分なことが殆どなため、ぶっちゃけ空気特性

しかし防御特防こそ高いがHPは低めで純粋な数値上の耐久は手放しに安心出来る程ではないため、
こだわりハチマキ」や特性「こんじょう」等による強力な威力の技を等倍で受けると意外にもあっさり落ちてしまうことも。
ドータクンの硬さは優秀な特性とタイプ相性を活かす事で初めて活きるという事を念頭に置こう。
回復技が「ねむる」のみなのも注意したい。
オノノクスドリュウズ等の特性「かたやぶり」持ちにも注意。

バトレボ環境ではその高耐久・良耐性から「さいみんじゅつ」を連打できる点で重宝され、当時クロバットゲンガーメガヤンマといった「さいみんじゅつ」使いと共に「催眠四天王」と呼ばれていた。

XYにてタイプ相性が変更され、鋼タイプにゴーストが等倍となり、以前程の硬さではなくなったのが厳しい。
しかし新タイプ「フェアリータイプ」への耐性は持っている。


主な型は大別すると積み技でどっしり構える積み型か、補助技を使った後に「だいばくはつ」で退場する後続サポート型に分かれる。

積み型はその耐久力を活かして「あやしいひかり」や「さいみんじゅつ」で妨害しながら「めいそう」「てっぺき」を使い耐久や火力を補強していき、
体力が減ると「ねむる」で体力を回復していくいわゆるスタンダードな耐久型。
ドータクンは優秀なタイプ相性のおかげで居座りやすく相性の良い相手にはまさに鉄壁の守りを誇る。

後続サポート型は「トリックルーム」「ステルスロック」「リフレクター」「ひかりのかべ」等の場を整える技を使った後に、
「だいばくはつ」で自主退場し後続のポケモンを暴れさせるのが目的。
先発でドータクンが現れた場合はまずこれを疑うべき。

主な持ち物の候補は「ゴツゴツメット」「たべのこし」「メンタルハーブ」等。

トリパでは高耐久&鈍足が異常にシナジーし、

相手の攻撃耐える

「トリックルーム」発動

次のターンに先制「だいばくはつ」で自主退場

負担を減らしつつ後続無償降臨

となるため非常に相性が良い。

しかしどちらの型にも言える事だが補助技が中心の戦法になるため「ちょうはつ」や「トリック」等のコンボ崩しには滅法弱いのに注意したい。
特にトリパは相性の良さから逆に真っ先に警戒されるため、まず成功しないと言って過言ではない。

先方で繰り出されるポケモンはコンボ崩し用に「ちょうはつ」を持っている可能性が高いので後続サポート型は特に注意。

かつては「あまごい」「にほんばれ」等の天候技を目当てに雨パ晴れパにも投入されていた。

一般的に補助のイメージが強いため、裏をかいてアタッカーとして運用するのもアリ。

物理型ではタイプ一致技として「ジャイロボール」「アイアンヘッド」「しねんのずつき」。
サブウェポンとして「じしん」「いわなだれ」「しっぺがえし」等を覚える。
特に「ジャイロボール」は素早さ種族値33という鈍足さも相まって使いやすい。
「じしん」「いわなだれ」は呼ぶ炎ポケモンへの対策等相性補完として優秀。
一方、「しっぺがえし」は相性の悪いゴーストに先に行動を許すと考えると微妙。
剣盾以降は自分の防御力でダメージを算出するボディプレスを使えるので、高めの防御を活かすことが出来る。
SV以降では「アイススピナー」を覚えるようになり、はがねの耐性でドラゴン技を受け止め、ドラゴンにやり返すという運用もできなくはない。

特殊型ではタイプ一致技に「ラスターカノン」「サイコキネシス」「サイコショック」。
サブウェポンとして「シャドーボール」「くさむすび」「チャージビーム」を使える。
特に「シャドーボール」はエスパー・ゴースト対策として「しっぺがえし」よりも使い勝手が良く、XY以降はタイプ一致技を半減する鋼にも等倍で通る。
めざめるパワー()」があると自身のタイプや特性もあってガブリアスをはじめとするドラゴンに役割を持てる。

攻撃・特攻共に低めなので、「たつじんのおび」「じゃくてんほけん」「こだわりハチマキ(メガネ)」等による補強が必要。
「ジャイロボール」を使うなら「くろいてっきゅう」も候補に入る。

ふゆう持ちの個体が、SVで登場したテラスタルで電気タイプになれば、某ジムリーダーのごとく実質弱点のないドータクンと化す。耐性も減るからそんなにありがたみは薄かったりするが。

ドータクン相手に「ちょうはつ」や「アンコール」で完封できると決め込んでいる相手の意表を突こう。
(例:「ちょうはつ」持ちギャラドスを拘り「チャージビーム」で返り討ち等)

しかし某コピペのような馬鹿な型にはならないように気をつけよう。


ポケモンサンデーでは山本隊員の手持ちとして登場。
ニックネームはゆうじろう。

彼が得意とする鈍足ポケモンをトリックルームで早くするコンボの起点となっている。

特性は「ふゆう」であり持ち物は「オッカのみ」を持たせている。

最初のターンに「トリックルーム」をしたあとは「あやしいひかり」や「いわなだれ」で相手を撹乱する。
後にポケモンガチ勢として活動することになる山本のセンスの片鱗がここでも窺える。

山本隊員はながらくこのゆうじろうを愛用していたが、
プラチナで行われたメンバー同士の最強王者決定戦で対戦相手のしょこたん部長に「トリックルーム」をする間も無くあっさりと倒されてから使用をしていなかった。


■探検隊でのドータクン


ラストダンジョンのじげんのとうに出現。
浮遊と耐熱を同時装備することで弱点を完全に克服。
高い耐久と凶悪性能の封印でじげんのとうの難易度の高さに拍車をかける。
レベル1ダンジョンでも登場し、大いに探検隊を苦しめた。

最大の難点は、仲間に出来ないダンジョンでうじゃうじゃ出て来るが仲間に出来るダンジョンでは全然出ないこと。
これのせいでプレイヤーからはほとんど良いイメージを持たれてない。

ちなみにポリゴンも同じ傾向があるが、こちらは使用キャラとして優秀なため風当たりは弱い。


追記・修正は炎に耐えながらお願いします。

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最終更新:2024年03月10日 17:49

*1 DPではLv.34でかえんほうしゃ習得

*2 マップ上で何もない場所にポツンと色が濃い部分があるのが目印