ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1018 悪い奴
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ankoss
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注意
・ある作品のIFストーリーになります。
・悪い人間が登場します。
・現代ものです
以上のことを踏まえて、お読みください。
悪い奴
―――某店内
「ありがとうございました。またお越しくださいませ」
「ゆっ、またくるんだぜ」
「おとーちゃん!!ゆっくりおうちにかえろうね!!」
「ゆー!!れいみゅ、あまあまさん、たのしみだよー!!」
引き攣った笑顔を浮かべるバイトの青年をしり目に、親まりさ、親れいむ、そして、子れいむ、子まりさの一家は、店で買ったドーナッツの入った箱を頭に載せ、お持ち帰りした。
「…たくっ、なんなんだよ。今日は散々だよ」
まりさ一家が店からいなくなると、愚痴をこぼすバイトの青年だったが、無理もない。
なにしろ、あの一家に振り回されたあげく、意地の悪い嫌がらせまで受けたのだ。
思い出すだけで、腹立たしいはずだ…。
「よぉ、散々だったな、にいちゃん」
「あ。すみません!!お客様ですか、お待たせしました!!」
「いいよいいよ。ありゃあ、ムカついてしょうがないから…それと」
いつの間にか、新しいお客―――派手なアロハシャツを着た30代前後の男がいることに、バイトの青年は慌てて、頭を下げた。
男の方も、青年の対応に感心し、まあまあと宥めながら、あるお願いをした。
「なあ、謝るついでに、頼みたいことがあるんだけど、いいか?」
「ん?何でしょうか、お客様?」
「ああ、実は―――」
男がバイトの青年にお願いしたこととは―――。
店を出て、30分後、まりさ一家は、裏路地にある段ボールの巣箱に戻っていた。
「ゆーやっと、ついたよ。おちびちゃんたち、もうすぐあまあまさんたべられるからね」
「いっしょに、ゆっくりたべようね!!」
「「ゆーたのちみー!!」」
苦労して集めたお金で買ったあまあまさんが、食べられると、子れいむと子まりさは、喜びの声を上げ、親まりさと親れいむは、ゆっくりした表情で笑みを浮かべていた。
まあ…
「このあまあまさん、俺が貰っちゃうよっと」
「「「「ゆ?ゆー!!!」」」」
―――その幸せを、まりさ一家を追いかけてきたあのアロハシャツを着た男にぶち壊されるわけなのだが…。
「なにするの!!それは、まりさたちがかったあまあまさんだよ!!」
「ゆっくりしないで、かえしてね!!」
「「かえちてね!!」」
男の手に握られたドーナッツの箱を見つけ、男にあまあまさんを取られたと理解し、怒り心頭で男を睨みつけるまりさ一家だったが、男は、そんな一家の威嚇を無視して、ニヤニヤとドーナッツの入った箱を物色し始めた。
「おー結構買ったんだねvつまみ食いもしてないみたいだし、えらいねーv」
「ゆがああああああ!!きたないてで、ざわるな、くそじじいいいい!!」
「ゆー!!かえさないなら、ゆっくりしないでしんでね!!」
「「やっちゃえ、おとーちゃん!!おかーちゃん!!」」
男の態度に腹を立てた親まりさと親れいむが、子れいむと子まりさの声援を受けて、男の足に目掛けて、体当たりを仕掛けた。
男は、飛びかかってくる親まりさと親れいむを一瞥すると…
「邪魔だよ、君ら」
「「ゆ?っゆぎゃああああああああああ!!」」
邪魔の一言で、男は、飛びかかってくる親まりさを渾身の力で蹴りつけ、壁にたたきつけると、そのまま一気に、後に続く親れいむの頭を踏みつけた。
「いだいいいいいい!!ばりざの、ぎれいなおがおがああああ!!」
「お、おぼい…おにいざん、どいで、でいぶ、つぶれ…」
「ん?何言っての、潰すに決まってるじゃない」
「ゆっ―!!このくちょじじい!!おかーちゃんをふみつけるなぁー!!」
「まりちゃ!!」
男に蹴られた親まりさは、歯を何本か折られ、右目を潰され、靴痕が痛々しく顔面に残った親まりさが、悲鳴を上げ、のた打ち回り、親れいむは、男に踏みつぶされないよう必死でもがいていた。
そんな両親を助けようと、子まりさが無謀にも母親であるれいむを踏みつける男に飛びかかった。
そして…
「はい。君、もみじおろしねv」
「ゆっ!!まりさ、おそらとん、っでええええでででえででぃいいいいいじゃああああいいいいいい――――っ!!」
「おちびぢゃああああああん!!やべでぇえええええ!!」
男は、飛びかかってきた子まりさを片手でつかむと、子まりさの顔を壁に押し付け、そのまま一気に壁に擦りつけ、削り落すと、そのまま、親れいむの前に叩きつけた。
「はいv感動のご対面だねーv顔ないけど」
「ゆがあああああああ!!でいぶのかわいいおち、ぶちゃぁあああああ!!!」
「でいぶううううううう!!!!!」
顔を削り落され、無残に死んだ子まりさの姿を泣き叫ぶ親れいむだったが、男はあっさりと親れいむを踏みつぶした。
きれいなおめめは、勢いよく飛び出し、壁に叩きつけられ、穴という穴から餡子を噴き出して、親れいむは、無残に殺された。
妻と子供をあっけなく殺された親まりさが、喉が避けんばかりに叫んだ。
なぜだ!!どうして、あまあまさんだけじゃなく、かわいいおちびちゃんやれいむをころすんだ!!と、言わんばかりに…
「さて、邪魔が入る前に、さっさと…ん?」
「ゆ!!こっちだよ、あおいおにいさん!!ここにいるんだよ!!」
「あ、ほんとにいたよ…おい、あんた、ここで何をしてるんだ?」
「ゆ!!(やったぜ、おちびちゃん!!)」
親れいむを踏みつぶして満足したのか、男はそのまま裏路地から立ち去ろうとした瞬間、予想外の足止めを食らうことになった。
目の前には、いつのまにか助けを求めに飛び出した子れいむと、子れいむに助けを求められた青い服をきたおにいさん―――若い警察官がいた。
あおいおにいさんはゆっくりできないわるいやつをつかまえるんだと教えられた親まりさは、子まりさとれいむを殺した男―――悪い奴がせっさいされるんだと確信した。
しかし…
「んーいや、こいつらが、俺の買ったドーナッツを強奪したんで取り返してただけですよ。俺が眼を離したすき、箱を咥えて盗むんですから、最低ですよ」
「へ?」
「ゆ?なにいっでるのおおおお!!ぞれは、まりざがおかねさんをだしてかったあまあまさんだよおおおおお!!」
男の出まかせに、親まりさは声を上げて、抗議した。
れいむやおちびちゃんを殺しただけに飽き足らず、まりさ達が苦労して集めたお金で買ったドーナッツを、自分のものだと言い張る男に対し、親まりさは怒りをあらわにした。
対する警察官は、どっちの言い分が正しいのか、頭を悩めていた。
「あおいおにいざん!!みせのおにいざんにきけばわかるよ!!ばりざが、あまあまさんかったって!!」
「ああ、それはいいね。じゃあ、確認してみてくださいよ。ほら、これが番号です」
「ふむ…分かった。ちょっと待っていてください」
男に手渡された店の電話番号が書かれたメモを確認し、警察官は裏路地から出ると、すぐさま、店に電話をかけた。
数秒後、電話がつながり、店に事情を伝え、確認を取った警察官が、険しい顔をして、戻ってきた。
「確認が取れました。間違いありませんでした。あのドーナッツは…」
(ゆ、もちろんまりさたちのにきまってるんだぜ。ちゃんと、おかねさんをだして―――<あなたのものでした。お手数おかけしました>―――とうぜん、なんだ…ぜ?)
店から確認を取った警察官が頭を下げたのは、まりさ達のあまあまさんを奪い、子まりさやれいむを殺したあのアロハシャツを着た男だった。
納得できない親まりさが、警察官にくってかかった。
「どぼじで、このぐぞじじいにあたまさげるのおおおお!!みぜのおにいざんに、ぢゃんとぎいたでしょおおおお!!」
「ああ、きちんと確認したよ。バイトの青年がいってたよ。君達一家が、その人からドーナッツを盗むのを見たって。まったく、とんでもない嘘吐き饅頭だな、お前ら」
「ぞんな…ばりざは、ぢゃんど…おかねざん、ばらっだんだぜ…」
冷たい目で親まりさを睨めつける警察官の言葉に、親まりさは、愕然と震えるしかなかった。
なにが、どうなったんだぜ…ちゃんとおかねさん、はらったんだぜ…。
わなわなと震える親まりさは、ただ理不尽な展開に立ち尽くすしかなかった。
「では、私は、これで…失礼しました!!」
「おう、気をつけてな。もうちょっと、肩の力抜けよー」
「あなたの場合、気楽過ぎるんですよ…」
親まりさを一瞥した後、警察官は後のことを男にまかせ、きちんと敬礼してから、男の軽口を流しつつ、その場を後にした。
裏路地に残ったのは、ドーナッツを奪ったアロハシャツを着た男と、訳が分からず愕然とする親まりさ…そして―――
「さて、俺もさっさと帰りたいところだけど…お前にはお仕置きが必要だな」
「ゆ、やめちぇ…おにいさん。れいみゅをいじめないで…」
「ああ、安心して。虐めるつもりはないから」
守ってくれる者がいなくなったことを知り、震えながら後ずさる子れいむに対し、男は笑顔で答えた。
「殺すけどね」
「ゆ、ゆああああああああああああ!!たぢゅげでええええええ!!れいみゅ、しにちゃくないいいいいいいいぃぃ!!」
必死に逃げだそうともがく子れいむを掴みあげると、男は、放心状態の親まりさには目もくれず、裏路地を後にした。
裏路地のすぐ近くでは、電車が踏切を通過していた。
ある日、まりさ一家は、ある店で、ドーナッツを買った。
家に帰る途中、通りがかった男が、まりさ一家のドーナッツを奪った。
抗議するまりさ一家に対し、男は、子まりさを壁にたたきつけ、潰し、泣き叫ぶ親れいむを踏みつぶした。
親まりさは、偶然通りがかった警察官に助けを求めたが、警察官が男と2,3会話し、携帯電話で、連絡を取ると、警察官は笑顔でその場を去った。
なぜ、だろう?
・ある作品のIFストーリーになります。
・悪い人間が登場します。
・現代ものです
以上のことを踏まえて、お読みください。
悪い奴
―――某店内
「ありがとうございました。またお越しくださいませ」
「ゆっ、またくるんだぜ」
「おとーちゃん!!ゆっくりおうちにかえろうね!!」
「ゆー!!れいみゅ、あまあまさん、たのしみだよー!!」
引き攣った笑顔を浮かべるバイトの青年をしり目に、親まりさ、親れいむ、そして、子れいむ、子まりさの一家は、店で買ったドーナッツの入った箱を頭に載せ、お持ち帰りした。
「…たくっ、なんなんだよ。今日は散々だよ」
まりさ一家が店からいなくなると、愚痴をこぼすバイトの青年だったが、無理もない。
なにしろ、あの一家に振り回されたあげく、意地の悪い嫌がらせまで受けたのだ。
思い出すだけで、腹立たしいはずだ…。
「よぉ、散々だったな、にいちゃん」
「あ。すみません!!お客様ですか、お待たせしました!!」
「いいよいいよ。ありゃあ、ムカついてしょうがないから…それと」
いつの間にか、新しいお客―――派手なアロハシャツを着た30代前後の男がいることに、バイトの青年は慌てて、頭を下げた。
男の方も、青年の対応に感心し、まあまあと宥めながら、あるお願いをした。
「なあ、謝るついでに、頼みたいことがあるんだけど、いいか?」
「ん?何でしょうか、お客様?」
「ああ、実は―――」
男がバイトの青年にお願いしたこととは―――。
店を出て、30分後、まりさ一家は、裏路地にある段ボールの巣箱に戻っていた。
「ゆーやっと、ついたよ。おちびちゃんたち、もうすぐあまあまさんたべられるからね」
「いっしょに、ゆっくりたべようね!!」
「「ゆーたのちみー!!」」
苦労して集めたお金で買ったあまあまさんが、食べられると、子れいむと子まりさは、喜びの声を上げ、親まりさと親れいむは、ゆっくりした表情で笑みを浮かべていた。
まあ…
「このあまあまさん、俺が貰っちゃうよっと」
「「「「ゆ?ゆー!!!」」」」
―――その幸せを、まりさ一家を追いかけてきたあのアロハシャツを着た男にぶち壊されるわけなのだが…。
「なにするの!!それは、まりさたちがかったあまあまさんだよ!!」
「ゆっくりしないで、かえしてね!!」
「「かえちてね!!」」
男の手に握られたドーナッツの箱を見つけ、男にあまあまさんを取られたと理解し、怒り心頭で男を睨みつけるまりさ一家だったが、男は、そんな一家の威嚇を無視して、ニヤニヤとドーナッツの入った箱を物色し始めた。
「おー結構買ったんだねvつまみ食いもしてないみたいだし、えらいねーv」
「ゆがああああああ!!きたないてで、ざわるな、くそじじいいいい!!」
「ゆー!!かえさないなら、ゆっくりしないでしんでね!!」
「「やっちゃえ、おとーちゃん!!おかーちゃん!!」」
男の態度に腹を立てた親まりさと親れいむが、子れいむと子まりさの声援を受けて、男の足に目掛けて、体当たりを仕掛けた。
男は、飛びかかってくる親まりさと親れいむを一瞥すると…
「邪魔だよ、君ら」
「「ゆ?っゆぎゃああああああああああ!!」」
邪魔の一言で、男は、飛びかかってくる親まりさを渾身の力で蹴りつけ、壁にたたきつけると、そのまま一気に、後に続く親れいむの頭を踏みつけた。
「いだいいいいいい!!ばりざの、ぎれいなおがおがああああ!!」
「お、おぼい…おにいざん、どいで、でいぶ、つぶれ…」
「ん?何言っての、潰すに決まってるじゃない」
「ゆっ―!!このくちょじじい!!おかーちゃんをふみつけるなぁー!!」
「まりちゃ!!」
男に蹴られた親まりさは、歯を何本か折られ、右目を潰され、靴痕が痛々しく顔面に残った親まりさが、悲鳴を上げ、のた打ち回り、親れいむは、男に踏みつぶされないよう必死でもがいていた。
そんな両親を助けようと、子まりさが無謀にも母親であるれいむを踏みつける男に飛びかかった。
そして…
「はい。君、もみじおろしねv」
「ゆっ!!まりさ、おそらとん、っでええええでででえででぃいいいいいじゃああああいいいいいい――――っ!!」
「おちびぢゃああああああん!!やべでぇえええええ!!」
男は、飛びかかってきた子まりさを片手でつかむと、子まりさの顔を壁に押し付け、そのまま一気に壁に擦りつけ、削り落すと、そのまま、親れいむの前に叩きつけた。
「はいv感動のご対面だねーv顔ないけど」
「ゆがあああああああ!!でいぶのかわいいおち、ぶちゃぁあああああ!!!」
「でいぶううううううう!!!!!」
顔を削り落され、無残に死んだ子まりさの姿を泣き叫ぶ親れいむだったが、男はあっさりと親れいむを踏みつぶした。
きれいなおめめは、勢いよく飛び出し、壁に叩きつけられ、穴という穴から餡子を噴き出して、親れいむは、無残に殺された。
妻と子供をあっけなく殺された親まりさが、喉が避けんばかりに叫んだ。
なぜだ!!どうして、あまあまさんだけじゃなく、かわいいおちびちゃんやれいむをころすんだ!!と、言わんばかりに…
「さて、邪魔が入る前に、さっさと…ん?」
「ゆ!!こっちだよ、あおいおにいさん!!ここにいるんだよ!!」
「あ、ほんとにいたよ…おい、あんた、ここで何をしてるんだ?」
「ゆ!!(やったぜ、おちびちゃん!!)」
親れいむを踏みつぶして満足したのか、男はそのまま裏路地から立ち去ろうとした瞬間、予想外の足止めを食らうことになった。
目の前には、いつのまにか助けを求めに飛び出した子れいむと、子れいむに助けを求められた青い服をきたおにいさん―――若い警察官がいた。
あおいおにいさんはゆっくりできないわるいやつをつかまえるんだと教えられた親まりさは、子まりさとれいむを殺した男―――悪い奴がせっさいされるんだと確信した。
しかし…
「んーいや、こいつらが、俺の買ったドーナッツを強奪したんで取り返してただけですよ。俺が眼を離したすき、箱を咥えて盗むんですから、最低ですよ」
「へ?」
「ゆ?なにいっでるのおおおお!!ぞれは、まりざがおかねさんをだしてかったあまあまさんだよおおおおお!!」
男の出まかせに、親まりさは声を上げて、抗議した。
れいむやおちびちゃんを殺しただけに飽き足らず、まりさ達が苦労して集めたお金で買ったドーナッツを、自分のものだと言い張る男に対し、親まりさは怒りをあらわにした。
対する警察官は、どっちの言い分が正しいのか、頭を悩めていた。
「あおいおにいざん!!みせのおにいざんにきけばわかるよ!!ばりざが、あまあまさんかったって!!」
「ああ、それはいいね。じゃあ、確認してみてくださいよ。ほら、これが番号です」
「ふむ…分かった。ちょっと待っていてください」
男に手渡された店の電話番号が書かれたメモを確認し、警察官は裏路地から出ると、すぐさま、店に電話をかけた。
数秒後、電話がつながり、店に事情を伝え、確認を取った警察官が、険しい顔をして、戻ってきた。
「確認が取れました。間違いありませんでした。あのドーナッツは…」
(ゆ、もちろんまりさたちのにきまってるんだぜ。ちゃんと、おかねさんをだして―――<あなたのものでした。お手数おかけしました>―――とうぜん、なんだ…ぜ?)
店から確認を取った警察官が頭を下げたのは、まりさ達のあまあまさんを奪い、子まりさやれいむを殺したあのアロハシャツを着た男だった。
納得できない親まりさが、警察官にくってかかった。
「どぼじで、このぐぞじじいにあたまさげるのおおおお!!みぜのおにいざんに、ぢゃんとぎいたでしょおおおお!!」
「ああ、きちんと確認したよ。バイトの青年がいってたよ。君達一家が、その人からドーナッツを盗むのを見たって。まったく、とんでもない嘘吐き饅頭だな、お前ら」
「ぞんな…ばりざは、ぢゃんど…おかねざん、ばらっだんだぜ…」
冷たい目で親まりさを睨めつける警察官の言葉に、親まりさは、愕然と震えるしかなかった。
なにが、どうなったんだぜ…ちゃんとおかねさん、はらったんだぜ…。
わなわなと震える親まりさは、ただ理不尽な展開に立ち尽くすしかなかった。
「では、私は、これで…失礼しました!!」
「おう、気をつけてな。もうちょっと、肩の力抜けよー」
「あなたの場合、気楽過ぎるんですよ…」
親まりさを一瞥した後、警察官は後のことを男にまかせ、きちんと敬礼してから、男の軽口を流しつつ、その場を後にした。
裏路地に残ったのは、ドーナッツを奪ったアロハシャツを着た男と、訳が分からず愕然とする親まりさ…そして―――
「さて、俺もさっさと帰りたいところだけど…お前にはお仕置きが必要だな」
「ゆ、やめちぇ…おにいさん。れいみゅをいじめないで…」
「ああ、安心して。虐めるつもりはないから」
守ってくれる者がいなくなったことを知り、震えながら後ずさる子れいむに対し、男は笑顔で答えた。
「殺すけどね」
「ゆ、ゆああああああああああああ!!たぢゅげでええええええ!!れいみゅ、しにちゃくないいいいいいいいぃぃ!!」
必死に逃げだそうともがく子れいむを掴みあげると、男は、放心状態の親まりさには目もくれず、裏路地を後にした。
裏路地のすぐ近くでは、電車が踏切を通過していた。
ある日、まりさ一家は、ある店で、ドーナッツを買った。
家に帰る途中、通りがかった男が、まりさ一家のドーナッツを奪った。
抗議するまりさ一家に対し、男は、子まりさを壁にたたきつけ、潰し、泣き叫ぶ親れいむを踏みつぶした。
親まりさは、偶然通りがかった警察官に助けを求めたが、警察官が男と2,3会話し、携帯電話で、連絡を取ると、警察官は笑顔でその場を去った。
なぜ、だろう?