ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0598 あるドスのゆっくり
最終更新:
ankoss
-
view
独自設定があります。
「ごべんなざいいいいいぃぃぃ!!もう決して人間さんの畑にはいれさせませんんんんん!!!
珍しい茸さんをあげますので駆除は止めてくださいいいいいぃぃぃ!!」
「どうして赤ちゃんふえてるのおおおおおぉぉぉ!?!?
もうすぐ冬さん来るんだから『すっきりー』しちゃ駄目って言ったでしょおおおおおぉぉぉ!?」
「なんでレイパーありすがこっちにきてるのおおおおおぉぉぉ!? ……ゆ!?
あっちにはレイパーありすがいるから狩りに入っちゃ駄目っていったでしょおおおおおぉぉぉ!?」
「その食料さんは冬用の備蓄だって言ったでしょおおおおおぉぉぉ!?!?
『忘れてた』じゃないよおおおおおぉぉぉ!!今度は絶対食べないでねえええええぇぇぇ!!」
「ゲスな子は群れには入れられないよ!ゆっくり理解してね!
ゆ~……しょうがないね……。 ゲスはこの穴に落とすよ! ゆっくり反省してね!!」
ここはとあるドスまりさが治めるゆっくりの群れ。
このドスまりさはかなり頑張っていた。
近くに住む人間との仲を取り持ち。
群れの個体調整に四苦八苦し。
ゆっくり出来ない外敵を打ち倒し。
食料の備蓄に努力を払い。
共に生きる仲間を選んだ。
それでも
「どおしてわからないのおおおおおぉぉぉ!?」
ドスの叫び声が聞えない日は無かった。
ドスは懸命に群れをゆっくりさせようとしているが、その群れのゆっくり達はそれを理解しようとせず
自分達の都合と欲望のままに行動していたからだ。
とはいえ全てのゆっくりがそういうわけではなく、ドスの事を想うゆっくりはドスの考えを理解しドスを擁護した。
そのお陰もあって、群れは危ういところではあるが何とか存続を続けていた。
「ゆ……ゆっぐりぃぃぃ……」
今日もドスはへとへとになって自分のお家である洞窟に帰ってくる。
もうすぐ冬が近いので最近はいつもこんな感じだ。
夜のお家はドスが唯一ゆっくりできる場所と時間でもあった。
「……ゆっぐりじだいいいいいぃぃぃ……」
ドスはそう呟いた。
ゆっくりとはストレスに非常に弱い。
僅かなストレスでも不快感を露にし、叫び、喚き、周りに当り散らす。
ドスという個体はストレスにかなり強い方ではあるが所詮はゆっくり。
必ず限界は訪れるのだ。
群れが無能ならばなおさらだ。
「ゆ……ゆ……」
ドスはずーりずーりと体を引きずって洞窟の奥へと進む。
そして一番奥にあるドスより少し小さいくらいの岩を横に押す。
岩はゴロゴロと音をたてて脇へとどけられる。
「オープン―――セサミ」
岩がどけられると、ドスが這っていけば通れる位の穴がそこにあった。
ドスは出来るだけ体を低くしてそこに入る。
「ずーり……ずーり……」
穴を抜けると、そこは一つの空間になっていた。
そして何匹ものゆっくりがそこで眠っていた。
「ゆ っ く り し て い っ て ね !!」
ドスがその空間に向かっていつもの挨拶をすると
「「「「「ゆ……!?ゆっくりしていってね!!」」」」」
そこに居たゆっくり達が目を覚まし返事を返した。
だが、それがドスの発したものだと理解すると
「ゆぎゃああああああああああああああああ」
「ゆっぐりでぎない”い”い”い”い”ぃぃぃ!!」
「だずげでぐだざいいいいいぃぃぃ。もう、むれをおそっだりじまぜんんんんんがらあああああぁぁぁ!!」
「ありずはい”な”がも”の”でがま”いま”ぜんんんんん!!だがらいひどいごどじないでえええええぇぇぇ!!」
「ごろざないでえええええぇぇぇ!!ごろざないでえええええぇぇぇ!!」
悲鳴が返ってきた。
「ゆ~♪」
ドスはその悲鳴を聞いてうっとりとした表情を浮かべる。
が、そのときだった。
「くずどすがあああああぁぁぁ!!ばりざざまをゆっぐりざぜろおおおおおぉぉぉ!!」
「にんっしんしてるでいぶをあなにおどじだぐぞどずはゆっぐりじないでじねえええええぇぇぇ!!
「ゆ?」
それは今日の昼ごろ、群れに入れてくれとやってきたまりさとれいむの夫婦だった。
れいむの方は胎生妊娠をしていた。
それをかさにきて増長し、群れの決まりごとを否定し、罵詈雑言を喚き散らした。
あまりのゲス思考にドスは入村を拒否。
その腹いせに群れのゆっくりに怪我を負わせたので、お仕置きとしてこの穴に落っことしたのだ。
「……」
「どずはまりさをゆっくりさせるのがぎむだぜ!そんなこともわからないのかだぜ!!ばかなの!?しぬの!?」
「おお、むのうむのう!!あわれなどすだね!!!」
「……」
ドスは無言だ。
ゆっくりと二匹の近くに近づく。
「だまってないでさっさとまりささまにしょくりょうとおうちをよういするんだぜ!!」
「あとあまあまもってこい!!」
「だ・ま・れ」
そう呟いたドスは大きな舌を振り払った。
「ゆぼべばぁぁぁ!?」
「!?」
一つ前に出ていたまりさが横に吹き飛ぶ。
そのあまりの速さ(ゆっくり基準)にれいむは思考が追いつかなかった。
まりさは壁にたたきつけられた。
そしてしばらく壁に張り付いていたかと思うと、ゆっくりと地面に落下、悲鳴を上げた。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ
いたいんだぜえええええええええええええええええええええええええええ
じぬ!!!じぬうううううううううぅぅぅぅ!?!?!?」
「全く、やれやれだぜ……」
いつの間にかドスが近寄ってきていた。
「ゆぎぎあああああああああああがああああああああ!?!?
ごのぐぞどずううううううううううううううううううう!!
じね!!じめええええええええええええ!!」
「むかつくんだぜっ!!群れなきゃドスに勝てない人間のくせにいいいいいぃぃぃ!!」
再び舌がうなる。
今度は下から掬い上げるように来た。
まりさは天井に頭をぶつけ、さっきと同じようにゆっくりと地面に落下した。
「ゆごごごごごごごごぉぉぉぉぉ!?!?」
どうやら歯が砕けたようで、白い塊がいくらか地面に散乱した。
その後もドスはまりさに舌の連撃を繰り返した。
「ゆげえっ!!」
「こんな時期にガキなんか作るんじゃねんだぜえええええぇぇぇ!!
しかもこっちが間引きしてやるって言ってやったのに『死ね』だと!?何様のつもりなんだぜあの糞夫婦がよおおおおおぉぉぉ!!」
「ゆぼごべええええ!!」
「レイパーに体触られる身にもなれってんだぜあの糞ちぇんがあああああぁぁぁ!!レイプされて死ぬなら勝手に死んでこいってんだぜ!
群れにまで連れてくるなだぜ!!」
「ご、ごべんなざ……ゆぎょ!?」
「誰が手前ら為のだけに食料を用意するってんだ、あの淫売ありすがあああああぁぁぁ!!
『とかいは』だとかレイパーのねばねばに匹敵する汚物思想なんだぜ!!役立たずの分際でえええええぇぇぇ!!」
「ば、ば、ばでぃざがばるがっだでず……ぼ、う……あやばでぃ、ゆぎいいいいいぃぃぃ!!
「ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!」
凶悪な表情と暴力的な言葉を撒き散らしつつ、ドスはゲスまりさを舌でドつきまわした。
「ぼ……ゆ”……る……じ……で……」
「ゆふー……ゆふー……」
連撃が止まる。
ドスは荒い息をして体を揺らしていた。
その足元には、ズタボロになり息も絶え絶えのゲスまりさ。
一方他のゆっくり達は、自分達に被害が及ばないように隅の方でがたがた震えていた。
番のれいむも同様だ。
今まで、ドスとは自分達ゆっくりの為に尽くしてくれる都合のいい存在としか考えていなかった。
だから目の前で行なわれた凶行が信じられないと同時に、言いようの無い恐怖と、ドスとの力の差を改めて認識したのだ
「ゆわあああああ……」
しーしーと涙をだらだらと流しつつ、番のまりさを気遣う事もできずにただただ震えていた。
そこにドスの視線が刺さる。
「ゆ、ゆあああああ……」
のっしのっしと近寄ってくるドス。
れいむは恐怖で声も上げることが出来ない。
「腐った饅頭みたいな面だぜ」
「ゆ……ゆゆっ!れいむはくさったまんじゅうじゃないよ!ゆっくりしないでていせ……」
自分が馬鹿にされたことに反射的に反抗する。
その結果、ドスの舌の一撃で壁に叩きつけられて、体から餡子をもらすほどの裂傷を負う羽目になった。
「い、いだいいいいいぃぃぃ!!!あんござんがあああああぁぁぁ!!!」
「腐った饅頭みたい……じゃないんだぜ、お前らゲスは腐った饅頭なんだぜ」
「れ、れ、れ、れいぶはあああああぁぁぁ……」
「なんなんだぜ!?」
舌振り上げつつドスは強面でれいむに迫る。
「ゆっ……ゆっ……く……まん……です……」
「ゆぁぁ~?」
「ゆびっ!?」
ドスは舌より軽い三つ編みのお下げでれいむをひっぱたいた。
吹き飛んだりはしないが、大きいドスのお下げの一撃は、傷ついたれいむの体に痛みを与える。
「れ、れいむは……くさった……まんじゅう……です……」
「そうだよ。れいむ達みたいなゲスは腐ったまんじゅうだよ。だから……」
ドスがれいむから離れて行く。
そして向こう側で倒れているまりさを舌でくるみ、掴みあげた。
れいむは痛い体をかばいつつそれを不思議そうに見た。
ドスは振り向きつつ言った。
「虐待で使うくらいしか価値がないんだぜ」
そしてまりさを舌で握りつぶした。
「ゆ”っぎいぃっ!!」
簀巻きのようにまかれた舌の左右からまりさの餡子が漏れ出る。
ドスまりさはそのまままりさの体を口に運んだ。
「むーしゃむーしゃ……ペッ、やっぱりゲスはまずいんだぜ!舌が腐るんだぜ!!」
噛み砕かれてぐちゃぐちゃになったまりさの体が、れいむの前に吐き捨てられる。
餡子と皮と髪と帽子、さらにドスの唾液などなど全てが滅茶苦茶に混ざり、もはやただの生ゴミのようである。
「ば、ばりざがあああああぁぁぁ……れいぶのばりざあああああぁぁぁ。どぼじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉ……?」
どうやらこのれいむ、ゲスではあるようだがまりさのへの愛(笑)はあったようだ。
と、そのときであった。
「ゆ!?ゆぐぐうううぅぅ!?う”っ……う”ばれるうううううぅぅぅ!!」
にんっしんしていたれいむが突然産気づいた。
目の前での凶行によるショックだろうか?
ミリミリと産道が開き、赤ゆっくり(大きさは子ゆっくり)の顔が覗く―――相変らずむかつく笑みを浮かべている。
「ゆぎいいいいいぃぃぃ……れいぶのあがぢゃあああああんんん!!ゆっぐりうばれでねえええええぇぇぇ!!」
砂糖水の大汗を流しつつれいむは叫ぶ。
そして、すぽーんと音をたてて一匹目が空中に飛び出した。
「ゆっきゅりしていっちぇ―――」
「ゆん!!」
ドスが口の先端を小さくし、吹き矢を吹くかのように何かを飛ばした。
一直線に走る光の矢の様に、それは赤ゆっくりに命中した。
「ゆ”う”う”う”!?!?」
れいむはその瞬間を見た。
赤ゆっくりが、生まれてはじめての挨拶を遂げようとした瞬間、胴体の真ん中に大穴を空けられる瞬間を。
べちゃり、という音をたてて既に事切れた赤ゆっくりが地面に落下する。
顔があったであろう部分は、髪の毛のある後頭部まで貫通した何も無い空間があるのみだ。
「ど、どういうことおおおおおぉぉぉ!?!?」
「ゆっはあああああぁぁぁ!!命中なんだぜえええええ!!!」
ドスは子供のように喜びの声を上げる。
今のは出力を下げ、さらに発射する口の大きさを小さくし、細いレーザーのように発射した『小スパーク』である。
ただ、小さいとはいえドススパーク。
人間ならば根性焼きの痛さはあるだろう。
ゆっくりならば貫通するほどの威力があり、成体でも体の一部が蒸発する。
そして生まれたばかりの赤ゆっくりは見ての通りである。
れいむの赤ゆっくりは、この世に生まれでてコンマ5秒でその短いゆん生を終えた。
「さっさと次の赤ゆっくりを飛ばすんだぜ!」
「い、いやじゃあああああぁぁぁ!!あかちゃん!ゆっくりうまれないでね!ここはゆっくりできないよ!!うまれないでね!!」
こんな状況で子供を産むほど馬鹿ではないらしい。
れいむは開きかけた産道を閉じようと必死に頑張っていた。
「……そこの辻斬りと糞レイパー」
「「ゆ”!!」」
「ゲスのガキをひりだせだぜ!」
「そ、そんなひどいことだみょん……!」
「ゆぅ……そんなのとかいはじゃないわよぉ……」
ドスが指名したのは、過去に群れのゆっくりを何度も傷つけたみょんと、レイパーの群れと戦った際に捕縛したありすだった。
「みょ”お”お”お”!?」
「ゆぎゃああ!!」
抵抗した二匹だったが、いきなり体に痛みが走った。
小スパークが頬の一部をそぎとったのだ。
「ちぇんみたいにしてやってもいいんだぜ?」
「「!!」」
二匹はとたんにがたがたと震えだした。
その視線の先には、体のあちこちに小さな穴を開けたちぇんが、蟻にたかられてその体をじわじわと小さくしているところだった。
しかもわずかに「ゆ”っ……ゆ”っ……」と小さなうめき声を上げている。
そう、生きながら蟻に中身を持っていかれているのだ。
先日、ちぇんはドスに『生きた的』にされ、散々走らされた挙句、体をじわじわと小スパークで削られていったのだ。
しかも止めを刺さずに放置し、じわじわと蟻に食われる様を見て楽しんだのだ。
無論、ちぇんを助けようとしたら舌で思い切り殴られた。
なので二匹はドスの言葉に従うしか出来なかった。
「や、やめてねっ!れいむにちかよらないでねえええええぇぇぇ!!」
母性に目覚めたのか、にじり寄ってくる二匹から、身重な体を引きずりつつ洞窟の端に逃げるれいむ。
「ご、ごめんだみょん……」
「ゆるしてぇ……」
「れ、れいむは……しんぐるまざーなんだよっ!!まりさをめのまえでころされてかわいそうなんだよ!!
やさしくしないとだめなんだよ!!あかちゃんがいるんだよ!!」
「「……」」
微妙にでいぶ発言も混ざっている。
二人がそれでも近寄ってくるのを見てれいむは悟った。
「ご、ごめんなざいいいいぃ!!れいむとまりさがわるかったですうううぅ!!
だからあかちゃんはころさないでくださいいいいいぃぃぃ!!」
れいむは必死に謝り始めた。
「わがままいってごめんなさい!むれのゆっくりにけがさせてごめんなさい!はんせいしますうううぅぅ!!
だからゆるしてくださいいいいいぃぃぃ!!」
頭を地面にたたきつけるように謝る。
二匹はその様子を見て少し動きを止めるがすぐに動き始め、みょんはれいむのリボンと髪を咥えると仰向けに転がした。
ありすはれいむの顔の横に立つ。
「や、や、やめてぇ……あかちゃんころさないでえええええぇぇぇ……」
『赤ちゃん』
という単語が出た瞬間、ありすは身を僅かに震わせたが……意を決したようにれいむの口辺りに飛び乗った。
「やめてええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!ゆぎゅ!?」
無論、それはれいむを潰すためのものではない。
圧力を加え、まむまむから赤ちゃんをひりだすための行為だ。
ありすが乗ったとたん、れいむの内部の餡子が上下に分かれる。
そして、下にいった餡子の分だけ下っ腹が圧迫される。
行き場を失った餡子は一部はあにゃるから、そしてまむまむ内からはその中にいた赤ゆっくりをはじき出した。
「ゆ~っきゅりしちぇいっちぇ―――」
「ゆひゅっ!」
「あかちゃあああああぁぁぁんんんんん!!」
「すこし外したんだぜ。ありがたく思うんだぜ!」
れいむの目の前には、体の下半分を失い、ぴくぴくと痙攣する赤まりさが。
助けを求めているかのように、動く眼球のみで母れいむを必死に疑視していた
小スパークを外したのは赤れいむが苦しむ姿を見るためと、れいむの滑稽な姿を見るためだ。
「ぺーろ、ぺーろ、ぺーろ……」
懸命に赤まりさの体を嘗めて、傷を癒そうとするれいむ。
もちろん意味は無いが。
やがて、痙攣さえもしなくなった赤ゆっくりは、痛みと絶望の中で死んでいった。
口を吹き飛ばされていたので、親との挨拶も出来ず、ゆっくりとしてのゆん生もなにもないまま死んだ。
この世の全てを恨んでいるかのような、限界まで開かれ、血走った表情を遺していた。
「……」
れいむはその死体を前に何も言わずに体を震わせていた。
一方のドスはその様子を見てとても満足したようだった。
その表情はまさにヘブン状態! リラックスして鼻歌まで歌っている。
「ゆふふ~ん♪ ゆっくりできたんだぜ!ゲスも使いようなんだぜ!これからもゆっくりかわいがってやるから楽しみにしてるんだぜ!」
「……ど……で……」
「ゆぅ?」
「どぼじでごん”な”びどい”ごどずる”の”お”お”お”お”お”ぉぉぉぉぉ!!!!!」
れいむが絶叫した。
「あやばったのに”い”い”い”い”い”ぃぃぃ!!!ごろざないでっでいっだの”に”い”い”い”ぃぃぃ!!!
どずはゆっぐり”ざぜでぐでどぅどおぼっでだのに”い”い”い”い”い”ぃぃぃ!!!
ゆっぐり”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃ!!!ゆっぐり”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃ!!」
「関係ないよ」
「い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃ……ゆ……?」
「ドスがゆっくりするためにれいむたちはここにいるんだよ。
ドスがいい声で泣いてくれると思ったゆっくりはみんなここに放り込むんだよ。
それでドスがゆっくりするの。ゲスも良いゆっくりもみんあ同じだよ。
ドスにとってはみんなゆっくりするための道具だよ。お前達も群れのみんなも。
みんなみんなドスをゆっくりさせるために頑張ってね!!」
満面の笑みでドスは部屋から出て行った。
「ゆ、ゆ……ゆっぐり”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃぃ……!!!!」
ストレスの多い今の社会。
人間はそれに大いに苦しむ。
ゆっくりは人間に近い精神を持っているため、賢い個体ほどストレスを感じる度合いが強くなる。
それはドスが顕著な例である。
ドスは『ゆっくりをゆっくりさせるのが仕事』というゆっくり間の常識にしたがい群れを持つ。
だがそれは、もはや『普通のゆっくりではなくなった』ドスが、仲間とゆっくりするための唯一の手段でもあるのだ。
ある意味、ドスも群れのゆっくりに依存しているのだ。
ドス自身はそれに気づいていないが……。
だからドスは群れを持つ。
それがたとえどんな愚か者の集まりでも、それをまとめようと頑張るのだ。
一人になりたくないから。
ドスとしてのあり方を保ちたいから。
みんなとゆっくりしたいから。
ただ、ゆっくりそのものに絶望する、もしくは群れではもはやゆっくり出来ないと判断したドスのみがそれを捨て、
一人でゆっくりするという選択肢を選択するのだ。
このドスは違う選択をした。
普通のドスでは考え付かないストレスの発散方法を自ら編み出し、群れの長として勤めを続けることが出来た。
己のゆっくりを満たすことが出来ていたのだ。
「人間さんごべんなざいいいいいいぃぃぃ!!」
今日もドスの絶叫が森に響く。
それに比例して、ドスの部屋の中のゆっくり達の悲鳴も大きくなる。
お陰で群れは何とか存続して行く。
ドスの巣の中のゆっくり達は、ドスの冬篭りの間の暇つぶし用に全て虐待死する運命がある。
それまでは仄暗い穴の中で、人知れずすすり泣き続けるのだ。
―――自分達が落とされた穴から見える、一筋の光にすがりながら。
『ストレス社会』をキーワードに書いてみました。
ストレスとゆっくりが対極にある状態と捕らえました。
「ごべんなざいいいいいぃぃぃ!!もう決して人間さんの畑にはいれさせませんんんんん!!!
珍しい茸さんをあげますので駆除は止めてくださいいいいいぃぃぃ!!」
「どうして赤ちゃんふえてるのおおおおおぉぉぉ!?!?
もうすぐ冬さん来るんだから『すっきりー』しちゃ駄目って言ったでしょおおおおおぉぉぉ!?」
「なんでレイパーありすがこっちにきてるのおおおおおぉぉぉ!? ……ゆ!?
あっちにはレイパーありすがいるから狩りに入っちゃ駄目っていったでしょおおおおおぉぉぉ!?」
「その食料さんは冬用の備蓄だって言ったでしょおおおおおぉぉぉ!?!?
『忘れてた』じゃないよおおおおおぉぉぉ!!今度は絶対食べないでねえええええぇぇぇ!!」
「ゲスな子は群れには入れられないよ!ゆっくり理解してね!
ゆ~……しょうがないね……。 ゲスはこの穴に落とすよ! ゆっくり反省してね!!」
ここはとあるドスまりさが治めるゆっくりの群れ。
このドスまりさはかなり頑張っていた。
近くに住む人間との仲を取り持ち。
群れの個体調整に四苦八苦し。
ゆっくり出来ない外敵を打ち倒し。
食料の備蓄に努力を払い。
共に生きる仲間を選んだ。
それでも
「どおしてわからないのおおおおおぉぉぉ!?」
ドスの叫び声が聞えない日は無かった。
ドスは懸命に群れをゆっくりさせようとしているが、その群れのゆっくり達はそれを理解しようとせず
自分達の都合と欲望のままに行動していたからだ。
とはいえ全てのゆっくりがそういうわけではなく、ドスの事を想うゆっくりはドスの考えを理解しドスを擁護した。
そのお陰もあって、群れは危ういところではあるが何とか存続を続けていた。
「ゆ……ゆっぐりぃぃぃ……」
今日もドスはへとへとになって自分のお家である洞窟に帰ってくる。
もうすぐ冬が近いので最近はいつもこんな感じだ。
夜のお家はドスが唯一ゆっくりできる場所と時間でもあった。
「……ゆっぐりじだいいいいいぃぃぃ……」
ドスはそう呟いた。
ゆっくりとはストレスに非常に弱い。
僅かなストレスでも不快感を露にし、叫び、喚き、周りに当り散らす。
ドスという個体はストレスにかなり強い方ではあるが所詮はゆっくり。
必ず限界は訪れるのだ。
群れが無能ならばなおさらだ。
「ゆ……ゆ……」
ドスはずーりずーりと体を引きずって洞窟の奥へと進む。
そして一番奥にあるドスより少し小さいくらいの岩を横に押す。
岩はゴロゴロと音をたてて脇へとどけられる。
「オープン―――セサミ」
岩がどけられると、ドスが這っていけば通れる位の穴がそこにあった。
ドスは出来るだけ体を低くしてそこに入る。
「ずーり……ずーり……」
穴を抜けると、そこは一つの空間になっていた。
そして何匹ものゆっくりがそこで眠っていた。
「ゆ っ く り し て い っ て ね !!」
ドスがその空間に向かっていつもの挨拶をすると
「「「「「ゆ……!?ゆっくりしていってね!!」」」」」
そこに居たゆっくり達が目を覚まし返事を返した。
だが、それがドスの発したものだと理解すると
「ゆぎゃああああああああああああああああ」
「ゆっぐりでぎない”い”い”い”い”ぃぃぃ!!」
「だずげでぐだざいいいいいぃぃぃ。もう、むれをおそっだりじまぜんんんんんがらあああああぁぁぁ!!」
「ありずはい”な”がも”の”でがま”いま”ぜんんんんん!!だがらいひどいごどじないでえええええぇぇぇ!!」
「ごろざないでえええええぇぇぇ!!ごろざないでえええええぇぇぇ!!」
悲鳴が返ってきた。
「ゆ~♪」
ドスはその悲鳴を聞いてうっとりとした表情を浮かべる。
が、そのときだった。
「くずどすがあああああぁぁぁ!!ばりざざまをゆっぐりざぜろおおおおおぉぉぉ!!」
「にんっしんしてるでいぶをあなにおどじだぐぞどずはゆっぐりじないでじねえええええぇぇぇ!!
「ゆ?」
それは今日の昼ごろ、群れに入れてくれとやってきたまりさとれいむの夫婦だった。
れいむの方は胎生妊娠をしていた。
それをかさにきて増長し、群れの決まりごとを否定し、罵詈雑言を喚き散らした。
あまりのゲス思考にドスは入村を拒否。
その腹いせに群れのゆっくりに怪我を負わせたので、お仕置きとしてこの穴に落っことしたのだ。
「……」
「どずはまりさをゆっくりさせるのがぎむだぜ!そんなこともわからないのかだぜ!!ばかなの!?しぬの!?」
「おお、むのうむのう!!あわれなどすだね!!!」
「……」
ドスは無言だ。
ゆっくりと二匹の近くに近づく。
「だまってないでさっさとまりささまにしょくりょうとおうちをよういするんだぜ!!」
「あとあまあまもってこい!!」
「だ・ま・れ」
そう呟いたドスは大きな舌を振り払った。
「ゆぼべばぁぁぁ!?」
「!?」
一つ前に出ていたまりさが横に吹き飛ぶ。
そのあまりの速さ(ゆっくり基準)にれいむは思考が追いつかなかった。
まりさは壁にたたきつけられた。
そしてしばらく壁に張り付いていたかと思うと、ゆっくりと地面に落下、悲鳴を上げた。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ
いたいんだぜえええええええええええええええええええええええええええ
じぬ!!!じぬうううううううううぅぅぅぅ!?!?!?」
「全く、やれやれだぜ……」
いつの間にかドスが近寄ってきていた。
「ゆぎぎあああああああああああがああああああああ!?!?
ごのぐぞどずううううううううううううううううううう!!
じね!!じめええええええええええええ!!」
「むかつくんだぜっ!!群れなきゃドスに勝てない人間のくせにいいいいいぃぃぃ!!」
再び舌がうなる。
今度は下から掬い上げるように来た。
まりさは天井に頭をぶつけ、さっきと同じようにゆっくりと地面に落下した。
「ゆごごごごごごごごぉぉぉぉぉ!?!?」
どうやら歯が砕けたようで、白い塊がいくらか地面に散乱した。
その後もドスはまりさに舌の連撃を繰り返した。
「ゆげえっ!!」
「こんな時期にガキなんか作るんじゃねんだぜえええええぇぇぇ!!
しかもこっちが間引きしてやるって言ってやったのに『死ね』だと!?何様のつもりなんだぜあの糞夫婦がよおおおおおぉぉぉ!!」
「ゆぼごべええええ!!」
「レイパーに体触られる身にもなれってんだぜあの糞ちぇんがあああああぁぁぁ!!レイプされて死ぬなら勝手に死んでこいってんだぜ!
群れにまで連れてくるなだぜ!!」
「ご、ごべんなざ……ゆぎょ!?」
「誰が手前ら為のだけに食料を用意するってんだ、あの淫売ありすがあああああぁぁぁ!!
『とかいは』だとかレイパーのねばねばに匹敵する汚物思想なんだぜ!!役立たずの分際でえええええぇぇぇ!!」
「ば、ば、ばでぃざがばるがっだでず……ぼ、う……あやばでぃ、ゆぎいいいいいぃぃぃ!!
「ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!」
凶悪な表情と暴力的な言葉を撒き散らしつつ、ドスはゲスまりさを舌でドつきまわした。
「ぼ……ゆ”……る……じ……で……」
「ゆふー……ゆふー……」
連撃が止まる。
ドスは荒い息をして体を揺らしていた。
その足元には、ズタボロになり息も絶え絶えのゲスまりさ。
一方他のゆっくり達は、自分達に被害が及ばないように隅の方でがたがた震えていた。
番のれいむも同様だ。
今まで、ドスとは自分達ゆっくりの為に尽くしてくれる都合のいい存在としか考えていなかった。
だから目の前で行なわれた凶行が信じられないと同時に、言いようの無い恐怖と、ドスとの力の差を改めて認識したのだ
「ゆわあああああ……」
しーしーと涙をだらだらと流しつつ、番のまりさを気遣う事もできずにただただ震えていた。
そこにドスの視線が刺さる。
「ゆ、ゆあああああ……」
のっしのっしと近寄ってくるドス。
れいむは恐怖で声も上げることが出来ない。
「腐った饅頭みたいな面だぜ」
「ゆ……ゆゆっ!れいむはくさったまんじゅうじゃないよ!ゆっくりしないでていせ……」
自分が馬鹿にされたことに反射的に反抗する。
その結果、ドスの舌の一撃で壁に叩きつけられて、体から餡子をもらすほどの裂傷を負う羽目になった。
「い、いだいいいいいぃぃぃ!!!あんござんがあああああぁぁぁ!!!」
「腐った饅頭みたい……じゃないんだぜ、お前らゲスは腐った饅頭なんだぜ」
「れ、れ、れ、れいぶはあああああぁぁぁ……」
「なんなんだぜ!?」
舌振り上げつつドスは強面でれいむに迫る。
「ゆっ……ゆっ……く……まん……です……」
「ゆぁぁ~?」
「ゆびっ!?」
ドスは舌より軽い三つ編みのお下げでれいむをひっぱたいた。
吹き飛んだりはしないが、大きいドスのお下げの一撃は、傷ついたれいむの体に痛みを与える。
「れ、れいむは……くさった……まんじゅう……です……」
「そうだよ。れいむ達みたいなゲスは腐ったまんじゅうだよ。だから……」
ドスがれいむから離れて行く。
そして向こう側で倒れているまりさを舌でくるみ、掴みあげた。
れいむは痛い体をかばいつつそれを不思議そうに見た。
ドスは振り向きつつ言った。
「虐待で使うくらいしか価値がないんだぜ」
そしてまりさを舌で握りつぶした。
「ゆ”っぎいぃっ!!」
簀巻きのようにまかれた舌の左右からまりさの餡子が漏れ出る。
ドスまりさはそのまままりさの体を口に運んだ。
「むーしゃむーしゃ……ペッ、やっぱりゲスはまずいんだぜ!舌が腐るんだぜ!!」
噛み砕かれてぐちゃぐちゃになったまりさの体が、れいむの前に吐き捨てられる。
餡子と皮と髪と帽子、さらにドスの唾液などなど全てが滅茶苦茶に混ざり、もはやただの生ゴミのようである。
「ば、ばりざがあああああぁぁぁ……れいぶのばりざあああああぁぁぁ。どぼじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉ……?」
どうやらこのれいむ、ゲスではあるようだがまりさのへの愛(笑)はあったようだ。
と、そのときであった。
「ゆ!?ゆぐぐうううぅぅ!?う”っ……う”ばれるうううううぅぅぅ!!」
にんっしんしていたれいむが突然産気づいた。
目の前での凶行によるショックだろうか?
ミリミリと産道が開き、赤ゆっくり(大きさは子ゆっくり)の顔が覗く―――相変らずむかつく笑みを浮かべている。
「ゆぎいいいいいぃぃぃ……れいぶのあがぢゃあああああんんん!!ゆっぐりうばれでねえええええぇぇぇ!!」
砂糖水の大汗を流しつつれいむは叫ぶ。
そして、すぽーんと音をたてて一匹目が空中に飛び出した。
「ゆっきゅりしていっちぇ―――」
「ゆん!!」
ドスが口の先端を小さくし、吹き矢を吹くかのように何かを飛ばした。
一直線に走る光の矢の様に、それは赤ゆっくりに命中した。
「ゆ”う”う”う”!?!?」
れいむはその瞬間を見た。
赤ゆっくりが、生まれてはじめての挨拶を遂げようとした瞬間、胴体の真ん中に大穴を空けられる瞬間を。
べちゃり、という音をたてて既に事切れた赤ゆっくりが地面に落下する。
顔があったであろう部分は、髪の毛のある後頭部まで貫通した何も無い空間があるのみだ。
「ど、どういうことおおおおおぉぉぉ!?!?」
「ゆっはあああああぁぁぁ!!命中なんだぜえええええ!!!」
ドスは子供のように喜びの声を上げる。
今のは出力を下げ、さらに発射する口の大きさを小さくし、細いレーザーのように発射した『小スパーク』である。
ただ、小さいとはいえドススパーク。
人間ならば根性焼きの痛さはあるだろう。
ゆっくりならば貫通するほどの威力があり、成体でも体の一部が蒸発する。
そして生まれたばかりの赤ゆっくりは見ての通りである。
れいむの赤ゆっくりは、この世に生まれでてコンマ5秒でその短いゆん生を終えた。
「さっさと次の赤ゆっくりを飛ばすんだぜ!」
「い、いやじゃあああああぁぁぁ!!あかちゃん!ゆっくりうまれないでね!ここはゆっくりできないよ!!うまれないでね!!」
こんな状況で子供を産むほど馬鹿ではないらしい。
れいむは開きかけた産道を閉じようと必死に頑張っていた。
「……そこの辻斬りと糞レイパー」
「「ゆ”!!」」
「ゲスのガキをひりだせだぜ!」
「そ、そんなひどいことだみょん……!」
「ゆぅ……そんなのとかいはじゃないわよぉ……」
ドスが指名したのは、過去に群れのゆっくりを何度も傷つけたみょんと、レイパーの群れと戦った際に捕縛したありすだった。
「みょ”お”お”お”!?」
「ゆぎゃああ!!」
抵抗した二匹だったが、いきなり体に痛みが走った。
小スパークが頬の一部をそぎとったのだ。
「ちぇんみたいにしてやってもいいんだぜ?」
「「!!」」
二匹はとたんにがたがたと震えだした。
その視線の先には、体のあちこちに小さな穴を開けたちぇんが、蟻にたかられてその体をじわじわと小さくしているところだった。
しかもわずかに「ゆ”っ……ゆ”っ……」と小さなうめき声を上げている。
そう、生きながら蟻に中身を持っていかれているのだ。
先日、ちぇんはドスに『生きた的』にされ、散々走らされた挙句、体をじわじわと小スパークで削られていったのだ。
しかも止めを刺さずに放置し、じわじわと蟻に食われる様を見て楽しんだのだ。
無論、ちぇんを助けようとしたら舌で思い切り殴られた。
なので二匹はドスの言葉に従うしか出来なかった。
「や、やめてねっ!れいむにちかよらないでねえええええぇぇぇ!!」
母性に目覚めたのか、にじり寄ってくる二匹から、身重な体を引きずりつつ洞窟の端に逃げるれいむ。
「ご、ごめんだみょん……」
「ゆるしてぇ……」
「れ、れいむは……しんぐるまざーなんだよっ!!まりさをめのまえでころされてかわいそうなんだよ!!
やさしくしないとだめなんだよ!!あかちゃんがいるんだよ!!」
「「……」」
微妙にでいぶ発言も混ざっている。
二人がそれでも近寄ってくるのを見てれいむは悟った。
「ご、ごめんなざいいいいぃ!!れいむとまりさがわるかったですうううぅ!!
だからあかちゃんはころさないでくださいいいいいぃぃぃ!!」
れいむは必死に謝り始めた。
「わがままいってごめんなさい!むれのゆっくりにけがさせてごめんなさい!はんせいしますうううぅぅ!!
だからゆるしてくださいいいいいぃぃぃ!!」
頭を地面にたたきつけるように謝る。
二匹はその様子を見て少し動きを止めるがすぐに動き始め、みょんはれいむのリボンと髪を咥えると仰向けに転がした。
ありすはれいむの顔の横に立つ。
「や、や、やめてぇ……あかちゃんころさないでえええええぇぇぇ……」
『赤ちゃん』
という単語が出た瞬間、ありすは身を僅かに震わせたが……意を決したようにれいむの口辺りに飛び乗った。
「やめてええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!ゆぎゅ!?」
無論、それはれいむを潰すためのものではない。
圧力を加え、まむまむから赤ちゃんをひりだすための行為だ。
ありすが乗ったとたん、れいむの内部の餡子が上下に分かれる。
そして、下にいった餡子の分だけ下っ腹が圧迫される。
行き場を失った餡子は一部はあにゃるから、そしてまむまむ内からはその中にいた赤ゆっくりをはじき出した。
「ゆ~っきゅりしちぇいっちぇ―――」
「ゆひゅっ!」
「あかちゃあああああぁぁぁんんんんん!!」
「すこし外したんだぜ。ありがたく思うんだぜ!」
れいむの目の前には、体の下半分を失い、ぴくぴくと痙攣する赤まりさが。
助けを求めているかのように、動く眼球のみで母れいむを必死に疑視していた
小スパークを外したのは赤れいむが苦しむ姿を見るためと、れいむの滑稽な姿を見るためだ。
「ぺーろ、ぺーろ、ぺーろ……」
懸命に赤まりさの体を嘗めて、傷を癒そうとするれいむ。
もちろん意味は無いが。
やがて、痙攣さえもしなくなった赤ゆっくりは、痛みと絶望の中で死んでいった。
口を吹き飛ばされていたので、親との挨拶も出来ず、ゆっくりとしてのゆん生もなにもないまま死んだ。
この世の全てを恨んでいるかのような、限界まで開かれ、血走った表情を遺していた。
「……」
れいむはその死体を前に何も言わずに体を震わせていた。
一方のドスはその様子を見てとても満足したようだった。
その表情はまさにヘブン状態! リラックスして鼻歌まで歌っている。
「ゆふふ~ん♪ ゆっくりできたんだぜ!ゲスも使いようなんだぜ!これからもゆっくりかわいがってやるから楽しみにしてるんだぜ!」
「……ど……で……」
「ゆぅ?」
「どぼじでごん”な”びどい”ごどずる”の”お”お”お”お”お”ぉぉぉぉぉ!!!!!」
れいむが絶叫した。
「あやばったのに”い”い”い”い”い”ぃぃぃ!!!ごろざないでっでいっだの”に”い”い”い”ぃぃぃ!!!
どずはゆっぐり”ざぜでぐでどぅどおぼっでだのに”い”い”い”い”い”ぃぃぃ!!!
ゆっぐり”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃ!!!ゆっぐり”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃ!!」
「関係ないよ」
「い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃ……ゆ……?」
「ドスがゆっくりするためにれいむたちはここにいるんだよ。
ドスがいい声で泣いてくれると思ったゆっくりはみんなここに放り込むんだよ。
それでドスがゆっくりするの。ゲスも良いゆっくりもみんあ同じだよ。
ドスにとってはみんなゆっくりするための道具だよ。お前達も群れのみんなも。
みんなみんなドスをゆっくりさせるために頑張ってね!!」
満面の笑みでドスは部屋から出て行った。
「ゆ、ゆ……ゆっぐり”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃぃ……!!!!」
ストレスの多い今の社会。
人間はそれに大いに苦しむ。
ゆっくりは人間に近い精神を持っているため、賢い個体ほどストレスを感じる度合いが強くなる。
それはドスが顕著な例である。
ドスは『ゆっくりをゆっくりさせるのが仕事』というゆっくり間の常識にしたがい群れを持つ。
だがそれは、もはや『普通のゆっくりではなくなった』ドスが、仲間とゆっくりするための唯一の手段でもあるのだ。
ある意味、ドスも群れのゆっくりに依存しているのだ。
ドス自身はそれに気づいていないが……。
だからドスは群れを持つ。
それがたとえどんな愚か者の集まりでも、それをまとめようと頑張るのだ。
一人になりたくないから。
ドスとしてのあり方を保ちたいから。
みんなとゆっくりしたいから。
ただ、ゆっくりそのものに絶望する、もしくは群れではもはやゆっくり出来ないと判断したドスのみがそれを捨て、
一人でゆっくりするという選択肢を選択するのだ。
このドスは違う選択をした。
普通のドスでは考え付かないストレスの発散方法を自ら編み出し、群れの長として勤めを続けることが出来た。
己のゆっくりを満たすことが出来ていたのだ。
「人間さんごべんなざいいいいいいぃぃぃ!!」
今日もドスの絶叫が森に響く。
それに比例して、ドスの部屋の中のゆっくり達の悲鳴も大きくなる。
お陰で群れは何とか存続して行く。
ドスの巣の中のゆっくり達は、ドスの冬篭りの間の暇つぶし用に全て虐待死する運命がある。
それまでは仄暗い穴の中で、人知れずすすり泣き続けるのだ。
―――自分達が落とされた穴から見える、一筋の光にすがりながら。
『ストレス社会』をキーワードに書いてみました。
ストレスとゆっくりが対極にある状態と捕らえました。