ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0551 ユグルイ その7
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ankoss
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※俺設定
※ユグルイシリーズだよ。最初から見ないとわからないよ。
※今回で、第1部 完だよ!!!
※ゆっくり理解してね!!!
※面白い大作を書く作者にあまあまさんちょうだいね
※ゆっくり理解した人は※はネタだと理解してるよね?
※どぼぢでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉおお!!!
さくしゃはゆっくりしてるんだよぉぉぉぉぉ!!!
もうやだぁぁぁぁあああ!!!!おうちかえるぅぅうぅうう!!
※真面目に書くと、ハードゆ虐を望んでいる方、ご期待に添えません。
それでもいい人は読んでください。
ユグルイ その7
ゆっくり道は死狂ひなり。一匹の殺害を数十人して仕かぬるもの。
(ゆっくり道は死に狂いである。一匹を殺すのに数十人がかりでかなわないこともある。)
あの夜から幾日たっただろうか・・・・
部屋にいるゆっくりは、ついに飾りのないれいむだけになった。
れいむの瞳は疲労しきっていた。
だが、決して諦めてはいなかった。生き延びることを・・・。
今まで、師範代に連れて行かれたゆっくりのほとんどが、自身のゆん生の終わりを悟った。
今覚えば、彼らがいつものように、
「どぼぢでごんなごどずるのぉぉっぉぉ!!!!」
「ゆんやぁっぁあああ!!!!もういやだぁぁぁあ!!!おうちかえるぅうぅうう!!!」
「たしゅけてぇっぇぇええええ!!!まだしにたくないぃいいぃいいい!!!!」
と、醜く叫ばなかったのは、叫んだところで無駄だという達観によるものではなく、
楽に死ぬために、生きることを自らの意思で放棄したからだと、れいむは感じていた。
だから・・・
最後の1匹になったれいむは、今日、ついに自分の番がやってくるという恐怖に負けそうになりながらも、
諦めてはいなかった。れいむは何が何でも生き残ると・・・。
普段、ゆっくりしているゆっくりたちが今のれいむの瞳を見ると、修羅に感じるだろう。
そして、その視線だけで、ぱちゅりー種ならば、殺せるくらいの殺気を帯びている。
まさに必死であった。
かつては、ツチモグラを受け、言葉にならない声を発するゆっくりたちの阿鼻叫喚を聞いて、
この場にいて、ゆっくり出来ない状態がずっと続くなら、死んだ方がマシだと逃亡を企てた。
しかし、今のれいむは、迫りくるゆ虐の恐怖に怯えていたれいむであったが、
今はゆ虐の恐怖より死の恐怖と戦っていた。
そんな覇気溢れる瞳とは裏腹に、やはり迫りくる師範代の足音を聞くや、ブルブルと腰は大きく震えるのである。
れいむは目を閉じて、とにかく震えを抑えようとする。
しかし、抑えようとすれば、するほど、震えは大きくなり、耐え切れず、
転げまわるようになった。
死にたくない!!!
痛い目に会いたくない!!!
ゆっくりしたい!!!ゆっくりしたい!!!ゆっくりしたい!!!
こんな葛藤をれいむはし続けた。
だが、不思議なことに、絶対に声は漏らさなかった。
なぜなら、それだけはれいむはしたくなかった。
ゆっくりという生物(なまもの)は、本能で思っていることを口にする。
れいむの今の状態では・・・
「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」
「ゆっぐりじだいよぉぉぉぉおおお!!!おがあじゃんんんんんだずげでっぇぇええええ!!!」
「どぼぢでごんなごどずるぉぉっぉぉおお!!!!でいぶばゆっぐりじだいんだよぉおっぉお!!!」
と、汚らしい体液をブチ撒き、無様に醜く、お世辞にも可哀そうとは思えず、
ただその姿は、虐待鬼意山からすれば・・・・非常にゆっくり出来る姿である。
そんなことを一切口にせず、ただひたすら無言で泣きながら転げまわるれいむ。
恐らく、れいむなりの意地なのであろう。
れいむは強くなりたい!!!
それは決意なのかもしれない・・・端から見れば、つまらないモノであるが、
れいむが唯一自我を保っていられるプライドなのであろう。
強くなるために、恐怖を押し殺し、戦うという意地や決意は・・・。
『ついにお前だけになったな・・・・』
師範代が部屋に入ってきた。
「ゆっ・・・・ゆっくりしていってね・・・」
れいむは、暗い表情で、死刑執行人を見るかのように、師範代に挨拶した。
未だ、震えは止まってはいないが、瞳は生きている。
『れいむ・・・最後の1匹になったお前にだけに教えてやろう・・・』
師範代はれいむを見つめた。
『今までのは全部・・・ただの虐待だ・・・・修行なんかじゃない・・・・』
「・・・ゆっ!?」
れいむの目は点になった。
れいむは、椿舞やあまあま地獄と言った過酷な修行に耐えてきたつもりだった。
だが、師範代は修行ではなくて、ただの虐待だと告げた事実を理解するに数瞬かかった。
「どぼぢでぞんなごどいうぉぉぉぉおおおぉおおおおぉおぉ!!!!!」
れいむは顔を真っ赤にして、師範代に食って掛かっていく。
それもそうだ。自分は強くなるためにゆっくり道の修行に耐えていると思っていたのに、
実はただの虐待だった・・・
今まで支えられてきた意地や決意は見事に崩れ去った。
「ゆんやぁぁぁぁぁぁああああぁっぁあああ!!!!ぎゃくたいいやぁぁぁぁぁあああ!!!!」
「ぎゃくたいはゆっぐりできないぃいいいいぃい!!!!!」
「もういやだぁぁぁぁあああ!!!!おうちかえるぅううぅううう!!!!」
無様にケツをブルンブルン震わせて、体をくねらせるれいむ。
そんなれいむを足で踏み押さえる師範代。
『そして・・・ツチモグラ・・・』
師範代は、軽々と暴れるれいむの体を持ち上げると、部屋を出て行く。
「やめてぇぇっぇえぇええ!!!はなじでっぇええええ!!!」
「でいぶばゆっぐりじだいぃいぃいい!!!」
「ゆんやぁっぁあああ!!!!もういやだぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅう!!!」
師範代の腕にガッチリ掴まれたれいむは、逃げることは不可能であったが、
ただ、ひたすら、下腹部をブルブルと振って、逃げようとする。
『コラコラ、おとなしくしないか。』
と、師範代が静かなトーンでれいむに話しかけるや否や、
人差し指を立てて、れいむの後頭部へ1cmほど差し込んだ。
「ゆびぃ!!!!!」
れいむは、一言叫ぶと、言葉を詰まらせた。
叫びたくても声が出なかった。
痛いっ!!!!
苦しいっ!!!!
声が出ないっ!!!!
れいむの体はどうなってるのっ!?
怖いっ!!!
痛いっ!!!
苦しいっ!!!
れいむは混乱していた。
師範代が指を差し込んでから、自分の体なのに、師範代の意のままに、
自分の声を封じられたその事実に・・・。
れいむと師範代は、目的の場所に着いた。
目的の場所に着いた途端、師範代はれいむの後頭部に刺している指を抜いた。
そこには・・・・
一台のもぐら叩きゲームがあった。
かつて、ゲームセンターで一世風靡したゲームの筐体がそこにはあった。
ただ・・・
『ゆっくり叩きゲーム』という文字が書かれており、
れいむやまりさが無惨に叩き潰されて、眼球が飛び出し、
中身の餡子が汚らしく漏れている絵が、そこには書かれていた。
「ゆんやぁぁっぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!でぃぶをだだがないでぇぇっぇぇえええ!!!!」
れいむはその絵を見た瞬間、すべてを理解した。
自分は潰されるまで叩かれるのだと。
槌土竜(ツチモグラ)。
もぐら叩きゲームの中にゆっくりを入れて、
穴から出てきたゆっくりをハンマーで叩くと言うゲーム。
正直な話、これだけだと理解力の乏しいゆっくりとて・・・
「ゆふん!!!にんげんさんはばかなの?しぬの?」
「たたかれるのがわかってるのにわざわざあなからでるわけないでしょ!!!」
「ずっとかくれていればゆっくりできるだねぇ~わかるよー」
と、このように、穴から出なければ何もされないと理解できる。
しかし、事は簡単には行かない。
穴の下、つまり、ゆっくりたちが隠れている場所の床は、
ランダムに電流が流れるようになっている。
中にいるゆっくり、人間ともに・・・
どこに流れるのかさっぱりわからない。
そのため・・・
「ゆゆっ!!!かおださないとゆっくりできるよ!!!」
「♪ゆゆゆのゆ~ゆっくりしていってね~」
「おい!!!くそどれい!!!あまあまさんをもってこい!!!」
このように、部屋に連れてこられる前に、
死ぬと覚悟をしていた諦めていたゆっくりたちも、
普段の強気な態度に戻るものの・・・・
バチッ!!!
「ゆびいぃいぃいいいぃい!!!!!!」
と、奇声を上げて、穴から顔どころか体全体を飛び出すほど、
勢いよく飛び出すのである。
だが・・・。
この電撃を受けただけでは、今までゆっくりたちが怯えていた声では出ない。
「やめてねぇぇっぇえっぇぇええ!!!ゆっぐりやめでぇっぇぇぇええ!!!!」
飾りのないれいむは、体中から体液と言う体液をブチ撒き、暴れまくる。
そんなことは一切お構いなしと言わんばかりの師範代。
『1分間だ。1分間だけ私の攻撃を耐えろ。そしたら助けてやる。』
師範代はそういうと、嫌がるれいむを穴の中に入れ込んだ。
『ユックリシテイッテネ!!!!!』
電子音で作られた声が筐体から発せられた。
「ゆぅううううぅううぅううう!!!!」
穴に入った瞬間、頭を押さえるかのように両方のお下げで塞ぎこみ、ガクガクブルブルと震えるれいむ。
1分間だけ耐えればっ!!!!
1分間だけ耐えればっ!!!!
1分間だけ耐えればっ!!!!
れいむは助かるっ!!!!
そうだっ!!!れいむは助かるんだっ!!!
怖がる必要はないっ!!!
人間さんは1分助けるって言っていたっ!!!
そうだっ!!!れいむは絶対に助かるんだっ!!!
れいむは絶対ゆっくりするんだっ!!!
絶対にゆっくりするんだっ!!!
1分後にはゆっくりできるんだっ!!!
1分立てば、れいむはゆっくりできるんだっ!!!
ゆっ!?
*
o
+ 。
*
o
+ 1分・・・って・・・どのくらいなの?
もうれいむの中では1分間経ったよ!
だから・・・助けてね!!!!
「いっぷんたったよ!!!ゆっくりれいむをたすけてね!!!」
れいむは恐怖のあまり、ゆっくり特有の無理矢理な自己解釈で、満面の笑みで、
開始3秒で、穴から顔を出した。
ビュン!!!!
れいむの横に何かがあった・・・
ハンマーである。
鋼鉄のハンマーがそこにあった。
そして、それは、とてつもなく大きく、
ゆっくりなど一撃で潰せるものであった。
師範代が、れいむの顔の真横をハンマーで叩きつけた。
嘘っ!?
何これっ!?
れいむ・・・こんなので叩かれたら・・・すごく・・・
ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉおおおぉおお!!!!
「不意dyhtvyにゅえcyjrvhsrtyへjvgちぃえrjcmhろえy7jvwfty」
極限状態まで追い詰められていたれいむの緊張の糸は見事に切れた。
今まで、強くなるということと生き残ると言うことで精神を保っていたが、
ただの虐待と知ると、ひたすら生への執着を強くしていた。
そんな中、1分間だけ耐えれば、助かると言われて、希望を少しだけ持ち、
生き残る可能性に懸けてみたが・・・
失敗した時には、とてつもない一撃が待ち構えている。
と、考えたら・・・れいむはもう限界だった。
今までれいむが聞いていたゆっくり出来ない声。
それは、生への諦めの後、かすかに出来た望みが見事に打ち砕かれる、
希望と絶望のアップダウンのシーソーゲームに対する悲鳴であった。
普段から、ゆっくりすることしか考えないゆっくりたちが、
普通に暮らしていたとしても、絶対に追い詰められることのない状況下で、
起きるめくるめく状況変化。
中枢餡の自我が保てなくなり、
体が自分の意思とは反して、ゆっくり出来ない声を出す。
自分そのものがゆっくりしていない存在に染まりきる。
このゆっくりとはかけ離れた世界に適応しようとする生物としての本能が、
ゆっくりすることを目的とするゆっくりの本能と矛盾しながらも、
無理矢理、働いてしまうのである。
「dlkhふdwtvのyんwrtヴぉあrtyヴぁんtyヴぁvypt」
「f度f蒼井チ亜ytんvるうぇtyvん9tyqpvんdgfghにいbn」
「yhs歩歩c8言うhんtrsyんpbぬんvtんtんつcyjhfば」
穴から顔を出すたびに、凄まじい轟音とともに襲ってくる鉄のハンマー。
正直な話・・・
師範代はわざとれいむに当てないように、手加減している。
当然である。
ゆっくりなど簡単に殺せる。
真のゆ虐とは、殺すことではない。出来るだけ長く激しく凄まじくダメージを与えることである。
それも、肉体的、精神的、両方において・・・。
イオtbぬぢょヴぉ会えvyの会えrvyんp多yvhgvんmh
gフォア絵tgえvんちゃmvんtygまpvyhgんdfcぴえお
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れいむの心の中でも、もう何を考えてるのか、わからなかった。
バリッ!!!!
「bんltvys7rvmんろあvmtろtym534pん9cヴぁあ」
物凄い勢いで、れいむは穴から飛び出してきた。
電流の衝撃で、れいむの体はれいむの意思とは無関係に穴から飛び出してしまう。
「jdkltvんぁうtb;おにゅtbのおcつんqく3rvぬtんvtyrvnytw」
自身の体の反動で、宙高く飛び立ったれいむ。
そこで目にしたのは、ニッコリと笑う師範代の笑み。
そして、不思議なこととに、ハンマーの柄を人差し指と中指で挟んで振り回していること。
その一撃が、穴に落ちる寸前のれいむに襲い掛かる。
そんな不安定かつ力も入らないような握り方では、絶対に出せないと思われる速さで・・・。
「df秘会うtにオアウェうtvptq4tp8んq3かるんかぽいうvyたぷいt」
運よく、叩かれる瞬間に、穴に入り込めたれいむ。
が、しかし、地面に叩きつけられ、口から餡子を吐いている。
それもそのはず。おそらく1m以上の高さを舞い上がり、
そこから、不時着して、顔面から突撃しているのである。
相当なダメージを受けている。
「dfほいあvんtymvpjhjdkjcjjhdじいhjでぃおjsjひs」
かろうじて助かった至福の安堵。
もしもあたっていたらという戦慄の恐怖。
れいむの体に相容れぬ何かが走り、体の餡子が拒絶反応を起こす。
「祖あふぃあうbなytvまytvまんちゃqmvがえhgcmしg」
それだけで、れいむは自分の意思に関係なく、ただひたすら叫ぶ。
バチッ!!!!!
「えるあんvたqcvpのつymqchんdfぎうjしpsんjpすhんすhpんh」
再び、電流が流れ、舞い上がるれいむ。
慈雨t乳jfh食い亜pぐいあhんぱぷいばうぐなんgんzvなshんfぐなgぱが
がthjhswhwththたrはてゃjhyjjmctw4rくぇrr434r3
ふぁふぁがhwy54yjytrじゅいぇうjkkkんmjんjkpっきおい222えd
いっそのこと、一思いに潰してくれた方が、れいむは助かったであろう。
電流の痛さ、襲い来るハンマーの恐怖、叩き付けられる痛み。
そんなものがれいむの恐怖の原動力ではない。
いつ、どこで、何を、どのように、どんな手段で行われるの、さっぱりわからないれいむ。
体中、自身の汗、涙、涎、しーしー、うんうんい塗れて、れいむであることもわからなくなるほど、
すべてに恐怖した。
ビリッ!!!!
「dkjfgjrtb苗おいvにお@あえヴんといあうんちおあヴyjdふぁjhghじゃkjgはは」
三度、れいむは宙を舞う。
『そろそろ・・・終わりにするか・・・死ねぇぇっぇぇええぇえええ!!!!!!』
師範代の渾身の一撃がれいむに襲い掛かろうとした。
「あぁっぁっぁあぁっぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁああああぁぁあああ!!!!」
眼球を6割くらい飛び出して、体中から、黒い液体をボダボダと垂らしながら、れいむは叫んだ。
『モウオワリダヨ!!!!マタユックリシテイッテネ!!!!!』
れいむにハンマーが当たる瞬間、筐体から再び電子音が流れた。
ピタッ
師範代のハンマーはれいむの額に軽く当たった。
『終了だ。れいむ。』
れいむは呆然とした。
今まで味わったことのない経験をれいむは、この1分間で嫌と言うほど味わった。
れいむは口を限界まで空けたまま、しばらく固まったままであった。
パラパラ・・・・
れいむの髪が黒から白に色が薄くなっていき、徐々に抜け始めていった・・・。
気がついたら、れいむの髪はすべてなくなり、ハゲ饅頭状態でずっと固まっていた。
『れいむ・・・。気に入ったよ。お前。』
師範代はニコリと微笑んだ。
『お前が修行に十分耐えられることがわかった。それでは・・・・』
『次からは敵への攻撃の仕方を教えてやろう・・・』
固まったれいむを師範代は抱えて、奥の部屋に連れて行った。
1ヵ月後・・・。
『さあ、修行の成果を見せる時だぞ!!!れいむ!!!』
師範代が笑いながら、話しかける。
「ま、せいぜい頑張りなさい。ゆっくり道の恥を晒さないようにね。」
高弟ありすが、上から目線で見下した言い方をする。
「・・・」
まりさは無言のままである。
「ゆふん!!!ゆっくりぶざまなすがたをさらしてね!!!」
でいぶ体型のれいむが、ふてぶてしく言い放つ。
「みんなこんなこといってるけど、おうえんしてるんだよ!!!ゆっくりがんばってね!!!」
にこやかな笑顔を見せるドスまりさ。
暗い1本道を突き進んでいく一つの丸い影。
道の先にはザワザワと聞こえる歓声と強い光。
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
辺りには無数のゆっくりたちが、声を高々に上げていた。
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
ゆっくりと同じくらいの人間たちが、同様に叫んでいた。
その歓声の中、中央の舞台にある入り口から、たった一匹のれいむが現れた。
ツヤツヤと輝く漆黒の髪の上に、れいむ種特有の赤い髪飾りがないれいむだった・・・。
あの飾りのないれいむであった。
『お待たせしました!!!れいむ選手の入場ですっ!!!!』
会場に鳴り響くアナウンサーの絶叫。
れいむは、目を閉じると、両方のお下げにカッターナイフを持ち、
まるで二刀流のように構えた・・・。
「れいむは・・・まけないよっ!!!!!」
第1部 入門編 完
あとがき
評判悪くても、書き続けます。
アク禁でもしない限り、アップしつづけます。
ユグルイシリーズ
他の作品
ユグルイシリーズ
他、短編
※ユグルイシリーズだよ。最初から見ないとわからないよ。
※今回で、第1部 完だよ!!!
※ゆっくり理解してね!!!
※面白い大作を書く作者にあまあまさんちょうだいね
※ゆっくり理解した人は※はネタだと理解してるよね?
※どぼぢでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉおお!!!
さくしゃはゆっくりしてるんだよぉぉぉぉぉ!!!
もうやだぁぁぁぁあああ!!!!おうちかえるぅぅうぅうう!!
※真面目に書くと、ハードゆ虐を望んでいる方、ご期待に添えません。
それでもいい人は読んでください。
ユグルイ その7
ゆっくり道は死狂ひなり。一匹の殺害を数十人して仕かぬるもの。
(ゆっくり道は死に狂いである。一匹を殺すのに数十人がかりでかなわないこともある。)
あの夜から幾日たっただろうか・・・・
部屋にいるゆっくりは、ついに飾りのないれいむだけになった。
れいむの瞳は疲労しきっていた。
だが、決して諦めてはいなかった。生き延びることを・・・。
今まで、師範代に連れて行かれたゆっくりのほとんどが、自身のゆん生の終わりを悟った。
今覚えば、彼らがいつものように、
「どぼぢでごんなごどずるのぉぉっぉぉ!!!!」
「ゆんやぁっぁあああ!!!!もういやだぁぁぁあ!!!おうちかえるぅうぅうう!!!」
「たしゅけてぇっぇぇええええ!!!まだしにたくないぃいいぃいいい!!!!」
と、醜く叫ばなかったのは、叫んだところで無駄だという達観によるものではなく、
楽に死ぬために、生きることを自らの意思で放棄したからだと、れいむは感じていた。
だから・・・
最後の1匹になったれいむは、今日、ついに自分の番がやってくるという恐怖に負けそうになりながらも、
諦めてはいなかった。れいむは何が何でも生き残ると・・・。
普段、ゆっくりしているゆっくりたちが今のれいむの瞳を見ると、修羅に感じるだろう。
そして、その視線だけで、ぱちゅりー種ならば、殺せるくらいの殺気を帯びている。
まさに必死であった。
かつては、ツチモグラを受け、言葉にならない声を発するゆっくりたちの阿鼻叫喚を聞いて、
この場にいて、ゆっくり出来ない状態がずっと続くなら、死んだ方がマシだと逃亡を企てた。
しかし、今のれいむは、迫りくるゆ虐の恐怖に怯えていたれいむであったが、
今はゆ虐の恐怖より死の恐怖と戦っていた。
そんな覇気溢れる瞳とは裏腹に、やはり迫りくる師範代の足音を聞くや、ブルブルと腰は大きく震えるのである。
れいむは目を閉じて、とにかく震えを抑えようとする。
しかし、抑えようとすれば、するほど、震えは大きくなり、耐え切れず、
転げまわるようになった。
死にたくない!!!
痛い目に会いたくない!!!
ゆっくりしたい!!!ゆっくりしたい!!!ゆっくりしたい!!!
こんな葛藤をれいむはし続けた。
だが、不思議なことに、絶対に声は漏らさなかった。
なぜなら、それだけはれいむはしたくなかった。
ゆっくりという生物(なまもの)は、本能で思っていることを口にする。
れいむの今の状態では・・・
「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」
「ゆっぐりじだいよぉぉぉぉおおお!!!おがあじゃんんんんんだずげでっぇぇええええ!!!」
「どぼぢでごんなごどずるぉぉっぉぉおお!!!!でいぶばゆっぐりじだいんだよぉおっぉお!!!」
と、汚らしい体液をブチ撒き、無様に醜く、お世辞にも可哀そうとは思えず、
ただその姿は、虐待鬼意山からすれば・・・・非常にゆっくり出来る姿である。
そんなことを一切口にせず、ただひたすら無言で泣きながら転げまわるれいむ。
恐らく、れいむなりの意地なのであろう。
れいむは強くなりたい!!!
それは決意なのかもしれない・・・端から見れば、つまらないモノであるが、
れいむが唯一自我を保っていられるプライドなのであろう。
強くなるために、恐怖を押し殺し、戦うという意地や決意は・・・。
『ついにお前だけになったな・・・・』
師範代が部屋に入ってきた。
「ゆっ・・・・ゆっくりしていってね・・・」
れいむは、暗い表情で、死刑執行人を見るかのように、師範代に挨拶した。
未だ、震えは止まってはいないが、瞳は生きている。
『れいむ・・・最後の1匹になったお前にだけに教えてやろう・・・』
師範代はれいむを見つめた。
『今までのは全部・・・ただの虐待だ・・・・修行なんかじゃない・・・・』
「・・・ゆっ!?」
れいむの目は点になった。
れいむは、椿舞やあまあま地獄と言った過酷な修行に耐えてきたつもりだった。
だが、師範代は修行ではなくて、ただの虐待だと告げた事実を理解するに数瞬かかった。
「どぼぢでぞんなごどいうぉぉぉぉおおおぉおおおおぉおぉ!!!!!」
れいむは顔を真っ赤にして、師範代に食って掛かっていく。
それもそうだ。自分は強くなるためにゆっくり道の修行に耐えていると思っていたのに、
実はただの虐待だった・・・
今まで支えられてきた意地や決意は見事に崩れ去った。
「ゆんやぁぁぁぁぁぁああああぁっぁあああ!!!!ぎゃくたいいやぁぁぁぁぁあああ!!!!」
「ぎゃくたいはゆっぐりできないぃいいいいぃい!!!!!」
「もういやだぁぁぁぁあああ!!!!おうちかえるぅううぅううう!!!!」
無様にケツをブルンブルン震わせて、体をくねらせるれいむ。
そんなれいむを足で踏み押さえる師範代。
『そして・・・ツチモグラ・・・』
師範代は、軽々と暴れるれいむの体を持ち上げると、部屋を出て行く。
「やめてぇぇっぇえぇええ!!!はなじでっぇええええ!!!」
「でいぶばゆっぐりじだいぃいぃいい!!!」
「ゆんやぁっぁあああ!!!!もういやだぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅう!!!」
師範代の腕にガッチリ掴まれたれいむは、逃げることは不可能であったが、
ただ、ひたすら、下腹部をブルブルと振って、逃げようとする。
『コラコラ、おとなしくしないか。』
と、師範代が静かなトーンでれいむに話しかけるや否や、
人差し指を立てて、れいむの後頭部へ1cmほど差し込んだ。
「ゆびぃ!!!!!」
れいむは、一言叫ぶと、言葉を詰まらせた。
叫びたくても声が出なかった。
痛いっ!!!!
苦しいっ!!!!
声が出ないっ!!!!
れいむの体はどうなってるのっ!?
怖いっ!!!
痛いっ!!!
苦しいっ!!!
れいむは混乱していた。
師範代が指を差し込んでから、自分の体なのに、師範代の意のままに、
自分の声を封じられたその事実に・・・。
れいむと師範代は、目的の場所に着いた。
目的の場所に着いた途端、師範代はれいむの後頭部に刺している指を抜いた。
そこには・・・・
一台のもぐら叩きゲームがあった。
かつて、ゲームセンターで一世風靡したゲームの筐体がそこにはあった。
ただ・・・
『ゆっくり叩きゲーム』という文字が書かれており、
れいむやまりさが無惨に叩き潰されて、眼球が飛び出し、
中身の餡子が汚らしく漏れている絵が、そこには書かれていた。
「ゆんやぁぁっぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!でぃぶをだだがないでぇぇっぇぇえええ!!!!」
れいむはその絵を見た瞬間、すべてを理解した。
自分は潰されるまで叩かれるのだと。
槌土竜(ツチモグラ)。
もぐら叩きゲームの中にゆっくりを入れて、
穴から出てきたゆっくりをハンマーで叩くと言うゲーム。
正直な話、これだけだと理解力の乏しいゆっくりとて・・・
「ゆふん!!!にんげんさんはばかなの?しぬの?」
「たたかれるのがわかってるのにわざわざあなからでるわけないでしょ!!!」
「ずっとかくれていればゆっくりできるだねぇ~わかるよー」
と、このように、穴から出なければ何もされないと理解できる。
しかし、事は簡単には行かない。
穴の下、つまり、ゆっくりたちが隠れている場所の床は、
ランダムに電流が流れるようになっている。
中にいるゆっくり、人間ともに・・・
どこに流れるのかさっぱりわからない。
そのため・・・
「ゆゆっ!!!かおださないとゆっくりできるよ!!!」
「♪ゆゆゆのゆ~ゆっくりしていってね~」
「おい!!!くそどれい!!!あまあまさんをもってこい!!!」
このように、部屋に連れてこられる前に、
死ぬと覚悟をしていた諦めていたゆっくりたちも、
普段の強気な態度に戻るものの・・・・
バチッ!!!
「ゆびいぃいぃいいいぃい!!!!!!」
と、奇声を上げて、穴から顔どころか体全体を飛び出すほど、
勢いよく飛び出すのである。
だが・・・。
この電撃を受けただけでは、今までゆっくりたちが怯えていた声では出ない。
「やめてねぇぇっぇえっぇぇええ!!!ゆっぐりやめでぇっぇぇぇええ!!!!」
飾りのないれいむは、体中から体液と言う体液をブチ撒き、暴れまくる。
そんなことは一切お構いなしと言わんばかりの師範代。
『1分間だ。1分間だけ私の攻撃を耐えろ。そしたら助けてやる。』
師範代はそういうと、嫌がるれいむを穴の中に入れ込んだ。
『ユックリシテイッテネ!!!!!』
電子音で作られた声が筐体から発せられた。
「ゆぅううううぅううぅううう!!!!」
穴に入った瞬間、頭を押さえるかのように両方のお下げで塞ぎこみ、ガクガクブルブルと震えるれいむ。
1分間だけ耐えればっ!!!!
1分間だけ耐えればっ!!!!
1分間だけ耐えればっ!!!!
れいむは助かるっ!!!!
そうだっ!!!れいむは助かるんだっ!!!
怖がる必要はないっ!!!
人間さんは1分助けるって言っていたっ!!!
そうだっ!!!れいむは絶対に助かるんだっ!!!
れいむは絶対ゆっくりするんだっ!!!
絶対にゆっくりするんだっ!!!
1分後にはゆっくりできるんだっ!!!
1分立てば、れいむはゆっくりできるんだっ!!!
ゆっ!?
*
o
+ 。
*
o
+ 1分・・・って・・・どのくらいなの?
もうれいむの中では1分間経ったよ!
だから・・・助けてね!!!!
「いっぷんたったよ!!!ゆっくりれいむをたすけてね!!!」
れいむは恐怖のあまり、ゆっくり特有の無理矢理な自己解釈で、満面の笑みで、
開始3秒で、穴から顔を出した。
ビュン!!!!
れいむの横に何かがあった・・・
ハンマーである。
鋼鉄のハンマーがそこにあった。
そして、それは、とてつもなく大きく、
ゆっくりなど一撃で潰せるものであった。
師範代が、れいむの顔の真横をハンマーで叩きつけた。
嘘っ!?
何これっ!?
れいむ・・・こんなので叩かれたら・・・すごく・・・
ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉおおおぉおお!!!!
「不意dyhtvyにゅえcyjrvhsrtyへjvgちぃえrjcmhろえy7jvwfty」
極限状態まで追い詰められていたれいむの緊張の糸は見事に切れた。
今まで、強くなるということと生き残ると言うことで精神を保っていたが、
ただの虐待と知ると、ひたすら生への執着を強くしていた。
そんな中、1分間だけ耐えれば、助かると言われて、希望を少しだけ持ち、
生き残る可能性に懸けてみたが・・・
失敗した時には、とてつもない一撃が待ち構えている。
と、考えたら・・・れいむはもう限界だった。
今までれいむが聞いていたゆっくり出来ない声。
それは、生への諦めの後、かすかに出来た望みが見事に打ち砕かれる、
希望と絶望のアップダウンのシーソーゲームに対する悲鳴であった。
普段から、ゆっくりすることしか考えないゆっくりたちが、
普通に暮らしていたとしても、絶対に追い詰められることのない状況下で、
起きるめくるめく状況変化。
中枢餡の自我が保てなくなり、
体が自分の意思とは反して、ゆっくり出来ない声を出す。
自分そのものがゆっくりしていない存在に染まりきる。
このゆっくりとはかけ離れた世界に適応しようとする生物としての本能が、
ゆっくりすることを目的とするゆっくりの本能と矛盾しながらも、
無理矢理、働いてしまうのである。
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穴から顔を出すたびに、凄まじい轟音とともに襲ってくる鉄のハンマー。
正直な話・・・
師範代はわざとれいむに当てないように、手加減している。
当然である。
ゆっくりなど簡単に殺せる。
真のゆ虐とは、殺すことではない。出来るだけ長く激しく凄まじくダメージを与えることである。
それも、肉体的、精神的、両方において・・・。
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れいむの心の中でも、もう何を考えてるのか、わからなかった。
バリッ!!!!
「bんltvys7rvmんろあvmtろtym534pん9cヴぁあ」
物凄い勢いで、れいむは穴から飛び出してきた。
電流の衝撃で、れいむの体はれいむの意思とは無関係に穴から飛び出してしまう。
「jdkltvんぁうtb;おにゅtbのおcつんqく3rvぬtんvtyrvnytw」
自身の体の反動で、宙高く飛び立ったれいむ。
そこで目にしたのは、ニッコリと笑う師範代の笑み。
そして、不思議なこととに、ハンマーの柄を人差し指と中指で挟んで振り回していること。
その一撃が、穴に落ちる寸前のれいむに襲い掛かる。
そんな不安定かつ力も入らないような握り方では、絶対に出せないと思われる速さで・・・。
「df秘会うtにオアウェうtvptq4tp8んq3かるんかぽいうvyたぷいt」
運よく、叩かれる瞬間に、穴に入り込めたれいむ。
が、しかし、地面に叩きつけられ、口から餡子を吐いている。
それもそのはず。おそらく1m以上の高さを舞い上がり、
そこから、不時着して、顔面から突撃しているのである。
相当なダメージを受けている。
「dfほいあvんtymvpjhjdkjcjjhdじいhjでぃおjsjひs」
かろうじて助かった至福の安堵。
もしもあたっていたらという戦慄の恐怖。
れいむの体に相容れぬ何かが走り、体の餡子が拒絶反応を起こす。
「祖あふぃあうbなytvまytvまんちゃqmvがえhgcmしg」
それだけで、れいむは自分の意思に関係なく、ただひたすら叫ぶ。
バチッ!!!!!
「えるあんvたqcvpのつymqchんdfぎうjしpsんjpすhんすhpんh」
再び、電流が流れ、舞い上がるれいむ。
慈雨t乳jfh食い亜pぐいあhんぱぷいばうぐなんgんzvなshんfぐなgぱが
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いっそのこと、一思いに潰してくれた方が、れいむは助かったであろう。
電流の痛さ、襲い来るハンマーの恐怖、叩き付けられる痛み。
そんなものがれいむの恐怖の原動力ではない。
いつ、どこで、何を、どのように、どんな手段で行われるの、さっぱりわからないれいむ。
体中、自身の汗、涙、涎、しーしー、うんうんい塗れて、れいむであることもわからなくなるほど、
すべてに恐怖した。
ビリッ!!!!
「dkjfgjrtb苗おいvにお@あえヴんといあうんちおあヴyjdふぁjhghじゃkjgはは」
三度、れいむは宙を舞う。
『そろそろ・・・終わりにするか・・・死ねぇぇっぇぇええぇえええ!!!!!!』
師範代の渾身の一撃がれいむに襲い掛かろうとした。
「あぁっぁっぁあぁっぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁああああぁぁあああ!!!!」
眼球を6割くらい飛び出して、体中から、黒い液体をボダボダと垂らしながら、れいむは叫んだ。
『モウオワリダヨ!!!!マタユックリシテイッテネ!!!!!』
れいむにハンマーが当たる瞬間、筐体から再び電子音が流れた。
ピタッ
師範代のハンマーはれいむの額に軽く当たった。
『終了だ。れいむ。』
れいむは呆然とした。
今まで味わったことのない経験をれいむは、この1分間で嫌と言うほど味わった。
れいむは口を限界まで空けたまま、しばらく固まったままであった。
パラパラ・・・・
れいむの髪が黒から白に色が薄くなっていき、徐々に抜け始めていった・・・。
気がついたら、れいむの髪はすべてなくなり、ハゲ饅頭状態でずっと固まっていた。
『れいむ・・・。気に入ったよ。お前。』
師範代はニコリと微笑んだ。
『お前が修行に十分耐えられることがわかった。それでは・・・・』
『次からは敵への攻撃の仕方を教えてやろう・・・』
固まったれいむを師範代は抱えて、奥の部屋に連れて行った。
1ヵ月後・・・。
『さあ、修行の成果を見せる時だぞ!!!れいむ!!!』
師範代が笑いながら、話しかける。
「ま、せいぜい頑張りなさい。ゆっくり道の恥を晒さないようにね。」
高弟ありすが、上から目線で見下した言い方をする。
「・・・」
まりさは無言のままである。
「ゆふん!!!ゆっくりぶざまなすがたをさらしてね!!!」
でいぶ体型のれいむが、ふてぶてしく言い放つ。
「みんなこんなこといってるけど、おうえんしてるんだよ!!!ゆっくりがんばってね!!!」
にこやかな笑顔を見せるドスまりさ。
暗い1本道を突き進んでいく一つの丸い影。
道の先にはザワザワと聞こえる歓声と強い光。
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
「ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!ゆっくり!!!!」
辺りには無数のゆっくりたちが、声を高々に上げていた。
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
『鬼意山!!!!鬼意山!!!!鬼意山!!!!』
ゆっくりと同じくらいの人間たちが、同様に叫んでいた。
その歓声の中、中央の舞台にある入り口から、たった一匹のれいむが現れた。
ツヤツヤと輝く漆黒の髪の上に、れいむ種特有の赤い髪飾りがないれいむだった・・・。
あの飾りのないれいむであった。
『お待たせしました!!!れいむ選手の入場ですっ!!!!』
会場に鳴り響くアナウンサーの絶叫。
れいむは、目を閉じると、両方のお下げにカッターナイフを持ち、
まるで二刀流のように構えた・・・。
「れいむは・・・まけないよっ!!!!!」
第1部 入門編 完
あとがき
評判悪くても、書き続けます。
アク禁でもしない限り、アップしつづけます。
ユグルイシリーズ
他の作品
ユグルイシリーズ
他、短編