ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1498 願いをかなえる神社
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『願いを叶える神社』
ある公園の奧には、ゆっくりがあまあまをささげて願い事をするとその願い事を叶えてくれる神社があるという。
☆ ☆ ☆
辺りを気にしながら一匹のまりさが公園に入る。
ひたすら公園の奧を目指して進むまりさまりさの前に小さな鳥居が現れた。
その下で一端立ち止まると、何かをふりはらうように頭を振り鳥居をくぐる。
鳥居の柱にはこう書かれていた。
「ゆっくりじんじゃ。あまあまとひきかえにおねがいをかなえるよ!ゆっくりしていってね」
鳥居の奥に進むと「あまあまはここにおいてね」と書かれた小さな木の箱があった。
まりさは口にくわえていた小さな飴玉をそこに置き大声で叫ぶ。
「ゆっくりのかみさま!あまあまをあげるからまりさのおねがいをきいてほしいぜ!」
するどこからともなく『おまえの願いはなんだ?申してみよ』と重々しい声が響いた。
「うわああああ!だれもいないのにこえがするんだぜ!」
『その言いぐさはなんだ?おまえが呼んだのだろう?用がないなら消えるが』
「ひょっとしてゆっくりのかみさまなのか?」
『そうじゃ』
「だったらかみさまにおねがいするぜ。そこにおいたあまあまとひきかえに
まりさのおくさんのれいむをけしてほしいぜ」
『なぜそのような事を望むのだ?理由を申してみよ。私が納得できる理由がなければお前の望みを叶える事は出来ないぞ』
「まりさはもときんばっちのかいゆっくりだったんだぜ。でもかいぬしさんから
『お前隠れゲスでしょう?もうばれてるから』っていわれてすてられたんだぜ。
まりさはゆうしゅうだからすぐにのらゆっくりとしてくらせるようになって
おくさんのれいむもてにいれたんだぜ。
そんなまりさがこうえんでかりをしていたら、かいゆっくりのありすにあいをこくはくされたんだぜ。
まりさにはおくさんがいるから、ありすのあいをうけいれられないってことわったんだけど、
ありすのかいぬしのにんげんさんさんがきて
『うちのありすがどうしてもおまえと番になりたいって言っている。
ありすに聞いたがお前元金バッチの飼いゆっくりだっだそうじゃないか。
それなら躾る手間もないし、お前えよければまた飼いゆっくりにしてやってもいいがどうする?』てきかれたんだぜ。
れいむはすきだけど、まりさはやっぱりかいゆっくりにもどりたいんだぜ。
でもなんのおちどもないれいむにりこんはきりだせないし、
こんなことがばれたらいまいるむれのなかまからせいっさいをうけるかもしれないんだぜ。
だからゆっくりのかみさまにれいむをけしてくれるようおねがいにきたんだぜ」
『わかった。願いを叶えよう。明日お日様が高くぼったらそのれいむを連れてここに来なさい』
その言葉を聞いたまりさはうれしそうに帰っていく。
翌日まりさはれいむをつれて再び現れた
「まりさ。ここにほんとうにあまあまさんがたくさんあるの?」
「そうだぜ。れいむはおっとをしんじられないのか?」
「そんなことはないけど・・・さいきんれいむへんだったから」
「それはおちびちゃんがおなかにいるかわいいれいむに、いっぱいえいようをつけてほしくて
あちこちおいしいものをさがしていたからだぜ。ここでみつけたあまあまもほんとうはおうちまではこびたかったんだけど
あまりにいっぱいあってまりさひとりではこびきれないから、れいむにてつだってもらおうとおもって
こうしていっしょにきてもらったんだぜ。だかられいむはあまあまをいっぱいたべてげんきなおちびちゃんをうむんだぜ」
「ゆゆーん。うれしいよ。まりさはせかいいちのおっとだね」
「てれるのぜ。あまあまはこのおくにあるぜ」
まりさはれいむと一緒に鳥居をくぐる。
するとその先にはまりさの浮気相手であるありすが立っていた。
まりさに気が付いたありすはうれしそうにぴょんぴょん駆け寄ってくる。
「まりさ。こんなところであえるなんてうれしいよ。やっぱりわたしたちはうんめいのしろいかすたーどでむすばれているのね」
「うわあああああ。なんでありすがこんなところにいるの?」
「いつものおさんぽよ。かいぬしのおにいさんもいっしょにいるわ。ところでとなりのれいむはだれなの?」
「れいむはまりさのおくさんだよ」
「まりさ。まりさはありすにおくさんとはりこんしたっていってたわよね?あれはうそだったの?」
「ううう...そ、それは」
「ありすはなにをいっているの?れいむのおなかにはまりさのかわいいおちびちゃんがいるのに
りこんなんかしないよ。ゆっくりりかいしてね」
「ありすはそんなはなしきいてないよ。まりさはいつもれいむのことを
『おうたはへたくそだし、かりもかじもろくにできないくせにもんくばかりいっている
でいぶなんかより、かいゆっくりでとかいはなありすのほうがずっとすきだ』っていっていたよ」
「まりさそれはほんとうなの?」
「だからまりさはありすとけっこんしておにいさんのかいゆっくりになるんだよ。
そしてにんげんさんのゆっくりぷれいすでゆっくりしてあまあまをたくさんたべて、いっぱりすっきりして
とかいはなおちびちゃんをたくさんつくるんだよ。つかいふるしのでいぶはもうようずみなんだから、ゆっくりりかいしてね」
「ゆぎぎぎぎ~じ、じねえ!でいぶにそんなことをいうありずはじねえええええ!」
突進してくるれいむを軽く交わしたありすは
「すううううう・・・」と大きく深呼吸をすると「たすけてえ!おにいさん!」と大声で叫んだ。
その声に答えるように絶妙なタイミングで現れた飼い主のお兄さんに、ありすは泣きながらしがみつく。
「ありす一体どうしたんだ?」
「おにいさん!このきたないのらのでいぶがありすのことをせいっさいしようとしたの」
「なんだって!お前!野良の分際で飼いゆっくりに手を出したらどうなるか分かっているな?
となりにいるのはまりさじゃないか?こんな所でどうしたんだ?」
「それについては、ありすがせつめいするわ」
ありすの話を聞いた人間は
「それならいい考えがある。まりさ、おまえ飼いゆっくりになりたいんだろう?
そのでいぶを制裁しろ。おれの飼いゆっくりに手を出した野良だ。
遠慮はいらん。何かあったら俺が責任を取る」
人間は尖った木の棒をまりさに差し出した。
その棒を受け取ったまりさは口に棒を銜えれいむに迫る。
「ゆへへ・・・にんげんさんのきょかももらったし、でいぶをせいっさいするのだぜ!」
嫌らしい笑いと共にれいむに突進するまりさ。
「う、うそだよね?まりさがさいあいのおくさんのれいむをせいっさいしたりしないよね」
あまりの展開に頭が付いていけず、その場で固まったれいむの頬を木の棒の先端がかすめ
切り口から餡子が流れ出す。
「い、いじゃいよ~ゆんやあああああ~じにたくないよ」
痛みで正気に戻ったらしいれいむは妊婦とは思えないもの凄い勢いで逃げていく。
しかし逃げた先には公園のアルミフェンスが立ちふさがっていた。
「かべさん!いじわるしないでどいてね!」
絶叫しながらアルミフェンスに体当たりをするが当然びくともしない。
「れいむ!みつけたぜ!れいむはまりさのしあわせのためにしぬんだぜ!」
まりさが木の棒を銜え直し再び突進してくる。
「うわああああ!じにたくないよおおおお!」
必死にもがくがもう逃げ場はない。
鈍い音と共に木の棒がれいむの中心に深く突き刺さる。
「もっと・・・ゆっぐいりじたかった・・・ばりさあ・・・おまえなんかぜったいじあわせにならないよう
おちびちゃんといっじょにのろってる」
その言葉と共にれいむはその場に崩れ落ち動かなくなった。
「れいむはばかなんだぜ。これでまりさはかいゆっくりになってあのびゆっくりなありすとしあわせになるんだから
れいむののろいなんかきかないんだぜ」
れいむの亡骸に、吐き捨てるように言い残しまりさはその場を立ち去る。
「にんげんさん!ありす!いわれたとおりれいむを・・・ゆゆ?にんげんさん?ありす?どこにいったの?
やくそくどおりれいむをせいっさいしたよ!これでまりさはかいゆっくりにになれるんでしょう?
にんげんさん!ありす!どこにいったの!でてくるんだぜ!」
そこにいたはずの人間とありすの姿はなく、必死にその姿を探すまりさの声だけが辺りにいつまでも響いていた。
☆ ☆ ☆
「んほおおおおおおお!はいじんになったまりさのむまむはさいこうよおおおお!
そのどこをみているかわからないとおいめがさいこうにせくしーだわ!」
虚ろな目をしたまりさのまむまむをありすがぺにぺにで突き上げる。
「ありす。遊び終わったらきちんと片づけろよ。この間みたいに食い残しで床を汚したら承知しないからな」
「わかってるわよ。まりさあああああ!こんどはまりさのあにゃるばーじんさんをもらうね」
張り切るありすをその場に残し部屋を出る。
あの後ありすの巧みな誘導でまりさの群れの長をあの現場に呼び出した。
凄惨な番殺しの現場を目の当たりにした群れの長は、
その場にいた返り血ならぬ返り餡子で汚れたまりさに事の真偽を問いただす。
問いただされたまりさは
「まりさはゲスをせいさいしただけだぜ!じぶんはそこにいるかいゆっくりのありすとさいこんして
かいゆっくりになるんだぜ!だからまりささまにてをだしたら
かいぬしのにんげんにせいさいされるんだぜ」と開き直ったが、
肝心のありすが
「そんなゆっくりはしらない。ありすはかいぬしのおにいさんとさんとはぐれてしまい
おにいさんをさがしていたら、ゆっくりどうしがころしあいをしているのをみて、
こわくなったからおにいさんにたすけをもとめようとしたが
おにいさんがいなかったので、やさしそうなゆっくりにたすけをもとめただけだ」とまりさを突き放した。
まりさとありすの交際は、ほかのゆっくりの目に触れないよう俺が巧みに隠してたから
ありすが否定してしまえばこの二人を結びつける証拠は何もないのだ。
頼みの綱のありすから見放されたまりさは怒りからかわめきながらありすに突進してきたが、
ありすが再び「おにいさあん!」と俺を呼び隠れていた俺が登場。
俺の姿を見たまりさは「おにいさん。まりさにやくそくしたよね?まりさはおにいさんのかいゆっくりだよね?」
とすがるように聞いてきたが、俺は
「は?なんでおれがお前みたいな汚い野良を飼いゆっくりにしなきゃならないんだ?
それとも野良ゆっくりがよく言う「自分は元金バッチ持ちだから飼いゆっくりにしろ」ってやつか?
バッチを取り上げられたという事は人間に何かゆっくり出来ない事をしたからでしょう?
そんなゆっくり飼う気にならないよ。ということでこんな奴知りません」と軽くあしらう。
俺からもありすからも見放されたまりさは集まってきた群れの仲間によって凄惨な制裁を受けた。
「ゆっぐりごろじはじねえええええええ!」
「うぎゃあああああああ!」
「よくもおねえちゃんを!こうしてやるううう!」
「ばりざのおぼうじがああああ!」
かつての仲間に棒でつつかれ、噛みつかれボロボロになっていくまりさ。
でもこいつはありすに下げ渡す約束もあるし死なれては困る。
頃合いを見計らって
「おい!あそこに加工所の車が見えるぞ?駆除に来たんじゃないか」と叫んだらゆっくり達は一斉に絶叫しながら逃げ出した。
「流石は餡子脳。単純で助かるわ」
残された虫の息のまりさを治療用オレンジジュースを満たした箱に入れて持ち帰る。
その後息を吹き返したまりさはショックからか廃人になっていた。
「それにしてもあのありすはいい拾い物だったよな」
ありすは友人の飼いゆっくりだった。れいぱーの気質を巧みに隠し金バッチを取得。
表向きは金バッチの飼いゆっくりとして立派に振る舞うも
裏ではあの狡猾さで気に入ったゆっくりを陥れ、れいぱー行為を繰り返していた。
それがふとした事で友人にばれ、激怒した友人は虐待鬼居惨である俺にこいつの始末を依頼してきた。
しかしその話を聞いた俺は「こいつを使えば今までとは違った虐待が出来るんじゃないか」と考え
ありすに「俺の言う事を聞くなら、お前を殺さずに飼ってやる」と持ちかけたところ死ぬよりましと思ったのか承諾。
今回の虐待はこのありすがいたからこそ可能になった虐待だ。
まず下見を行い適当な場所を見つける。
次にターゲットの選定だが、番持ちで何かに付けて「自分は元金バッチの飼いゆっくり」とやたら強調するゆっくりを探した。
そういう「今の暮らしに満足していない。できれば飼いゆっくりに戻りたい」という気持ちを強つ持つゆっくりにありすを近づけ
仲良くなったら「ゆっくりがあまあまをささげて願い事をするとその願いを叶えてくれる神社があるのを知っているか?」と
ありすに話をさせ相手をあの場所まで案内させる。
ちなみに鳥居や他の小道具は、技術の成績が万年2の俺が造ったお粗末なハリボテで必要に応じすぐ設置や撤去が可能な代物だ。
憧れの飼いゆっくりが側にいることで気持ちがぐらつき始めた頃に、俺が「飼いゆっくりにしてやる」と持ちかけ
ありすが「まりさはありすといったあのじんじゃをおぼえているか?」とささやく。
罠とも知らずにまりさは俺たちに導かれるまま神社にやってきて面白く破滅してくれた。
当然神様の役は俺が演じた物で、気付かれないよう変声機を使った状態でまりさに話しかけていた。
「おかげでいい画が取れたぜ。これで今度のゆ虐映像上映会には大手を振って参加できそうだ」
カメラ片手に上機嫌になっていると後ろから声がした。
「ゆゆーん。おにいさんおわったわ」
「ちゃんと綺麗にしてきただろうな?」
「もちろんよ。あいするまりさとおちびちゃんはとてもおいしかったわ」
最近こいつは同族食いにも目覚めてしまった。
「おにいさん。さっきからありすのかおをじっとみているけど、ありすのかおになんかついてる?」
「ありすは“割れ鍋に綴じ蓋”って言葉を知ってるか?」
「われたなべさんがどうかしたの?」
「やっぱり分からないか。ありす、お前前の飼い主の所にもどりたいか?」
「あのおにいさんはやさしかったけど、あれをしちゃだめこれをしちゃだめってうるさくて
ちっともとかいはじゃなかったわ。おにいさんはありすのすきなことをさせてくれるからだいすきよ」
「そうか・・・俺を楽しませてくれるうちはお前を飼ってやるよ。これからもよろしくな」
「ゆふふ。ありすがんばっておにいさんのやくにたつよ。だっておにいさんのいうこときくと
とってもとかいはなことができるからたのしいわ」
そういってありすはゆっくり嫌いの俺ですらゆっくり出来る笑顔を浮かべた。
このありすはどんなゆっくりよりも俺にふさわしい飼いゆっくりなのかもしれない。
「さて次の仕掛けだ。一緒に来て貰うぞ」
「ゆっくりりかいしたわ」
次の獲物を探すため俺とありすは再び家を出るのであった。
(完)
後書き
前作「春の日の午後」に暖かい感想をいただいき嬉しかったです。
ssってむずかしいですね。
感想・批評等お待ちしております。
今まで描いた物
nue095.txt 『春の日の午後』
ある公園の奧には、ゆっくりがあまあまをささげて願い事をするとその願い事を叶えてくれる神社があるという。
☆ ☆ ☆
辺りを気にしながら一匹のまりさが公園に入る。
ひたすら公園の奧を目指して進むまりさまりさの前に小さな鳥居が現れた。
その下で一端立ち止まると、何かをふりはらうように頭を振り鳥居をくぐる。
鳥居の柱にはこう書かれていた。
「ゆっくりじんじゃ。あまあまとひきかえにおねがいをかなえるよ!ゆっくりしていってね」
鳥居の奥に進むと「あまあまはここにおいてね」と書かれた小さな木の箱があった。
まりさは口にくわえていた小さな飴玉をそこに置き大声で叫ぶ。
「ゆっくりのかみさま!あまあまをあげるからまりさのおねがいをきいてほしいぜ!」
するどこからともなく『おまえの願いはなんだ?申してみよ』と重々しい声が響いた。
「うわああああ!だれもいないのにこえがするんだぜ!」
『その言いぐさはなんだ?おまえが呼んだのだろう?用がないなら消えるが』
「ひょっとしてゆっくりのかみさまなのか?」
『そうじゃ』
「だったらかみさまにおねがいするぜ。そこにおいたあまあまとひきかえに
まりさのおくさんのれいむをけしてほしいぜ」
『なぜそのような事を望むのだ?理由を申してみよ。私が納得できる理由がなければお前の望みを叶える事は出来ないぞ』
「まりさはもときんばっちのかいゆっくりだったんだぜ。でもかいぬしさんから
『お前隠れゲスでしょう?もうばれてるから』っていわれてすてられたんだぜ。
まりさはゆうしゅうだからすぐにのらゆっくりとしてくらせるようになって
おくさんのれいむもてにいれたんだぜ。
そんなまりさがこうえんでかりをしていたら、かいゆっくりのありすにあいをこくはくされたんだぜ。
まりさにはおくさんがいるから、ありすのあいをうけいれられないってことわったんだけど、
ありすのかいぬしのにんげんさんさんがきて
『うちのありすがどうしてもおまえと番になりたいって言っている。
ありすに聞いたがお前元金バッチの飼いゆっくりだっだそうじゃないか。
それなら躾る手間もないし、お前えよければまた飼いゆっくりにしてやってもいいがどうする?』てきかれたんだぜ。
れいむはすきだけど、まりさはやっぱりかいゆっくりにもどりたいんだぜ。
でもなんのおちどもないれいむにりこんはきりだせないし、
こんなことがばれたらいまいるむれのなかまからせいっさいをうけるかもしれないんだぜ。
だからゆっくりのかみさまにれいむをけしてくれるようおねがいにきたんだぜ」
『わかった。願いを叶えよう。明日お日様が高くぼったらそのれいむを連れてここに来なさい』
その言葉を聞いたまりさはうれしそうに帰っていく。
翌日まりさはれいむをつれて再び現れた
「まりさ。ここにほんとうにあまあまさんがたくさんあるの?」
「そうだぜ。れいむはおっとをしんじられないのか?」
「そんなことはないけど・・・さいきんれいむへんだったから」
「それはおちびちゃんがおなかにいるかわいいれいむに、いっぱいえいようをつけてほしくて
あちこちおいしいものをさがしていたからだぜ。ここでみつけたあまあまもほんとうはおうちまではこびたかったんだけど
あまりにいっぱいあってまりさひとりではこびきれないから、れいむにてつだってもらおうとおもって
こうしていっしょにきてもらったんだぜ。だかられいむはあまあまをいっぱいたべてげんきなおちびちゃんをうむんだぜ」
「ゆゆーん。うれしいよ。まりさはせかいいちのおっとだね」
「てれるのぜ。あまあまはこのおくにあるぜ」
まりさはれいむと一緒に鳥居をくぐる。
するとその先にはまりさの浮気相手であるありすが立っていた。
まりさに気が付いたありすはうれしそうにぴょんぴょん駆け寄ってくる。
「まりさ。こんなところであえるなんてうれしいよ。やっぱりわたしたちはうんめいのしろいかすたーどでむすばれているのね」
「うわあああああ。なんでありすがこんなところにいるの?」
「いつものおさんぽよ。かいぬしのおにいさんもいっしょにいるわ。ところでとなりのれいむはだれなの?」
「れいむはまりさのおくさんだよ」
「まりさ。まりさはありすにおくさんとはりこんしたっていってたわよね?あれはうそだったの?」
「ううう...そ、それは」
「ありすはなにをいっているの?れいむのおなかにはまりさのかわいいおちびちゃんがいるのに
りこんなんかしないよ。ゆっくりりかいしてね」
「ありすはそんなはなしきいてないよ。まりさはいつもれいむのことを
『おうたはへたくそだし、かりもかじもろくにできないくせにもんくばかりいっている
でいぶなんかより、かいゆっくりでとかいはなありすのほうがずっとすきだ』っていっていたよ」
「まりさそれはほんとうなの?」
「だからまりさはありすとけっこんしておにいさんのかいゆっくりになるんだよ。
そしてにんげんさんのゆっくりぷれいすでゆっくりしてあまあまをたくさんたべて、いっぱりすっきりして
とかいはなおちびちゃんをたくさんつくるんだよ。つかいふるしのでいぶはもうようずみなんだから、ゆっくりりかいしてね」
「ゆぎぎぎぎ~じ、じねえ!でいぶにそんなことをいうありずはじねえええええ!」
突進してくるれいむを軽く交わしたありすは
「すううううう・・・」と大きく深呼吸をすると「たすけてえ!おにいさん!」と大声で叫んだ。
その声に答えるように絶妙なタイミングで現れた飼い主のお兄さんに、ありすは泣きながらしがみつく。
「ありす一体どうしたんだ?」
「おにいさん!このきたないのらのでいぶがありすのことをせいっさいしようとしたの」
「なんだって!お前!野良の分際で飼いゆっくりに手を出したらどうなるか分かっているな?
となりにいるのはまりさじゃないか?こんな所でどうしたんだ?」
「それについては、ありすがせつめいするわ」
ありすの話を聞いた人間は
「それならいい考えがある。まりさ、おまえ飼いゆっくりになりたいんだろう?
そのでいぶを制裁しろ。おれの飼いゆっくりに手を出した野良だ。
遠慮はいらん。何かあったら俺が責任を取る」
人間は尖った木の棒をまりさに差し出した。
その棒を受け取ったまりさは口に棒を銜えれいむに迫る。
「ゆへへ・・・にんげんさんのきょかももらったし、でいぶをせいっさいするのだぜ!」
嫌らしい笑いと共にれいむに突進するまりさ。
「う、うそだよね?まりさがさいあいのおくさんのれいむをせいっさいしたりしないよね」
あまりの展開に頭が付いていけず、その場で固まったれいむの頬を木の棒の先端がかすめ
切り口から餡子が流れ出す。
「い、いじゃいよ~ゆんやあああああ~じにたくないよ」
痛みで正気に戻ったらしいれいむは妊婦とは思えないもの凄い勢いで逃げていく。
しかし逃げた先には公園のアルミフェンスが立ちふさがっていた。
「かべさん!いじわるしないでどいてね!」
絶叫しながらアルミフェンスに体当たりをするが当然びくともしない。
「れいむ!みつけたぜ!れいむはまりさのしあわせのためにしぬんだぜ!」
まりさが木の棒を銜え直し再び突進してくる。
「うわああああ!じにたくないよおおおお!」
必死にもがくがもう逃げ場はない。
鈍い音と共に木の棒がれいむの中心に深く突き刺さる。
「もっと・・・ゆっぐいりじたかった・・・ばりさあ・・・おまえなんかぜったいじあわせにならないよう
おちびちゃんといっじょにのろってる」
その言葉と共にれいむはその場に崩れ落ち動かなくなった。
「れいむはばかなんだぜ。これでまりさはかいゆっくりになってあのびゆっくりなありすとしあわせになるんだから
れいむののろいなんかきかないんだぜ」
れいむの亡骸に、吐き捨てるように言い残しまりさはその場を立ち去る。
「にんげんさん!ありす!いわれたとおりれいむを・・・ゆゆ?にんげんさん?ありす?どこにいったの?
やくそくどおりれいむをせいっさいしたよ!これでまりさはかいゆっくりにになれるんでしょう?
にんげんさん!ありす!どこにいったの!でてくるんだぜ!」
そこにいたはずの人間とありすの姿はなく、必死にその姿を探すまりさの声だけが辺りにいつまでも響いていた。
☆ ☆ ☆
「んほおおおおおおお!はいじんになったまりさのむまむはさいこうよおおおお!
そのどこをみているかわからないとおいめがさいこうにせくしーだわ!」
虚ろな目をしたまりさのまむまむをありすがぺにぺにで突き上げる。
「ありす。遊び終わったらきちんと片づけろよ。この間みたいに食い残しで床を汚したら承知しないからな」
「わかってるわよ。まりさあああああ!こんどはまりさのあにゃるばーじんさんをもらうね」
張り切るありすをその場に残し部屋を出る。
あの後ありすの巧みな誘導でまりさの群れの長をあの現場に呼び出した。
凄惨な番殺しの現場を目の当たりにした群れの長は、
その場にいた返り血ならぬ返り餡子で汚れたまりさに事の真偽を問いただす。
問いただされたまりさは
「まりさはゲスをせいさいしただけだぜ!じぶんはそこにいるかいゆっくりのありすとさいこんして
かいゆっくりになるんだぜ!だからまりささまにてをだしたら
かいぬしのにんげんにせいさいされるんだぜ」と開き直ったが、
肝心のありすが
「そんなゆっくりはしらない。ありすはかいぬしのおにいさんとさんとはぐれてしまい
おにいさんをさがしていたら、ゆっくりどうしがころしあいをしているのをみて、
こわくなったからおにいさんにたすけをもとめようとしたが
おにいさんがいなかったので、やさしそうなゆっくりにたすけをもとめただけだ」とまりさを突き放した。
まりさとありすの交際は、ほかのゆっくりの目に触れないよう俺が巧みに隠してたから
ありすが否定してしまえばこの二人を結びつける証拠は何もないのだ。
頼みの綱のありすから見放されたまりさは怒りからかわめきながらありすに突進してきたが、
ありすが再び「おにいさあん!」と俺を呼び隠れていた俺が登場。
俺の姿を見たまりさは「おにいさん。まりさにやくそくしたよね?まりさはおにいさんのかいゆっくりだよね?」
とすがるように聞いてきたが、俺は
「は?なんでおれがお前みたいな汚い野良を飼いゆっくりにしなきゃならないんだ?
それとも野良ゆっくりがよく言う「自分は元金バッチ持ちだから飼いゆっくりにしろ」ってやつか?
バッチを取り上げられたという事は人間に何かゆっくり出来ない事をしたからでしょう?
そんなゆっくり飼う気にならないよ。ということでこんな奴知りません」と軽くあしらう。
俺からもありすからも見放されたまりさは集まってきた群れの仲間によって凄惨な制裁を受けた。
「ゆっぐりごろじはじねえええええええ!」
「うぎゃあああああああ!」
「よくもおねえちゃんを!こうしてやるううう!」
「ばりざのおぼうじがああああ!」
かつての仲間に棒でつつかれ、噛みつかれボロボロになっていくまりさ。
でもこいつはありすに下げ渡す約束もあるし死なれては困る。
頃合いを見計らって
「おい!あそこに加工所の車が見えるぞ?駆除に来たんじゃないか」と叫んだらゆっくり達は一斉に絶叫しながら逃げ出した。
「流石は餡子脳。単純で助かるわ」
残された虫の息のまりさを治療用オレンジジュースを満たした箱に入れて持ち帰る。
その後息を吹き返したまりさはショックからか廃人になっていた。
「それにしてもあのありすはいい拾い物だったよな」
ありすは友人の飼いゆっくりだった。れいぱーの気質を巧みに隠し金バッチを取得。
表向きは金バッチの飼いゆっくりとして立派に振る舞うも
裏ではあの狡猾さで気に入ったゆっくりを陥れ、れいぱー行為を繰り返していた。
それがふとした事で友人にばれ、激怒した友人は虐待鬼居惨である俺にこいつの始末を依頼してきた。
しかしその話を聞いた俺は「こいつを使えば今までとは違った虐待が出来るんじゃないか」と考え
ありすに「俺の言う事を聞くなら、お前を殺さずに飼ってやる」と持ちかけたところ死ぬよりましと思ったのか承諾。
今回の虐待はこのありすがいたからこそ可能になった虐待だ。
まず下見を行い適当な場所を見つける。
次にターゲットの選定だが、番持ちで何かに付けて「自分は元金バッチの飼いゆっくり」とやたら強調するゆっくりを探した。
そういう「今の暮らしに満足していない。できれば飼いゆっくりに戻りたい」という気持ちを強つ持つゆっくりにありすを近づけ
仲良くなったら「ゆっくりがあまあまをささげて願い事をするとその願いを叶えてくれる神社があるのを知っているか?」と
ありすに話をさせ相手をあの場所まで案内させる。
ちなみに鳥居や他の小道具は、技術の成績が万年2の俺が造ったお粗末なハリボテで必要に応じすぐ設置や撤去が可能な代物だ。
憧れの飼いゆっくりが側にいることで気持ちがぐらつき始めた頃に、俺が「飼いゆっくりにしてやる」と持ちかけ
ありすが「まりさはありすといったあのじんじゃをおぼえているか?」とささやく。
罠とも知らずにまりさは俺たちに導かれるまま神社にやってきて面白く破滅してくれた。
当然神様の役は俺が演じた物で、気付かれないよう変声機を使った状態でまりさに話しかけていた。
「おかげでいい画が取れたぜ。これで今度のゆ虐映像上映会には大手を振って参加できそうだ」
カメラ片手に上機嫌になっていると後ろから声がした。
「ゆゆーん。おにいさんおわったわ」
「ちゃんと綺麗にしてきただろうな?」
「もちろんよ。あいするまりさとおちびちゃんはとてもおいしかったわ」
最近こいつは同族食いにも目覚めてしまった。
「おにいさん。さっきからありすのかおをじっとみているけど、ありすのかおになんかついてる?」
「ありすは“割れ鍋に綴じ蓋”って言葉を知ってるか?」
「われたなべさんがどうかしたの?」
「やっぱり分からないか。ありす、お前前の飼い主の所にもどりたいか?」
「あのおにいさんはやさしかったけど、あれをしちゃだめこれをしちゃだめってうるさくて
ちっともとかいはじゃなかったわ。おにいさんはありすのすきなことをさせてくれるからだいすきよ」
「そうか・・・俺を楽しませてくれるうちはお前を飼ってやるよ。これからもよろしくな」
「ゆふふ。ありすがんばっておにいさんのやくにたつよ。だっておにいさんのいうこときくと
とってもとかいはなことができるからたのしいわ」
そういってありすはゆっくり嫌いの俺ですらゆっくり出来る笑顔を浮かべた。
このありすはどんなゆっくりよりも俺にふさわしい飼いゆっくりなのかもしれない。
「さて次の仕掛けだ。一緒に来て貰うぞ」
「ゆっくりりかいしたわ」
次の獲物を探すため俺とありすは再び家を出るのであった。
(完)
後書き
前作「春の日の午後」に暖かい感想をいただいき嬉しかったです。
ssってむずかしいですね。
感想・批評等お待ちしております。
今まで描いた物
nue095.txt 『春の日の午後』