ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0322 ユグルイ その6
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ankoss
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※俺設定
※東方オリジナルの設定をほとんど無視します
※某マンガのパクリ
※基本的には、長編になりそうなので、
数回に分けて、UPします。
※人間が出ます
※人間がゆっくりに仕えています
※人間が非常に強すぎます
基本的には、原作無視です
※段々、シ○グイと離れてきた
※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです
ゆとり乙と罵ってください
※出張が長くて、続編書けませんでした。
※このくそどれい!!!はやくあまあまさんをもってこい!!!!
それでもいい人は読んでください。
ユグルイ その6
ゆっくり道は死狂ひなり。一匹の殺害を数十人して仕かぬるもの。
(ゆっくり道は死に狂いである。一匹を殺すのに数十人がかりでかなわないこともある。)
ある夜。
「そろーりそろーり」
「そろーりそろーり」
れいむとまりさが、部屋を出ていき、人影がない場所へ二匹で向かった。
丁度、庭にある木の下に着いたれいむとまりさ。
「ゆっくりついたね!!!まりさ」
「ゆっくりついたんだぜ!!!れいむ」
二人は見つめ合い、微笑む。
「ゆぅ・・・。おちびちゃんたち・・・。
しんじゃったよ・・・。
れいむのかわいいおちびちゃんたち・・・。」
どうやら、連日の過酷な稽古で自分たちの子供を失ったようだ。
「しかたがないんだぜ・・・。
でも!!!またおちびちゃんはつくればいいんだぜ!!!」
と、楽観的なまりさ。
「そんなことできるわけないでしょ!!!
こんなところでおちびちゃんをつくっちゃったら・・・
またおちびちゃんたちがころされちゃうでしょ!!!
どうしてそんなことがわからないの!!!
ばかなの!!!!しぬの!!!」
と、意外にゆっくりにしては客観的なれいむ。
「そんなことしらないのぜ!!!
まりさはれいむとすっきりしたのぜ!!!
おちびちゃんをつくらないようにすっきりすればいいのぜ!!!」
実は、ただ単にすっきりしたかっただけのまりさ。
「ゆぅ・・・。じゃあおくちでしてあげるよ・・・。
それなら、あかちゃんもできないよね・・・。」
色目を使い、まりさを妖しく見つめるれいむ。
「ちゅ~ぱちゅ~ぱ、ちゅ~ぱちゅ~ぱ」
れいむはまりさのぺにぺにを、音を立てながら舐めた。
「ぬふぅ~」
れいむの口淫に気持ちよさを感じ、顔を赤らめながら、
思わず声が漏れるまりさ。
ゆっくり道を学ぶゆっくりたちが時折、
このような逢引にふけるのを、見て見ぬふりをする情けがゆっくり道の高弟たちにも存在した・・・。
と、思われたが、もちろんそんなことはなかった。
何者かがれいむの背後に忍び寄る。
れいむのあにゃるに後ろから何を入れられ・・・。
「ちゅ~ぱちゅ~ぱ、ぢゅっばっ!?」
次の瞬間。
バァアアンン!!!
れいむの体はあたり一面に四散した。
惚悦の彼方にいたまりさは、れいむの体が爆発した瞬間、
ありすらしきゆっくりの影を見た。
そこから何か液体のようなモノが向かってきて・・・。
まりさの見た最期の光景だった。
顔面が破裂しているまりさの頭上から、
茎が生え、赤まりさが3匹なっていた。
スヤスヤと眠る赤まりさたちを、高弟のありすは見つめた後、
無表情で舌で刈り取り、満月に向かって・・・。
ブゥゥウゥウ!!!
黒い霧を発射した。
このありすから逃れる術など一切あるはずもなかった・・・・。
次の日・・・。
飾りのないれいむは疲れていた。
ここにいるゆっくり全員が疲れていた。
過酷な修行?
ここ数週間は彼らは肉体的には過酷な修行を一切受けてはいない。
ツチモグラを始めてから。
いや、正確には、ツチモグラを受けていないまだゆっくりたちは、疲れ切っていた・・・。
「・・・ゆぅ・・・。」
誰かがため息をついた。
ゆっくり出来ないその状況に耐え切れなくなったのだろうか。
「どぼぢで・・・こんな・・・めに・・・」
いつもなら、ゆっくり視点で物事を見れば、考えられない事態に対して、
「どぼぢで」と濁音混じりで醜い声で絶叫するゆっくりたち。
過酷な修行のせいか、肉体的にも精神的にも擦り減り、叫ぶ体力や気力が完全に削がれているのである。
『さぁ~て、今日もツチモグラ、始めるぞ。』
師範代と言われる人間が、そう言いながら部屋に入ってきた。
いつものことである。
「「「「!?」」」」
あるゆっくりは、体を小刻みに震わせて発情するが、その表情には恐怖の色が見え隠れする。
あるゆっくりは、目尻のしわが幾千にも重なるほど瞼を力の限り閉じる。
あるゆっくりは、ガクガクと歯軋りを繰り返し、歯が擦り減り、ヒビが入る。
あるゆっくりは、力みすぎて、しーしーとうんうんを漏らす。
みな多様な反応だが、心の中ではみな同じことを考えている。
自分以外の誰でもいい。
早く人間は自分以外の誰かを連れて行ってほしい。
そして、人間は早くこの部屋から出て行ってほしい。
おかしな話である。
ゆっくりと言えば・・・。
「ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!ゆっくりできないにんげんさんはでていってね!」
とか、心に思っていることを何も考えず、空気を読まず、その後に起きるだろう虐待を予期せずに、
感情のままにしゃべる生物(なまもの)である。
そんなゆっくりの本能を明らかに凌駕するモノ。
ツチモグラの存在。
ツチモグラとは何か・・・。
実はここにいるゆっくりたちは何も知らないのである。
何も知らないのだが、絶対にゆっくり出来るものではない。
それだけは確実に知っている。
否っ!!!
知らされているのだ。
『じゃあ、今日はまりさだ。』
と、まりさを両手に抱えた師範代。
選ばれたまりさは無言だった。
いつもなら・・・。
「ゆんやぁぁっぁあああ!!!!ばでぃざじにだぐないぃいい!!!
おべばいじばずぅうう!!!!ばでぃざをだずげでぐだざいぃいい!!!」
と無様に涙、涎、汗、しーしーを撒き散らし、
ケツをブリンブリンと震わせて、見栄もプライドも捨てて、
無様に命乞いをするゆっくり。
しかし、このまりさはそれをしなかった。
ただ静かに目を閉じて、一滴の涙が床に落ちた。
「もっと・・・ゆっくり・・・したかった・・・」
師範代とまりさが部屋から出て行った後、
ゆっくりたちは安堵するように思われるだろう。
「ゆっ!きょうはゆっくりできるよ!!!♪ゆゆゆのゆ~」
と、呑気なことをいうゆっくりを想像できるはずだ。
危険は去った。とりあえず、今日はゆっくり出来る。
それがゆっくり特有のポジティブな思考。
だが、ここにいるゆっくりたちは、そんな風には思わない。
むしろ、逆。
明日もゆっくり出来ないこの瞬間が来ることを知っている。
いや・・・。
これからが本当の恐怖。
れいむは、おさげで耳を塞ぐ。
まりさやちぇん、ぱちゅりーは、深々と帽子を被り、耳を隠す。
唯一、ありすは自身で耳を塞げないため、
「ゆぁぁぁぁああ!!!!ゆぁぁぁあ!!!!」
泣き叫び、ケツをプリンプリンと振り続ける。
中には自身のペニペニで右耳、舌で左耳と、両耳を塞ぐ強者のありすもしたが、
その不自然な体勢から、体に無理があったのだろう、
折れ曲がった腹部からカスタードが漏れる者もいた。
しかし、それでもなお、痛みに耐えて、塞ぎ続けようとする。
みなに言えること。
それはみな体が震えている。
自分の意思で体が震えているのではない。
恐怖によって、体が震わされているのだ。
そう・・・。
この声によって・・・。
「ゆディフォアうjckjhんぢhfsんhmsyfんvgmちうsんf!!!!!」
「ゆふいcyにくmんbdvyんcgdhヴぃmfhんmぎvんthmcヴぃふ!!!!!」
「ゆdyるゆいvvbtcsにぃんvcmヴyrんtmvんmtcyんtヴぃmぐc!!!!」
「ゆfyrついおんkjふぇんりrちぃこふぇcvmjふぉちぇcmtymvんt!!!!」
「ゆおい風呂言うvにゅもん7bm9v879んfc78w3pmf89vmtgvjt!!!」
さきほどのまりさが発している声である。
この声から察するに・・・。
相当の痛みを感じているようである。
一体、何を受けたらこんな声が出るのであろう。
この声を聞く度に、ここにいるゆっくりたちは、
餡子に刻みつくのである。
明日、選ばれてしまったら・・・。
この声を発するのは自分・・・。
その恐怖が、ゆっくりの明日のゆっくりより、今日ゆっくりするという本能を凌駕したのである。
その声が聞こえなくなった時・・・。
部屋中にいるゆっくりというゆっくりが、みな一様にして、
うんうんとしーしーを大量に漏らしているのである。
その量は日に日に増して増えるばかり。
そのため、ここにいるゆっくりたちのほとんどが、
痩せこけているのである。
この後、1日1回のゆっくりフーズが部屋にばらまられるが、
手をつけられるゆっくりは数えるくらいしかいなかった。
ほとんどのゆっくりが精神的ショックのあまり、
喉に何も通らないのである。
ゆっくりにあるまじき行為。
浅ましく食を求めるのがゆっくり。
どんな時でもどんな場所でもどんな状態でも食を求める。
その本能というか餡子に染み付いた性質をも超えるストレス。
それほど、このツチモグラへの恐怖は絶大なのである。
その後、師範代ではない人間が、部屋に入り、
餓死しているゆっくりや、ツチモグラを受けているゆっくりの叫び声を聞こえないようにと、
無理な体勢で耳を塞いだ結果、傷ついて今にも死にそうなゆっくり、
「ぱぴぷぺぽぽぽおおおおお!!!!」
と、目が虚ろになり、意味の分からない言葉を発している精神が壊れたゆっくりを、
次々に回収していく。
普段なら、
「くそどれい!!!こんなゆっくりできないところからまりさをだすんだぜ!!!」
「はやくあまあまさんをもってこい!!!」
「このいなかもの!!!とはいはなありすをおうちにかえしなさい!!」
などと言ってくるであろうが、それも言わない。
ただただ、この人間と目が合わないようにするのである。
目が合えば・・・。
もしかしたら、連れられるかもしれない・・・。
連れられる先は・・・。恐らく・・・。
この人間は、
手当てとかしてくれるんだろう。
こんなゆっくり出来ないところから逃がしてくれるんだろう。
そんな風に思うことすら・・・。
ここにいるゆっくりたちは・・・。
バカらしいと思い出したのである。
ここに来て・・・。やっと、というところかもしれないが・・・。
それほどまでに、限界に追い詰められているのである。
飾りのないれいむは・・・。
すでに限界を超えていた。
もう・・・。だめだ・・・。
これならば・・・。いっそのこと・・・。
死んだ方がマシだ・・・。
じゃあ・・・。
そんな悲壮感漂うことを考えるようになってきた。
れいむはつい口ずさむ・・・。
「もう・・・ゆっくり・・・したい・・・ずっと・・・」
その夜。
れいむは部屋を抜け出した。
逃げるために・・・。
はっきり言って、逃げられるなんて考えていなかった。
むしろその逆。
逃げ出して、殺されたかった。
待っていたら確実に来る死。
しかし、それがいつ来るか分からない。
その恐怖に怯えるくらいなら、自分で死ぬ時を選ぶ。
そう思ったのであろう・・・。
逃げ出したゆっくりの末路を知らないわけではない。
「こんなゆっくりできないばしょからにげるよ!!!おちびちゃんたちぃ!!」
「ゆっくちちないではやきゅかえりゅよぉ!!!」
「れいみゅはおうちにかえりゅよぉおお!!!」
そんなことを言っていたれいむ親子が、
逃げ出した次の日、見るも無惨な姿になって帰ってきた。
ゆっくりとはかけ離れた容姿。
恐らく痛いだろう。苦しいだろう。
だけど、少なくても今の状態より確実に死に近づく。
ここにいれば、自身の体が弱るのを待つしかない。
そんなにゆっくりは待てない。
れいむは今すぐに死にたい。
死んでゆっくりしたい。
ゆっくりするんじゃなくて、早く死にたい。
本来、ゆっくりに自殺という概念はない。
明日のゆっくりより、今日のゆっくりというその性質上、
今の苦しいことから逃げるため、自ら死を選ぶなんていうことはまずないのだ。
よく見る光景だが、
何らかの虐待に遭い、苦しさのあまり、ゆっくりは・・・
「もうやだぁぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅう!!!」
という言葉を発するだろう。
ゆっくりにとって、安心できる場所。
それは自身の巣なのである。
どんなひどい目にあっても、巣に帰ればゆっくり出来る。
そういう前向きな考えというか、現実逃避というか・・・。
とにかく、ゆっくりにとって、苦しいから自殺という発想はない。
生きようとする。この場を逃げてでも生きようとする。
明日のゆっくりより、今日のゆっくり。
だけど、今日ゆっくりできないのなら、ゆっくり出来る明日を探す。
例え、どんな手段を使ってでも・・・。
親を売る、子を売る、仲間を売る・・・。
最悪、自分の体の一部を失ってでも・・・。
生き残ってみせる・・・。
貞操なき信念、矛盾だらけの本能。
しかし、それがゆっくりなのである。
ゆっくりにとって、最優先することは、信念でも本能でもない。
ゆっくりなのである。
中には、苛烈な虐待の末、
「もうころして」
という自らの命を断ってほしいと懇願してくるゆっくりもいる。
それは自殺ではないのか?と思うが、そうではない。
自ら死ぬ方法を知らないから、相手に自身の殺害を頼んでいるのだ。
死にたい気持ちでも死ぬ方法が分からないのである。
実は・・・。
一部の博識なゆっくりを除いて、ほとんどのゆっくりは、知らないのである。
どうすれば、ゆっくりは死ぬのかと言うことを。
ゆっくりが死ぬためには・・・
中枢餡の破壊、もしくは、致死量の中身の流失。
飢え過ぎた場合、
栄養不足になった中枢餡は水気がなくなり、
ひびが入り、その結果、死に至る。
精神にストレスを感じた場合もそうである。
カビが生えた場合も、中枢餡がカビに侵食されて、
中枢餡の成分が餡からカビに変わるからである。
暑さや寒さで死ぬゆっくりのほとんどは、
みな中枢餡にストレスを感じての死なのである。
大変非常に極々稀に寿命を迎える奇蹟と言える国宝級のゆっくりは、
中枢餡が古くなりすぎた結果、固くなり、ヒビが入ると言ったところだ。
ゆっくり同士の殺し合いの場合、
なんとなく体当たりで、押しつぶしたり、
なんとなく武器で体を傷つけたりして、
上記の二つの条件のいずれかを満たして、
なんとなく、結果的に殺してしまっているのである。
気が短く、敵対する相手に簡単に死ねという割には、
ゆっくりは知らないのである。ゆっくりが死ぬ方法を。
話がそれるが、
ゆっくりが死ぬ方法を知っているゆっくりは水浴びをする。
ゆっくりにとって、水浴びとは死に直結している。
水浴びをしすぎた結果、皮がふやけて、中身が漏れて死ぬからである。
そのメカニズムを理解していないゆっくりは、
水を浴びる=ゆっくりできないとだけしか認識していないのだ。
一見、脆く見えるゆっくりだが、
すべて、中枢餡と中身の流失というそのルールのみ、死に結びつき、
それ以外は、基本的に死に結びつかないという思ったより、
頑丈なのだ。
ストレスによる中枢餡の破壊は、個人差があるため、
このれいむのように、これだけ過酷な環境にいても、
未だ正常な精神状態であるゆっくりも多数いる。
そのため、自ら死を願うが、死ぬ方法を知らないゆっくりからすれば、
自殺とはどうすればいいのかわからないのである。
その死への最短ルートが、れいむにとって、
脱走ということだったのだ。
池や川があれば、
そこに飛び込み、死ぬことができるかもしれない。
しかし、残念ながら、そんなモノはここにはなかった。
だから、れいむは逃げ出した。
死ぬために・・・。
「ちゅ~ぱちゅ~ぱ」
「ぬふぅ~」
庭の木の下で、昨日とは違うまりさとありすのカップルがいた。
ありすはまりさのぺにぺにを音を立てながら舐めていて、
まりさはまさに達しようとしていた。
「なにをしてるの?」
れいむはそのカップルに問う。
「みればわかるんだぜ!!!すっきりなんだぜ!!!」
「そうよ!!!このいなかもの!!!わたしたちのとはいはなすっきりを
しているのよ!!!じゃまをしないでね!!!」
と、怒りながられいむに返すまりさとありす。
「それは・・・すっきりじゃないよ・・・」
少々、呆れながら、れいむも答えた。
「そんなのしってるんだぜ!!!あかちゃんができたらゆっくりできないんだぜ!!!
だからあかちゃんができないすっきりをしてるんだぜ!!!」
「おかざりさんのないいなかものはだまっていてね!!!」
と、相変わらず怒っているまりさとありす。
「ちゅ~ぱちゅ~ぱ」
「ぬふぅ~」
れいむを無視して、引き続き、まりさのぺにぺにを舐め続けるありす。
「ゆぅ・・・こんなところですっきりしなくても・・・へやですっきりすればいいじゃない・・・
こんなところでやってたら・・・ころされちゃうよ・・・」
自身は殺されるために、逃げ出したはずなのに、このまりさとありすを心配そうに見つめるれいむ。
「「ゆっ!?」」
その発想はなかったと言わんばかり、目が点になるまりさとありす。
バァアァン!!!
次の瞬間、ありすの足元に黄色い何かが大量に漏れていた。
いや・・・。
よく見ると、それはありすではなかった。
高弟のありすだった。
さきほどまでありすがいた場所に、高弟のありすがいた。
そして、高弟のありすの足元には、恐らく、ありすの中身だろうと思われるカスタードがあった。
「あ・・ああ・・・あでぃ!?」
バァッァン!!!
まりさがありすの名前を呼ぼうとした途端、
まりさの体は爆発した。
高弟のありすは、れいむの方へ振り向く。
目にも止まらぬ早業に体を震わすれいむ。
しかし、れいむは目を閉じた。
これでゆっくりできる。
痛い目に遭うかも知れないけど・・・。
これでゆっくりできる。
れいむはそう思った。
「目を開けなさい。」
ありすは静かに言った。
れいむは恐る恐る目を開けた。
そこには無表情のありすがいた。
「楽に死ねると思ってるのかしら?」
「いたいのはいやだよ・・・
でも・・・これでやっと・・・」
れいむは心の底から思っていることを口にした。
「れいむ・・・もうくるしみたくない・・・」
れいむは哀しそうな目でありすの目を見た。
「苦しみたくない・・・か。」
ありすは少し笑った。
「あなた、ここに入る時、死にたくないって言ってたわね・・・。
死にたくないからここに入ったんでしょ・・・。
弱いから強くなりたいんでしょ・・・。
一人だったから誰も助けてくれない・・・。
だから、一人で生きていくために強くなりたいんでしょ・・・。
強くなるためには死んだっていいって思ったんでしょ・・・。
死にたくないから・・・ゆっくりしたいから・・・死んだっていいと思ったんでしょ・・・。」
「ゆぅ・・・しにたくないよ・・・
でも・・・くるしいのはいやだよ・・・
いたいのはいやだよ・・・
れいむは・・・もう・・・つらいんだよ・・・
だから・・・ゆっくりどうを・・・まなびにきたんだ・・・
でも・・・ゆっくりどうは・・・つらいよ・・・
しんだほうが・・・ゆっくりできるなら・・・もう・・・
ゆっくりしたいよ・・・」
「甘えね。そんなのは。」
「しってるよ・・・でも・・・もう・・・れいむ・・・」
「限界?そんなもので?
仕方がないわね・・・少しだけ褒めて上げましょうか。
あんな状態でまだまだ正気でいられるのは、
最初に来たゆっくりの1割もいないのよ。
結構、根性だけはあると思うわ。今生き残っている連中は。そこは認めてあげるわ。
それ以外はカス同然だけどね。
多分、同じことをやられたら、人間でもそれだけ生き残っているかどうか・・・。」
「そんなの・・・しらないよ・・・
もう・・・れいむ・・・つかれたよ・・・
それに・・・れいむ・・・にげだしたから・・・
これから・・・ぎゃくたい・・・されるんでしょ・・・
かんけいないよ・・・そんなこと・・・」
はぁ~と溜息をつくありす。
「あなたのゆん生で一番つらかったことって何?」
「それは・・・」
「こんなこと・・・つらいうちにならないんじゃないの?」
「・・・」
「あなたが送ってきたゆん生で一番つらかったことを思い出しなさい。
今のつらさとそのつらさ、天秤にかけて、今のつらさの方がつらいというのなら・・・。
もういいわ。あなたの望むとおりにしてあげる。」
「れいむは・・・」
れいむは考えた。
今までのゆん生を思い出し・・・。
一番つらかったことを・・・。
あの頃の方がつらかった・・・。
お母さんに睨まれた日・・・。
群れから追い出された日・・・。
お爺さんとお別れした日・・・。
お兄さんからいじめられた日・・・。
一人で寂しくて泣いたあの日・・・。
「れいむは・・・まだ・・・つらいおもいをしってるよ・・・」
「そう。それはよかったわ。じゃあ、いいわ。部屋に戻りなさい。」
ありすは何事もなかったような笑顔で笑った。
「ゆっ!?」
れいむは驚いた。ありすは自分を殺すのだとばかり考えていたから。
「どうしたの?さあ、早く。私の気が変わらないうちにね。
本来ならば、脱走したんですから、殺されても仕方ないんだけどね。
やっぱり、そっちの方がやっぱりいいのかしら?」
「ありす・・・どうして・・・」
「勘違いしないでね。
励ましてあげたなんて、思わないことね。
死にたがってるヤツを虐待したって、つまんないものね。
あなたがゆん生で一番苦しいと思うほどの修行に出会うまでは、
なんだかゆっくり道の修行が負けたような気がするし・・・。」
「ありす・・・」
「何をしているの!?早く戻らないと、ホントにやるわよ!?」
と、ありすは自身のぺにぺにを尖らせた。
「ゆぅううぅうううぅううぅうううう!!
もうやだぁぁっぁあぁああああ!!!!
おうちかえるううぅううううううぅうう!!!!」
れいむは、定番の台詞を泣け叫びながら、
全力でその体を弾ませて、ポヨンポヨンと部屋に戻っていった。
『ご苦労様☆』
師範代が木の陰から笑いながら出てきた。
「覗きが趣味なの?なんだか、この田舎者!!って罵りたくなるわ。
そんな言葉使いすると、頭悪そうに見えるけど、他のやつ等が、
使いたくなる気持ちが分かったような気がするわぁ~。」
『そういうな。これも先生の言いつけだからな・・・。』
「あれのどこに先生は見出したのかしら・・・。」
『さあな、こればかりは、先生の気まぐれだから・・・。』
「ようじはおわったか?」
「ごめんなさい、待たせたようね。」
『まりさ、ゆっくりしていってね!!!』
「ゆっくり?なんだそれは?
くだらないね!!!さあ、はじめようか!!!」
まりさとありす・師範代は一斉に飛び掛った。
部屋に戻ったれいむ。
「れいむはもっとつよくなるよ・・・」
そうつぶやくと、ゆぴぃゆぴぃと寝息を立てながら床に就いた。
つづく
あとがき
次回で第1部完です。
あと、もう元ネタがシ○グイとか忘れてください。
コメ欄で批判が多いけど、気にしていません。
だってこれ、もうゆっくりじゃないもん(笑)
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※基本的には、長編になりそうなので、
数回に分けて、UPします。
※人間が出ます
※人間がゆっくりに仕えています
※人間が非常に強すぎます
基本的には、原作無視です
※段々、シ○グイと離れてきた
※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです
ゆとり乙と罵ってください
※出張が長くて、続編書けませんでした。
※このくそどれい!!!はやくあまあまさんをもってこい!!!!
それでもいい人は読んでください。
ユグルイ その6
ゆっくり道は死狂ひなり。一匹の殺害を数十人して仕かぬるもの。
(ゆっくり道は死に狂いである。一匹を殺すのに数十人がかりでかなわないこともある。)
ある夜。
「そろーりそろーり」
「そろーりそろーり」
れいむとまりさが、部屋を出ていき、人影がない場所へ二匹で向かった。
丁度、庭にある木の下に着いたれいむとまりさ。
「ゆっくりついたね!!!まりさ」
「ゆっくりついたんだぜ!!!れいむ」
二人は見つめ合い、微笑む。
「ゆぅ・・・。おちびちゃんたち・・・。
しんじゃったよ・・・。
れいむのかわいいおちびちゃんたち・・・。」
どうやら、連日の過酷な稽古で自分たちの子供を失ったようだ。
「しかたがないんだぜ・・・。
でも!!!またおちびちゃんはつくればいいんだぜ!!!」
と、楽観的なまりさ。
「そんなことできるわけないでしょ!!!
こんなところでおちびちゃんをつくっちゃったら・・・
またおちびちゃんたちがころされちゃうでしょ!!!
どうしてそんなことがわからないの!!!
ばかなの!!!!しぬの!!!」
と、意外にゆっくりにしては客観的なれいむ。
「そんなことしらないのぜ!!!
まりさはれいむとすっきりしたのぜ!!!
おちびちゃんをつくらないようにすっきりすればいいのぜ!!!」
実は、ただ単にすっきりしたかっただけのまりさ。
「ゆぅ・・・。じゃあおくちでしてあげるよ・・・。
それなら、あかちゃんもできないよね・・・。」
色目を使い、まりさを妖しく見つめるれいむ。
「ちゅ~ぱちゅ~ぱ、ちゅ~ぱちゅ~ぱ」
れいむはまりさのぺにぺにを、音を立てながら舐めた。
「ぬふぅ~」
れいむの口淫に気持ちよさを感じ、顔を赤らめながら、
思わず声が漏れるまりさ。
ゆっくり道を学ぶゆっくりたちが時折、
このような逢引にふけるのを、見て見ぬふりをする情けがゆっくり道の高弟たちにも存在した・・・。
と、思われたが、もちろんそんなことはなかった。
何者かがれいむの背後に忍び寄る。
れいむのあにゃるに後ろから何を入れられ・・・。
「ちゅ~ぱちゅ~ぱ、ぢゅっばっ!?」
次の瞬間。
バァアアンン!!!
れいむの体はあたり一面に四散した。
惚悦の彼方にいたまりさは、れいむの体が爆発した瞬間、
ありすらしきゆっくりの影を見た。
そこから何か液体のようなモノが向かってきて・・・。
まりさの見た最期の光景だった。
顔面が破裂しているまりさの頭上から、
茎が生え、赤まりさが3匹なっていた。
スヤスヤと眠る赤まりさたちを、高弟のありすは見つめた後、
無表情で舌で刈り取り、満月に向かって・・・。
ブゥゥウゥウ!!!
黒い霧を発射した。
このありすから逃れる術など一切あるはずもなかった・・・・。
次の日・・・。
飾りのないれいむは疲れていた。
ここにいるゆっくり全員が疲れていた。
過酷な修行?
ここ数週間は彼らは肉体的には過酷な修行を一切受けてはいない。
ツチモグラを始めてから。
いや、正確には、ツチモグラを受けていないまだゆっくりたちは、疲れ切っていた・・・。
「・・・ゆぅ・・・。」
誰かがため息をついた。
ゆっくり出来ないその状況に耐え切れなくなったのだろうか。
「どぼぢで・・・こんな・・・めに・・・」
いつもなら、ゆっくり視点で物事を見れば、考えられない事態に対して、
「どぼぢで」と濁音混じりで醜い声で絶叫するゆっくりたち。
過酷な修行のせいか、肉体的にも精神的にも擦り減り、叫ぶ体力や気力が完全に削がれているのである。
『さぁ~て、今日もツチモグラ、始めるぞ。』
師範代と言われる人間が、そう言いながら部屋に入ってきた。
いつものことである。
「「「「!?」」」」
あるゆっくりは、体を小刻みに震わせて発情するが、その表情には恐怖の色が見え隠れする。
あるゆっくりは、目尻のしわが幾千にも重なるほど瞼を力の限り閉じる。
あるゆっくりは、ガクガクと歯軋りを繰り返し、歯が擦り減り、ヒビが入る。
あるゆっくりは、力みすぎて、しーしーとうんうんを漏らす。
みな多様な反応だが、心の中ではみな同じことを考えている。
自分以外の誰でもいい。
早く人間は自分以外の誰かを連れて行ってほしい。
そして、人間は早くこの部屋から出て行ってほしい。
おかしな話である。
ゆっくりと言えば・・・。
「ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!ゆっくりできないにんげんさんはでていってね!」
とか、心に思っていることを何も考えず、空気を読まず、その後に起きるだろう虐待を予期せずに、
感情のままにしゃべる生物(なまもの)である。
そんなゆっくりの本能を明らかに凌駕するモノ。
ツチモグラの存在。
ツチモグラとは何か・・・。
実はここにいるゆっくりたちは何も知らないのである。
何も知らないのだが、絶対にゆっくり出来るものではない。
それだけは確実に知っている。
否っ!!!
知らされているのだ。
『じゃあ、今日はまりさだ。』
と、まりさを両手に抱えた師範代。
選ばれたまりさは無言だった。
いつもなら・・・。
「ゆんやぁぁっぁあああ!!!!ばでぃざじにだぐないぃいい!!!
おべばいじばずぅうう!!!!ばでぃざをだずげでぐだざいぃいい!!!」
と無様に涙、涎、汗、しーしーを撒き散らし、
ケツをブリンブリンと震わせて、見栄もプライドも捨てて、
無様に命乞いをするゆっくり。
しかし、このまりさはそれをしなかった。
ただ静かに目を閉じて、一滴の涙が床に落ちた。
「もっと・・・ゆっくり・・・したかった・・・」
師範代とまりさが部屋から出て行った後、
ゆっくりたちは安堵するように思われるだろう。
「ゆっ!きょうはゆっくりできるよ!!!♪ゆゆゆのゆ~」
と、呑気なことをいうゆっくりを想像できるはずだ。
危険は去った。とりあえず、今日はゆっくり出来る。
それがゆっくり特有のポジティブな思考。
だが、ここにいるゆっくりたちは、そんな風には思わない。
むしろ、逆。
明日もゆっくり出来ないこの瞬間が来ることを知っている。
いや・・・。
これからが本当の恐怖。
れいむは、おさげで耳を塞ぐ。
まりさやちぇん、ぱちゅりーは、深々と帽子を被り、耳を隠す。
唯一、ありすは自身で耳を塞げないため、
「ゆぁぁぁぁああ!!!!ゆぁぁぁあ!!!!」
泣き叫び、ケツをプリンプリンと振り続ける。
中には自身のペニペニで右耳、舌で左耳と、両耳を塞ぐ強者のありすもしたが、
その不自然な体勢から、体に無理があったのだろう、
折れ曲がった腹部からカスタードが漏れる者もいた。
しかし、それでもなお、痛みに耐えて、塞ぎ続けようとする。
みなに言えること。
それはみな体が震えている。
自分の意思で体が震えているのではない。
恐怖によって、体が震わされているのだ。
そう・・・。
この声によって・・・。
「ゆディフォアうjckjhんぢhfsんhmsyfんvgmちうsんf!!!!!」
「ゆふいcyにくmんbdvyんcgdhヴぃmfhんmぎvんthmcヴぃふ!!!!!」
「ゆdyるゆいvvbtcsにぃんvcmヴyrんtmvんmtcyんtヴぃmぐc!!!!」
「ゆfyrついおんkjふぇんりrちぃこふぇcvmjふぉちぇcmtymvんt!!!!」
「ゆおい風呂言うvにゅもん7bm9v879んfc78w3pmf89vmtgvjt!!!」
さきほどのまりさが発している声である。
この声から察するに・・・。
相当の痛みを感じているようである。
一体、何を受けたらこんな声が出るのであろう。
この声を聞く度に、ここにいるゆっくりたちは、
餡子に刻みつくのである。
明日、選ばれてしまったら・・・。
この声を発するのは自分・・・。
その恐怖が、ゆっくりの明日のゆっくりより、今日ゆっくりするという本能を凌駕したのである。
その声が聞こえなくなった時・・・。
部屋中にいるゆっくりというゆっくりが、みな一様にして、
うんうんとしーしーを大量に漏らしているのである。
その量は日に日に増して増えるばかり。
そのため、ここにいるゆっくりたちのほとんどが、
痩せこけているのである。
この後、1日1回のゆっくりフーズが部屋にばらまられるが、
手をつけられるゆっくりは数えるくらいしかいなかった。
ほとんどのゆっくりが精神的ショックのあまり、
喉に何も通らないのである。
ゆっくりにあるまじき行為。
浅ましく食を求めるのがゆっくり。
どんな時でもどんな場所でもどんな状態でも食を求める。
その本能というか餡子に染み付いた性質をも超えるストレス。
それほど、このツチモグラへの恐怖は絶大なのである。
その後、師範代ではない人間が、部屋に入り、
餓死しているゆっくりや、ツチモグラを受けているゆっくりの叫び声を聞こえないようにと、
無理な体勢で耳を塞いだ結果、傷ついて今にも死にそうなゆっくり、
「ぱぴぷぺぽぽぽおおおおお!!!!」
と、目が虚ろになり、意味の分からない言葉を発している精神が壊れたゆっくりを、
次々に回収していく。
普段なら、
「くそどれい!!!こんなゆっくりできないところからまりさをだすんだぜ!!!」
「はやくあまあまさんをもってこい!!!」
「このいなかもの!!!とはいはなありすをおうちにかえしなさい!!」
などと言ってくるであろうが、それも言わない。
ただただ、この人間と目が合わないようにするのである。
目が合えば・・・。
もしかしたら、連れられるかもしれない・・・。
連れられる先は・・・。恐らく・・・。
この人間は、
手当てとかしてくれるんだろう。
こんなゆっくり出来ないところから逃がしてくれるんだろう。
そんな風に思うことすら・・・。
ここにいるゆっくりたちは・・・。
バカらしいと思い出したのである。
ここに来て・・・。やっと、というところかもしれないが・・・。
それほどまでに、限界に追い詰められているのである。
飾りのないれいむは・・・。
すでに限界を超えていた。
もう・・・。だめだ・・・。
これならば・・・。いっそのこと・・・。
死んだ方がマシだ・・・。
じゃあ・・・。
そんな悲壮感漂うことを考えるようになってきた。
れいむはつい口ずさむ・・・。
「もう・・・ゆっくり・・・したい・・・ずっと・・・」
その夜。
れいむは部屋を抜け出した。
逃げるために・・・。
はっきり言って、逃げられるなんて考えていなかった。
むしろその逆。
逃げ出して、殺されたかった。
待っていたら確実に来る死。
しかし、それがいつ来るか分からない。
その恐怖に怯えるくらいなら、自分で死ぬ時を選ぶ。
そう思ったのであろう・・・。
逃げ出したゆっくりの末路を知らないわけではない。
「こんなゆっくりできないばしょからにげるよ!!!おちびちゃんたちぃ!!」
「ゆっくちちないではやきゅかえりゅよぉ!!!」
「れいみゅはおうちにかえりゅよぉおお!!!」
そんなことを言っていたれいむ親子が、
逃げ出した次の日、見るも無惨な姿になって帰ってきた。
ゆっくりとはかけ離れた容姿。
恐らく痛いだろう。苦しいだろう。
だけど、少なくても今の状態より確実に死に近づく。
ここにいれば、自身の体が弱るのを待つしかない。
そんなにゆっくりは待てない。
れいむは今すぐに死にたい。
死んでゆっくりしたい。
ゆっくりするんじゃなくて、早く死にたい。
本来、ゆっくりに自殺という概念はない。
明日のゆっくりより、今日のゆっくりというその性質上、
今の苦しいことから逃げるため、自ら死を選ぶなんていうことはまずないのだ。
よく見る光景だが、
何らかの虐待に遭い、苦しさのあまり、ゆっくりは・・・
「もうやだぁぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅう!!!」
という言葉を発するだろう。
ゆっくりにとって、安心できる場所。
それは自身の巣なのである。
どんなひどい目にあっても、巣に帰ればゆっくり出来る。
そういう前向きな考えというか、現実逃避というか・・・。
とにかく、ゆっくりにとって、苦しいから自殺という発想はない。
生きようとする。この場を逃げてでも生きようとする。
明日のゆっくりより、今日のゆっくり。
だけど、今日ゆっくりできないのなら、ゆっくり出来る明日を探す。
例え、どんな手段を使ってでも・・・。
親を売る、子を売る、仲間を売る・・・。
最悪、自分の体の一部を失ってでも・・・。
生き残ってみせる・・・。
貞操なき信念、矛盾だらけの本能。
しかし、それがゆっくりなのである。
ゆっくりにとって、最優先することは、信念でも本能でもない。
ゆっくりなのである。
中には、苛烈な虐待の末、
「もうころして」
という自らの命を断ってほしいと懇願してくるゆっくりもいる。
それは自殺ではないのか?と思うが、そうではない。
自ら死ぬ方法を知らないから、相手に自身の殺害を頼んでいるのだ。
死にたい気持ちでも死ぬ方法が分からないのである。
実は・・・。
一部の博識なゆっくりを除いて、ほとんどのゆっくりは、知らないのである。
どうすれば、ゆっくりは死ぬのかと言うことを。
ゆっくりが死ぬためには・・・
中枢餡の破壊、もしくは、致死量の中身の流失。
飢え過ぎた場合、
栄養不足になった中枢餡は水気がなくなり、
ひびが入り、その結果、死に至る。
精神にストレスを感じた場合もそうである。
カビが生えた場合も、中枢餡がカビに侵食されて、
中枢餡の成分が餡からカビに変わるからである。
暑さや寒さで死ぬゆっくりのほとんどは、
みな中枢餡にストレスを感じての死なのである。
大変非常に極々稀に寿命を迎える奇蹟と言える国宝級のゆっくりは、
中枢餡が古くなりすぎた結果、固くなり、ヒビが入ると言ったところだ。
ゆっくり同士の殺し合いの場合、
なんとなく体当たりで、押しつぶしたり、
なんとなく武器で体を傷つけたりして、
上記の二つの条件のいずれかを満たして、
なんとなく、結果的に殺してしまっているのである。
気が短く、敵対する相手に簡単に死ねという割には、
ゆっくりは知らないのである。ゆっくりが死ぬ方法を。
話がそれるが、
ゆっくりが死ぬ方法を知っているゆっくりは水浴びをする。
ゆっくりにとって、水浴びとは死に直結している。
水浴びをしすぎた結果、皮がふやけて、中身が漏れて死ぬからである。
そのメカニズムを理解していないゆっくりは、
水を浴びる=ゆっくりできないとだけしか認識していないのだ。
一見、脆く見えるゆっくりだが、
すべて、中枢餡と中身の流失というそのルールのみ、死に結びつき、
それ以外は、基本的に死に結びつかないという思ったより、
頑丈なのだ。
ストレスによる中枢餡の破壊は、個人差があるため、
このれいむのように、これだけ過酷な環境にいても、
未だ正常な精神状態であるゆっくりも多数いる。
そのため、自ら死を願うが、死ぬ方法を知らないゆっくりからすれば、
自殺とはどうすればいいのかわからないのである。
その死への最短ルートが、れいむにとって、
脱走ということだったのだ。
池や川があれば、
そこに飛び込み、死ぬことができるかもしれない。
しかし、残念ながら、そんなモノはここにはなかった。
だから、れいむは逃げ出した。
死ぬために・・・。
「ちゅ~ぱちゅ~ぱ」
「ぬふぅ~」
庭の木の下で、昨日とは違うまりさとありすのカップルがいた。
ありすはまりさのぺにぺにを音を立てながら舐めていて、
まりさはまさに達しようとしていた。
「なにをしてるの?」
れいむはそのカップルに問う。
「みればわかるんだぜ!!!すっきりなんだぜ!!!」
「そうよ!!!このいなかもの!!!わたしたちのとはいはなすっきりを
しているのよ!!!じゃまをしないでね!!!」
と、怒りながられいむに返すまりさとありす。
「それは・・・すっきりじゃないよ・・・」
少々、呆れながら、れいむも答えた。
「そんなのしってるんだぜ!!!あかちゃんができたらゆっくりできないんだぜ!!!
だからあかちゃんができないすっきりをしてるんだぜ!!!」
「おかざりさんのないいなかものはだまっていてね!!!」
と、相変わらず怒っているまりさとありす。
「ちゅ~ぱちゅ~ぱ」
「ぬふぅ~」
れいむを無視して、引き続き、まりさのぺにぺにを舐め続けるありす。
「ゆぅ・・・こんなところですっきりしなくても・・・へやですっきりすればいいじゃない・・・
こんなところでやってたら・・・ころされちゃうよ・・・」
自身は殺されるために、逃げ出したはずなのに、このまりさとありすを心配そうに見つめるれいむ。
「「ゆっ!?」」
その発想はなかったと言わんばかり、目が点になるまりさとありす。
バァアァン!!!
次の瞬間、ありすの足元に黄色い何かが大量に漏れていた。
いや・・・。
よく見ると、それはありすではなかった。
高弟のありすだった。
さきほどまでありすがいた場所に、高弟のありすがいた。
そして、高弟のありすの足元には、恐らく、ありすの中身だろうと思われるカスタードがあった。
「あ・・ああ・・・あでぃ!?」
バァッァン!!!
まりさがありすの名前を呼ぼうとした途端、
まりさの体は爆発した。
高弟のありすは、れいむの方へ振り向く。
目にも止まらぬ早業に体を震わすれいむ。
しかし、れいむは目を閉じた。
これでゆっくりできる。
痛い目に遭うかも知れないけど・・・。
これでゆっくりできる。
れいむはそう思った。
「目を開けなさい。」
ありすは静かに言った。
れいむは恐る恐る目を開けた。
そこには無表情のありすがいた。
「楽に死ねると思ってるのかしら?」
「いたいのはいやだよ・・・
でも・・・これでやっと・・・」
れいむは心の底から思っていることを口にした。
「れいむ・・・もうくるしみたくない・・・」
れいむは哀しそうな目でありすの目を見た。
「苦しみたくない・・・か。」
ありすは少し笑った。
「あなた、ここに入る時、死にたくないって言ってたわね・・・。
死にたくないからここに入ったんでしょ・・・。
弱いから強くなりたいんでしょ・・・。
一人だったから誰も助けてくれない・・・。
だから、一人で生きていくために強くなりたいんでしょ・・・。
強くなるためには死んだっていいって思ったんでしょ・・・。
死にたくないから・・・ゆっくりしたいから・・・死んだっていいと思ったんでしょ・・・。」
「ゆぅ・・・しにたくないよ・・・
でも・・・くるしいのはいやだよ・・・
いたいのはいやだよ・・・
れいむは・・・もう・・・つらいんだよ・・・
だから・・・ゆっくりどうを・・・まなびにきたんだ・・・
でも・・・ゆっくりどうは・・・つらいよ・・・
しんだほうが・・・ゆっくりできるなら・・・もう・・・
ゆっくりしたいよ・・・」
「甘えね。そんなのは。」
「しってるよ・・・でも・・・もう・・・れいむ・・・」
「限界?そんなもので?
仕方がないわね・・・少しだけ褒めて上げましょうか。
あんな状態でまだまだ正気でいられるのは、
最初に来たゆっくりの1割もいないのよ。
結構、根性だけはあると思うわ。今生き残っている連中は。そこは認めてあげるわ。
それ以外はカス同然だけどね。
多分、同じことをやられたら、人間でもそれだけ生き残っているかどうか・・・。」
「そんなの・・・しらないよ・・・
もう・・・れいむ・・・つかれたよ・・・
それに・・・れいむ・・・にげだしたから・・・
これから・・・ぎゃくたい・・・されるんでしょ・・・
かんけいないよ・・・そんなこと・・・」
はぁ~と溜息をつくありす。
「あなたのゆん生で一番つらかったことって何?」
「それは・・・」
「こんなこと・・・つらいうちにならないんじゃないの?」
「・・・」
「あなたが送ってきたゆん生で一番つらかったことを思い出しなさい。
今のつらさとそのつらさ、天秤にかけて、今のつらさの方がつらいというのなら・・・。
もういいわ。あなたの望むとおりにしてあげる。」
「れいむは・・・」
れいむは考えた。
今までのゆん生を思い出し・・・。
一番つらかったことを・・・。
あの頃の方がつらかった・・・。
お母さんに睨まれた日・・・。
群れから追い出された日・・・。
お爺さんとお別れした日・・・。
お兄さんからいじめられた日・・・。
一人で寂しくて泣いたあの日・・・。
「れいむは・・・まだ・・・つらいおもいをしってるよ・・・」
「そう。それはよかったわ。じゃあ、いいわ。部屋に戻りなさい。」
ありすは何事もなかったような笑顔で笑った。
「ゆっ!?」
れいむは驚いた。ありすは自分を殺すのだとばかり考えていたから。
「どうしたの?さあ、早く。私の気が変わらないうちにね。
本来ならば、脱走したんですから、殺されても仕方ないんだけどね。
やっぱり、そっちの方がやっぱりいいのかしら?」
「ありす・・・どうして・・・」
「勘違いしないでね。
励ましてあげたなんて、思わないことね。
死にたがってるヤツを虐待したって、つまんないものね。
あなたがゆん生で一番苦しいと思うほどの修行に出会うまでは、
なんだかゆっくり道の修行が負けたような気がするし・・・。」
「ありす・・・」
「何をしているの!?早く戻らないと、ホントにやるわよ!?」
と、ありすは自身のぺにぺにを尖らせた。
「ゆぅううぅうううぅううぅうううう!!
もうやだぁぁっぁあぁああああ!!!!
おうちかえるううぅううううううぅうう!!!!」
れいむは、定番の台詞を泣け叫びながら、
全力でその体を弾ませて、ポヨンポヨンと部屋に戻っていった。
『ご苦労様☆』
師範代が木の陰から笑いながら出てきた。
「覗きが趣味なの?なんだか、この田舎者!!って罵りたくなるわ。
そんな言葉使いすると、頭悪そうに見えるけど、他のやつ等が、
使いたくなる気持ちが分かったような気がするわぁ~。」
『そういうな。これも先生の言いつけだからな・・・。』
「あれのどこに先生は見出したのかしら・・・。」
『さあな、こればかりは、先生の気まぐれだから・・・。』
「ようじはおわったか?」
「ごめんなさい、待たせたようね。」
『まりさ、ゆっくりしていってね!!!』
「ゆっくり?なんだそれは?
くだらないね!!!さあ、はじめようか!!!」
まりさとありす・師範代は一斉に飛び掛った。
部屋に戻ったれいむ。
「れいむはもっとつよくなるよ・・・」
そうつぶやくと、ゆぴぃゆぴぃと寝息を立てながら床に就いた。
つづく
あとがき
次回で第1部完です。
あと、もう元ネタがシ○グイとか忘れてください。
コメ欄で批判が多いけど、気にしていません。
だってこれ、もうゆっくりじゃないもん(笑)
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