ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0092 太陽と水のゆっくり一家
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ankoss
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※メカあきさんのゆっくりがゆっくりしているイラストに触発されて書きました
※独自設定垂れ流し
※問題があるようでしたら餡庫作品感想スレまで意見お願いします
善処します
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あるゆっくりの巣があった。
土の中に掘られた、広い巣だった。
変わった巣だ。
土の中に掘られた、広い巣だった。
変わった巣だ。
空が見える。
巣の天井は抜けており、陽の光が降りそそいでいるのだ。
しかも、外と繋がっているのはそこだけ。ゆっくりの行くことの出来る場所に出入り口の
類はない。
だが、そこに住むゆっくり達は閉じこめられているという不安などまるでなく、実にゆっ
くりしていた。
燦々と降りそそぐぽかぽかの陽の光の元、親まりさと親れいむ、二匹のツガイはじつにの
んびりゆっくりとくつろいでいる。
周りには数十匹もの子ゆっくり達が遊んでいるが、こちらも閉じこめられているのを気に
する気配もない。
しかも、外と繋がっているのはそこだけ。ゆっくりの行くことの出来る場所に出入り口の
類はない。
だが、そこに住むゆっくり達は閉じこめられているという不安などまるでなく、実にゆっ
くりしていた。
燦々と降りそそぐぽかぽかの陽の光の元、親まりさと親れいむ、二匹のツガイはじつにの
んびりゆっくりとくつろいでいる。
周りには数十匹もの子ゆっくり達が遊んでいるが、こちらも閉じこめられているのを気に
する気配もない。
「ゆっきゅりしちぇるね!」
「ゆゆ~ん、ぽかぽか~」
「ゆっきゅり~」
「ゆゆ~ん、ぽかぽか~」
「ゆっきゅり~」
そんな子ゆっくり達を眺め、ますますれいむとまりさはゆっくりする。
なんてみんなしあわせそうにしているんだろう。
なんてみんなゆっくりしているんだろう。
そこはまさに、理想のゆっくりプレイスだった。
なんてみんなしあわせそうにしているんだろう。
なんてみんなゆっくりしているんだろう。
そこはまさに、理想のゆっくりプレイスだった。
太陽と水のゆっくり一家
れいむもまりさも太陽の下でゆっくりと伸びていた。
ゆっくりは饅頭。元々柔らかいものだが、それでもこの二匹は特別柔らかいと言えた。ま
るで太陽に溶かされるようにうすべったく伸びているのだ。
光をいっぱい浴びれば、それだけゆっくりできる。だからまりさもれいむもますます伸び
広がる。
子ゆっくり達も太陽の下で楽しそうに跳ねている。
でも、ずっと日に当たっているとはのどが渇いてくる。
ゆっくりは饅頭。元々柔らかいものだが、それでもこの二匹は特別柔らかいと言えた。ま
るで太陽に溶かされるようにうすべったく伸びているのだ。
光をいっぱい浴びれば、それだけゆっくりできる。だからまりさもれいむもますます伸び
広がる。
子ゆっくり達も太陽の下で楽しそうに跳ねている。
でも、ずっと日に当たっているとはのどが渇いてくる。
「のどがきゃわいたよ!」
「おみずしゃん、ごーくごくするよ!」
「おみずしゃん、ごーくごくするよ!」
巣の一角にはわき水が湧いている。のどが渇けばそこで水を飲むことが出来た。
喉は満たされ、そして今度はお腹が空いてくる。
いくらゆっくりしていても、例えあまり動かずひなたぼっこをしているだけでも、これだ
けは避けられない。
喉は満たされ、そして今度はお腹が空いてくる。
いくらゆっくりしていても、例えあまり動かずひなたぼっこをしているだけでも、これだ
けは避けられない。
「みんな! ごはんにするよ!」
親まりさの呼びかけに子ゆっくり達が集まった。
しかし、この巣の中には餌が見当たらない。出入り口もないから「狩り」に行くこととも
できない。
だが、ゆっくり達はみんな笑顔。不安な様子など微塵も見られなかった。
しかし、この巣の中には餌が見当たらない。出入り口もないから「狩り」に行くこととも
できない。
だが、ゆっくり達はみんな笑顔。不安な様子など微塵も見られなかった。
「きょうはまりしゃ! まりしゃがするー!」
「れいみゅー! れいみゅがしゅるのー!」
「おきゃーしゃん! まりしゃがいちばんゆっきゅりしちぇちゃよ!」
「れいみゅー! れいみゅがしゅるのー!」
「おきゃーしゃん! まりしゃがいちばんゆっきゅりしちぇちゃよ!」
口々に自分をアピールする赤ゆっくりに子ゆっくり。
親ゆっくり達は笑顔でそんなおちびちゃん達を眺め、そして10匹ほどを選んだ。
選ばれたゆっくり達はこれ以上ないと言った笑顔で、
親ゆっくり達は笑顔でそんなおちびちゃん達を眺め、そして10匹ほどを選んだ。
選ばれたゆっくり達はこれ以上ないと言った笑顔で、
「さあ、おたべなさい!」
一斉に「さあ、おたべなさい」をして二つに割れた。
「みんな、それじゃあいただきます、だよ!」
「いちゃじゃきまーしゅ!」
「いちゃじゃきまーしゅ!」
親まりさの呼びかけにみんな一斉に答え、真っ二つになったかつての家族を食べ始めた。
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」
みんな、そのおいしさに顔をほころばし、身を震わせて喜ぶ。
この家族に自らの子や姉弟を食べることへの禁忌はない。むしろ、家族を食べることこそ
究極のゆっくりであり、食べてもらうことこそ至高のゆっくりだと考えている。
だから「さあ、おたべなさい」をするゆっくりは一番ゆっくりしているゆっくりであり、
選ばれるのは最高のしあわせなのだ。
みなが食べられることを望み、みなが喜んで食べるのだ。
食べるとすぐ、親ゆっくり達はすーりすりを始めた。
この家族に自らの子や姉弟を食べることへの禁忌はない。むしろ、家族を食べることこそ
究極のゆっくりであり、食べてもらうことこそ至高のゆっくりだと考えている。
だから「さあ、おたべなさい」をするゆっくりは一番ゆっくりしているゆっくりであり、
選ばれるのは最高のしあわせなのだ。
みなが食べられることを望み、みなが喜んで食べるのだ。
食べるとすぐ、親ゆっくり達はすーりすりを始めた。
「ゆうう、れいむぅ、れいむぅ……!」
「まりさぁ、いいよぉ、まりさぁ……!」
「まりさぁ、いいよぉ、まりさぁ……!」
声はすぐに艶を帯び、二匹のゆっくりは上気していった。
そんな親たちを、子ゆっくり達はわくわくと嬉しそうに眺めている。
やがて、
そんな親たちを、子ゆっくり達はわくわくと嬉しそうに眺めている。
やがて、
「すっきりー!」
親二匹が揃って叫ぶと、れいむからにょきにょきと二本の茎が生えた。
茎は長い。それぞれに10匹ほど、計20匹ほどの赤ゆっくりがなっている。
茎は長い。それぞれに10匹ほど、計20匹ほどの赤ゆっくりがなっている。
「れいみゅのきょうだいがふえたよ!」
「これでもっとゆっきゅりできりゅね!」
「ゆゆ~ん♪ しあわせ~♪」
「これでもっとゆっきゅりできりゅね!」
「ゆゆ~ん♪ しあわせ~♪」
子ゆっくり達の賞賛に、親ゆっくり二匹も照れ臭そうに、それでいて誇らしげに笑む。
燦々とした太陽の光を受け、二本の茎もそこになる赤ゆっくりも実にゆっくりしていた。
そんなときだ。
不意に、空がかげった。
燦々とした太陽の光を受け、二本の茎もそこになる赤ゆっくりも実にゆっくりしていた。
そんなときだ。
不意に、空がかげった。
「ゆゆ! あめしゃんだ!」
「あめしゃんはゆっきゅりできにゃいよ!」
「あめしゃんはゆっきゅりできにゃいよ!」
みんな思い思いに巣の端の方へと退避する。だが、それほど慌てた様子はない。
赤ゆっくりができたばかりの親れいむに至っては逃げすらしなかった。
赤ゆっくりができたばかりの親れいむに至っては逃げすらしなかった。
「ゆ~♪ ゆ~♪ あかちゃんゆっくりしていってね~♪」
普通、ゆっくりは雨に溶けてしまう。だがこの親れいむは平気なようだ。むしろ雨を受け
ることを楽しんでおり、頭から生えた茎もより生き生きとしていた。
巣の中はわずかに傾斜があり、降りそそいだ雨は端に設けられた穴へと流れ、水が溜まる
ことはない。
やがて雨が止むと、太陽の代わりに月と星が巣を照らした。
ることを楽しんでおり、頭から生えた茎もより生き生きとしていた。
巣の中はわずかに傾斜があり、降りそそいだ雨は端に設けられた穴へと流れ、水が溜まる
ことはない。
やがて雨が止むと、太陽の代わりに月と星が巣を照らした。
「おちゅきしゃま、まんまるだにぇ!」
「ほししゃんきらきら、きりぇいだにぇ!」
「さあおちびちゃんたち、ゆっくりすーやすやしようね!」
「ほししゃんきらきら、きりぇいだにぇ!」
「さあおちびちゃんたち、ゆっくりすーやすやしようね!」
はしゃぐ子ゆっくり達をたしなめ、親まりさはみんなを集まる。
一ヶ所に集まるとみんなでくっついて眠りについた。
ゆ~ゆ~と寝息をたてる姿がしあわせそのものだった。
一ヶ所に集まるとみんなでくっついて眠りについた。
ゆ~ゆ~と寝息をたてる姿がしあわせそのものだった。
こうしてこのゆっくり一家の一日は終わった。
これがゆっくり一家の日常。
みんなまいにちゆっくりする。
家族揃って、しあわせにゆっくりする。
ここはまさに、理想のゆっくりプレイスだった。
これがゆっくり一家の日常。
みんなまいにちゆっくりする。
家族揃って、しあわせにゆっくりする。
ここはまさに、理想のゆっくりプレイスだった。
×
×
×
×
×
「ゆっくり一家6−A、経過順調」
研究所の一室。眠りにつく一家の様子をモニターを通して観察しながら、研究員の一人が
報告する。
その言葉を記録に取りながら、もう一人の研究員が答える。
報告する。
その言葉を記録に取りながら、もう一人の研究員が答える。
「ああ。これでゆっくり一家は30まで育成完了。そろそろ野に放して実地実験にうつっ
てもよさそうだな」
てもよさそうだな」
この研究所ではゆっくりについてひとつの研究を行っている。
内容は「日光と水からの餡子変換能力の強化」だ。
ゆっくりは「植物型にんっしん」をする。そのことから「ゆっくりは植物的な能力と親和
性が高いかも知れない」という発想からスタートした研究だった。
性が高いかも知れない」という発想からスタートした研究だった。
人間も太陽の紫外線からビタミンDを生成することが出来る。調査の結果、ゆっくりも低
効率ながら陽光を受け餡子を生成できることがわかった。ゆっくりがひなたぼっこを好む
のもそのためだ。もっとも、その効率は通常では低すぎて腹の足しになるようなものでは
ない。
ひたすら「おひさまはゆっくりできる」と教育して、ゆっくり特有の思いこみの強化で変
換効率の向上を図った。それである程度の生命維持は可能となったが、何も食べないわけ
にはいかない。
そこで、子ゆっくりを大量出産させて「さあ、おたべなさい」で補うことになった。子ゆ
っくりがたくさんいると言うことは日光を受ける面積が増えると言うことでもある。
それでどうにか最低限の栄養供給は可能となった。
効率ながら陽光を受け餡子を生成できることがわかった。ゆっくりがひなたぼっこを好む
のもそのためだ。もっとも、その効率は通常では低すぎて腹の足しになるようなものでは
ない。
ひたすら「おひさまはゆっくりできる」と教育して、ゆっくり特有の思いこみの強化で変
換効率の向上を図った。それである程度の生命維持は可能となったが、何も食べないわけ
にはいかない。
そこで、子ゆっくりを大量出産させて「さあ、おたべなさい」で補うことになった。子ゆ
っくりがたくさんいると言うことは日光を受ける面積が増えると言うことでもある。
それでどうにか最低限の栄養供給は可能となった。
さらに、太陽の光だけではなく水を餡子に変換する能力も強化した。これによって陽光だ
けでは足りない栄養の補給を補えた。水への耐性も増したこともメリットとして大きい。
陽光を常に受ける必要がある以上、巣穴は天井が開いていなくてはならず、当然ゆっくり
の苦手とする雨を防ぎきれない。その問題もクリアできたわけだ。
けでは足りない栄養の補給を補えた。水への耐性も増したこともメリットとして大きい。
陽光を常に受ける必要がある以上、巣穴は天井が開いていなくてはならず、当然ゆっくり
の苦手とする雨を防ぎきれない。その問題もクリアできたわけだ。
これらの能力の強化は、茎を生やした親ゆっくりで特に顕著だ。おそらく、赤ゆっくりの
ためにたくさんの栄養を得るためだろう。陽光の変換効率も高く、少しの雨なら自ら身を
晒すほどだ。
ためにたくさんの栄養を得るためだろう。陽光の変換効率も高く、少しの雨なら自ら身を
晒すほどだ。
雨が続いたり、冬季になど日照時間が短くなる場合も考えてある。この場合、仮死状態に
なるようにもしてあるのだ。
これで、野生環境での生活は可能なはずだった。
なるようにもしてあるのだ。
これで、野生環境での生活は可能なはずだった。
件の一家はその成果のひとつであり、あの天井しか開いていない巣は実験施設のひとつだ
ったのだ。
ったのだ。
「自然の中で、こいつらうまくやってけますかね?」
「うまくやってもらわなきゃ困るさ」
「うまくやってもらわなきゃ困るさ」
年々、ゆっくりによる被害は大きくなっていた。
畑荒らし。人家に侵入してのおうち宣言。枚挙に暇がない。
なにより人々を悩ませるのが、ゆっくりの絶滅が極めて難しいことだ。過去、何度も根絶
を試みた。それでしばらくはいなくなるのだが、二、三ヶ月もすれば元の数以上に増えて
しまうのだ。
そこで、この研究に期待が集まった。
絶滅が不可能なら、その性質を無害化すればいい。
ゆっくりが水と太陽だけで生きられるようになれば、畑を襲うこともないしわざわざ人家
までやってくることもなくなるだろう。
研究成果のゆっくりを野に放ち、野生と交配させ、そして種全体を無害化する。
それがこの研究の最終目的となっていた。強化されたゆっくりは健康状態が良く、いわゆ
る「美ゆっくり」であるため野生との交配自体は難しくないだろう。多くのゆっくりが同
族を食べることを禁忌としているのが問題だが、子ゆっくりが自ら「さあ、おたべなさい」
をすればなんだかんだで普通に食べるのではないかと期待されている。
実地実験がうまくいけば、一旦ゆっくりの根絶してから大量の強化ゆっくりを放つ計画だ。
畑荒らし。人家に侵入してのおうち宣言。枚挙に暇がない。
なにより人々を悩ませるのが、ゆっくりの絶滅が極めて難しいことだ。過去、何度も根絶
を試みた。それでしばらくはいなくなるのだが、二、三ヶ月もすれば元の数以上に増えて
しまうのだ。
そこで、この研究に期待が集まった。
絶滅が不可能なら、その性質を無害化すればいい。
ゆっくりが水と太陽だけで生きられるようになれば、畑を襲うこともないしわざわざ人家
までやってくることもなくなるだろう。
研究成果のゆっくりを野に放ち、野生と交配させ、そして種全体を無害化する。
それがこの研究の最終目的となっていた。強化されたゆっくりは健康状態が良く、いわゆ
る「美ゆっくり」であるため野生との交配自体は難しくないだろう。多くのゆっくりが同
族を食べることを禁忌としているのが問題だが、子ゆっくりが自ら「さあ、おたべなさい」
をすればなんだかんだで普通に食べるのではないかと期待されている。
実地実験がうまくいけば、一旦ゆっくりの根絶してから大量の強化ゆっくりを放つ計画だ。
「しかし、いいんですかね?」
「なにがだ?」
「生き物の性質を作り変えるなんて……それも、一応は知能もあるんですよ。なんか、ま
ずくないですか、倫理的に」
「お前またそんなこと言って……何度も言うけど、こいつらは生き物じゃない。ナマモノ
だよ。お前の理屈だと、農作物の品種改良も倫理的にまずいことになっちまうぞ。バカバ
カしい」
「まあ……そうですかねぇ……」
「そもそも俺達はこいつ等が人間と暮らしていけるために研究続けてるんだ。すごく人道
的じゃないか。こんなクソ饅頭、なにやっちまったって問題ないさ。人道的にも、倫理的
にも。神様だって許してくれるさ。むしろ褒めてくれるかもな」
「なにがだ?」
「生き物の性質を作り変えるなんて……それも、一応は知能もあるんですよ。なんか、ま
ずくないですか、倫理的に」
「お前またそんなこと言って……何度も言うけど、こいつらは生き物じゃない。ナマモノ
だよ。お前の理屈だと、農作物の品種改良も倫理的にまずいことになっちまうぞ。バカバ
カしい」
「まあ……そうですかねぇ……」
「そもそも俺達はこいつ等が人間と暮らしていけるために研究続けてるんだ。すごく人道
的じゃないか。こんなクソ饅頭、なにやっちまったって問題ないさ。人道的にも、倫理的
にも。神様だって許してくれるさ。むしろ褒めてくれるかもな」
研究員達の会話をよそに、モニターの向こうの家族は実にしあわせそうに、ゆっくりと眠
っているのだった。
っているのだった。
了
by触発あき
元ネタ:メカあき